梅雨明けのこの時期、「夏の稼ぎ時に向けて何か集客施策をやらないと」と焦り始める飲食店オーナーさんが増えてきます。先日も、静岡市内のある居酒屋オーナーから「インスタをがんばっているのに来店につながらない」という相談をいただきました。
気持ちはすごくわかるんですよ。毎日投稿して、写真も工夫して、ハッシュタグも研究して。それなのに、売上が動かない。
その原因、実は「やること」の問題ではなく、「順序」の問題なんです。飲食店が新規客を増やすには、正しい順序があります。そしてほとんどのオーナーさんが、この順序を逆に踏んでしまっている。今日はその話をします。
こんな方におすすめ
- ✅ インスタやSNSを更新しているのに来店に繋がらない飲食店オーナー
- ✅ Google広告やチラシをやってみたが反応が薄かった経験がある方
- ✅ 月商の壁(300〜500万円)を半年以上超えられずにいる方
- ✅ 集客にお金をかけるのが怖くて、つい値引きクーポンに頼ってしまう方
- ✅ 何から手をつければいいか迷っていて、結局何もできていない方

「集客=広告を出すこと」だと思っていませんか?
多くのオーナーさんが、新規集客を始めようとしたとき真っ先に考えるのが「広告を出す」ことです。食べログのクーポン、ホットペッパー、Googleの検索広告……。
もちろん、これらは間違いではないんですよ。ただ、タイミングが問題で。
広告費を使って新規のお客さんを連れてきても、その方が来店したときの「体験」が整っていなかったら、どうなりますか?一度は来てくれる。でもリピートしない。クチコミも広がらない。結果、広告費だけがどんどん出ていく。
これ、よく聞く話じゃないですか?「広告やったけど費用対効果が悪くて……」って。
実は、新規集客の話をする前に、まず「来てくれた人を逃がさない仕組み」が店内にできているかどうかを確認する必要があります。順序でいうと、「外に向けて呼び込む前に、内側を整える」が鉄則なんです。
正しい順序:「店内POP → LINE → 広告」の3段階
ここで、実際のケースをお話しします。
ある和食居酒屋のオーナーさん(男性・40代)は、月商350万円で約2年間ほぼ横ばいの状態でした。忙しさは変わらないのに、手元にお金が残らない。「このままでは3年後が見えない」と感じて、私たちのところに相談に来てくださいました。
最初に確認したのは、「今、来てくれているお客さんに対して、何をしていますか?」ということ。
答えは「特に何もしていない」でした。来てくれたお客さんのLINEを取得する仕組みもない。おすすめメニューのPOPも貼っていない。飲み物を追加注文してもらうトークの設計もない。
つまり、「呼び込む仕掛け」は何もないのに、「外から新しいお客さんを連れてくる仕掛け」だけを考えていた状態だったんですね。
そこで実施した施策が、次の3ステップです。
ステップ1:店内POPで客単価を上げる
まずテーブルとカウンターに、料理の「ストーリー」を伝えるPOPを設置しました。「地元静岡の魚を使った刺身盛り合わせ」というメニューに、漁港の写真と仕入れ先の漁師の名前を添えた小さなカードを置いただけ。それだけで注文率が上がり、客単価が上がりました。
ステップ2:LINE公式アカウントで再来店を設計する
次に、来店時にLINEを登録してもらう仕組みを作りました。「次回使える一品無料券」をLINEでプレゼントする形で友だちを増やし、月2回の配信で「今月のおすすめ」を届けるシナリオを組みました。
ステップ3:Google広告で新規客を呼び込む
ここまで整ってから、はじめてGoogle広告に着手。「静岡 居酒屋 個室」などのキーワードで月3万円から運用を開始しました。
結果、6ヶ月で月商620万円まで伸びました。新規客は約2倍、客単価は1,400円アップ。広告費は増えましたが、LINEで再来店が増えたことで費用対効果が合い、投資として機能する状態になったんですね。
✓ ここまでのポイント
- 飲食店の新規集客は「店内POP→LINE→広告」の順番が正しく、順序を間違えると広告費が無駄になる
- まず来店中のお客さんに価値を伝え、再来店の仕組みを整えてから外への集客に投資する
なぜ9割のオーナーが順序を間違えるのか
ま、要は「目に見えるものから手をつけてしまう」んですよね。
広告は「やっている感」があります。インスタの更新も「動いている感」がある。でも店内POPやLINEの仕組みづくりは地味に見えるので、後回しにされがちなんです。
もう一つ、よくある理由が「POP?うちはおしゃれな店だから、POPみたいな紙を貼るのはイメージに合わない」という思い込みです。
でも考えてみてください。お客さんがメニューを眺めているとき、「この料理、どういう食材を使っているんだろう」「どのくらいのボリュームだろう」と頭の中で迷っています。そこに、料理の背景や特徴を伝える言葉があれば、選ぶ理由が生まれますよね。これはおしゃれかどうかの話じゃなくて、「価値を伝えているかどうか」の話なんです。
技術や料理の腕は磨いてきたけれど、「それを伝える技術」は1日も勉強してこなかった、というオーナーさんが本当に多いです。
「チラシとGoogle広告を組み合わせてから、新規のお客さんが約2倍になりました。しかも客単価が1,400円上がったので、同じ席数でも売上がまったく違います。最初はLINEとかPOPとか、地味なことからやるのか……と思っていたんですが、順番通りにやってみたら本当に結果が出ました。」
居酒屋オーナー(40代・男性)月商350万円→620万円(6ヶ月)
「順序を守る」ことで生まれる再現性
この「店内POP → LINE → 広告」という順序が強いのは、再現性があることです。
月商60万円の超赤字イタリアンが月商470万円・利益200万円になった事例も、月商300万円の飲食店が年商2億5,000万円規模まで成長した事例も、根底にある考え方は同じです。
来てくれた人に価値を伝えて → 再来店の仕組みを作って → そこに新規客を流し込む。
この順序で実行した経営者さんは結果が出ているし、逆に「広告だけやってみた」「SNSだけ頑張った」という方は苦労しているケースが多い。
あの、これって別に特別な才能が必要な話じゃないんです。正しい順序で、正しい方法でやる。それだけで、今まで見えなかった結果が出始めます。
私自身、20年以上にわたって1,000店舗以上の飲食店・美容室・小売店を支援してきましたが、一貫して感じるのはこの「順序」の大切さです。中小企業診断士として数字を見ながら、コピーライターとして「伝える言葉」を整えながら、一緒に実行する。それが私たちのやり方です。
まとめ:今日から動ける「最初の一手」
集客に悩んでいる飲食店オーナーさんに、まず今日からできることをお伝えします。
テーブルの上に1枚だけ、「このお店のおすすめメニューと、その理由」を書いた紙を置いてみてください。立派なデザインじゃなくていい。手書きでも構いません。お客さんが「ああ、こういうこだわりがあるんだ」と気づいてくれるかどうか、まずそこから始めることです。
100の知識より、1つの実践。これが私の口癖なんですが、順序を知った上で一歩踏み出す経営者さんは、本当に結果が変わっていきます。
「うちのケースで言うと、どこから手をつければいいんだろう」と気になった方は、ぜひ以下からご確認ください。繁盛店が実際に何をやってきたか、その秘密を書籍でお伝えしています。全国の飲食店オーナーさんからも「目からウロコだった」という声をいただいている内容です。
また、増益繁盛クラブでは、初月980円から「店内POP・LINE・Google広告」の実践コンテンツを全て使える環境をご用意しています。北海道から沖縄、海外まで、今まさに同じ悩みを持つ飲食店オーナーさんが一緒に実践しています。いつでも退会可能なので、まずは試してみてください。