あれこれ

美容室経営の行き詰まりから抜け出した、ある2店舗オーナーの90日間

「2店舗目を出したのに、なんで利益が増えないんだろう……」

そう呟きながら、会員掲示板に投稿してくださった美容室オーナーのSさんのことを、今でも鮮明に覚えています。

こんにちは。繁盛店研究所スタッフの渥美 昌代です。私は普段、会員サポートやコンテンツ運営を担当しているのですが、会員さんからのリアルな声を一番近くで聞いている立場でもあります。今日は、その中でも特に印象に残っている「2店舗オーナーの90日間」の話をさせてください。

美容室経営って、1店舗目で軌道に乗ると「じゃあ2店舗目も」って思いますよね。でも、2店舗になった途端に「なぜか忙しくなっただけで手元にお金が残らない」という状況に陥るオーナーさん、本当に多いんです。Sさんもまさにそのパターンでした。

📋 この記事でわかること

  1. 美容室2店舗経営で「利益が出ない」状態に陥る本当の原因
  2. リピート率38%だったサロンが71%まで改善した具体的な手順
  3. 90日間でオーナーが「現場から少し離れられた」理由
  4. 増益繁盛クラブのサポートがどう機能したかの実例

こんな方におすすめ

  • ✅ 美容室を2店舗以上経営しているが利益が増えていない方
  • ✅ リピート率が低く、新規集客にコストがかかり続けている方
  • ✅ ホットペッパービューティーのクーポン依存から抜け出したい方
  • ✅ 自分が休むと売上が落ちる「抜けられない現場」から脱したい方
  • ✅ LINE集客やSNSを活用したいけど、何から手をつければいいかわからない方
美容室経営の行き詰まりから抜け出した、ある2店舗オーナーの90日間 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

Sさんが抱えていた「2店舗目の罠」

Sさんは関東近郊で美容室を2店舗経営する40代の女性オーナー。1店舗目は地域でも評判が良く、「もっと多くのお客様に届けたい」という想いで2店舗目を出したそうです。

ところが2店舗目をオープンして1年が過ぎた頃、こんな状態になっていました。

  • 2店舗合計の月商は増えたが、手元に残る利益は1店舗の頃とほぼ変わらない
  • オーナー指名のお客様が1店舗目に集中し、実質「移動しながら2つの店を回す」状態
  • 2店舗目のスタッフ指名がなかなか育たず、ホットペッパービューティーのクーポン頼みに
  • リピート率は全体で38%程度。新規を取り続けないと売上が維持できない

「店を増やしたら、増やした分だけ自分の労働が増えただけだった」とSさんはおっしゃっていました。その言葉、今でも胸に刺さります。

「2店舗目を出すことは正解でも不正解でもない。問題は、仕組みのないまま店を増やすと、オーナーの体力と時間が2倍消費されるだけということです。店を増やす前に、1店舗の中に『仕組み』を作る。これが順序なんですよね」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)

90日間・最初の30日でやったこと

Sさんが増益繁盛クラブに入会されたのは、ちょうど2店舗目1周年を迎えた頃。最初の1ヶ月でやったことは、大きくわけて2つです。

チェックポイント①:リピート率の現状把握

「お客様はどれくらい戻ってきているか」を数字で把握していないサロンは実は多いです。Sさんも「なんとなく低い気がする」という感覚はあっても、具体的な数字は出していませんでした。計算してみると、全体のリピート率は38%。つまり10人新規で来ても、次回来てくれるのは4人に満たない状態でした。

✅ ポイント:リピート率が50%を下回っている場合、新規集客に使うコストより「再来店の仕組み」への投資を先に整えるべき段階です。数字を出すことが最初の一歩。

チェックポイント②:LINE公式アカウントの活用状況

Sさんはすでに2店舗ともLINE公式アカウントを持っていました。ただ「月に1〜2回、セール情報を流すだけ」という使い方。これは非常にもったいない状態です。LINEは「関係を深める場所」として機能させてこそ、再来店率に直結します。

✅ ポイント:LINE公式は「広告を流す場所」ではなく「お客様との関係を育てる場所」です。シナリオ配信・リッチメニュー設計・来店後のフォローアップが揃ってはじめて機能します。

✓ ここまでのポイント

  • 2店舗経営で利益が出ない原因の多くは「仕組みのなさ」にある
  • リピート率38%という数字が可視化されたことで、打ち手の優先順位が明確になった
  • LINE公式アカウントを持っていても「使いこなせていない」状態は非常に多い

31〜60日目:LINEシナリオとスタッフ指名の設計

次の30日間で取り組んだのは、LINE公式アカウントのリッチメニュー設計と、シナリオ配信の組み立てです。

集客の仕組み STEP 1

来店直後のフォローアップ配信を設計する

施術が終わった後、数日以内に「今日のスタイル、馴染んできましたか?」という自然なメッセージが届く仕組みを作りました。押しつけではなく、「お客様のことを気にかけている」という印象を伝えるのがポイントです。この接触頻度が、次回予約の取りやすさに直結します。

⚠️ よくある失敗:最初から「キャンペーンのお知らせ」を連投してブロックされる。まず関係を作ることが先です。

集客の仕組み STEP 2

スタッフ指名を取れる「価値の見せ方」を整える

2店舗目のスタッフがなかなか指名を取れない理由のひとつが「このスタッフに任せて大丈夫?」という来店前の不安です。Instagramで各スタッフの得意分野・施術実例・人柄を伝えるコンテンツを定期的に投稿するようにしました。SNSを「認知と安心感の提供」として機能させる形です。

⚠️ よくある失敗:スタッフ投稿がないまま「お店のアカウント」だけで発信する。お客様はスタッフに会いに来るので、スタッフ個人の顔が見えることが重要です。

「チラシ+Google広告を実施してから6ヶ月で月商が350万円から620万円になりました。新規のお客様が約2倍になって、客単価も1,400円アップしたのが大きかったです」

居酒屋オーナー(40代・男性)

61〜90日目:変化が数字に現れ始めた

3ヶ月目に入ると、Sさんから掲示板への投稿内容が変わり始めました。「相談」ではなく「報告」が増えてきたんです。それが嬉しくて。

具体的にはこんな変化がありました。

❌ 以前のSさんの状態

  • リピート率38%・毎月新規獲得コストがかさむ
  • ホットペッパービューティーのクーポン依存で利益が薄い
  • 2店舗目スタッフの指名がほぼゼロ
  • オーナー自身が休めない・移動し続ける毎日

✅ 90日後のSさんの状態

  • リピート率が徐々に改善(3ヶ月後の時点で52%まで回復)
  • LINEフォローアップ配信による次回予約率が上昇
  • 2店舗目スタッフのInstagram投稿により、そのスタッフ指名での新規予約が発生
  • 週に1日、2店舗目を離れる日が作れるようになった

「ゼロから百に変わったわけじゃないんですけど、方向性が見えたことで気持ちが全然ちがいます」というメッセージをいただいた時、私も思わず「よかった……!」って声が出ました。

「LINE集客とフォローアップ自動化を整えたことで、リピート率が38%から71%になり、年間の月商が1.6倍になりました」

美容室オーナー(2店舗経営・40代・女性)

渥美が清水から思うこと:「畑と美容室って似てるな」と感じた瞬間

少し話が変わるんですが、私、畑仕事が趣味でして。家でアメリカンショートヘアーの猫を飼いながら、週末はちょこちょこ土をいじっています。

畑って、毎日水をやって、雑草を抜いて、土を整えることの繰り返しなんですよね。派手なことは何もない。でも、その積み重ねが実を結ぶ。

Sさんの90日間を見ていて、そのことを思いました。LINE配信の設計も、スタッフのSNS投稿も、地味だし、すぐ結果は出ない。でも、毎日少しずつやり続けることで、3ヶ月後に「芽が出た」という感覚が来る。

ここ静岡・清水でも、私たちは毎日そういう地道なサポートをしています。会員掲示板の投稿に返信したり、コンテンツの内容を整理したり。地味だけど、「誰かのお店の変化」に繋がっていると思うと、やりがいを感じます。

Sさんのリピート率が最終的に71%まで改善したのは、実は入会から1年後のことでした。90日間で「仕組みの土台」を作って、その後もコツコツ水を与え続けた結果です。

まとめ:行き詰まりの正体は「仕組みのなさ」だった

Sさんの事例を振り返ると、「行き詰まり」の正体はシンプルでした。技術力の問題でも、立地の問題でも、スタッフの問題でもなかった。「再来店の仕組み」と「価値の見せ方」が整っていなかっただけ。

美容室経営で月商の壁に当たっているオーナーさんに伝えたいのは、「もっとがんばれ」じゃなくて「正しい順序で、仕組みを作ろう」ということです。

増益繁盛クラブでは、飲食店・美容室・小売店の経営者さんを対象に、今日のような実践的なサポートを行っています。ジョイマンの21年・累計1,000店舗以上の支援経験をもとにしたコンテンツと、会員さん同士のリアルな交流が、一人で悩まない環境を作ってくれます。

初月はたったの980円から試せるので、「まず見てみようかな」という気軽な気持ちで大丈夫です。ぜひ一度のぞいてみてください。

あなたのお店を増益繁盛店にするなら

また、「まずは読み物から」という方は、繁盛しているお店がやっていることをまとめた書籍を先着で無料公開しています。美容室・飲食店のリアルな事例が詰まっていますので、こちらもどうぞ。

haward-joyman.com/customeraction/

渥美でした。今日も清水から、応援しています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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