今あるメニューを「名物」に変える具体手順

新しく作らなくていい。
今ある料理で十分です

名物メニューというと、

新しい料理を作らないといけない
特別な食材が必要
料理人として突出した才能が必要

そう思われがちです。

ですが、実際は違います。

全国の名物メニューを見ても、
**ほとんどは「昔からある普通の料理」**です。

違いは一つだけ。
名物として設計されているかどうか

ここでは、
今すでにお店にあるメニューを
「名物」に変えていくための具体手順を
順番に解説します。

手順① まず「名物候補」を1つだけ決める

最初にやるべきことは、
新しい料理を考えることではありません。

今あるメニューの中から、1つだけ選ぶことです。

選ぶ基準はシンプルです。

・原価や仕込みが安定している
・誰が作っても味ブレが少ない
・すでに注文率がそこそこ高い
・お客さんから名前が出たことがある

「一番こだわっている料理」ではなく、「一番続けられる料理」を選びます。

名物は、
続かなければ成立しません。

手順② その料理を「一言で言える状態」にする

次にやるのは、
料理の説明を削ることです。

名物メニューは、
一言で説明できる状態になっています。

もし今、

説明しないと伝わらない
POPが長文
スタッフごとに言い方が違う

こうなっているなら、
名物化の手前で止まっています。

やることは一つ。

「この料理、何?」と聞かれたとき、
10秒以内で説明できるかを確認してください。

説明できない場合は、
料理名かコピーを変えます。

手順③ 料理名を「覚えられる名前」に変える

料理の中身は変えなくて構いません。
変えるのは、名前です。

名物にならない料理に多いのが、

シェフの気まぐれ◯◯
本日のおすすめ
特製◯◯

こうした「記憶に残らない名前」です。

名物になる名前の条件は3つだけです。

・短い
・中身が想像できる
・人に言いやすい

例えば、

✕ 特製低温調理〇〇
○ とろとろ〇〇丼

名前が変わるだけで、
注文率は大きく変わります。

手順④ メニュー上で「一番目立たせる」

名物は、
「おすすめ」ではありません。

強制的に目に入る存在です。

次のチェックをしてください。

・メニューの一番上にあるか
・写真が一番大きいか
・説明文が一番短いか

もし違うなら、
それはまだ名物扱いではありません。

名物は、
選ばせるのではなく
目に入った瞬間に決まる位置に置きます。

手順⑤ スタッフの言葉を統一する

名物メニューは、
スタッフ全員が同じ言葉で勧められます。

「うちの名物は◯◯です」
この一言が、
誰の口からも同じように出る状態を作ります。

ポイントは、
アドリブを許さないことです。

・おすすめトークを1文で決める
・なぜ名物なのかも一言で決める

名物は、
現場で“育てられる商品”です。

手順⑥ 「いつ来てもある」状態を作る

名物化の最大の敵は、
「今日はありません」です。

名物候補に選んだ料理は、

日替わりにしない
期間限定にしない
在庫切れを起こさない

最低でも1年は、
常にそこにある状態を作ります。

名物は、
時間と一緒に記憶に刷り込まれます。

手順⑦ 外向けに「名物」と言い切る

最後に重要なのが、
店側が言い切ることです。

「人気メニュー」
「おすすめ」

ではなく、

「当店の名物です」

POP
メニュー
スタッフトーク
SNS

すべてで
同じ言葉を使います。

名物は、
お客さんが決める前に
店が先に決めるものです。

まとめ(超重要)

名物メニューは、

新しく作るものではありません。
今ある料理を、
名物として扱い直すことです。

必要なのは、
味の改良よりも
設計の変更。

一つの料理を
「選ばれやすく」
「覚えられやすく」
「語られやすく」
するだけで、
お店の集客力は大きく変わります。

名物は、
料理ではなく
経営戦略です。

あなたの店にも、
名物になりきれていない料理が
必ず一つはあります。

それを見つけ、
育てるかどうかは、
これからの設計次第です。

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ハワードジョイマン

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 ・繁盛店グループ総代表 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 独自の株式投資経験から株式投資メソッドを確立し、株式投資コミュニティ「株研」も運営する。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。