「美味しい料理を作っていれば、お客さんは来る」——その常識が通用しなくなった2026年の店舗経営
2023年以降、飲食店と美容室の閉店数は毎年、過去最高を更新し続けています。
コロナ禍で組んだ借入の返済が始まり、仕入れ価格は上がり続け、人件費も止まらない。そして消費者は、外食の回数そのものを減らし、「どの店に行くか」を以前よりずっとシビアに選ぶようになりました。
そんな中、同じ地域で、同じような価格帯で、同じようにコロナを乗り越えてきたお店のうち、売上を伸ばし続けるお店と、残念ながら看板を下ろすお店に、明確に分かれ始めています。
今回は、そんな2026年の店舗経営を生き抜くための具体的な方法を、1本の動画教材にまとめましたので、ご紹介させていただきます。
資本主義の世界では、お客さんは「満遍なく」分散してくれない
これは厳しい話ですが、資本主義の原理というのは「滅びるものは滅び、栄えるものは栄える」世界です。全てのお店にお客さんが満遍なく入る、ということは、もう起きません。
繁盛するお店と、そうでないお店に、はっきり分かれていきます。そして、その差は年々、大きくなっていきます。
では、その差は何から生まれているのか。
料理の腕でしょうか。立地でしょうか。内装でしょうか。
——違います。
私が長年、全国の店舗経営者の方々を見てきて確信しているのは、繁盛店の経営者と、そうでない経営者の違いは、たった1つの考え方にある、ということです。
それが「センターピン」という考え方です。
ボウリングのセンターピンを狙うように経営する
ボウリングでストライクを取りたいとき、10本のピンを1本ずつ狙おうとしても、絶対に倒せません。狙うのはセンターピン、たった1本です。そこを正しく狙えば、残りの9本は連鎖的に倒れていきます。
店舗経営もまったく同じです。
あなたのお店にも、必ず「ここさえ解決すれば、他の悩みも芋づる式に解決する1点」があります。ところが、繁盛しないお店の経営者は、あれもこれもと手を広げ、すべての問題を1つずつ解決しようとして、結果的にどれも中途半端になってしまうのです。
例を1つご紹介します。
ワークショップに参加してくださったある経営者に、「実現したいこと」を全部書き出してもらいました。「旅行に行きたい」「スタッフだけでお店を運営できるようにしたい」「休みを取りたい」——色々な願望が出てきました。
ここでセンターピンを見つける作業をします。
答えは「旅行に行く」でした。なぜなら、旅行に行くためには、スタッフが店を回せる状態にするしかない。旅行に行くためには、休みを取るしかない。つまり「旅行に行く」と決めた瞬間、残り全部の願望が自動的に叶う仕組みが動き始めるのです。
この方はその場でパンフレットを取りに行き、実際に旅行に行きました。そして、他の願望もすべて叶ったのです。
あなたのお店のセンターピンは、何でしょうか。それを見つけずに、あれもこれもと手を広げているから、頑張っている割に結果が出ないのです。
「やること」より「やらないこと」を決める勇気
繁盛店の経営者のもう1つの共通点は、「やらないこと」を明確に決めていることです。
分かりやすい例が、QBハウスです。床屋さんの常識——シャンプー、髭剃り、マッサージ——これらをすべて捨て、「カットだけ」を徹底的に磨き上げました。その結果、10分1,100円のカットで、1時間あたり6,000円超という圧倒的な生産性を実現し、日本一、そして世界に展開する理髪店チェーンになったのです。
平均点の床屋さんは、100点中80点の「無難な店」になります。しかしQBハウスは、ある項目は120点、ある項目は0点です。100人中90人には嫌われても、10人が熱狂的なファンになる。
この考え方こそが、個人店が生き残る唯一の道です。
もう1つ、面白い事例があります。埼玉県川越には「鉄道好きが集まる床屋さん」があります。店内は廃車になった電車の座席、鉄道標識だらけ。今や新規予約は受付停止。常連さんだけで予約枠が埋まっています。
そこに通うお客さんは、「カット技術」でそのお店を選んでいません。「同じ鉄道好き」という価値観で繋がっているのです。年に1回、お客さんたちと一緒に鉄道旅行にも行くそうです。
価格競争とは、完全に無縁の世界がそこにあります。
あなたのお店の「得意なこと」「好きなこと」「他のお店がやっていないこと」は何ですか。それを削ぎ落として残すのではなく、むしろ平均点を取ることをやめて、徹底的に尖らせていく。これができるお店だけが、これからの時代を生き残ります。
名物メニューは「組み合わせ」でいくらでも作れる
お客さんの頭の中に、パッと浮かぶお店になっていますか。
「県外から友達が来た、どこに連れて行こう」 「家族で焼肉を食べたい、どこにしよう」 「髪を切りたい、どのお店にしよう」
こういうシーンになったとき、真っ先に思い出されるお店が、繁盛店です。そして、その「思い出されるきっかけ」になるのが、他の店にはない、あなたのお店の名物です。
ここで多くの経営者が勘違いしていることがあります。
「名物メニューを作るなんて、私には無理だ。特別な食材もないし、天才的な発想力もない」と。
違います。名物メニューは、既存の素材・調理法・味付け・盛り付けの「新しい組み合わせ」でしかありません。
例を出しましょう。
麻婆豆腐は、世の中にあります。鶏の唐揚げも、世の中にあります。しかし「麻婆チキン」は、世の中にないのです。食べたことがないのに、味の想像はできる。しかも、絶対に美味しそう。これが名物メニューの作り方です。
もう1つ。今では当たり前のカツカレー。あれは、巨人軍の選手が、銀座のレストランで「時間がないから最初から乗っけといて」と言ったことから生まれたメニューです。元々、カツとカレーは別々のメニューでした。組み合わせただけで、世の中にない名物になったのです。
吉野家のカレーも同じ起源です。牛丼しかなかった時代に、間違えてカレーを入れてしまって、そこから生まれました。
要は、世の中にない斬新な料理を生み出す必要なんてないのです。すでに世の中にある料理と料理を、新しく組み合わせる。たったそれだけで、あなたのお店だけの名物が生まれます。
そして名物があるお店は、価格競争に巻き込まれません。そこにしかないのですから、価格決定権は自分で持てます。マスコミも取材に来やすい。SNSでも拡散されやすい。一挙両得なのです。
「牛丼」を「すき焼き丼」と呼ぶだけで、単価は5倍になる
もう1つ、知っておいていただきたい考え方があります。それは「ネーミングで市場を変える」という視点です。
牛丼と言ったら、500円の市場です。ところが、同じ肉を使っていても「すき焼き丼」と名前をつければ、2,000円でも2,500円でも違和感がありません。単価が5倍になっても、肉の原価が5倍になるわけではないので、利益は大きく伸びます。
お線香とお香も同じです。お線香は「お墓にあげるもの」の市場。お香は「癒し」の市場。同じものでも、ネーミングで市場が変わり、単価が変わるのです。
ブライダルエステも、やっていることは普通のエステメニューと同じです。しかし「ブライダル」という冠をつけることで、結婚前の女性がその価格帯で利用してくれるようになる。
美容室だって、同じです。「カット+カラー」と書くのではなく、お客さんの願望に軸を合わせてメニュー名を設計する。「プロフィール写真に使える美しさを作るプラン」「婚活プロデュースプラン」——そうするだけで、同じサービス内容でも、お客さんが支払える金額は大きく変わります。
商品に軸を合わせるのではなく、お客さんの願望・欲求・問題解決に軸を合わせる。これが、今の時代を生き抜くメニュー設計の基本です。
この考え方を、1年間の経営計画に落とし込むには
ここまでお伝えしてきた考え方——
・センターピンを見つける ・やらないことを決める ・名物メニューを作る ・お客さんの願望に軸を合わせたネーミングにする ・共通の価値観で繋がるコミュニティを作る
これらを、あなたのお店の「2026年の1年間の経営計画」に、具体的に落とし込んでいく。そのためのワークショップを、動画教材にまとめました。
『経営方針策定ワークショップセミナー』(収録時間:2時間41分)
実際のワークショップを丸ごと収録しているため、綺麗にまとめられた講義ではありません。あなたが見るのは、焼肉店のオーナーが「ホルモンの甘辛味」から新しい丼メニューのアイデアを得る瞬間。たこ焼き店のオーナーが「紅あずまのたこ焼き」「柚子出汁のおでん」で名物を固めていく場面。イタリアンのオーナーが「蛇口から出るワイン」をさらに進化させる議論。美容室のオーナーが「婚活プロデュースプラン」という新メニューを決意する瞬間。40年続く大学芋店が、隣の喫茶店とのコラボ名物を生み出すアイデアの発見。
さまざまな業態の、本物の経営者たちが、その場でセンターピンを見つけ、名物メニューを生み出していく「生きた学び」が、あなたの隣で繰り広げられるように体験できます。
あなたの業態に近い事例は、そのまま参考にできる。あなたの業態と離れた事例からも、「考え方」の部分が全部応用できる。この応用の幅広さが、本教材の最大の価値です。
このままの経営を続けて、3年後、5年後、どうなっているか
ここまで読んでくださったあなたは、おそらく現状に何らかの危機感を抱いている方だと思います。
売上が横ばい、もしくはじわじわ下がっている。忙しいのに手元にお金が残らない。近所の同業店がまた1軒閉店して、他人事に思えなくなってきた。うちの料理(技術)は他に負けていないという自負はあるが、その価値がお客さんに伝わっていない気がする。
そんな状態で、このまま経営を続けて、3年後、5年後、あなたのお店はどうなっているでしょうか。
本教材でお伝えするのは、設備投資も必要なく、特別な才能も必要なく、今日から実行できる「考え方」と「具体的な手順」です。専門用語もカタカナ用語もマーケティング理論も出てきません。料理一筋・技術一筋でやってきた店主が、そのまま実行できる内容だけを扱っています。
今年こそ、何かを変えたい。でも、何をどうすればいいか分からない。
そんな方にこそ、手に取っていただきたい教材です。詳しい内容と、お申し込み方法は、下記のページからご覧ください。
▼教材の詳細はこちらからご確認いただけます site.haward-joyman.com/p/1GGHZsXAMrWi
動画を観終わったとき、あなたの手元には2026年の経営計画が、具体的な行動レベルで完成しているはずです。一緒に、生き残る側のお店を作っていきましょう。
