私は笑人流繁盛術という独自に体系化した繁盛ノウハウを通じて、全国各地の小売店、飲食店のサポートをしています。
この笑人流繁盛術には、3つの基本的な考え方があります。
それが前回のメルマガでお話しした『今の時代に繁盛するための3つのこと』なんですね。
それが、
(1)他店と差別化をするのではなく、独自化をすること
(2)お店が儲かる仕組みを作ること
(3)価値を伝える表現力を身につけ、価値を共有すること
この3つです。
今日は、その1つ目。
「他店と差別化をするのではなく、独自化をすること」について、お話しますね。
今、世の中には似たようなお店が沢山あります。
多くの経営者は、似たようなお店と比較して「戦争だ!競争だ!」と競い合っています。
『A店が50円割引するなら、うちは60円割引だ!』とかと同じ土俵の中で戦っています。
あなたもテレビで見たことはありませんか?
これでは、いつまで経っても同じことの繰り返しです。
そもそもお店を繁盛させるには、『お店を繁盛させるためには、他店と戦い、他店を潰して自分が繁盛する・・・』ということではないのです。
お店を繁盛させるために大事なことは 『独自の良さ(価値)を発揮して、他店と戦わない状況を作る』ということなのです。
戦わずして勝つ(繁盛する)。これが最大の繁盛術です。
その為に、他店との差別化戦略発想はやめて、今すぐ独自化発想を取り入れて欲しいのです。
『独自の視点を持つ方法』は沢山ありますが、今日は、あなたに取り組みやすい方法をお話したいと思います。
例えば、洋服屋を経営する田中さんを例にしますね。
田中さんは、洋服屋を営んでいるので、世の中の洋服屋さんと同じように
『私は洋服を売っている』と考えるでしょう。
これの考え方は洋服屋に限らず、(1)ラーメン屋さんならラーメンを販売している、(2)ドラックストアなら薬を販売している、(3)弁当なら弁当を販売している、(4)コンビニエンスストアは、日常生活に便利な各種商品を販売している、(5)整体屋さんはマッサージを提供しているわけです。
これは、いたって当たり前の考え方(視点)のように思えます・・・。
でも、第1回目でもお話ししましたが、洋服というモノを売る商人の視点でいる限り、商品を軸に物事を考えたら、他店の動向が気になって仕方がないでしょう。
◆どんな洋服を売っているのか?
◆製造メーカーは?素材は?
◆品ぞろえは?価格は?
こういったことの繰り返しで、気づいたら結局、最後には価格勝負になってしまいます。
結局、他店と差別化しようという差別化戦略というのは、他店と戦うという発想のままなので、同じことの繰り返しで真の繁栄は訪れないのです。
しかし、田中さん自身が自分の役割を洋服を販売する商人の視点ではなく、お客さんの『着こなし』をアドバイスして、『楽しい毎日を演出する』という笑人の視点になれば、自分の役割は洋服販売業ではなくファッションアドバイザーであることに気づくでしょう。
するとどう変わるのか?
服を売るのではなく、お客さんが美しく着飾るためのアドバイスやサポートをするようになります。
こうした服のアドバイスや接客サポートにより今まではあまり服に興味が無かったけど、服に対する興味関心が増して、お客さんは鏡を見るのが楽しくなっちゃう♪でしょう。
そして、今まで以上に外出するのが楽しくなっちゃうでしょう。
接客スタイルも、服を売るためではなく、お客さんがオシャレになるための接客スタイルに変わるでしょう。
結果として、田中さんのファンが増えるので、他店と同じ服を扱っていても、売上が伸びるのです。
他店では安い服があるかもしれません。でも、田中さんのファンは『私は田中さんから服を買う』ようになるわけです。
独自化とは、独自の視点で商売を組み立てることです。独自の『視点』とは、物事の考え方や捉え方です。
例えば旅館は、『泊まる場所を提供するのが仕事』と考えるのではなく、『お客さんの素敵な旅のプランナー』と考えてみましょう。
そうすれば、◆うちの宿の料理は・・・、◆うちの宿の温泉は・・・、などという、他店とのいたちごっこのような差別化発想ではなく、(1)お客さんが資料請求をするその瞬間から、旅行に出発するまでのワクワク感の演出、(2)玄関を出て、観光スポットに立ち寄り、途中で高原のサービスエリアでジャージー牛乳アイスを食べ、(3)家族で記念写真を撮り・・・、
そして、(4)自分の宿に泊まる。
最後には、家路につきソファーに座って『あー楽しかった。また、来年もあの宿に行きたいね』と家族で語っているところに、
ピンポーン
郵便でーす
と、旅館のスタッフとその一家が撮影した記念写真が、手書きで書いた旅館スタッフしげちゃんの言葉とともに届く。
家族はとっても良い旅となり、『また来年もしげちゃんの所に行きたいね』
となるでしょう。
つまり、宿泊場所の提供という点の発想ではなく、資料請求から家路に着くまでの一連の旅を提案する必要性に気付くことでしょう。
そうしたら、◆HPの構成、◆資料請求資料の中身、などの販促物は、ガラリと変わるはずです。
お店の設備をリニューアルする必要もなく、商品を変える必要もない。
変えるのは、実は商売をとらえる視点なのです。
これが独自化発想なのです。
『商人の視点から、笑人の視点へ』
視点を変えれば、あなたのお店はその日から変わります。
いわば設備のリニューアルではなく、視点のリニューアルです。
笑人流繁盛術を取り入れることで、あなたのお店が地域の方から愛されて、圧倒的に楽しく繁盛することを応援しています。
ハワードジョイマン
【編集後記:ジョイマンの楽書き帳】
「新商品が入荷しました」という連絡よりも、「ジョイマンさん、今度のセミナーで着ると、とっても似合う服が見つかったので、もし次回、静岡の街に来たら寄ってくださいよ」って言われた方がすぐに行きますよね。
商品発想ではなく笑人発想をすれば、もっと笑売が楽しくなりますよ。
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