あれこれ

飲食店のチラシ反応率を3倍にした、配り方ではなく「中身」の話

先日、静岡はすっかり初夏の陽気で、清水のみなと周辺もにぎわいが戻ってきましたね。この季節になると、街中でチラシを配っている飲食店さんをよく見かけます。

でも、正直に言いますね。

あれを見るたびに、ちょっと胸が痛くなるんです。

なぜかというと、僕自身がかつて「配り方」を必死に工夫していた側だったから。時間帯を変えてみたり、渡し方に工夫してみたり。でも結果は変わらなかった。

あのとき誰かに教えてほしかったのは、「どう配るか」じゃなくて、「何を書くか」だったんですよね。今日はその話をしようと思います。

こんな方におすすめ

  • ✅ チラシを作って配ったけど、ほとんど反応がなかった飲食店オーナーさん
  • ✅ チラシに何を書けばいいか迷っている方
  • ✅ 値引きクーポン以外の集客方法を探している方
  • ✅ 広告費をかけず、まず手元にあるものでできることから始めたい方
  • ✅ 「うちの料理は自信があるのに、なぜかお客さんが増えない」と感じている方
飲食店のチラシ反応率を3倍にした、配り方ではなく「中身」の話 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

チラシ1,000枚配っても3人しか来なかった、あの日のこと

ちょっと前の話ですが、増益繁盛クラブの会員さんで、静岡県内で居酒屋を経営しているKさんという方がいました。

月商が350万円前後で頭打ちになっていて、「なんとかしなければ」と思い、地域にチラシをまいてみた。1,000枚刷って、自分で配り歩いた。結果は来店3人。

「ジョイマンさん、やっぱりチラシって意味ないですよね?」

そう言われたとき、僕はこう聞き返しました。

「そのチラシ、見せてもらえますか?」

送ってもらったチラシには、こんなことが書いてあった。

「鮮魚居酒屋〇〇 〜旬の魚をご堪能ください〜 月〜土 17:00〜24:00 静岡市清水区〇〇 TEL 〇〇〇」

…これ、チラシじゃなくて名刺ですよね、と。

情報は書いてある。でも、「なぜ今日、あなたのお店に行くべきなのか」が、1ミリも書かれていない。

チラシが「反応ゼロ」になる、たった1つの理由

飲食店のチラシが反応されない理由は、ほぼ9割がこれです。

「お店の情報を書いているだけで、お客さんの頭の中にある悩みや欲求に一切触れていない。」

考えてみてください。チラシを受け取った人は、その瞬間「夕飯どうしよう」「週末どこか行こう」「特別な日に使えるいいお店ないかな」などのことを考えている。

その人の頭の中の言葉と、チラシに書かれている言葉がズレていたら、手に取った瞬間に捨てられます。これ、どれだけ丁寧に配っても変わらない。

逆に言えば、お客さんの頭の中にある言葉でチラシを書けば、反応率はガラッと変わる。

Kさんのチラシでいえば、「旬の魚をご堪能ください」じゃなくて、「今週入荷した駿河湾の桜えび、今夜あります」のほうが、受け取った人の脳みそが反応するわけです。

同じお店、同じ商品、同じ配布枚数でも、「書く言葉」が変わるだけで反応は全然違う。これが「配り方じゃなく中身」という話の核心です。

反応率が3倍になったチラシ、何を変えたのか

Kさんと一緒に、チラシの中身を作り直しました。変えたのは大きく3つです。

①「誰に」を明確にした

「鮮魚居酒屋です」という打ち出しを、「清水近辺で働いている40〜50代の男性で、仕事終わりに同僚と魚で一杯やりたい方へ」という前提で書き直した。

ターゲットを絞ると「うちに来てほしくない人には刺さらなくなるのでは」と心配するオーナーさんが多いんですが、逆なんです。絞れば絞るほど、その人に「あ、これ私のことだ」と思ってもらえる。全員に向けたメッセージは、誰にも刺さらない。

②「なぜ今日来るべきか」の理由を書いた

「旬の魚」という言葉は、正直どこでも使われています。差別化にならない。そこで、「今週末だけ、漁師さんから直接仕入れたアジを塩たたきでご提供します」という限定感と具体性を入れた。

「いつでも来ていいよ」は、「いつでも来なくていい」と同義なんですね。人は「今しかない」と感じたときに動きます。

③「読んだ後に何をすればいいか」を1つだけ書いた

以前のチラシには電話番号と住所だけがあった。でも受け取った人は「で、何をすればいいの?」となる。だから「このチラシをお持ちください、生ビール1杯サービスします」という1アクションだけを、大きく書いた。

値引きをしろという話じゃなくて、「来店の理由」と「次の行動」を明確にしてあげるということです。

✓ ここまでのポイント

  • チラシの反応率は「配り方」ではなく、お客さんの頭の中の言葉と合っているかどうかで決まる
  • 「誰に」「なぜ今日」「何をすればいいか」の3点を盛り込むだけで、同じ枚数でも反応は劇的に変わる

「書けない」じゃなくて「見えていない」だけ

ここまで話すと、「でもジョイマンさん、文章が得意じゃないから書けないんです」という声が必ず出ます。

でもね、チラシで大事なのは「文章力」じゃないんですよ。必要なのは「観察力」です。

自分のお客さんが、来店前に何を不安に思っていて、来店後にどんな笑顔になっているか。それをそのまま言葉にするだけ。

「初めてだったけど気軽に入れた」「量が多くて得した気分」「魚の名前を教えてもらえて嬉しかった」──こういう言葉がチラシの中身になる。文章を「作る」んじゃなくて、お客さんの声を「拾う」感覚です。

それが難しければ、今はAIを使えば30秒でたたき台が作れます。ChatGPTに「うちのお店の特徴はこれで、ターゲットはこんな人で、チラシのキャッチコピーを10個出して」と入れるだけで、ゼロから考えるより圧倒的に早い。増益繁盛クラブでは、そういう「コピペで使えるプロンプトテンプレート」も105種類用意しています。

「チラシをGoogle広告と組み合わせたら、6ヶ月で月商350万円が620万円になりました。新規のお客さんが約2倍になって、客単価も1,400円上がりました。チラシの書き方を変えただけで、こんなに違うとは思っていなかったです。」

居酒屋オーナー(40代・男性)

チラシはゴールじゃなく、入口にすぎない

最後に一つだけ付け加えておくと、チラシ単体で「集客完結」にしようとするのが、そもそも無理な話です。

チラシの役割は「来てもらう」こと。来てもらった後に、またリピートしてもらえる仕組み──LINEに登録してもらう、次回来店の理由を店内で作る、口コミを書いてもらう──そこまでがセットで設計されていないと、せっかく集めた新規のお客さんが一見さんで終わります。

「チラシ→来店→LINE登録→再来店→リピーター化」という流れが、一本の導線としてつながって初めて、チラシの投資が回収できる。

逆に言えば、この流れが設計できれば、チラシの費用対効果は何倍にもなります。

Kさんも今はLINE公式アカウントと組み合わせて、リピーター対策まで含めた仕組みが動いています。月商は今も右肩上がりが続いています。

まとめ:チラシは「情報」ではなく「会話」

チラシに書く内容は、「お店の情報」ではなく、「受け取った人への一言」です。

あなたが常連さんに「ねえ、今日すごくいいカマス入ったんだけど来ない?」と話しかけるように、チラシも「読んだ人への語りかけ」として書く。それだけで、反応は全然変わります。

配り方より先に、中身を変えてください。

今日からできる一番小さな一歩は、チラシに「あなたへ」という一人称の言葉を1文入れることです。ぜひやってみてください。

繁盛店研究所・増益繁盛クラブでは、チラシの書き方からGoogle広告との連動、LINE集客の仕組み化まで、飲食店オーナーさんが実際に手を動かせる形でお伝えしています。まずは無料でお読みいただける書籍や教材から、のぞいてみてください。

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「自分の店でも実践してみたい」「もう少し具体的に教えてほしい」という方は、ぜひこちらからどうぞ。一緒に考えましょう。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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