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失敗しない店舗展開法とは

From 増山 務
東京の事務所より

先週は、妻の父のいる京都に帰省していました。
京都といっても市内ではなく、日本海側、日本三景の天橋立に住んでいます。
こちらでいただく魚介類は、とにかく新鮮で、東京では口にできない代物がたくさんあります。

そんな海の幸が中心のこの土地に、とんでもなく流行っている美味しいラーメン屋さんあるということを聞き、
気になった私は、次の日のお昼にみんなで行ってみました。

お店の場所は、駅から30分も離れている静かなバス通り沿い。
歩いている人はゼロ。
車の交通量もさほど多く無い。

きっと、私ならこの場所には出店しないだろう・・・。

だからこそ、なぜ、ここの小さなラーメン屋さんが流行っているのか、
ますます知りたくなってきました。

久々のワクワク感。

私は、お店のおすすめであるの「豚骨醤油ラーメン」を注文してみました。
5〜6分待ったところに「豚骨醤油ラーメン」が登場。

黒いどんぶりの中には
品良く細いもやしと、京都ならではの九条ねぎが
乗っており、見た目も色のバランスも良い。

大判のチャーシューも味が染みていて美味しく、
麺はちょい細めのストレートタイプ。
主役のスープに程よく良く絡んで、確かに美味しい。
東京にあっても、おかしくないお店でした。

しかし・・・・・
このラーメン屋が、なぜ、とんでもなく流行っているのか?
この味が、そんなにウケているのか?

30代そこそこの店主が、もっと集客出来るよう、
駐車場の土地を買い上げる程の儲けを出せたのは、なぜか?

食べ終わってから、しばらく店内を見渡し観察しましたが
どれもこれも、、、、、、、普通に見えました。

「なんでだろう、、、、」

帰りの車を運転している途中、
ハッと、あることに気が付きました。

町並みを見て、単純なことに気づいたのです。

『街にも、周りにも、ラーメン屋ない』

そう、一人勝ち状態でした。

人口も少なく、高齢者が多い街。
漁業、農業が中心の街で、若者もさほど多く無い。
だからラーメン屋の出店なんて、、、、と、みんな考えてしまったんでしょう。

これが成功のカギだなと、私なりに思いました。

街や、周りに無い商売は、必ず需要があります。
需要のある商売をすれば、必ず儲かります。
街にないから、珍しいから、スグに口コミで広がります。

その分、期待値も上がってしまいますが
このラーメン屋さんのように
いったん、街や、地元の波に乗ってしまったら
もう、止められません。
億だって売れるでしょう。

失敗しない店舗出店の基本のひとつに、
『誰もが知っている業種で、なおかつ周りにライバルが少ないものを選ぶ。』

追伸

義父と妻は、3年前に1回だけこのラーメン屋さんに
来た事があったそうです。

その頃はガラガラのお店で
その時、ラーメンを食べてみて「もう一度はないね。」と言っていたそうです。

しかし、今回3年ぶりに来て、
「随分、美味しくなった。きっと店主も相当、努力したんだろうな。」と、
義父が言ってました。

出店の先見の目があった店主は、味の改良にも努力されたんでしょう。
来年もまた、お邪魔しようと思っています。

増山 務

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