8.理念型求人

【告白】私は最悪な上司

from 東京の事務所から
by 増山 務

暑い毎日が続く中、
今日も頑張って営業をしてくれている
私のスタッフ達に感謝です。

今ではありがたいことに
お店の現場に入ることがなくなった私も
以前はお店の現場に出て、ムチャクチャな上司をしていました。

私が勤めていた某企業で、まだ部長として3店舗を任された頃の話です。

その日はたまたま、3店舗とも忙しく
多くのご予約をいただいている日でした。

しかも、ご予約の中には
当時の社長が大変お世話になっている
大切なお客様もいらっしゃる予定の日でした。

そんな大切な日だからこそ、
起きて欲しくない出来事が起きてしまうのです。

夜18時前、私の携帯が鳴りました。
「あ、部長ですか。□□□店の◯◯です。
先程、アルバイトの◯◯さんから電話がありまして、
昨夜から39度の熱が出てしまって、今日は休ませて欲しいと連絡がありました。
他のアルバイトにも連絡してみましたが誰も捕まりません。
どうしましょう、これでは今日の営業が廻せません。」

「仕方が無い、分かった。何とかする。」
そう言って電話を切りました。

私自身も、お店の現場に入っていて動けない。
こっちからも、誰一人行かせられるスタッフがいない。
しかも、こういう時に限って、いつもよりお店は混んできた。

そんな私は
「何でこんな日に休むんだ!」
「だいたい何でこんな忙しい日に休ませるんだ。
仮病かもしれないじゃないか!」
「何で誰一人、連絡が繋がらないんだ!」などと、一人文句を言いながら
裏でいつももごとく、冷蔵庫を殴っていました。

今思えば、ムチャクチャです。

周りのスタッフも話しかけづらい程の、イライラモード全開のまま
もう1店舗の△△店に電話を掛けました。

「もしもし、増山だけど。□□□店のバイトが来れなくなって、ピンチらしい。
悪いけど、予約の少ないそっちの店舗から、ヘルプに誰か行かせてくれ。
俺は外れられないし、こっちも予約でいっぱい一杯なんだ。
 あっ、新人の◯◯君でいいや、今すぐ行かせてくれ。」

お店側
「いや、そんなことしたらこっちが店が廻りませんよ。
しかも彼は入社したばかりですし、、、。」


「予約時間が迫っているんだ。説明している時間がない。
本人に直接俺が言う、電話を代れ!」

新人スタッフ
「はい、お電話かわりました、◯◯です。」


「悪いけど今から、□□□店のヘルプに行ってもらえるか。」

新人スタッフ
「いや、そんなこと言われても・・・。
私はこっちのお店で採用になったはずですし、まず、そのお店に行ったこともありませんし、だいたい、行って何をお手伝いしたらいいんですか。
そもそも何で私なんですか。」


「いや、じゃねんだよ!お前、幹部候補社員だろ。これは俺の命令なんだよ!
今すぐ行け。」

そう言い放って、電話をガチャ切りしました。

そもそも◯◯君を指名した理由は、
彼はもともと幹部候補で入社し、経験も豊富でした。
これから一緒に、会社の色々な事業を任せていきたい存在でした。

それから1時間後、□□□店のスタッフから、私に電話がありました。
「部長、お店がもうバタバタです。今日は誰もヘルプに来てくれませんか。」


「嘘だろ、誰も来てないなんて。俺は△△店の◯◯に、そっちに行くよう指示したぞ。」

私はこの電話を切り、自分がいるお店をアルバイトと料理長に強引に任せ、
タクシーを飛ばして□□□店に手伝いに向かいました。

結果、何とかご予約のお客様からのクレームもなく、
終えることができました。

私はその足で、△△店に飛びました。
怒りの頂点です。

お店に着き、ドア蹴飛ばし、スタッフに一言、
「何で、◯◯を行かせなかったんだ!◯◯はどこだ!!」

すると、
「◯◯さん、部長からの電話の後、《こんな会社、やってらんねぇよ!俺、辞めるから》と言って、タイムカードをビリビリに破って帰っちゃいました。」

マジか・・・俺が、やってしまったのか・・・。

私の最悪の一言で、大切な幹部社員が辞めてしまいました。
お店の雰囲気も、スタッフの雰囲気も最悪にしてしまいました。

あの時の私の言い方が、一番の原因なのは、言うまでもありません。

部下であれ、緊急な時であれ
従業員に対して、して欲しい仕事をお願いするには
『その仕事の意味と目的』を
理解できるようにハッキリと伝えなければならないことを
この時、私は学びました。

あの時、相手の気持ちや言い方を少しでも考え
「私がどうして、こういう指示を出したのか。」
「なぜ、君に行ってもらいたいのか。」
「そして行って、どんな役割、行動をしてもらいたいのか。」を
説明、伝えるべきでした。

自分一人で、何でも抱え込んでしまい
冷静な状況判断ができなかった、未熟な私でした。

今でも、たまに似たような事が起きる時もありますが
あの頃を思い出し、
相手の気持ちも考えながら
理解してもらえるような指示の出し方を心がけています。

あなたも、何でも一人で抱え込んで
パンク寸前の頭になっていませんか。

あなたからのコメントをお待ちしています。

増山 務

追伸

本当は話したくない失敗談ですが、
こうした失敗から沢山のことを学びました。

とくにスタッフにいかに気持ちよく働き
そのスタッフの能力を最大限にいかすか?

複数店舗展開をしたい社長さんにとって
そして、複数店舗を取り仕切るマネージャーさんにとって
今日の話は役に立つことを願っています。

あなたが私と同じような過ちを犯さないよう
私が数々の失敗から学んだ
NO2育成法と店舗展開法について
8月20日東京でお話をさせていただきます。

まだ、チェックされてない方は
こちらをご覧ください。
→ haward-joyman.com/zoukyaku-semminer.html

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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