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■人材採用術&活用法

【告白】私は最悪な上司

from 東京の事務所から
by 増山 務

暑い毎日が続く中、
今日も頑張って営業をしてくれている
私のスタッフ達に感謝です。

今ではありがたいことに
お店の現場に入ることがなくなった私も
以前はお店の現場に出て、ムチャクチャな上司をしていました。

私が勤めていた某企業で、まだ部長として3店舗を任された頃の話です。

その日はたまたま、3店舗とも忙しく
多くのご予約をいただいている日でした。

しかも、ご予約の中には
当時の社長が大変お世話になっている
大切なお客様もいらっしゃる予定の日でした。

そんな大切な日だからこそ、
起きて欲しくない出来事が起きてしまうのです。

夜18時前、私の携帯が鳴りました。
「あ、部長ですか。□□□店の◯◯です。
先程、アルバイトの◯◯さんから電話がありまして、
昨夜から39度の熱が出てしまって、今日は休ませて欲しいと連絡がありました。
他のアルバイトにも連絡してみましたが誰も捕まりません。
どうしましょう、これでは今日の営業が廻せません。」

「仕方が無い、分かった。何とかする。」
そう言って電話を切りました。

私自身も、お店の現場に入っていて動けない。
こっちからも、誰一人行かせられるスタッフがいない。
しかも、こういう時に限って、いつもよりお店は混んできた。

そんな私は
「何でこんな日に休むんだ!」
「だいたい何でこんな忙しい日に休ませるんだ。
仮病かもしれないじゃないか!」
「何で誰一人、連絡が繋がらないんだ!」などと、一人文句を言いながら
裏でいつももごとく、冷蔵庫を殴っていました。

今思えば、ムチャクチャです。

周りのスタッフも話しかけづらい程の、イライラモード全開のまま
もう1店舗の△△店に電話を掛けました。

「もしもし、増山だけど。□□□店のバイトが来れなくなって、ピンチらしい。
悪いけど、予約の少ないそっちの店舗から、ヘルプに誰か行かせてくれ。
俺は外れられないし、こっちも予約でいっぱい一杯なんだ。
 あっ、新人の◯◯君でいいや、今すぐ行かせてくれ。」

お店側
「いや、そんなことしたらこっちが店が廻りませんよ。
しかも彼は入社したばかりですし、、、。」


「予約時間が迫っているんだ。説明している時間がない。
本人に直接俺が言う、電話を代れ!」

新人スタッフ
「はい、お電話かわりました、◯◯です。」


「悪いけど今から、□□□店のヘルプに行ってもらえるか。」

新人スタッフ
「いや、そんなこと言われても・・・。
私はこっちのお店で採用になったはずですし、まず、そのお店に行ったこともありませんし、だいたい、行って何をお手伝いしたらいいんですか。
そもそも何で私なんですか。」


「いや、じゃねんだよ!お前、幹部候補社員だろ。これは俺の命令なんだよ!
今すぐ行け。」

そう言い放って、電話をガチャ切りしました。

そもそも◯◯君を指名した理由は、
彼はもともと幹部候補で入社し、経験も豊富でした。
これから一緒に、会社の色々な事業を任せていきたい存在でした。

それから1時間後、□□□店のスタッフから、私に電話がありました。
「部長、お店がもうバタバタです。今日は誰もヘルプに来てくれませんか。」


「嘘だろ、誰も来てないなんて。俺は△△店の◯◯に、そっちに行くよう指示したぞ。」

私はこの電話を切り、自分がいるお店をアルバイトと料理長に強引に任せ、
タクシーを飛ばして□□□店に手伝いに向かいました。

結果、何とかご予約のお客様からのクレームもなく、
終えることができました。

私はその足で、△△店に飛びました。
怒りの頂点です。

お店に着き、ドア蹴飛ばし、スタッフに一言、
「何で、◯◯を行かせなかったんだ!◯◯はどこだ!!」

すると、
「◯◯さん、部長からの電話の後、《こんな会社、やってらんねぇよ!俺、辞めるから》と言って、タイムカードをビリビリに破って帰っちゃいました。」

マジか・・・俺が、やってしまったのか・・・。

私の最悪の一言で、大切な幹部社員が辞めてしまいました。
お店の雰囲気も、スタッフの雰囲気も最悪にしてしまいました。

あの時の私の言い方が、一番の原因なのは、言うまでもありません。

部下であれ、緊急な時であれ
従業員に対して、して欲しい仕事をお願いするには
『その仕事の意味と目的』を
理解できるようにハッキリと伝えなければならないことを
この時、私は学びました。

あの時、相手の気持ちや言い方を少しでも考え
「私がどうして、こういう指示を出したのか。」
「なぜ、君に行ってもらいたいのか。」
「そして行って、どんな役割、行動をしてもらいたいのか。」を
説明、伝えるべきでした。

自分一人で、何でも抱え込んでしまい
冷静な状況判断ができなかった、未熟な私でした。

今でも、たまに似たような事が起きる時もありますが
あの頃を思い出し、
相手の気持ちも考えながら
理解してもらえるような指示の出し方を心がけています。

あなたも、何でも一人で抱え込んで
パンク寸前の頭になっていませんか。

あなたからのコメントをお待ちしています。

増山 務

追伸

本当は話したくない失敗談ですが、
こうした失敗から沢山のことを学びました。

とくにスタッフにいかに気持ちよく働き
そのスタッフの能力を最大限にいかすか?

複数店舗展開をしたい社長さんにとって
そして、複数店舗を取り仕切るマネージャーさんにとって
今日の話は役に立つことを願っています。

あなたが私と同じような過ちを犯さないよう
私が数々の失敗から学んだ
NO2育成法と店舗展開法について
8月20日東京でお話をさせていただきます。

まだ、チェックされてない方は
こちらをご覧ください。
→ haward-joyman.com/zoukyaku-semminer.html

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ハワードジョイマン

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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