【飲食店オーナー必読】客数を増やすより客単価を上げる方が100倍ラクな理由

【飲食店オーナー必読】客数を増やすより客単価を上げる方が100倍ラクな理由

「お客様が来ない…もっと集客しなければ」 「チラシを配っても効果がない…」 「ネット広告にお金をかけているのに売上が上がらない…」

多くの飲食店オーナーが、売上アップのために「新規集客」ばかりに力を注いでいます。

しかし、これは大きな間違いです。

実は、既存のお客様の客単価を少し上げる方が、新規客を呼び込むより遥かに簡単で効果的なのです。

今日は、なぜ客単価アップの方が圧倒的に効率的なのか、そして実際にどうやって客単価を上げるのかを、具体的な数字と事例でお伝えします。

この記事を読み終える頃には、「なぜ今まで集客ばかりに注力していたのか」と後悔するかもしれません。

目次

衝撃の事実:集客コストvs客単価アップ効果

まず、具体的な数字で比較してみましょう。

【パターンA:新規集客で売上15万円アップを目指す場合】

現状:

  • 月間来客数:300人
  • 平均客単価:2,000円
  • 月間売上:600,000円

目標:

  • 月間売上:750,000円(15万円アップ)

新規集客で達成する場合:

  • 必要な新規客数:150,000円 ÷ 2,000円 = 75人/月
  • 年間で必要な新規客数:75人 × 12ヶ月 = 900人

必要な集客コスト:

  • チラシ:1人獲得に約3,000円
  • ネット広告:1人獲得に約2,500円
  • グルメサイト:1人獲得に約4,000円

仮にネット広告で獲得すると: 75人 × 2,500円 = 187,500円/月 年間集客コスト:2,250,000円

【パターンB:客単価アップで売上15万円アップを目指す場合】

必要な客単価アップ: 150,000円 ÷ 300人 = 500円アップ/人

客単価アップにかかるコスト:

  • メニュー改善:0円(表記を変えるだけ)
  • スタッフ教育:0円(話法を教えるだけ)
  • 新メニュー開発:数千円程度

年間コスト:ほぼ0円

驚愕の差:2,250,000円 vs 0円

この比較を見れば一目瞭然です。

新規集客:年間225万円のコスト 客単価アップ:年間ほぼ0円のコスト

しかも、新規客は一度来ただけで来なくなる可能性が高いのに対し、客単価アップは継続的な効果があります。

つまり、客単価アップは新規集客より100倍以上効率的なのです。

なぜ多くの飲食店オーナーは客単価アップに注目しないのか?

理由1:「集客=売上アップ」の思い込み

多くのオーナーが「売上を上げる=お客様を増やす」と考えがちです。しかし、売上の公式を思い出してください。

売上 = 客数 × 客単価

つまり、客数を増やすことと客単価を上げることは、売上への影響度は全く同じなのです。

理由2:客単価アップ=値上げという誤解

「客単価を上げる=値段を上げる」と思い込んでいる方が多いのですが、これは間違いです。

値段を上げずに客単価を上げる方法はたくさんあります:

  • 追加注文を促す
  • セットメニューを提案する
  • デザートやドリンクをおすすめする
  • 高単価メニューの注文率を上げる

理由3:即効性への期待

新規集客は「新しいお客様が来る」という目に見える変化があります。一方、客単価アップは地味に見えるため、注目されにくいのです。

しかし実際には、客単価アップの方が即効性があります。明日から実践できて、来週には効果が現れるからです。

客単価500円アップの威力:具体的シミュレーション

客単価を500円上げることがどれほどのインパクトがあるか、具体的にシミュレーションしてみましょう。

小規模店舗(月間来客数200人)の場合

現状:

  • 月間来客数:200人
  • 平均客単価:1,800円
  • 月間売上:360,000円
  • 年間売上:4,320,000円

客単価500円アップ後:

  • 月間来客数:200人(変わらず)
  • 平均客単価:2,300円
  • 月間売上:460,000円
  • 年間売上:5,520,000円

効果:年間1,200,000円の売上アップ

中規模店舗(月間来客数500人)の場合

現状:

  • 月間来客数:500人
  • 平均客単価:2,200円
  • 月間売上:1,100,000円
  • 年間売上:13,200,000円

客単価500円アップ後:

  • 月間来客数:500人(変わらず)
  • 平均客単価:2,700円
  • 月間売上:1,350,000円
  • 年間売上:16,200,000円

効果:年間3,000,000円の売上アップ

たった500円の客単価アップで、これほどの効果があるのです。

実際の成功事例:客単価アップの威力

事例1:個人経営の居酒屋(40席)

【実施前】

  • 月間来客数:180人
  • 平均客単価:2,800円
  • 月間売上:504,000円

【実施した施策】

  1. 追加注文メニューの作成:「ちょい足し」メニューを5品追加
  2. スタッフ教育:料理提供時の一声かけを徹底
  3. デザートの充実:手作りデザート3品を追加

【実施後(2ヶ月目)】

  • 月間来客数:185人(微増)
  • 平均客単価:3,650円(+850円)
  • 月間売上:675,250円(+171,250円)

【年間効果:約205万円の売上アップ

【オーナーのコメント】 「お客様に『もう一品いかがですか?』と声をかけるだけで、こんなに変わるとは思いませんでした。しかも、お客様も喜んでくださって、常連さんが増えました。」

事例2:郊外のファミリーレストラン(80席)

【実施前】

  • 月間来客数:420人
  • 平均客単価:1,650円
  • 月間売上:693,000円

【実施した施策】

  1. セットメニューの表記変更:単品よりセットを上に表示
  2. ドリンクバーの積極提案:注文時に必ず提案
  3. 子供向けメニューの充実:ファミリー客の滞在時間延長

【実施後(3ヶ月目)】

  • 月間来客数:435人(微増)
  • 平均客単価:2,180円(+530円)
  • 月間売上:948,300円(+255,300円)

【年間効果:約306万円の売上アップ

【オーナーのコメント】 「メニュー表記を変えただけで、セット注文率が30%から70%に上がりました。お客様の満足度も上がって、リピート率も向上しています。」

事例3:都市部のカフェ(30席)

【実施前】

  • 月間来客数:350人
  • 平均客単価:980円
  • 月間売上:343,000円

【実施した施策】

  1. フードメニューの強化:軽食からしっかりした食事メニューへ
  2. セット割引の導入:ドリンク+フードで200円引き
  3. テイクアウトの促進:追加購入しやすい商品を展開

【実施後(1ヶ月目)】

  • 月間来客数:360人(微増)
  • 平均客単価:1,420円(+440円)
  • 月間売上:511,200円(+168,200円)

【年間効果:約202万円の売上アップ

客単価アップの具体的手法【7つの戦略】

戦略1:セットメニューの表記変更

【従来の表記】

ハンバーグ定食    1,200円
ハンバーグ定食セット 1,500円
(サラダ・スープ・デザート付き)

【改善後の表記】

■ おすすめセット
ハンバーグ定食セット 1,500円
(サラダ・スープ・デザート付き)
通常1,800円のところ特別価格!

■ 単品
ハンバーグ定食    1,200円

効果:セット注文率が35%→68%にアップ

戦略2:「+100円メニュー」の充実

【成功例】

■ ちょい足しメニュー(各+100円)
・温泉卵
・チーズトッピング
・アボカド
・きのこソテー
・大盛り

注文時の声かけ: 「チーズと温泉卵、どちらか追加されますか?」

効果:20%のお客様が追加注文、月2万円の売上アップ

戦略3:デザートメニューの独立

通常メニューに埋もれがちなデザートを、専用メニューとして独立させます。

【ポイント】

  • A4サイズの見やすいデザートメニューを作成
  • 写真付きで美味しそうに演出
  • 男性トイレに「女性に人気のデザートランキング」を掲示

効果:デザート注文率が8%→25%にアップ

戦略4:ドリンクの積極提案

【提案タイミング】

  1. 着席時:「お飲み物はいかがですか?」
  2. 料理提供時:「追加のお飲み物はいかがですか?」
  3. 食事終盤:「お食事後のコーヒーはいかがですか?」

【提案方法】 「お冷やとお茶、どちらにされますか?」 (「飲み物はいりますか?」ではなく、選択肢を提示)

戦略5:「おすすめ3品」の統一

スタッフ全員で「おすすめ3品」を統一し、理由とセットで提案します。

【例】 「当店の人気ベスト3をご紹介しますね。」

  1. 「○○○(リピーター率No.1の看板メニューです)」
  2. 「○○○(今の季節だけの限定メニューです)」
  3. 「○○○(女性に大人気のヘルシーメニューです)」

戦略6:大盛り・特盛りの有料化

無料サービスだった大盛りを有料化し、段階的な選択肢を用意します。

【メニュー例】

■ 量を選べます
・普通盛り   基本料金
・大盛り    +100円
・特盛り    +200円
・メガ盛り   +300円

戦略7:時間帯別メニューの導入

時間帯ごとに客単価の高いメニューを提案します。

【ランチタイム】

  • セットメニュー中心の提案
  • ドリンクバーの積極的な提案

【ディナータイム】

  • アルコールメニューの充実
  • おつまみセットの提案

【カフェタイム】

  • デザートセットの提案
  • テイクアウト商品の提案

客単価アップ成功の3つのポイント

ポイント1:お客様に価値を感じてもらう

単に値段を上げるのではなく、お客様が「お得だ」「価値がある」と感じる提案をします。

【価値の伝え方】

  • セット料金の方がお得であることを明示
  • 限定性や特別感を演出
  • 健康や美容への効果をアピール

ポイント2:選択肢を提示する

「いりますか?」ではなく「どちらにしますか?」で提案します。

【NG例】 「大盛りにしますか?」 【OK例】 「普通盛りと大盛り、どちらにしますか?」

ポイント3:スタッフ全員で統一した提案

全スタッフが同じ提案をできるよう、教育と仕組み化を行います。

【統一すべき項目】

  • おすすめメニューの内容と理由
  • 提案するタイミング
  • 声かけの言葉遣い

よくある失敗パターンと対処法

失敗パターン1:押し売り感のある提案

問題: お客様に嫌がられる提案になってしまう 解決策: お客様の利益になる提案であることを伝える

失敗パターン2:スタッフによる提案のバラつき

問題: 人によって提案内容が違う 解決策: マニュアル化とロールプレイング研修

失敗パターン3:一度に全部変更しようとする

問題: どの施策が効果的かわからない 解決策: 一つずつテストして効果を確認

今すぐできる客単価アップチェックリスト

今日できること

□ 現在の平均客単価を計算する □ セットメニューの表記順序を確認する □ デザートメニューの独立を検討する

明日からできること

□ スタッフに「おすすめ3品」を統一させる □ 「+100円メニュー」を3つ作る □ 提案タイミングを決める

1週間以内にできること

□ メニュー表記を改善する □ スタッフ教育を実施する □ 効果測定を開始する

まとめ:客単価アップこそが最強の売上向上策

新規集客に年間数百万円を投資するより、客単価を500円上げる方が遥かに効率的で確実です。

【客単価アップのメリット】 ✅ 投資コストがほぼゼロ ✅ 即効性がある(来週から効果実感) ✅ 継続的な効果が期待できる ✅ お客様の満足度も向上する ✅ スタッフのモチベーション向上

【重要なのは】

  • 完璧を求めず、できることから始める
  • お客様に価値を感じてもらう提案をする
  • 継続的に改善していく

明日から、まず一つの施策を試してみてください。きっと、その効果の大きさに驚かれるはずです。

新規集客にお金をかける前に、まずは既存のお客様との関係を深め、客単価を向上させることから始めましょう。


1ヶ月で売上15万アップの全手法を公開

今回ご紹介した客単価アップ手法は、売上向上の手法のほんの一部です。

実際に1ヶ月で売上を15万円アップさせるためには、客単価向上と合わせて、さらに多くの手法を組み合わせる必要があります。

たとえば…

内税を外税に変更するだけで8%の利益アップする即効技 ✅ 次回予約獲得率を100%に近づける声かけ術 ✅ 持ち帰り商品で新たな収益源を作る方法 ✅ 同じ時間で売上を2倍にするプレミアム戦略 ✅ リピート率を劇的に向上させる顧客管理法

これらの手法を体系的に組み合わせることで、1ヶ月という短期間でも確実に売上を向上させることが可能になります。

「もっと具体的な手法を知りたい」「確実に結果を出したい」「競合に差をつけたい」

そんな本気で売上アップを目指す飲食店オーナーの方に、実際に効果が実証された35の手法を詳しくお伝えする機会をご用意しています。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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