顧客の心に響く言葉

「説明」ではなく「共感」で伝える──お客様の心に響く言葉のつくり方

こんにちは、ハワードジョイマンです。

本日は、「お客様の心に響く共感表現」についてご紹介します。

商品説明だけでは、心は動かない

多くの飲食店のメニューやPOPには、「素材」「調理法」「価格」など、
“説明”が中心になっています。

もちろん、事実を伝えることは大切です。

しかし、それだけでは「ふーん」で終わってしまい、
行動(=注文)にはつながりません。

大切なのは、お客様の「感情」を動かすこと。
そのためには、“共感”が必要です。

共感を呼ぶ表現とは?

共感を生む言葉には、いくつかのポイントがあります。

  • お客様が感じていることを、先回りして言語化してあげる
  • 食べる場面や気持ちを具体的に描く
  • 自分の言葉ではなく、「お客様の声」のように書く

共感表現の具体例

× 当店人気の自家製ラザニア
→ 疲れて帰った夜に食べたくなる。
とろとろチーズとお肉の重なりが心を癒すラザニア

× 本格スパイスカレー
→ 「今日はなんとなく元気が出ない…」
そんな日に食べたくなる、やさしい辛さのスパイスカレー

× ハニーバタートースト
→ サクッと噛んだ瞬間、溶けるバターとはちみつの甘さが広がって、
思わず右手でガッツポーズ!

このように、「説明」ではなく「体験」や「感情」で伝えることで、
お客様はその料理に“自分の気持ち”を重ね、自然と注文したくなるのです。

今日のワーク

あなたの料理の中から1つを選んでください。

それを食べたお客様が、
どんな気持ちになるかを想像して書き出してみましょう。

「誰かのつぶやき」のようなトーンで表現してみてください。

【例】

  • 今日は自分にごほうびあげたい、ってときに必ず頼むあのプリン
  • 疲れてるときにこれを食べると、ほっとして深呼吸できる
  • 朝からテンション上がるサンド。これ食べた日は、なぜか全部うまくいく気がする

まとめ

「伝える」のではなく、「感じさせる」言葉。

その本質は、お客様の気持ちにそっと寄り添う「共感」にあります。

あなたの料理に込めた想いや、
食べた人の気持ちをぜひ言葉で届けてください。

次回予告

次回のテーマは、「言葉で価値を引き上げる価格超えの表現術」です。

価格競争に巻き込まれず、
「高くても選ばれるお店」を目指すための実践テクニックをお届けします。

いよいよ次回が最終回!
ぜひ楽しみにお待ちください。

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ハワードジョイマン

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 ・繁盛店グループ総代表 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 独自の株式投資経験から株式投資メソッドを確立し、株式投資コミュニティ「株研」も運営する。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。