「香り」と「音」で、お客様の五感を刺激する言葉とは?
こんにちは、ハワードジョイマンです。
今回は、「香り」と「音」という、料理の魅力を倍増させる2つの要素に注目します。
香りと音は、料理の“ライブ感”をつくる
料理は、目で見て、口で味わうだけではありません。
お客様は「食べる前」から、香りや音によって、すでに料理の世界に入り込んでいます。
だからこそ、「香り」や「音」を言葉で表現できるようになると、料理の臨場感を伝える力が一気に高まります。
香りを伝える表現例
- 香ばしく焼けた醤油の香り
- ふんわり漂うバターの甘い香り
- スパイスの奥深い香りが立ち上る
- 炭火の香りが食欲をそそる
- 出汁のやさしい香りに心がほどける
音を伝える表現例
- ジュージューと焼ける音が食欲をかき立てる
- 揚げたてのパチパチと弾ける音
- ザクッと歯が入る軽やかな音
- とろりとしたソースが落ちる音まで美味しい
- 鉄板の上でジリジリと香ばしく焼ける音
このような表現をメニューやPOP、SNSに盛り込むだけで、お客様の「食べたい気持ち」は確実に高まります。
ちょっとした工夫で、注文される確率が変わる
例を見てみましょう。
× 鉄板ハンバーグ
○ ジュージューと音を立てて香ばしく焼ける、肉汁あふれる鉄板ハンバーグ
× 焼きおにぎり
○ 焼きたて醤油の香りが広がる、外はカリッと中はふっくらの焼きおにぎり
言葉の力で、
「視覚に頼らずともおいしさを伝えられる」状態を目指しましょう。
今日のワーク
あなたのメニューの中から、「焼く」「揚げる」「煮る」など、調理の過程で香りや音が生まれる料理を3つ選んでください。
それぞれに、香りまたは音を感じさせる表現を加えてみましょう。
例)
- 鶏の唐揚げ
→ ジュワッと広がる旨みと、パチパチと弾ける揚げたての音が食欲をそそる - 味噌ラーメン
→ 立ちのぼるスープの香りに包まれる、濃厚味噌の一杯 - 焼き餃子
→ パリッと焼けた皮の音が心地よい、香ばしい香りの手作り餃子
まとめ
香りと言葉、音と言葉。
この2つを組み合わせるだけで、料理の臨場感と記憶に残る力が何倍にもなります。
次回は、「視覚」にフォーカスした、写真なしでも“おいしそう”に感じさせる表現技術をご紹介します。
どうぞお楽しみに。