2.集客対策

予約困難店が予約困難店である理由

予約5ヶ月待ちの鮨屋「鮨なんば」に行ってきました

昨日、セミナーを受講後に予約が取れないお鮨屋さん「鮨なんば」に行ってきました。

グルメ友だちに「鮨なんばさんに行きたいんですが、次回行くタイミングでお相手いなかったら誘ってください」と声を掛けたところ、その方のお知り合いが鮨なんばさんの予約を直近で持っていて、一緒に行く予定だった方が体調を崩して行けなくなったとのこと。行く相手を探しているということで、急遽、私が行けることになりました。

鮨なんばの徹底した温度管理へのこだわり

鮨なんばさんは、ネタとシャリの温度管理を徹底し、そのネタごとに最適な温度での提供をしています。

つまみ7品、すし13貫で1万円ほどだった「おまかせ」を、2018年の日比谷ミッドタウン出店時に3万円超の強気の価格設定で勝負に出たのです。

現在は一人45,000円(税・サービス別)。それでも予約は5ヶ月ほど先まで埋まっています。

しかも、夜の予約を取るためにはランチで何回か来て認められないと、夜の大将の握る鮨が食べられないというシステム。素晴らしい仕組みです。

「うちには関係ない」と思っていませんか?

しかし一方で、私がこの話をすると「それはウチのお店には関係ない」「うちの地域でそんな値段なんか取れない」という声が聞こえてきそうです。

果たしてそうでしょうか?

できない人のほとんどは、自分の一方的な価値観で物事を判断します。

価格と商圏の関係が変わっている

今は本当に食の好みも多様化し、消費者も成熟してきています。高いから行かないのではなく、高いからこそわざわざ食べに行く価値があると、遠くまで足を運ぶようになっています。

つまり、昔と今では商圏に関する概念が変わってきているのです。

価格が高いお店ほど商圏範囲が広がります。価格がリーズナブルなほど商圏は狭く、生活圏内(徒歩10分、自動車10分)になるのです。

あなたの独自の世界観(哲学)はありますか?

そのために何が大切かというと、この鮨なんばのなんばさんはご自身の鮨の世界観として、鮨ネタとシャリの温度を徹底しています。

そこであなたに質問です。

あなた自身の独自の世界観(哲学)はありますか?誰がお客さんで、どんなご利益を提供できますか?楽しいひと時だったり、新しい発見や体験だったり。

お店の価値は商品だけではない

増益繁盛クラブの会員さんのお店は、新しい食べ方を提案してファンを増やしています。他のお店では、一緒に新たな趣味を作って、お店に来るのが楽しみになっているお客さんが増えているお店もあります。

お店の価値というのは、商品だけでなく、そこでの仲間との交流も含めて様々です。

あなたの独自の世界観(哲学)をもって、お客さんにとって行きたい場にすること。ぜひ、意識してみてください。

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ハワードジョイマン

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 ・繁盛店グループ総代表 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 独自の株式投資経験から株式投資メソッドを確立し、株式投資コミュニティ「株研」も運営する。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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