発想のシュリンクが経営を止める ─ 柔軟な思考が繁盛店をつくる

おはようございます。
ハワードジョイマンです。

コロナ後に、
昨今の経済情勢から
なるべく小さく小さく商売をしようという方が増えているように感じます。

商売というのは、
もちろん経営者の器にあった適切な規模がありますが、
器というのはある程度あった方が良くて
器が小さいという言葉のとおり、
器が小さいという言葉の意味は、
あまりよろしくないように

必要以上に器を小さくしてしまうと
商売がやりづらくなります。

小規模事業者にとって
一番利益が出やすい器は、
3店舗。

4店舗以上になると
経営者に求められる器(能力)が
より過大になるので、

できる経営者と
できない経営者に
分かれます。

だから、私は、
一番利益がでて
平均点以下の経営者でも(いい方は悪いですが)
なんとか乗り切れる規模の
3店舗経営を勧めているのです。

つまり、その器というのは
規模を指します。

ちなみに私が、
3店舗経営を目指そうと話しているのは、
急に言い出しているわけではなく、

コロナ以前の2015年ころから
このメールマガジンのバックナンバーを振り返ってもらえれば
既に10年以上前から
話していることであり、

そのための準備としての
2毛作、3毛作について話し、

2018年には、
トライアングルオーナーズクラブという
3店舗経営を実現して欲しいという願いから
「複数店舗経営」のための
コミュニティの運営プロデュースをさせてもらっていました。

また、3店舗経営を実現するために、
経営者に業態開発力をつけてほしいので、

コロナ以前から二毛作、三毛作以外に、
1店舗で5業態を運営しようと話してました。

この発想は、東京でお好み焼き屋さんを経営している方が
弊社のセミナーに参加した際に、デリバリーを軸に
「お好み焼き屋以外の業態も運営しているんですよ」と
教えてもらったのをヒントに、

この発想は、これからの
在宅消費社会と高齢化社会の受け皿として
理にかなっており、

デリバリーを軸とした
1店舗の厨房で5業態ほどを運営するための
業態開発やデリバリー方法について学ぶため
私自身、身分を隠してサイゼリヤにバイトに行ったりもしました。

サイゼリヤは包丁を使わず
ハサミしかなくて
高校生でも問題なく厨房のバイトができるので
そのオペレーションを学びたくて
平日は、通常の仕事をして、
土日は、地元のサイゼリヤでバイトをしたのです笑

こうした行動と発言の根底には、
複数業態を運営することで
業態開発力を強化し、
いつでも2号店、3号店の展開をするための
土台作りをするためです。

期せずして2019年に
コロナが発生してしまい、

デリバリーレストランが、
期せずして、全国に普及してしまいましたが、

私が以前より話していたので、
弊社のクライアントさんは、
事前に準備していた方も多く

月商200万円だったお店が月商1000万円を
超える規模に成長した方もいました。

コロナ化では、
二毛作、三毛作
そして、コロナ前より話していた
1店舗5業態運営がまさにドンピシャで
多くのお店の売上アップの支えになったのです。

こうした取り組みは、
1店舗利益最大化を目的としており、
器を適切に大きくするために話してきたことであり

この1店舗利益最大化の発想は、

「1店舗から得られる利益の可能性をいかに大きくするか?」
「1店舗の中で、複数収益源を構築し、」
「業態開発力をつけて、先々の3店舗展開につなげる」

ことに重点が置かれており、

「いかに小さく運営するか?」

を話してきたのではありません。

「経営者が発想をシュリンク(小さく)させると、新しい打ち手が出ず、成長も止まる」
これは多くの経営者が気づかぬうちに陥っている落とし穴です。

目次

発想のシュリンクとは何か

「シュリンク(shrink)」とは縮むこと。
つまり「発想のシュリンク」とは、 考え方が狭まり、柔軟さを失った状態 を意味します。

たとえば、

  • 「人が集まらないから家族だけで経営しよう」
  • 「これまでこのやり方でやってきたから大丈夫だ」
  • 「新しいことをやって失敗したら怖い」
  • 「うちの業界では無理だ」

こうした思考のクセが積み重なると、発想はどんどんシュリンク(狭まる)していきます。

発想がシュリンクすると何が起きるか

  1. 新しい商品・サービスが生まれない
    いつもの延長線上でしか考えられず、顧客の心を動かす提案ができなくなる。
  2. 問題解決が進まない
    同じ方法を繰り返し、改善も打開策も見えなくなる。
  3. 成長が止まる
    新規顧客も既存顧客も飽き始め、売上が伸び悩む。

経営者自身が思考を狭めてしまうと、その影響はお店全体に波及します。

ようは、つまらない経営しか
できなくなるんです。

発想を広げるためにできること

ではどうすれば「発想のシュリンク」を防ぎ、常に柔軟な発想を保てるのでしょうか?

  • 異業種から学ぶ
    飲食店が美容室の仕組みを取り入れる、美容室がカフェの空間演出を学ぶ、など異分野は発想の宝庫です。
  • 小さな実験を繰り返す
    「まずは1週間だけ」「常連さんにだけ」など、リスクを抑えたトライを重ねれば失敗を恐れず挑戦できます。
  • 「正解探し」から「可能性探し」へ
    一つの正解を求めるよりも「どんな可能性があるか」を探る姿勢が、新しい発想を生みます。
  • キャンバスからはみ出る
    批判を禁止し、常識を疑い、思考のキャンバスから抜け出すこと。
    まずはアイデアの量を出すことに集中すれば、意外なアイデアが光ります。

まとめ

経営において「発想のシュリンク」は成長を止める最大の敵です。
逆にいえば、発想を広げ続ける経営者は、どんな時代でも繁盛店を生み出します。

あなたの思考は今、シュリンクしていませんか?
もし「最近新しいことを試していないな」と感じたなら、それは思考が狭まっているサインかもしれません。

小さな挑戦からで構いません。
今日からキャンパスをはみ出し、
成長の第一歩を踏み出してみてください。

「小さくまとまんなよ」
「つまらない経営をするなよ」

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

独自の株式投資経験から株式投資メソッドを確立し、株式投資コミュニティ「株研」も運営する。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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