1.なぜ、真面目な経営者ほど利益を残せないのか?- 繁盛店と赤字店の決定的な違い

なぜ、真面目に働く経営者ほどお金が残せないのか?
- 繁盛店と赤字店の大きな違い

毎日、朝早くから夜遅くまで、誰よりも真面目に、お客さんのために一生懸命働いている。

それなのに、なぜか月末になるとお店にはお金が残っていない…。

売上は少しずつ上がっているはずなのに、なぜか銀行口座のお金は増えるどころか、むしろ減っている気さえする…。

もし、あなたがそんな状況なら、それは決してあなたの努力が足りないからや、才能がないからではありません。

実は、多くの真面目な経営者が、知らないうちに「忙しいのに儲からない」という落とし穴にハマってしまっているのです。

この記事では、忙しそうに見えて実はお金が残っていないお店と、しっかりお金を残して成長し続けているお店の「大きな違い」について、詳しく説明していきます。

「頑張り」がお金につながらない、つらい現実

「お客さんのために、少しでも良いものを、少しでも安く提供したい」
「他のお店がやっているから、うちも割引をしなければ」
「とにかくSNSを毎日更新すれば、いつか話題になるはずだ」

こうした「当たり前」だと思っている考え方が、実はあなたを忙しいだけで儲からない「働いても貧乏な経営者」の状況に引きずり込んでいることを知っていましたか?

多くの経営者が、壊れた方位磁針を持って嵐の海に出る船のように、間違った方向に必死に進み続けています。

  • お客さんの人数を増やせば、売上は上がるはずだ → でも、お客さんが増えればスタッフの給料や材料費も増えて、結果的にお金が残らなくなる。
  • 周りのお店がやっているから、うちも割引をしなければ → でも、割引目当てのお客さんは普通の値段では買ってくれず、お金が残らなくなるだけ。
  • とにかくSNSを毎日更新すれば、いつか話題になるはずだ → でも、計画のないSNS投稿は、あなたの大切な時間を無駄にするだけで、お客さんは増えない。

これらの行動は、パッと見ると「お客さんのため」「お店のため」の正しい努力のように見えます。でも、その根本にある考え方が、実はあなたを苦しめているのです。

お金を残すお店の「考え方」は、ここが違う

では、一方で、しっかりとお金を残し続けている繁盛店は、一体何が違うのでしょうか?

それは、小さなテクニックや、一時的な集客方法ではありません。

経営の「基本的な考え方」そのものが、根本的に違うのです。

彼らは、「売上」や「お客さんの人数」といった目先の数字に一喜一憂しません。彼らが見ているのは、ただ一つ。

「どうやって、お客さんに価値のあるものを提供して、その分のお金をきちんともらうか」

この一点です。

彼らは、簡単に割引をしません。むしろ、自分のお店の良さを正しく伝えて、自信を持って値段を上げます。

彼らは、やたらと新しいお客さんばかり追いかけません。むしろ、今いるお客さんを大切にして、何度も来てもらうための仕組みを作ります。

彼らは、自分がずっと現場に立っていなくても、スタッフが自分で考えて動いて、お店が勝手に繁盛していく「自動でお金が入る仕組み」を作っているのです。

あなたは、いつまで「同じところをぐるぐる回る」を続けますか?

毎日、必死にハムスターの回し車を回し続けても、景色は全然変わらない。

もし、あなたが今の働き方に少しでも疑問を感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。

  • その努力は、本当に「お金」につながっていますか?
  • その常識は、本当に「正しい」のでしょうか?
  • 5年後、10年後も、同じ働き方を続けていけますか?

もし、答えが「NO」なら、今こそ、その壊れた方位磁針を捨てて、新しい地図を手に入れる時です。

次の記事では、多くの経営者が陥る「忙しいのに儲からない地獄」の正体と、そこから抜け出すための具体的な第一歩についてお話しします。

あなたの経営者人生を、根本から変える旅が、今、始まります。

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ハワードジョイマン

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 ・繁盛店グループ総代表 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 独自の株式投資経験から株式投資メソッドを確立し、株式投資コミュニティ「株研」も運営する。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。