2.集客対策

飲食店の来店頻度を上げる、ハガキとLINEの組み合わせ方

結論から言うと、ハガキとLINEは「どちらが正解か」ではなく、「役割分担して組み合わせるのが正解」です。この2つを使い分けることで、飲食店の来店頻度は確実に引き上げられます。その根拠と具体的な組み合わせ方を、今日は順を追って解説していきます。

来月の売上がどうなるか分からない、先月は良かったのに今月はガクッと落ちた──そんな波に振り回されている飲食店オーナーの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

📋 この記事でわかること

  1. ハガキとLINE、それぞれの強みと弱みの違い
  2. 来店頻度を上げるための役割分担の考え方
  3. 具体的な組み合わせの手順と実践イメージ
  4. よくある失敗パターンとその回避策

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規集客よりもリピーター育成に力を入れたい飲食店オーナーの方
  • ✅ ハガキDMをやってみたけど反応がいまいちだった方
  • ✅ LINE公式アカウントを作ったものの、使いこなせていない方
  • ✅ 来店頻度が上がらず、月ごとの売上の波が大きい方
  • ✅ 値引きクーポンに頼らない集客に切り替えたい方
飲食店の来店頻度を上げる、ハガキとLINEの組み合わせ方 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

ハガキとLINE、そもそも何が違うのか

まずそれぞれの特性を正直に整理しておきます。どちらが優れているという話ではなく、得意なことが違うというのがポイントです。

❌ どちらか一方だけに頼るパターン

  • 「LINEだけで配信しているが、既読されているか分からない」
  • 「ハガキを出したが返応率が低く、コストが気になって続かない」
  • 一方にまとめてしまうことで、届くべきお客さんに届いていない

✅ 役割を分けて組み合わせるアプローチ

  • ハガキは「記憶に残す・特別感を伝える」役割
  • LINEは「即時性・気軽さ・頻度を担う」役割
  • 2つが補い合うことで、お客さんとの接点が増え、来店頻度が自然に上がる

ハガキは手元に残ります。冷蔵庫に貼っておくお客さんも多い。「あ、そういえばあのお店」と思い出してもらえる媒体として、デジタルにはない物理的な存在感があります。一方で、印刷・郵送のコストと手間がかかる分、頻度を上げるには限界があります。

LINEは即時性が武器です。「今夜おすすめの一品が入りました」「明日の仕込みで特別メニューが出ます」といったリアルタイムの発信が得意。ただし、通知が多いアカウントはブロックされやすく、中身のない配信が続くと一瞬で関係が壊れます。

「記憶」はハガキ、「即時性」はLINEに任せる

私がよくお伝えするのは、「接触頻度を上げることと、信頼を積み上げることは別の話です」ということです。

「たくさん連絡すれば来てもらえるわけじゃない。お客さんが『また行きたいな』と思う瞬間をいかに作れるか。ハガキとLINEはそのための道具です」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

この観点から役割分担を考えると、こうなります。

ハガキが向いている場面

  • 誕生月・記念日のお礼・お祝いメッセージ
  • 季節の変わり目(春・夏・秋・冬)のご挨拶と新メニュー告知
  • 「あなたに来てほしい」という気持ちを直接届けたいとき
  • クーポンをつけて来店のきっかけをつくりたいとき(LINEのクーポンより保存される)

LINEが向いている場面

  • 当日・翌日の空席案内や限定メニューのお知らせ
  • 新スタッフの紹介など店の「今」を伝える発信
  • ハガキでのお知らせ後に「そういえば送りましたが見ていただけましたか?」的なフォロー
  • アンケートや簡単な反応を集めたいとき

✓ ここまでのポイント

  • ハガキは「手元に残る・記憶させる」、LINEは「即時に動かす」という役割分担が基本
  • どちらか一方だけに頼ると、接触の質か量のどちらかが必ず欠ける

組み合わせの具体的な手順

組み合わせ STEP 1

ハガキで「関係性の種」を蒔く

月に1回、または季節ごとに、来店したことがある方に向けてハガキを送ります。内容は「お久しぶりです。今月はこんなメニューを用意しました」程度でも十分。大切なのは、文面に店主の言葉がある、ということです。印刷されたチラシとの違いはそこです。手書きの一言が入るだけで反応率は大きく変わります。

⚠️ よくある失敗:最初だけハガキを送って「反応が薄かったから」とやめてしまうケース。1回で来店につながる確率は高くありません。2回・3回と届いてはじめて「あ、また来たな」とお客さんの記憶に刻まれていきます。

組み合わせ STEP 2

LINE登録をハガキの中に組み込む

ハガキにLINE公式アカウントのQRコードを載せる方法は、非常に効果的です。「LINE登録していただくと、その週のおすすめ情報をお届けします」という一文があるだけで、ハガキがLINEリスト獲得の入り口になります。紙とデジタルをつなぐこの動線設計が、仕組みの肝になります。

⚠️ よくある失敗:LINEのQRコードをただ置いておくだけで「登録してください」と一言も添えないケース。なぜ登録するといいのかを一言でいいので書いてください。

組み合わせ STEP 3

LINEで「今日来る理由」を作る

LINE登録してくれたお客さんには、週1〜2回程度の配信を目安にします。ただしポイントは「価値のある情報」だけを届けること。「今週は〇〇産の旬の食材が入っています」「土曜日の夜だけ特別コースを出します」といった、来店する理由になる情報です。値引きクーポンだけに頼る配信は、お客さんの「値引き待ち」を生み出すだけになります。

⚠️ よくある失敗:「配信することが目的」になってしまい、内容の薄いメッセージを出し続けること。ブロック率が上がる最大の原因です。

「販促は続けることが大事だとよく言われますが、私が強調したいのは『価値を渡し続けること』です。来店理由のないメッセージを送り続けても、関係は育ちません」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

どちらが向いているか、状況別に選ぶポイント

「ハガキを出す余裕がない」「リストが少ない」など、状況によって使い方の優先順位は変わります。状況別の判断基準も整理しておきます。

LINEから先に始めるべきケース

  • 顧客リストが少なく、住所が取れていない段階
  • まずコストを抑えてテストしたい
  • 若い客層が多く、デジタルへの親和性が高い

ハガキから先に始めるべきケース

  • 既存の顧客名簿(住所リスト)がある
  • お客さんの年齢層が高め(40〜60代以上)
  • 「特別なお店感」を大切にしたい高単価店

両方を同時に始めるべきケース

  • 月商の波が激しく、来店頻度を今すぐ改善したい
  • 顧客リストが一定数あり、LINE登録も既にある
  • 「来月の売上を自分で作りたい」という強い意志がある

「美容室を2店舗経営していますが、LINEのフォローアップを自動化してからリピート率が38%から71%まで上がりました。ハガキと合わせて使うようになってから、お客さんとの関係が変わった気がします」

美容室オーナー(2店舗経営)

まとめ:来店頻度は「仕組み」で作るもの

ハガキとLINEの話をしてきましたが、一番大切なことをお伝えして終わりにします。

来店頻度は、偶然や運に左右されるものではありません。客数×客単価×来店頻度という3つの軸のひとつであり、販促の仕組みを回すことで意図的に動かせます。

私がこれまで833件以上の店舗経営者と関わってきた中で見てきた共通点は、「繁盛している店は、地味な販促を継続している」ということです。ハガキを毎月出す、LINEを週1〜2回届ける。派手さはありません。ただ、それを続けることで、お客さんとの関係が育ち、来店頻度が上がっていきます。

「やってみたけど続かなかった」という方こそ、一人でやろうとしないことが大事です。仕組みとして回せる状態に整えることと、同じ志を持つ仲間の中でやり切ることが、継続の鍵になります。

ハガキとLINEの組み合わせ、ぜひ今月から試してみてください。何から始めればいいか迷っている方は、まず下のリンクから情報を受け取ってみてください。お待ちしています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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