3.儲かる販促と利益アップ

忙しいのに儲からない飲食店が、見直したい単価と再来店

朝から仕込みをして、ランチ営業をこなして、夕方から仕込みをして、夜は閉店まで立ちっぱなし。気づいたら日付が変わっていて、それでも翌朝また早起きする。

そんな毎日を送っているのに、月末に通帳を見るとため息が出る。「また今月もギリギリだ」「なんでこんなに働いているのに手元に残らないんだろう」——そういう声を、私はこの21年間で本当にたくさん聞いてきました。

忙しいことと、儲かっていることは、別の話です。この2つが一致していないとき、たいていの場合、客単価と再来店の設計に問題があります。今日はその診断と、具体的な見直しのポイントをお伝えしたいと思います。

📋 この記事でわかること

  1. 忙しいのに利益が残らない飲食店に共通する構造的な原因
  2. 客単価を正しく診断するためのチェックポイント
  3. 再来店を仕組みで作るための具体的なアプローチ
  4. 値下げに頼らず「価値を伝えて選ばれる店」になるための考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上はそれなりにあるのに、利益が手元に残らないと感じている飲食店オーナー
  • ✅ ランチ・ディナーともに席は埋まっているのに儲からない理由が分からない方
  • ✅ 値引きやクーポンをやめたくても、やめる勇気が出ない方
  • ✅ 常連さんが最近来なくなったと感じているが、何も手を打てていない方
  • ✅ 客単価を上げたいが、お客さんに嫌われそうで怖いと思っている方
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「忙しい」と「儲かる」が一致しない、その本当の理由

売上の構造はシンプルで、客数 × 客単価 × 来店頻度の3つに分解できます。この3つのうち、「客数」だけを意識して経営している飲食店は、実はとても多いんです。

席が埋まれば安心する。行列ができると達成感がある。でも、それで利益が残るかどうかは全く別の話です。

たとえば、ランチで1,000円の定食を50人に売ったとします。売上は5万円。でも、同じ50人に1,200円の定食を売れていれば売上は6万円です。その差、1万円。月20日営業なら20万円の差になります。原価・人件費はほぼ変わらないのに、です。

客数を増やすためには広告費がかかります。チラシを作って、Web広告を出して、SNSを更新して……。でも客単価を200円上げる努力は、多くの場合、それほどのコストを必要としません。

問題は、なぜ多くの飲食店オーナーが客単価と再来店の見直しを後回しにしてしまうのか、ということです。答えは明快で、「忙しすぎて考える時間がない」からです。でも、その忙しさこそが、利益の薄さを固定化させている。この構造から抜け出すことが、今日の本題です。

「忙しさと儲かりは別物です。回転・原価・単価の設計を見直さなければ、忙しいだけで利益は残りません。私はそれを、独立当初に自分自身で痛いほど学びました。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)

客単価の診断:あなたの店は「安売りの罠」に入っていないか

まず、客単価を正しく把握しているかを確認してください。レジデータや売上帳を見て「だいたい○○円くらい」と感覚でつかんでいる方は多いですが、ドリンク込みの単価フード単価を分けて計算できていますか?

チェックポイント①:ドリンク注文率を把握しているか

飲食店の利益を左右する大きな要素のひとつが、ドリンクです。特に居酒屋・食堂・カフェなど、ドリンクの粗利が高い業態では、ドリンク注文率が10%変わるだけで利益構造が大きく変わります。「最初の1杯だけで、追加注文がない」という状態が続いているなら、メニューの見せ方やスタッフの声かけに見直す余地があります。

✅ ポイント:POPやメニュー表でドリンクの魅力を伝える。「本日のおすすめ」を口頭ではなくビジュアルで訴求する工夫を取り入れてみてください。

チェックポイント②:クーポンや割引が「常態化」していないか

食べログやホットペッパーのクーポンを使い続けていると、そのクーポン目的のお客さんが増えます。クーポンで来たお客さんは、クーポンがなくなったときに来なくなります。これは事実として受け止めてほしいことです。クーポンは新規集客の入口として使うのはいいのですが、それが売上の主軸になっていると、値下げ分だけ利益が削られ続けます。

✅ ポイント:クーポン客と非クーポン客の客単価・リピート率を比較してみましょう。データを見ると、多くの場合、クーポン客のほうが単価が低くリピートしないことが分かります。

チェックポイント③:「看板メニュー」が機能しているか

メニューに品数だけが多く、「この店といえばこれ!」という一品が明確でない店は、お客さんが何を注文すればいいか迷います。迷うと、安い方に流れるか、結局「いつもの」で終わります。看板メニューがあると、そこに追加注文がつきやすくなり、客単価が自然に上がります。

✅ ポイント:メニューの枚数を減らして看板メニューを前面に出す。POPで「この一品の理由」を短い言葉で伝えるだけで、注文率が変わることがあります。

✓ ここまでのポイント

  • 忙しいのに利益が残らない原因は、客数ではなく「客単価と再来店の設計不足」にある
  • ドリンク注文率・クーポン依存・看板メニューの有無が、客単価診断の3つの視点
  • クーポンで集めたお客さんは価格で去る。値下げに頼る集客構造は利益を削り続ける

再来店の診断:「また来たい」を仕組みで作れているか

新規のお客さんを1人集めるコストは、既存客に再来店してもらうコストの5〜7倍かかると言われています。つまり、再来店の仕組みを持っていない店は、毎月「新規集客コスト」を垂れ流しているのと同じです。

でも実際には、再来店のための仕組みを持っている飲食店は、まだまだ少数です。「また来てくれるといいな」と思いながら、特に何もしていない——そういう状態の店がほとんどです。

チェックポイント④:来店後の接点がゼロになっていないか

お客さんが帰ったあと、あなたの店とお客さんのあいだに接点はありますか?LINEの友だち登録を促しているか、ニュースレターを渡しているか、ハガキDMを送る仕組みがあるか。何もない場合、来店の記憶は時間とともに薄れ、「そういえばあの店、久しぶりに行こうか」という発想すら生まれなくなります。

✅ ポイント:まずLINE公式アカウントへの登録を促すところから始めてみてください。レジ横にQRコードを置くだけでいい。ハードルはかなり低いはずです。

チェックポイント⑤:再来店の「理由」を定期的に届けているか

お客さんが再来店するのは、「行きたい理由」ができたときです。その理由を、こちらから意図的に届けられているかどうか。季節のメニューの案内、イベントの告知、「○○さんへ」と個人に届けるDMなど、再来店のきっかけは意図的に作れます。

✅ ポイント:月に1回でもニュースレターやLINE配信で「今月のお知らせ」を届けるだけで、来店頻度は変わります。派手にやる必要はありません。地味に、継続することが大事です。

「チラシ+Google広告で新規客が約2倍になり、客単価も1,400円アップしました。6ヶ月で月商350万円から620万円になったのは、新規集客と同時に既存客への再来店施策を両輪で回したからだと思っています。」

居酒屋オーナー(40代・男性)

値下げに頼らず選ばれる店になるための、考え方の転換

「値上げしたらお客さんが来なくなるんじゃないか」という不安、よく分かります。私がこれまで支援してきた飲食店610件以上の経営者から、同じ不安を聞いてきました。

でも実際に値上げをして、お客さんが大きく減った店は、ほとんどありません。むしろ、「価格を上げたことで、来てくれるお客さんの質が変わった」という声の方が多いくらいです。

価格で来たお客さんは、価格で去ります。でも、価値に共感して来てくれたお客さんは、簡単には離れません。その違いを作るのが、POPであり、看板メニューの設計であり、ニュースレターで店の背景を伝えることです。

❌ よくある値引き集客のパターン

  • クーポン目的のお客さんが増え、クーポンなしでは来なくなる
  • 客単価が下がり、同じ忙しさで利益が薄くなる
  • 値下げ常態化で「適正価格」の感覚が麻痺してくる

✅ 価値を伝えて選ばれる店のアプローチ

  • 看板メニューに「なぜこの一品なのか」を言葉で伝えるPOPを添える
  • 食材のこだわりや仕入れ先のエピソードをメニューやニュースレターで紹介する
  • 常連さんとの関係をLINEやハガキDMで温め続け、「また来たい」理由を育てる

価値を伝える手段は、特別なスキルがなくてもできるものばかりです。POPひとつ書くだけでも、お客さんの注文が変わることがあります。「この素材、こだわって仕入れています」という一言が、客単価を動かすことがあります。

「月商60万円だったイタリアンが、470万円・利益200万円に変わった例があります。何か特別な魔法をかけたわけじゃない。客単価と再来店の設計を、地道に、継続してやり切っただけです。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)

まとめ:「忙しいのに儲からない」から抜け出す第一歩

今日お伝えしたことを整理します。

忙しいのに利益が残らない飲食店には、共通した構造があります。客数は確保できているのに、客単価と再来店の設計が追いついていない。その結果、いくら働いても手元に残るものが薄い状態が続きます。

見直すべきは、大きく2つです。

ひとつは客単価の設計。ドリンク注文率・クーポン依存・看板メニューの3点を診断し、価値を伝えることで適正な単価を取り戻す。

もうひとつは再来店の仕組み。LINE・ニュースレター・ハガキDMなど、来店後も接点を持ち続け、「また来たい理由」をこちらから届ける。

どちらも、派手な施策ではありません。地味に、すぐにやり始めて、継続することで効いてきます。

「うちの店の場合、何から手を付けたらいいか分からない」という方は、ぜひ一度、増益繁盛クラブの情報を見てみてください。飲食店・美容室・小売店など833件以上の支援実績を持つ中で培ってきた診断の視点で、あなたの店の現状と打ち手を一緒に整理していきます。

まずは無料で情報を受け取るところから、気軽に始めてもらえれば嬉しいです。

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静岡・清水を拠点に、北海道から沖縄、海外の会員まで、一緒に歩んでいます。あなたの店が「忙しくて、ちゃんと儲かる店」になる日を、楽しみにしています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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