料理の腕は、もう十分に磨いた。それでも売上が伸びない理由
こんにちは。ハワード・ジョイマンです。
今日は、新しい動画教材『資本家マインドセット』についてお話しさせてください。
まず、こんな状態が続いていませんか。
朝から晩まで厨房に立ち、休みの日も仕込みに出て、誰よりも働いている。それなのに、月末に手元に残るお金はいつも同じ。売上は横ばい、あるいはじわじわ下がってきている。自分が一日休むと、その分だけ売上がまるごと消える。「うちの料理(技術)は他店に負けていない」という自負はあるけれど、それが伝わっている実感がない。
そして、近所の店が次々に閉まっていくのを見ながら、「うちも他人事じゃないな」と感じている。
ひとつでも当てはまったなら、あなたは真面目に商売と向き合ってこられた方だと思います。真面目でない人は、そもそもこんなことで悩みません。
ただ、ここで一つだけ、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
その悩みは、腕をもう一段磨いても解決しません。
仕込みを一時間早く始めても、新メニューをもう一品増やしても、たぶん来年も同じ場所に立っています。なぜなら、原因が「技術」ではなく「視点」にあるからです。
同じ喫茶店に入っても、見えているものは人によって違う
一杯のコーヒーを前にしたとき、人は三通りの見方をします。
働く人の目は、「このカフェオレ、どうやったら美味しく入れられるんだろう」「どんな豆を使っているんだろう」と考えます。
経営者の目は、「ここは40席か。ホール2人と厨房1人いれば回せるな」と考えます。
そして資本家の目は、「この立地、この席数なら1日でこのくらいの売上と利益。ということは県内にあと10数店舗、全国なら150店舗は作れる規模だな」と考えます。
同じコーヒー一杯でも、どこに意識を置いているかで、見える景色はまったく違うのです。
そして多くの店主さんは、一日中いちばん左の目のまま、店の中に立ち続けています。
イチロー選手は、打席に立つ自分とは別に、もう一人の自分をバックスタンド側に置いていたといいます。そこから自分を見ているから、「今日は振りが大きいな」と気づける。
この教材でお伝えするのは、あなたのお店を、バックスタンド側から見るための視点です。
「いつか資本家になる」のではありません
人は、労働者 → 自営業者 → 経営者 → 資本家、という順で成長していきます。
自営業者から経営者に上がるために必要なのは、属人性をなくすこと。仕組みと人材で、自分以外でも店が回る状態を作ることです。
経営者から資本家に上がるために必要なのは、資本と、哲学。何のために生きるのか、その事業をやる意味は何かを決めて、ビジネスと人生を設計することです。
ところが、ほとんどの個人事業では、出資者(資本家)と経営者が同じ人物です。だから、経営者の仕事ができていなくても、誰も解雇してくれない。運転資金が尽きるまで、社長の椅子に座り続けられてしまう。
じつは、これが一番の問題なのです。
だからこそ、あなた自身の中に、もう一人の資本家のあなたを宿してほしい。「いつか資本家になる」のではなく、すでにあなたは資本家なのです。
資本家の目で見ると、同じ店から違う収益が見えてくる
本編では、実際のお店の話をいくつも紹介しています。たとえば——
原価が上がっているのに、原価率が低い焼肉店。その店主は「みんなが欲しがる部位を、欲しがる時期には絶対に仕入れない」と言います。年末、世の中がすき焼き肉を求めるとき、牛は一頭まるごとあるのだから、他の部位が余る。その余った部位だけを引き取る。自分で捌いて処理できるからこそ成立する仕入れです。野菜も魚も、同じ考え方が使えます。
美容室の2店舗目が、シミュレーションゴルフだった話。ゴルフをやる人には富裕層が多く、そこに美容室の見込み客が集まります。既存のお客様に無料利用券を渡せばゴルフの会員が増え、ゴルフ店に美容室の案内を置けば新規客が生まれる。同じ顧客の資産価値を、二重に使っているわけです。
1店舗しかないのに、複数店舗分の収入があるラーメン店。自店の人気商品を他店にも提供し、毎月ロイヤリティを受け取る。店舗を増やさずに収入を増やしたこの形は、人的資本(経験とスキル)と社会関係資本(人脈)が組み合わさって初めて成立します。
どれも特別な才能の話ではありません。見ている場所が違うだけです。そして、あなたのお店にも、まだ使っていない資本が眠っているはずです。
教材の内容について
『資本家マインドセット』は、バリ島で開催したワークショップセミナーを、あらためて収録し直した完全版の動画教材です。前半・後半の2部構成になっています。
前半では、まず4つの質問による自己診断から始まります。「あなたが1ヶ月休んだら、売上はどうなりますか」「あなたのビジネスのROIを、今すぐ言えますか」「5年後、あなたのビジネスはどうなっていますか」「このビジネスを、いくらで売ることができますか」。
そのうえで、資本とは何か(お金は資本の一形態にすぎません)、あなたがすでに持っている6つの資本、労働と資本の根本的な違い、そして本当の豊かさとは何かをお話ししています。
後半では、時間とお金の設計図の描き方、儲かるビジネスの本質的な条件、事業規模の上限を決める「7つの天井」、低迷ビジネスを転換する7つのアイデア、そして出口から逆算して未来を設計する方法をお伝えします。最後に、株研との合同パートとして、資本家の目線で投資先のビジネスを選ぶチェックポイントも扱っています。これは投資をされていない方にとっても、自店を客観視するための物差しになります。
専門用語はできるだけ使わず、飲食店・美容室の実例を交えながらお話ししていますので、販促や経営を体系的に学んだことがない方にも安心して見ていただけます。
詳しい内容は、こちらのページでご確認ください。 haward-joyman.com/act/2026/07/23/shihonkamaindosetto_hanbai/
すぐに理解できなくても、かまいません
正直に申し上げると、今回お話しする内容は、すぐには理解できないかもしれません。
でも、できなくてもいいのです。
味噌も醤油も、ウイスキーもワインも、時間をかけて旨味が熟成されます。考え方も同じです。今聞いておき、定期的に聞き返しておく。それによって半年後、1年後に「ああ、あのとき言っていたのはこういうことだったのか」と気づく日が来ます。
そして気づいたときというのは、あなたが間違いなく成長しているときです。
追伸
カーナビに目的地を入れないまま走り出す人は、いません。目的地を入れるから、ルートが出るのです。
それなのに、多くの経営者が、自分のお店をこの先どうするのかを決めないまま走り続けています。撤退基準も決めていない。何年後にどうなっていたいかも決めていない。決めていないから、毎日の判断が「今月をどう乗り切るか」だけになる。そして5年経っても、10年経っても、同じ場所に立っている。
この教材で、答えがすべて出るとは言いません。むしろ、出ないほうが自然です。けれど、「自分は今どのステージにいて、次に何が足りないのか」という問いは、必ず手元に残ります。その問いを持ったまま日々を過ごしていると、あなたの脳が勝手に答えを探しはじめます。
できれば、この動画はお店の中で観ないでください。海でも山でもいい。周りに何もなく、誰にも邪魔されない場所で、電話の電源も切って。普段いる町が遠くに小さく見えるような場所で観ていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
感情ではなく数字で。現場ではなく構造で。今日ではなく10年後から逆算して。
今日からぜひ、あなた自身の中の資本家を育てていきましょう。
▼動画教材『資本家マインドセット』の詳細はこちら haward-joyman.com/act/2026/07/23/shihonkamaindosetto_hanbai/
