常連のお客さんが来てくれた日は、なんとなく一日が安心して終われる気がしますよね。でも、先月よく来てくれていたあの方が、今月は一度も顔を見せていない……そんなことに気づいて、ふと不安になった経験はありませんか?
こんにちは。繁盛店研究所スタッフの渥美昌代です。私は日々、増益繁盛クラブの会員サポートやコンテンツ運営に携わっています。週末は畑に出て土を耕したり、家ではアメリカンショートヘアーの猫をなでながらのんびり過ごしたりしている、どちらかといえば地味な暮らしが好きな人間です(笑)。
でも、この「地味な暮らし」をしているからこそ、今回お伝えしたいことがあります。それは、飲食店のリピーターを増やすために本当に効くのは、派手な施策ではなく、地味でも続けられる「接点づくり」だということです。
📋 この記事でわかること
- なぜ飲食店のリピーターが自然には増えないのか、その構造的な理由
- ハガキDM・ニュースレター・LINE配信など、地味でも続けやすい接点の具体的な作り方
- 接点づくりを「仕組み」に変えて、ひとりでも回せるようにするためのヒント
- 静岡・清水エリアの事例も交えた、地域に根ざした繁盛店のリアル
こんな方におすすめ
- ✅ 新規集客よりも既存客のリピートを増やしたい飲食店オーナーの方
- ✅ ホットペッパーなどのクーポン依存から抜け出したいと感じている方
- ✅ SNSや広告より「人と人のつながり」で繁盛したい方
- ✅ 販促を続けようとしても、気づけば止まってしまうという方
- ✅ 静岡・清水エリアで飲食店を営んでいる、または地域密着で経営したい方

「また来ます」の言葉を、本当に実現させるために
帰り際に「また来ますね!」と言ってくれたお客さん。あの言葉、信じていいのかな……と思ったことはあると思います。悪意はない。本心でそう思って帰ってくれた。でも、日常に戻ったら忘れてしまう。それが人間というものです。
私が畑仕事をしていて痛感するのは、作物は「植えたら終わり」じゃないということ。水をやり、草をとり、肥料を施して、ようやく実がなる。手を抜いた週があれば、ちゃんと畑がそれを教えてくれます。リピーターづくりも、まったく同じだと思っています。一度来てくれたお客さんとの関係は、その後も「手を入れ続けること」で育つんです。
飲食店の売上は「客数×客単価×来店頻度」に分解できます。新規客を増やすことも大切ですが、既存のお客さんの来店頻度を上げるほうが、実はコストが低くて効きやすい。なのに、多くの飲食店オーナーさんが「新規を取りに行こう」と外に目を向け、せっかく一度来てくれたお客さんへの働きかけをしていない。これが、リピーターが自然には増えない構造的な理由です。
渥美が見てきた「静岡の繁盛店」が続けていたこと
静岡・清水エリアには、地元客に愛されて長く続いているお店がいくつもあります。派手な広告を出しているわけでもなく、インスタグラムのフォロワーが何万人いるわけでもない。でも、決まったお客さんが月に何度も顔を出して、気づけば「あの店」として定着している。
私がサポートを通じて見てきたそういうお店に共通しているのは、「忘れられない工夫」を地味にでも続けているということでした。具体的にはこんなことです。
- 来店のお礼と近況をひと言書いたハガキを、月に数枚送り続けている
- 季節のメニューや店主の近況をまとめたニュースレターを、レジ横に置いてお客さんに持ち帰ってもらっている
- LINE公式アカウントで月1〜2回、クーポンではなく「今月のこぼれ話」を配信している
どれも地味です。「これで本当に効果があるの?」と思われるかもしれません。でも、効果があるんです。なぜかというと、お客さんにとって「あのお店のことが頭に浮かぶ瞬間」を、意図的に作れているからです。
「売上は運任せにするものじゃない。お客さんとの接点を設計すれば、来店頻度は意図的に動かせる。ハガキ一枚、LINE一通でも、出し続けることで関係性は積み上がっていくんです。」
ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表/店舗利益最大化コンサルタント)
✓ ここまでのポイント
- リピーターが増えない最大の原因は「既存客への働きかけ不足」。来てくれたお客さんへの接点が設計されていない。
- 来店頻度を上げるには、「忘れられない工夫」を地味でも継続することが核になる。
- ハガキDM・ニュースレター・LINE配信は、コストが低く続けやすい接点の3大手段。
地味な接点が続かない理由と、続けるための設計
「ハガキ送ればいいのはわかった。でも、続けられないんですよ……」という声を、サポートをしていると本当によく聞きます。気持ちはすごくよくわかります。忙しい厨房仕事のあと、文章を考えてハガキを書いて宛名を書いて……それを毎月やるのは、並大抵の意志力では続きません。
だから大切なのは「続けようとする」ことではなく、「続けられる仕組みにする」ことです。
チェックポイント1:接点の頻度と媒体は「自分が無理なく出せる量」になっているか
月に50枚ハガキを送るのが理想でも、現実的に0枚になるくらいなら、月に5枚でいい。まず「続けられる量」から始めることが、長く積み上げる唯一の方法です。
✅ ポイント:最初から完璧を目指さない。「月5枚のハガキ」「LINE月1配信」から始め、慣れてから量を増やすほうが結果につながる。
チェックポイント2:内容を毎回ゼロから考えていないか
「何を書けばいいかわからない」が続かない理由の大半です。ニュースレターなら「今月の一押しメニュー」「店主の近況ひと言」「季節のご挨拶」この3つのテンプレートを作ってしまえば、あとは埋めるだけになります。
✅ ポイント:テンプレートを一度作ることへの投資が、その後の継続コストを大幅に下げる。
チェックポイント3:LINE配信の内容が「クーポンだけ」になっていないか
クーポンで集めたお客さんはクーポンが目当て。値引きなしでは来てくれない関係になってしまいます。「今週入った季節の食材」「厨房でちょっとしくじった話」など、人間らしいひと言が関係性を育てます。
✅ ポイント:LINE配信の目的は「売ること」より「思い出してもらうこと」。情報より体温を届ける意識で書く。
「繁盛店に出会うたびに思うのは、やっていることは地味だということ。ハガキ、ニュースレター、LINE。どれも派手じゃない。でも誰よりも長く、誰よりも真剣にやり続けている。それだけのことなんです。」
ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表/店舗利益最大化コンサルタント)
接点づくりの「型」をAIで圧縮する方法
ここ最近、私たちのサポートでもよく取り上げているのがAIの活用です。「難しそう」と思っている方も多いんですが、接点づくりの文章作成との相性は、実はとても良いんです。
たとえば、「今月の旬の食材と、それを使ったおすすめ料理の紹介文をLINEで配信したい。親しみやすい文章で300文字程度で書いて」とChatGPTやClaudeに伝えるだけで、下書きがすぐ出てきます。そこに店主自身の言葉をひと言添えれば、体温のある配信文の完成です。
ハガキの文面も同様です。「常連のお客さんへのお礼と、来月の新メニューの案内をハガキに書きたい。手書き風のやわらかい文体で」と指示するだけで、原稿の土台が数秒でできる。あとは手書きで宛名を書いて送るだけ。AIはあくまで「手間を圧縮する道具」として使うのが、店舗経営者にとって一番現実的な使い方だと思っています。
「月商350万円だったのが6ヶ月でほぼ倍に近い620万円になりました。チラシとGoogle広告を組み合わせた新規集客と、既存客への働きかけを同時に進めたことが大きかったと思います。客単価も1,400円上がって、ようやく利益が見えてきました。」
飲食店(居酒屋)オーナー
まとめ:畑と同じで、手を入れた分だけ実がなる
私が畑で学んだことは、手を入れた分だけ作物は応えてくれるということです。リピーターづくりも、まったく同じ原理だと思っています。一度来てくれたお客さんとの関係は、接点を重ねるたびに少しずつ深まっていく。ハガキ1枚、LINE1通、ニュースレター1枚。どれも地味で小さい。でも、それを積み重ねた先にある景色は、確実に違います。
「何か新しい集客施策を試さなきゃ」と焦る前に、一度立ち止まって考えてみてください。今いるお客さんに、ちゃんと「また来たい」と思ってもらえる働きかけをしているだろうか、と。
地味でいい。続けることが、一番の差になります。
もし「どこから始めればいいかわからない」「続けるための仕組みを一緒に作りたい」と感じているなら、ぜひ一度のぞいてみてください。飲食店・美容室・小売店の経営者が集まり、実行を続けるための場所があります。
また、まずは情報収集から始めたいという方には、繁盛店ポータルの無料アカウントもご活用ください。お気軽にどうぞ。
静岡・清水から、あなたのお店が長く繁盛し続けることを、渥美も心から応援しています。