結論から言うと、プレスリリースは「一度出して終わり」にするから意味がなくなるんです。継続的にメディアに取り上げてもらい、地域の話題の店として定着させていく——その設計があるかどうかで、同じプレスリリースを出しても結果がまったく変わってきます。
ハワードジョイマンです。私はこれまで飲食店を中心に833件以上の店舗経営の支援をしてきましたが、プレスリリースを「うまく使えている店」と「一回きりで終わる店」には、明確な差があります。今日はその差を、実際の経緯と合わせてお話しします。
📋 この記事でわかること
- なぜ多くの飲食店がプレスリリースを「一発打ち」で終わらせてしまうのか
- メディアに継続的に取り上げてもらうための構造の作り方
- 一度の取材を次の取材につなげる具体的な行動
- プレスリリースを集客の仕組みに組み込む考え方
こんな方におすすめ
- ✅ プレスリリースを出したが一度きりで終わってしまった飲食店オーナー
- ✅ メディア露出で認知を広げたいが何から始めればいいか分からない方
- ✅ 広告費をかけずに話題性を作る方法を知りたい方
- ✅ 地域の「名物店」として定着したいと考えている経営者の方
- ✅ プレスリリースと日常の販促をつなげたい飲食店オーナー

「取材を受けた」で終わってしまう店の共通点
プレスリリースを出したことがある飲食店オーナーの方と話すと、「一回テレビに出たんですけど、それっきりで…」という声をよく耳にします。取材のときは確かに忙しくなった。でもその後、何も変わらなかった。そういう体験をされている方は少なくないはずです。
なぜそうなるのか。一番の原因は、「取材を受けること」がゴールになっているからです。
メディアに取り上げられることは、あくまで通過点です。その取材をきっかけに次の取材につなげ、お客さんとの関係を深め、地域での認知を積み上げていく——そこまでが設計されていないと、一度の露出はただのイベントで終わります。
もうひとつ、「ネタが尽きた」という声もよく聞きます。最初の取材は新メニューや開店○周年で取り上げてもらえた。でも次に何を送ればいいか分からない。プレスリリースのネタは意外と身近なところにたくさんあるんですが、それを「ネタとして認識する視点」がないと見つけられないんです。
継続的に取材される店が持っている「ネタの設計図」
私が支援してきた中に、プレスリリースで累計100回以上メディアに掲載され、観光バスが立ち寄る名物店になった会員がいます。また、コロナ禍という厳しい時期だけで10回以上のメディア取材を受けた会員もいます。
この方たちが特別なことをしていたかというと、そうではありません。共通していたのは「ネタの設計図」を持っていたことです。
ネタの設計図とは何か。簡単に言うと、「1年を通じてどのタイミングにどんな話題を発信するか」のスケジュールです。
たとえばこんな切り口があります。
- 季節のメニュー変更(春・夏・秋・冬、それぞれにリリースのタイミングがある)
- 食材の産地・生産者との関わり(ストーリーが生まれやすい)
- 地域とのコラボ・イベント参加
- 記念日・○周年・○万食達成
- 社会的な課題への取り組み(フードロス、地産地消など)
- スタッフの成長・資格取得・ユニークな経歴
どれも「うちには関係ない」と思えるかもしれませんが、ほとんどの飲食店でどれかは使えます。大事なのは、日常の中にネタを発掘する習慣を持つことです。
「プレスリリースのネタは特別なことじゃなくていい。メディアが求めているのは、読者や視聴者が『へえ、面白いな』と思える角度です。それはほとんどの店に、すでにある。気づいていないだけです」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
✓ ここまでのポイント
- プレスリリースを「一回きり」で終わらせる最大の原因は、取材を受けることがゴールになっていること
- 継続的に取り上げられる店は、年間を通じた「ネタの設計図」を持っている
- ネタは特別なことでなくてよい。季節・食材・地域・スタッフ・記念日など、身近な素材を発掘する視点が鍵
一度の取材を次につなげる、具体的な3つの行動
取材を受けた直後にやるべきことがあります。これをやるかやらないかで、次の取材が来るかどうかが変わってきます。
取材後 STEP 1
担当記者・ディレクターへのお礼と関係づくり
取材が終わったら、担当者に必ずお礼の連絡をしましょう。放送・掲載後も「おかげでこんな反響がありました」と一言伝えるだけで、相手の記憶にあなたの店が残ります。次にネタを探したとき、真っ先に思い出してもらえる関係をつくるのが目的です。
⚠️ よくある失敗:取材が終わった時点で「完了」と思い、お礼の連絡をしない。これでは相手にとってただの取材先で終わります。
取材後 STEP 2
取材の反響をネタにして次のリリースを出す
「○○で紹介されてから、こんな反響がありました」というプレスリリースが出せます。「取材後の反響」は実は非常に使いやすいネタで、同じメディアの別番組や他媒体の記者の目にも止まりやすい。一度の取材がもう一本のネタを生むわけです。
⚠️ よくある失敗:「また大したことを発信できるほどの話題がない」と思い込み、反響をネタとして発信しない。
取材後 STEP 3
取材をお客さんとの接点に使う
メディアに掲載されたことを、店頭POP・ニュースレター・LINE配信で既存のお客さんに伝えましょう。「あの店、テレビに出てたよ」という話題は、口コミとして広がります。プレスリリースは単なる新規集客ではなく、既存のお客さんとの関係を深める道具にもなります。
⚠️ よくある失敗:メディア掲載を店内やSNSで告知せず、知っているのは取材当日に来た人だけ、という状態になる。
「取材後の行動がゼロの店は多い。でも取材後こそが、次の取材と次のお客さんを作るゴールデンタイムなんです。この3つをやるだけで、結果が変わった会員を何人も見てきました」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
プレスリリースを「集客の仕組み」に組み込む考え方
プレスリリースを単発のイベントではなく、日常の販促の一部として位置づけることが大事です。
私が大切にしているのは、「紙・ネット・AI」を等価に組み合わせるという考え方です。プレスリリースはその中で「パブリシティ(無料露出)」というカテゴリに入りますが、それだけで完結させず、他の手段と連動させることで効果が何倍にもなります。
たとえばこんな連動の流れです。
❌ よくあるパターン(バラバラな販促)
- プレスリリースを出したが、店頭POP・SNS・LINEとは連動していない
- 取材後に既存客へ告知しないため、話題が広がらない
- 次のネタを考える前に日常業務に追われ、半年後には忘れかけている
✅ 推奨アプローチ(連動した仕組み)
- プレスリリースのテーマを季節・イベントに合わせて年間スケジュールに落とす
- 取材・掲載後に店頭POP・ニュースレター・LINE配信で既存客へ展開する
- 掲載実績をGoogleビジネスプロフィールや自店のWebサイトにも蓄積し、信頼性を高める
- 取材担当者との関係を継続し、次のネタを持ち込む習慣をつくる
こう整理すると、プレスリリースは「思い立ったときに出すもの」ではなく、「年間の販促スケジュールに組み込まれた定期的な発信活動」になります。
プレスリリースで実際に変わった店の話
私の会員の中に、プレスリリースを軸にした情報発信で、観光バスが立ち寄るほどの名物店になった方がいます。最初は「そんな大げさな」と半信半疑だったそうです。でも、年間を通じてコンスタントにリリースを出し続け、累計100回以上のメディア掲載を積み上げた結果、地域のメディアから「何か新しいことをしたときはぜひ教えてください」と言われるようになったと話していました。
「最初の1本を出すことより、2本目・3本目をどう設計するかを最初から考えておいたことが大きかったです。取材が来るたびに仕組みが育っていく感じでした」
飲食店オーナー(プレスリリース累計100回以上・観光バスが止まる名物店化)
別のケースでは、コロナ禍というどの飲食店も苦しんだ時期に、10回以上の取材を受けた会員もいます。「コロナに負けない取り組み」という切り口を一貫して発信し続けたことで、メディア側からも「この店ならまた新しい話がある」と信頼されたのです。
まとめ|プレスリリースは「始めること」より「続ける設計」が全て
今日お伝えしたことを整理するとこうなります。
- プレスリリースを一度きりで終わらせる最大の原因は、「取材を受けること」をゴールにしていること
- 継続的に取り上げられる店は、年間の「ネタの設計図」を持っている
- 取材後の3つの行動(お礼・反響ネタ化・既存客への展開)が次の取材を呼ぶ
- プレスリリースは単独で使うより、紙・ネット・SNS・LINEと連動させると何倍もの効果になる
プレスリリースは、広告費をかけずに認知を広げられる、飲食店にとって本当に使い勝手のいいツールです。ただし「出すだけ」では機能しません。続ける設計を最初から持ち、取材のたびに仕組みを育てていく。それが「観光バスが止まる名物店」への道筋です。
もしプレスリリースの活用方法や、日々の販促の仕組み化について一緒に考えていきたいという方は、ぜひ下のリンクからご覧ください。飲食店・美容室の経営者が、売上を運任せにせず意図的に作れるようになるための場所を用意しています。一人で抱え込まず、気軽に覗いてみてください。
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