2.集客対策

飲食店の集客で失敗しないために、よくある質問と現場オーナーの本音

9月の土曜日の朝。

静岡から新幹線に乗ると、
車窓から富士山がくっきり見えました。

隣の席に座った男性が、
スマホでずっと何かを調べていました。

チラリと見えた画面に
「飲食店 集客 方法」という文字。

おそらく、オーナーさんでしょう。

その方がどんな状況かはわかりません。

でも、こういう検索をしている方の多くが
「忙しいのに手元にお金が残らない」
という状態にいることを、
私は21年の支援経験で知っています。

集客の前に、もっと大事なことがある。

と言うことで、今日は飲食店の集客に関して
よく聞かれる質問に、現場の本音で答えていきます。

📋 この記事でわかること

  1. 「忙しいのに利益が残らない」本当の原因
  2. 集客施策を打つ前に見直すべき利益構造の歪み
  3. 客数・客単価・来店頻度の3軸で売上を設計し直す方法
  4. 飲食未経験からでも人件費率16%を実現できた考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 忙しく動いているのに月末の通帳を見て愕然とする方
  • ✅ 新規集客の方法は調べているが利益改善の手が打てていない方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らない集客に切り替えたい飲食店オーナー
  • ✅ 客単価を上げたいが、何から手をつければいいかわからない方
  • ✅ 人件費や原価が膨らんでいて利益構造を根本から見直したい方
飲食店の集客で失敗しないために、よくある質問と現場オーナーの本音 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

集客を増やせば利益も増えるのか?

これが、最もよく聞かれる質問です。

答えから言います。

増えません。

正確には、「集客だけ増やしても利益は増えない」です。

忙しさと儲かりは、別物。

これは現場で何度も見てきた事実です。

例えば、ランチタイムに満席になっている
居酒屋さんがいました。

回転数は上がっている。
お客さんも来ている。

でも、月末に手元に残るのは
数万円程度。

なぜか。

客単価が低すぎたんです。

ランチの客単価が850円。
原価率が40%近い。
人件費が30%超え。

計算すると、動けば動くほど
じわじわと赤字に近づいていく構造でした。

集客施策を打つ前に、
まず利益構造を点検する。

これが、最初の一手です。

「集客方法を調べているのに、なぜか利益が残らない感覚が消えない」という状態のまま記事を読んでくださっている方へ。繁盛店ポータルでは、あなたのお店の業種・状況をAIに伝えるだけで、客数・客単価・来店頻度のどこに歪みがあるかを一緒に整理できる「増益繁盛プランナー」が無料で使えます。メール登録のみ、1分で開設できます。

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利益が残らない本当の原因はどこにあるのか?

売上の構造はシンプルに分解できます。

客数 × 客単価 × 来店頻度。

この3つのうち、どこかに歪みがあると
利益は消えていきます。

あなたのお店は、今どこが歪んでいますか?

客数は十分なのに利益が出ていないなら、
客単価か来店頻度に問題がある。

客単価は高いのに利益が残らないなら、
原価率か人件費率に問題がある。

特に見落とされがちなのが、
「回転の設計」です。

席数・回転数・単価のバランスが崩れると、
忙しいのに儲からない状態が生まれます。

飲食未経験の元専業主婦の方が
焼肉店を開業した事例があります。

経験がないからこそ、
先入観なく数字を見ることができました。

人件費率を徹底的に設計し、
最終的に人件費率16%を実現しています。

飲食業界の平均的な人件費率は
25〜30%程度と言われています。

それを16%まで下げられたのは、
「忙しく動く」のではなく
「利益が残る構造を先に設計した」からです。

経験がないことが、
かえって強みになった。

変なプライドや固定観念がなかったから、
数字通りに動けた。

あなたは今、
感覚で動いていますか?

それとも、数字を見て動いていますか?

✓ ここまでのポイント

  • 集客を増やすだけでは利益は増えない。忙しさと儲かりは別物
  • 売上は「客数×客単価×来店頻度」の3軸で分解し、歪みを特定することが先決
  • 利益構造を先に設計した上で集客施策を打つのが正しい順番

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集客施策を打つ前に、何を見直せばいいのか?

チェックポイント1:原価率は適正か

飲食業の目安は30〜35%です。
これを超えていると、客数を増やすほど赤字が拡大します。
まずメニューごとの原価を出してみてください。

✅ ポイント:原価率の高いメニューを看板商品にしていないか確認する。売れているメニューが実は利益を食っていることがある。

チェックポイント2:人件費率はどうか

人件費率が30%を超えている場合、
シフト設計かオペレーションに無駄があります。
ピーク時間帯とオフピークのスタッフ配置を見直してみてください。

✅ ポイント:「忙しいから増やす」ではなく「この時間に何人必要か」を逆算して組む。先の焼肉店オーナーが実践したのはまさにこれ。

チェックポイント3:客単価の設計は意図的か

「なんとなくこの価格にしている」
という店主さんが多いです。
でも、価格は意図的に設計するものです。

✅ ポイント:客単価を500円上げるだけで、月商換算の利益が大きく変わる。値上げは怖くない。価値の伝え方を変えれば、お客さんは納得して払う。

「集客の悩みを持って来る経営者の多くが、実は集客以外の問題を抱えています。利益が残らない本当の理由は、だいたい単価・原価・人件費の設計にある。ここを直さずに広告を打っても、ザルに水を注いでいるのと同じです。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

新規集客とリピート、どちらを先に強化するべきか?

これも非常によく聞かれる質問です。

答えは、リピートが先です。

でも、ここで注意があります。

リピートの仕組みがない状態で
新規集客だけ強化しても、
バケツの底に穴が開いたままです。

新規のお客さんが来る。
でも再来店しない。

また新規を集める。

この繰り返しは、広告費がかさむ上に
利益が薄くなっていきます。

来店頻度を上げる施策、
つまりリピート設計を先に整えてから
新規集客を強化する。

この順番を間違えないでください。

例えば、LINE公式アカウントで
再来店を促す仕組みを作る。

来店後にハガキを送る。

次回来店時のお楽しみを案内する。

こうしたリピートの設計が整った上で、
初めて広告投資が活きてきます。

広告投資は大事です。

でも、お金を掛けずに売上を伸ばす発想は愚策です。

「そんなお金ない」と思った方は、
考え方が逆です。

利益構造を先に直す。
単価と原価を整える。
そこで出た利益を広告に投資する。

この流れが正しい順番です。

飲食店の売上改善で現場に本当に効いた打ち手については、
別の記事で詳しくまとめています。
合わせて読んでみてください。

「月商380万円から470万円になった海鮮居酒屋さんは、新しい集客施策より前に、既存のお客さんへの再来店の仕組みを先に整えました。実働も1日1時間短縮できています。やることの順番を変えるだけで、結果は変わります。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

値引きせずに客単価を上げる方法はあるのか?

あります。

ただし、やり方を間違えると
お客さんが離れます。

❌ よくある失敗パターン

  • いきなり全メニューを値上げする
  • 値上げの理由をお客さんに伝えない
  • 単価を上げたが、価値の説明が変わっていない

✅ 効果的なアプローチ

  • 看板メニューの価値をPOPや説明で丁寧に伝える
  • セットメニューや追加オーダーを自然に提案できる仕組みを作る
  • 価値が伝わったうえで単価を設定し直す

単価を上げることは、
お客さんへの値引きをやめることではありません。

価値をちゃんと伝えて、
納得して選んでもらうことです。

焼鳥居酒屋のオーナーさんが
客単価を900円上げた事例があります。

メニューの説明文を変えた。
看板商品のPOPを作り直した。

それだけで、
「うちは他と違う」を
堂々と言えるようになったと話してくれました。

価値を伝えることは、
技術ではなく意識の問題です。

あなたのお店の強みを、
ちゃんとお客さんに届けていますか?

「月商25%増を達成した鉄板居酒屋のオーナーさんが言っていた言葉が印象的でした。『店に立つのが待ち遠しくなった』と。利益が残り始めると、仕事への向き合い方が変わるんです。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

経営判断を間違えやすい場面については、
飲食店・美容室・工務店さんに共通するQ&Aとしてまとめた記事もあります。
判断軸に迷っているときに役立ちます。

忙しい中で何から手をつければいいのか?

これが一番本音の質問だと思っています。

手順で言うと、こうなります。

利益改善 STEP 1

売上を3つに分解して現状を数字で把握する

客数・客単価・来店頻度のそれぞれを
今月の実績で出してみてください。
どれが低いか、どれが伸びしろか。
ここが見えると、次の一手が決まります。

⚠️ よくある失敗:感覚で「客が少ない」と決めつけて集客策に走る。実は単価が低いだけだったというケースが多い。

利益改善 STEP 2

一番歪んでいる数字を1つだけ選んで集中的に動く

全部を同時に直そうとすると、
何も変わりません。
原価率・人件費率・客単価の中で
最も改善余地があるものを1つ選ぶ。
そこだけを1ヶ月間、動かし続ける。

⚠️ よくある失敗:複数の施策を同時に始めて、どれも中途半端になる。地味な販促を「すぐに・継続して」やり切ることが成果につながる。

利益改善 STEP 3

利益が出る構造が整ってから集客投資に回す

構造が整った状態で広告を打つと、
投資が利益として戻ってきます。
構造が崩れたままで広告を打つと、
広告費が消えるだけです。
順番を守ることが、遠回りのようで一番早い。

⚠️ よくある失敗:「まず集客してから利益を考えよう」という発想。これが最も時間とお金を無駄にするパターン。

飲食店開業前に知っておきたい資金・集客・仕組みの話も、
開業前後のどちらにも参考になる内容です。
利益構造の設計という観点から読むと、
また新しい発見があると思います。

まとめ:集客の答えは、集客の外にある

忙しく働いているのに利益が残らない。

この悩みの多くは、
集客策を増やしても解決しません。

利益が残らない原因は、
回転・原価・単価の設計にあります。

そこを先に直す。

次に、リピートの仕組みを整える。

そこで初めて、新規集客に投資する。

この順番を守るだけで、
動き方が変わります。

飲食未経験の元専業主婦が
人件費率16%の焼肉店を実現できたのは、
先入観なく数字を設計したからです。

あなたにも、同じことができます。

まず1つ、数字を出してみてください。

客数・客単価・来店頻度のどれか1つでいい。

そこから始めていきましょう。

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。

「順番はわかった。でも一人だとどうしても後回しになる」という方は多いです。増益繁盛クラブでは、利益構造の設計・単価の見直し・リピート仕組みづくりを、同じ状況の全国の経営者仲間と、伴走しながら実践できる環境があります。一人で抱え込まずに動ける場所です。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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