2.集客対策

飲食店がGoogleマップで上位表示されるための、地道な手入れ

先日、ある飲食店のオーナーさんからこんな相談をいただきました。

「Googleマップで検索したとき、うちの店が全然出てこないんです。口コミも7件しかなくて、しかも写真が3年前のまま……。どこから手をつければいいのかわからなくて」

その方は料理の腕前は確かで、来てくれたお客さんには喜んでもらえている。でも検索で見つけてもらえないから、新規のお客さんが増えない。こういうケースは、実は珍しくありません。

Googleマップの上位表示、いわゆるMEO対策というと「何か特別なことをしなきゃ」と思いがちです。でも正直に言うと、上位に出てくる店の多くは、特別なことをしているわけじゃない。地道な手入れを、ちゃんと続けているだけです。

今回は、私がこれまで支援してきた飲食店の事例を交えながら、Googleマップで選ばれる店になるための「地道な手入れ」をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. Googleマップの上位表示を左右する要素とその優先順位
  2. 放置しがちな「ビジネスプロフィール」の具体的な手入れ方法
  3. 口コミを自然に増やすための実践的なアプローチ
  4. 地道な継続が、なぜ「広告費ゼロの新規集客」につながるのか

こんな方におすすめ

  • ✅ Googleマップで検索しても自分の店が出てこないと感じている方
  • ✅ 口コミが少なく、どう増やせばいいかわからない飲食店オーナー
  • ✅ 広告費をかけずに新規のお客さんを増やしたい方
  • ✅ Googleビジネスプロフィールを設定したまま放置している方
  • ✅ MEO対策が大事と聞いたが、何から始めればいいか整理できていない方
飲食店がGoogleマップで上位表示されるための、地道な手入れ | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

まず「Googleビジネスプロフィール」の現状を見てほしい

GoogleマップでMEO対策を始めるとき、最初にやることは大げさな技術ではありません。自分のGoogleビジネスプロフィールが、今どんな状態か確認することです。

先ほどの相談者の方も、実際にビジネスプロフィールを一緒に開いてみたら、次のような状態でした。

  • 写真が3年以上前のもので、現在のメニューと違う
  • 営業時間が変更後のものに更新されていない
  • お店の説明文(ビジネスの説明)が開業当初の30文字程度のまま
  • 口コミへの返信がゼロ
  • 投稿(Googleの最新情報投稿)を一度もしたことがない

これはよくある状態です。「登録はしてあります」という方の多くが、実はこの状態。Googleは、情報が充実していて、オーナーがちゃんと管理している店を高く評価する傾向があります。つまり逆に言えば、ここを整えるだけで、ライバル店に差をつけられる可能性があります。

チェックポイント①:基本情報は正確・最新の状態か

店名・住所・電話番号・営業時間・定休日。これが最新の状態になっているか確認してください。特に営業時間の変更後に更新し忘れるケースが多い。Googleに不正確な情報が載っていると、お客さんが来店できないだけでなく、Googleからの評価も下がります。

✅ ポイント:「3ヶ月に一度、基本情報の棚卸し」を習慣にするだけで防げます。

チェックポイント②:写真は定期的に追加しているか

Googleマップは、写真が多くて新しい店を評価しやすい構造です。料理の写真、店内の雰囲気、外観、季節のメニュー。スマホで撮ったもので十分です。月に4〜8枚程度、コツコツ追加し続けることが大切。

✅ ポイント:「いい写真が撮れたら上げよう」ではなく、「週1枚を目安に必ず上げる」と決めること。

チェックポイント③:「投稿」機能を活用しているか

Googleビジネスプロフィールには、Instagramのような「投稿」機能があります。ランチのおすすめ、週替わりメニュー、季節の新メニューなど、店の最新情報をここに載せると、検索結果への露出が上がりやすくなります。週1〜2回を目安に更新してみてください。

✅ ポイント:SNSの投稿と同時並行でやると手間が減ります。

✓ ここまでのポイント

  • Googleマップ対策は「登録したら終わり」ではなく、継続的な手入れが必要
  • 基本情報・写真・投稿の3点を定期的に更新するだけで、放置している競合店に差をつけられる

口コミは「集める」より「育てる」という感覚

MEO対策で多くの方が頭を悩ませるのが、口コミです。

「どうやって口コミを増やせばいいんですか?」という質問は本当によく受けます。私の答えはシンプルで、口コミは「集める」ものじゃなく、「育てる」ものです。

あるラーメン店のオーナーのケースをお話しします。その方は開業から2年、口コミが9件のまま伸び悩んでいました。食べログのクーポンに頼って集客していたこともあり、「価格で来るお客さん」ばかりが増えていた状態です。

そこで試みたのは、2つのことだけです。

ひとつ目は、来てくれたお客さんへの声かけ。「もしよかったらGoogleの口コミに書いていただけると嬉しいです」という一言を、お会計の際に自然に伝える。業者に頼んでサクラを集めるようなことは一切せず、本当に満足してくれたお客さんだけに声をかける。それだけです。

ふたつ目は、既存の口コミ全件に返信すること。「ありがとうございます」の一言だけでなく、口コミの内容に触れた具体的な返信をする。これをやると、書いてくれた方が「ちゃんと読んでくれてる」と感じて、次回の来店につながることもあります。何より、これから来るかもしれないお客さんへの印象が変わります。

このラーメン店は半年後、口コミが37件になっていました。そして「口コミを見て来ました」という新規客が、月に数人レベルで増え始めたと報告をもらいました。

「口コミ返信を始めてから、なんとなくお店全体が丁寧になった気がします。返信を書くために、お客さんの言葉をちゃんと読むようになったので」

飲食店オーナー(40代・男性)

「チラシとGoogle広告を組み合わせてから6ヶ月で、月商が350万円から620万円になりました。新規のお客さんが約2倍になって、客単価も1,400円上がりました」

居酒屋オーナー(50代・男性)

「口コミ返信というのは、書いてくれた人に向けて書くのと同時に、まだ来たことのない新しいお客さんに向けて書くものでもあります。『この店、ちゃんと誠実だな』と思ってもらえるかどうかが、来店の決め手になることがある」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「ローカル検索」で上位に出るために、地道にやること

「〇〇(地名) ランチ」「〇〇(地名) 居酒屋」という検索でGoogleマップの上位3件に表示されること——これがローカルSEO(MEO)の目標です。

Googleがローカル検索の順位を決める要素は大きく3つと言われています。

  • 関連性:検索キーワードと店の情報が合っているか
  • 距離:検索者の現在地または指定地域からの距離
  • 知名度:口コミ数・評価・ウェブ上での言及

距離はコントロールできませんが、関連性と知名度は手入れ次第で変わります。

「関連性」を上げるには、ビジネスプロフィールの説明文に、お客さんが検索しそうなキーワードを自然に盛り込むことが有効です。「静岡市清水区でランチに使えるイタリアン」「個室あり・記念日対応の居酒屋」など、お客さんの視点で書く。

「知名度」を上げるには、口コミを増やすこと、自店のウェブサイトやSNSでGoogleマップへの誘導を入れること、そしてGoogleの投稿を定期更新することで「活きているビジネス」と認識してもらうことが効きます。

私がよく言うのは、「Googleマップは、店前を通る人への看板と同じ」ということ。看板が古びて、字も読めなくなっていたら、どんな良い店でも素通りされます。定期的に磨いて、今日の情報を出しておくことが大切です。

「継続できない」から始まる問題。仕組みを作る発想に切り替える

ここまで読んでいただいて、「そうか、やってみよう」と思ってくれた方も多いと思います。でも正直に言うと、こういった地道な作業は「一回やって終わり」になりがちです。

私が見てきたケースでも、最初の1〜2週間は意欲的に更新していたけど、忙しくなると途切れてしまう、というパターンが多い。そこで大事なのが、仕組みとして組み込むという発想です。

STEP 1:週次の「Googleマップ更新タイム」を決める

内容

毎週火曜の朝10時、15分だけGoogleビジネスプロフィールを開く。写真を1枚追加し、投稿を1件入れ、口コミへの返信がたまっていれば返信する。これだけをルーティンにする。

⚠️ よくある失敗:「時間ができたらやろう」と決めると、ほぼ確実にやらなくなります。曜日と時間を固定することが鍵です。

STEP 2:投稿ネタをストックしておく

内容

「何を書けばいいかわからない」という状態が続くと、投稿が止まります。月初にその月の投稿ネタを5〜6個リストアップしておく。季節メニュー、食材のこだわり、スタッフ紹介、週替わりランチ、店内の雰囲気など。ネタさえあれば、書くのは5分もかかりません。

⚠️ よくある失敗:毎回ゼロから考えようとすると手が止まります。ネタのストックを「在庫」として持つ感覚で。

「地道な販促を『すぐに』『継続して』やり切れる店が、結果的に選ばれ続ける店になる。MEOも同じです。一日一日の手入れが、半年後に大きな差をつける」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

まとめ:Googleマップは「一度やったら終わり」じゃない

飲食店がGoogleマップで上位表示されるために必要なことを、改めて整理します。

  • Googleビジネスプロフィールの基本情報を最新の状態に保つ
  • 写真を定期的(週1枚程度)に追加し続ける
  • 投稿機能を使って店の最新情報を発信する
  • 口コミへの返信を丁寧に続ける
  • 満足してくれたお客さんに口コミをお願いする習慣をつくる

どれも「特別なスキル」は必要ありません。でも、これを「継続する仕組み」に落とし込めているかどうかが、6ヶ月後・1年後の差になります。

私が指導してきた833件以上の店舗支援の中でも、Googleマップをきちんと手入れし始めてから、「口コミを見て来ました」「Googleで調べて来ました」という新規客が増えた、という声は本当によく聞きます。広告費をかけなくても、地道な積み上げが新規集客につながる手段がGoogleマップです。

もし「Googleマップの手入れはやりたいけど、何からどう手をつければいいか整理したい」「MEO以外にも、売上の構造そのものを見直したい」という方は、ぜひ一度のぞいてみてください。

一人で抱え込まず、まずは情報を集めることから始めましょう。お待ちしています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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