「ホールスタッフが足りなくて、せっかく来てくれたお客さんに注文を取るのが遅れてしまった」
そんな場面、最近増えていませんか?
ランチのピーク時間、テーブルを見渡すと3組が手を挙げている。でも動けるスタッフは自分を含めて2人だけ。バタバタしながら注文を取って、厨房にも声をかけて……気づいたらどのお客さんも待たせてしまっていた。
こういう状況が続くと、求人を出しても応募が来ない、来ても続かない、という悩みと重なって「もう手が回らない」と感じるオーナーさんは少なくありません。
今日は、そんな飲食店の現場をモバイルオーダーがどう変えるのか、ある一日の流れをもとにお伝えします。注文単価が上がる理由、少人数でもスムーズに回るようになる仕組み、そして「このお店、働きやすそう」と求職者に思ってもらえるようになる話まで、一緒に見ていきましょう。
こんな方におすすめ
- ✅ ホールスタッフの人手不足で接客の質が下がっていると感じている飲食店オーナー
- ✅ 客単価を上げたいけど、スタッフがうまく追加提案できていないと悩んでいる方
- ✅ モバイルオーダーの導入を検討しているが、効果が本当にあるのか知りたい方
- ✅ 求人を出しても応募が来ない、または定着しないと困っている飲食店経営者
- ✅ 少人数でも無理なく回せる仕組みを作りたいオーナーさん

開店前の仕込み時間、モバイルオーダー導入で何が変わったか
午前10時。ジョイマンさんが店舗の現場に入るのは開店前の仕込み時間です。といっても、今日の主役はジョイマンさんが支援しているある居酒屋の店長・山田さん(仮名)の話です。
山田さんがモバイルオーダーを入れたのは半年前のこと。それまでは紙のメニューを手に取り、スタッフが口頭で注文を受けて、厨房に伝票を渡す、という流れでした。これ自体は悪いやり方ではありません。でも、問題は「スタッフが注文を取るためにテーブルに張り付く時間」がそのまま「他の仕事ができない時間」になっていたことです。
仕込みの段階で山田さんが毎日やるようになったのが、モバイルオーダーの画面に表示される「本日のおすすめ」の更新です。この日は地物の鮮魚が入ったので、「朝5時に水揚げされた駿河湾のアジ。刺身でどうぞ」という一文を入れました。
手書きのPOPを作る時間が省けるのはもちろん、このひと言が注文数に直結するようになったのが面白いところです。紙のメニューのときは「おすすめを聞かれたら答える」という受け身の対応でした。でも、モバイルオーダーの画面に表示されていれば、お客さんが自分のペースでそれを見て「これにしよう」と決めてくれる。スタッフが「勧めにくさ」を感じる必要がないんです。
ランチピーク、少人数運営でもお客さんを待たせなくなった理由
正午を過ぎると、山田さんの店は一気に席が埋まります。以前なら「注文まだですか?」という声が飛んでくる時間帯。でも今は違います。
お客さんがテーブルのQRコードをスマホで読み込み、自分のペースで注文する。その内容がそのまま厨房のディスプレイに飛ぶ。山田さんたちスタッフがやることは、料理を運ぶことと、困っているお客さんに声をかけることだけです。
「注文を取る」という作業から解放された分、スタッフは「どのテーブルのお客さんが何を楽しんでいるか」を見る余裕が生まれました。グラスが空いているお客さんにすっと声をかける、お子さん連れのテーブルに少し早めに料理を出す段取りをする。こういう気配りが、以前は「忙しくてできない」と諦めていたことです。
そして、もう一つ大事な変化がありました。注文単価が上がったことです。
モバイルオーダーの画面では、注文完了の直前に「こちらもいかがですか?」という形で関連メニューが表示されます。お酒を頼んだ人には合う一品料理が、メイン料理を選んだ人にはデザートやドリンクが出てくる。スタッフが口頭で「何かおつまみはいかがですか?」と言うのは、気が引けることもありますよね。でも画面の提案なら、お客さんが自分で判断して追加できる。この違いは思っている以上に大きくて、山田さんの店では1テーブルあたりの注文点数が導入前より平均で1.2品増えたそうです。
✓ ここまでのポイント
- モバイルオーダーの「本日のおすすめ」更新が、スタッフの勧めにくさをなくして注文単価アップにつながる
- 注文受けから解放されたスタッフが「気配り」に集中できるようになり、接客の質が上がる
- 画面上の関連メニュー提案が注文点数を自然に増やす仕組みになっている
「モバイルオーダーを入れてから、ホールのバタバタが嘘みたいに落ち着きました。スタッフが余裕を持って動けるようになって、お客さんからも『前より居心地がいい』と言ってもらえるようになって。月商も導入前に比べてじわじわ上がってきています」
居酒屋オーナー(40代・男性)
「最初は年配のお客さんが使えるか心配でしたが、意外と大丈夫でした。使えない方にはスタッフが対応するだけで、全体として回りやすくなったのは確かです」
和食居酒屋オーナー(50代・女性)
夕方の仕込み合間に「求人票」を見直した理由
夕方4時、ランチの片付けが終わって夜の仕込みに入る前。山田さんがこの時間にやるようになったことがあります。求人媒体のページを開いて、自分の店の募集文を少しずつ書き直すことです。
モバイルオーダーを入れる前の求人票には「時給〇〇円、週3日〜OK」という条件が並んでいるだけでした。でも応募は来なかった。来ても、ピーク時の忙しさを体験して辞めていく。
変えたポイントは2つです。一つは、「うちはモバイルオーダーを使っているので、注文取りに追われることがありません。料理を運ぶことと、お客さんの様子を見ることに集中できます」という一文を入れたこと。もう一つは、「なぜこの店をやっているのか」を山田さん自身の言葉で書いたことです。
「うちに来てくれるお客さんに、仕事帰りにほっとできる時間を作ってほしい。そのために一緒に動いてくれる人を探しています」という文章。条件より先に、この店で働く意味が伝わる言葉を置いた。
結果として、求人を見た人から「モバイルオーダーのある店で働いてみたい」「バタバタしすぎない現場がいい」という問い合わせが来るようになりました。条件だけで集まった人は条件がいい他の店に流れていきます。でも「この店の雰囲気が好き」「山田さんの考え方に共感した」という動機で来た人は、続きます。
これは販促でよく言う「ご利益中心のネーミング」と同じ考え方です。お客さんに対しても、求職者に対しても、「あなたにとってのいいこと」を先に伝える。これだけで反応が変わります。
夜の営業、少人数で回すために「仕組み」に任せている3つのこと
夜6時、開店。山田さんの店の夜の陣容は、ホール2人、厨房2人の計4人。以前は同じ席数を5〜6人でこなしていました。
少人数で回せている理由は、モバイルオーダーが「注文受け」を担ってくれているだけではありません。山田さんが意図的に「仕組みに任せている」ことが3つあります。
一つ目は、「お会計のタイミング案内」をモバイルオーダーの画面でお客さんに伝えていること。「お帰りの際はレジにてお支払いをお願いします」というメッセージが注文完了後に表示されるので、スタッフがテーブルを回ってお会計を確認する手間が減りました。
二つ目は、「次回来店の案内」を会計後のレシートに印刷していること。「次のご来店の際にこちらをお持ちいただくと、本日のお料理の中からお好きな一品をお付けします」という一文です。次回来店につなげる仕掛けを「モノ」に担わせることで、スタッフが口頭で伝えなくてもいい状態を作っています。
三つ目は、「注文履歴の確認」を翌日の仕込みに活かしていること。モバイルオーダーのシステムには注文データが残るので、「今週どのメニューが何件注文されたか」が一目でわかります。売れていないメニューは思い切って外して、売れているメニューの近くに単価の高い新メニューを置く。こうした調整を毎週繰り返しています。
売上の7つの軸でいえば、注文単価・購入点数・来店回数という3つのレバーに対して、モバイルオーダーが具体的な打ち手として機能しているわけです。
まとめ:モバイルオーダーは「楽をする道具」じゃなく「仕組みを作る道具」
山田さんの一日を追ってみると、モバイルオーダーが単なる省力化ツールではないことがわかります。注文単価を上げる、少人数で回す、求人の質を変える、次回来店につなげる。これだけのことが一つの仕組みの導入で同時に動き始めた。
大事なのは「入れれば解決する」ではなく、「入れた後にどう使うか」です。山田さんが毎朝「本日のおすすめ」を更新し、求人票を書き直し、注文履歴を翌日の改善に使っている。それが積み重なって結果になっています。
全国500社を超える飲食店・美容室オーナーが参加する「増益繁盛クラブ」でも、モバイルオーダーを活用した少人数運営・単価アップの事例は増え続けています。2週間で3つだけ実行する、という原則で考えれば、「モバイルオーダーの画面におすすめ文を書く」「求人票に働き方の特徴を一文加える」「注文履歴を週1回確認してメニューを調整する」、この3つから始めてみてください。
「忙しいのにスタッフが集まらない、単価も上がらない」という状態を変えるヒントが、モバイルオーダーの活用にはたくさんあります。まず動いてみることが大事ですよね。
飲食店の利益を増やすための考え方や具体的な販促の打ち手を、無料の教材にまとめています。モバイルオーダー導入後の「次の一手」を考えたい方にも役立つ内容です。ぜひ受け取ってください。
個別に相談したいことがある方は、LINEからお気軽にどうぞ。どんな小さな疑問でも、一緒に考えます。
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