飲食店のLINE活用で次回来店を作る。配信タイミングとメッセージ設計

飲食店のLINE活用で次回来店を作る。配信タイミングとメッセージ設計

「LINEに登録してもらったはいいけど、メッセージを送っても来店につながらない」

「何を送ればいいかわからなくて、クーポンばかり配信してしまっている」

「友だち登録は増えているのに、配信を続けるのが億劫になってきた」

こういった声、飲食店オーナーさんからよく聞きます。LINEを始めたのに、思うように次回来店に結びつかない。正直、私もそういうお店を全国でたくさん見てきました。

でも、LINEそのものに問題があるわけじゃないんですよね。問題は「配信タイミング」と「メッセージの中身」の設計がズレていることです。この2つを整えるだけで、LINEは「クーポン配布ツール」から「次回来店を生み出す仕組み」に変わります。

この記事では、静岡市清水区を拠点に20年間、全国1,000店舗以上の飲食店・美容室の販促支援をしてきた中小企業診断士・ハワードジョイマンが、今日から使えるLINE活用の具体的な設計を解説します。

こんな方におすすめ

  • ✅ LINEを導入したけど来店につながらないと感じている飲食店オーナーさん
  • ✅ クーポン以外のメッセージ設計を知りたい方
  • ✅ 配信を続けるのが面倒になってきた方
  • ✅ ホットペッパーなどのポータル依存から抜け出したい飲食店オーナーさん
  • ✅ 次回来店を「お客さん任せ」にしない仕組みを作りたい方
飲食店のLINE活用で次回来店を作る。配信タイミングとメッセージ設計 | 販促アイデア100選
目次

なぜLINEを送っても来店につながらないのか

最初に原因を整理しましょう。LINE活用がうまくいっていないお店の共通点は、だいたい3つに絞られます。

①送るタイミングが「お店の都合」になっている

「今週末、席に空きが出たので来てください」「今月のおすすめメニューはこれです」──こういう配信、ついやってしまいますよね。でも読み手側からすると、「で、自分にどんな関係があるの?」という感覚になりやすい。お客さんが「行きたい」と思う瞬間に刺さっていないんです。

②メッセージの中身が値引き一辺倒になっている

登録特典でクーポンを渡し、毎月クーポンを送る。これを繰り返すと、お客さんは「クーポンがある時だけ行く店」と認識します。クーポンに反応する人だけが集まり続けて、利益がどんどん薄くなる。値引きで集めた客は、値引きがなくなれば消えていくわけですから。

③次回来店の「きっかけ」を設計していない

今日来てくれたお客さんが次いつ来るかを、完全にお客さん任せにしている。「また来てくださいね」と口で言うだけで終わっている。これでは、来店タイミングをお店側でコントロールできません。

この3つが重なると、LINEは「たまにクーポンを送るだけのツール」で終わります。もったいないですよね。

来店につながるLINE配信のタイミング設計

では、どのタイミングで送ればいいのか。私がおすすめしているのは、「来店サイクルに合わせた配信」という考え方です。

たとえば、あなたのお店に月1回ペースで来てくれるお客さんがいるとします。前回の来店から3週間が経ったタイミングで、「そろそろ恋しくなってきた頃ではないですか?」「先週から始めた○○、好評です」というメッセージを届ける。これが「来店タイミングをお店側でコントロールする」ということです。

曜日と時間帯の目安はこうです。

  • ランチ需要を狙うなら:火〜木の10時台
  • 週末の夜の来店を狙うなら:木曜〜金曜の正午前後
  • 特別感のある記念日需要なら:2〜3週間前のタイミング

そして、もう一つ大事なのが「来店当日のフォローアップ」です。来店翌日か翌々日に、「昨日はありがとうございました。○○の感想はいかがでしたか?」と一言送る。これをやるだけで、お客さんとの距離感がぐっと縮まります。返信があれば、そこから自然に次回の話につなげられます。

ポイントは、「全員に同じタイミングで送る一斉配信」だけに頼らないことです。セグメントを分けられるなら、来店頻度や直近の来店日に合わせてタイミングをずらすのが理想的です。

読まれてアクションにつながるメッセージの中身

タイミングが合っていても、中身が刺さらなければ意味がありません。では何を書けばいいのか。

私が店舗経営者さんに繰り返しお伝えしているのは、「ご利益中心のメッセージ」にするということです。わかりやすく言うと、「お客さんに何がいいことがあるか」を先に書く。

たとえば、新しい魚料理をLINEで告知するとします。

❌ 「今週の新メニュー:駿河湾直送・桜えびのかき揚げ登場!」
✅ 「この時期だけ。朝水揚げされた桜えびを、その日のうちに食卓へ届ける一皿を始めました。旬の味は2週間限定です」

後者の方が「行きたい」という気持ちを引き出しやすいですよね。お客さんは「新メニューの告知」に反応するのではなく、「自分にとってのご利益(旬・限定・体験)」に反応するんです。

もう一つ効果的なのが、手間や時間を具体的な数字で書くこと。「3日間かけて仕込んだ○○」「16時間煮込んだスープ」のように書くだけで、価値の伝わり方がまるで違います。値引きしなくても、価値が伝われば来たくなるんです。

✓ ここまでのポイント

  • LINE配信がうまくいかない原因は「お店都合の配信タイミング」「クーポン一辺倒の中身」「次回来店の設計のなさ」の3つ
  • 来店サイクルに合わせて配信タイミングを設計することで、来店をお店側でコントロールできる
  • メッセージはお客さんへの「ご利益(旬・限定・体験)」を前面に出す書き方が刺さる

LINEと「未来計画表」を組み合わせて仕組みにする

ここまでの内容を実践しても、もう一つ大事なことがあります。それは、LINEを「送るだけのツール」で終わらせないことです。

私が全国の飲食店オーナーさんに導入してもらっている「未来計画表」という考え方があります。簡単に言うと、来店してくれたその場で「次はどのくらいに来られそうですか?」と会話して、お客さんと一緒に半年先までの来店ペースを共有するシートです。

これをLINEと組み合わせると、強力な仕組みになります。たとえば、

  • 「1か月後くらいにまた来ますよ」と言ってくれたお客さんには、3週間後にLINEでリマインドを送る
  • 「記念日に使いたい」と言ってくれたお客さんには、誕生月の2週間前に一言送る
  • 「次は友人を連れてきます」と言ってくれたお客さんには、グループで楽しめるおすすめの組み合わせを送る

こうなると、LINEの配信が「とりあえず送る一斉配信」から「その人の来店につながる個別のアクション」に変わります。売上予測も立てやすくなるし、発注や人員配置も楽になる。来店タイミングをお客さん任せにしないということは、経営の安定にも直結するんです。

「月商が130万円から230万円に上がりました。LINEの使い方を変えて、次回来店の声かけを習慣にしただけで、リピーターが明らかに増えたんです」

焼き鳥店オーナー(40代・男性)

「ジョイマンさんに教えてもらった方法で、前年比151万円の売上増になりました。クーポンを撒くのをやめて、メッセージの書き方を変えたのが一番効きました」

地方都市のパスタ店オーナー(30代・女性)

まとめ:LINEは「送るツール」じゃなく「来店を設計するツール」

LINE活用で次回来店を作るために、今日からできることを3つに絞ります。

①来店サイクルに合わせて配信タイミングを設計する
「全員に同じ日に送る」から「来店から3週間後に送る」という発想に切り替えてください。

②メッセージはお客さんへの「ご利益」から書き始める
旬・限定・手間の数字など、お客さんにとっての価値を先に伝える。値引きに頼らなくても来店動機は作れます。

③来店時の「次回の約束」をLINEでフォローする
未来計画表の考え方で、お客さんと次回来店の話をして、LINEでリマインドする。これだけで来店が「お客さん任せ」から「お店の設計」に変わります。

2週間でこの3つだけ試してみてください。全部完璧にやろうとしなくていいんです。まず1つ動く。それが積み重なって、1年後には大きく変わっていますから。

飲食店のLINE活用を含めた、次回来店の仕組み設計や具体的な販促アイデアについて、もっと詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。無料でお読みいただけます。

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個別に相談したい方は、LINEからお気軽にどうぞ。現状の配信内容や来店設計について、一緒に考えます。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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