結論から言います。ぐるなびの有料プランを上位に上げる前に、まず「お店側の受け皿」が整っているかどうかを確認してください。
受け皿が整っていない状態でプランを上げても、水が漏れたバケツに水を注ぎ足しているだけです。注いだ分だけ広告費が出ていくのに、手元には残らない。その構造を変えないまま「プランを上げた、でも効果がない」を繰り返している飲食店オーナーさんを、私はこれまで本当にたくさん見てきました。
私はハワードジョイマン。静岡市清水区を拠点に、飲食店・美容室を中心とした小規模店舗の売上・利益アップを20年間支援してきた中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)です。これまで累計1,000店舗以上のお店と関わる中で、「グルメサイトに頼っているのに結果が出ない」という相談を何十回と受けてきました。
今日は、ぐるなびに限らずグルメサイト全般に通じる「受け皿の作り方」を、具体的にお伝えします。

ぐるなびの「効果がない」は、9割がお店側の問題です
正直に言います。ぐるなびが効果を出せないのは、ぐるなびのせいではないケースがほとんどです。
グルメサイトというのは、要は「人を連れてきてくれる入り口」です。お客さんをお店の前まで連れてきてくれるツールなんですね。でもそこから先、実際に入店してもらえるか、注文を増やしてもらえるか、またリピートしてもらえるか──ここはすべて「お店側の受け皿」の問題です。
私が静岡市内や全国の飲食店を訪問してきた経験から言うと、ぐるなびのページ経由で来店したお客さんが「思ったよりも刺さらなかった」と感じる理由は大体3つに集約されます。
- ページに書いてあることと、実際に来店した時の印象がズレている
- 来店したはいいが、何を頼めばいいか伝わっておらず、結局無難な注文で終わる
- 一度来てくれたのに、次回来店につながる仕掛けが何もない
これ、わかりますよね。プランを上げてアクセスが増えても、この3つが解消されていなければリピートも客単価も変わらない。広告費だけが膨らんでいく一方です。
「受け皿」とは何か──ぐるなびページの外側にあるものを見てください
「受け皿」というのは、ぐるなびのページ内だけの話ではありません。お客さんが実際に来店してから、次回予約・リピートにつながるまでの一連の流れ全体のことです。
具体的に言うと、こういう状態になっているかどうかを確認してください。
① 店前の外観・看板が「入りたい」と思わせる状態になっているか
ぐるなびのページを見て「行ってみよう」と思ったお客さんが、実際に店の前に立った瞬間に「ここで合ってる?」と感じてしまうと、そこで離脱します。照明が暗い、看板に写真がない、メニューボードが見当たらない──これだけで入店率はがくっと下がります。
以前、静岡市内のあるコーヒー店が看板の照明を強化して、その場で使えるメニュー写真付きのボードを外に置いただけで、店内飲食の売上が月7万円から32万円に跳ね上がったことがあります。ぐるなびの費用は1円も変えていません。変えたのは「入り口の受け皿」だけです。
② メニュー表が「選ばせる設計」になっているか
グルメサイト経由で来るお客さんの多くは、そのお店に詳しくない初めての方です。ターゲットは常に初心者、わかりますよね。にもかかわらず、メニューが「食材名の羅列」や「玄人向けの説明」になっているお店がとても多い。
「特選和牛を使用した○○」より「3時間かけて低温でじっくり火を入れた和牛の赤身ステーキ」の方が伝わります。手間と時間を数字で書くこと、お客さんが得られるご利益(何がどう嬉しいのか)を中心に書き換えること──これが「ご利益中心ネーミング」です。メニュー表を変えるだけで、注文点数も客単価も動きます。
③ 「次回来店」につなげる仕掛けがあるか
ぐるなびで集客した新規客を、そのままお帰しにしている店がほとんどです。「また来てください」の一言だけでは、また来てもらえません。
次回来店を仕組み化するには、お会計のタイミングか食後の時間に「次にいつ来ますか?」を自然に聞く流れを作ることです。私が「未来計画表」と呼んでいるもので、半年先の来店ペースをお客さんと共有して、その場で次回予約を取るという仕組みです。これがあるだけで、翌月の売上予測が立ち、ぐるなびに頼らなくてもリピートが生まれ始めます。
ぐるなびのプランを上げる「正しい順番」とは
上位プランへの移行が無意味だと言いたいわけではありません。順番が大事だということです。
正しい順番はこうです。
- 来店したお客さんの「入店率→購入率→客単価→リピート率」を上げる受け皿を整える
- 今のプランのままで来てくれたお客さんを最大限収益化できる状態を作る
- その状態が整ってから、プランを上げてアクセス数を増やす
私は売上を「7つの軸」で考えます。入店率・購入率・購入点数・客単価・来店回数・来店タイミング・新規客、この7つです。ぐるなびのプランを上げるのは、7番目の「新規客」を増やすアプローチです。でも、1〜6番の軸が弱いままだと、新規客が増えても利益には直結しない。逆に1〜6番の軸を先に鍛えれば、今のプランのままでも売上は確実に動きます。
実際に、月商130万円だった焼き鳥店が、グルメサイトのプランを変えずにメニュー表とPOPと接客の流れを変えただけで月商230万円になったケースがあります。受け皿が変わると、同じ客数でも売上の中身が変わるんですね。
「ぐるなびから卒業する」という選択肢も視野に入れてください
長期的に見ると、ぐるなびなどのポータルサイトに依存し続けることは、リスクでもあります。
掲載をやめたら新規がゼロになる、という恐怖を感じているオーナーさんは本当に多い。でもこれ、考えてみると怖くないですか。毎月広告費を払い続けないとお客さんが来ない店になってしまっている、ということですから。
ぐるなびを活用しながら、並行してGoogleマップ・Instagram・LINE公式アカウントでの「自力集客の仕組み」を育てていく。これが正解の動き方です。既存のお客さんのLINE登録を増やして、月1回ハガキかLINEでアプローチする。これだけで、ポータルに頼らない安定した来店の流れが少しずつ育ちます。
ぐるなびを「入り口の1つ」として位置づけ、その先のリピートと単価は自分のお店の仕組みで取る、という設計が理想です。
まとめ:上位プランの前に、今日確認すべき3つのこと
ぐるなびの効果を感じられないと思ったら、まず今日この3つを確認してみてください。
- お店の外観・看板:写真はあるか、照明は明るいか、入りやすい雰囲気になっているか
- メニュー表:「ご利益中心のネーミング」になっているか、初めて来たお客さんが迷わず選べる設計になっているか
- 次回来店の仕掛け:来てくれたお客さんに次の予約を取る流れがあるか
この3つが整ってから、プランを上げるかどうかを判断してください。そうすれば、プランを上げた時に初めて「上げた意味があった」と感じられる状態になります。
20年間・1,000店舗以上を支援してきて言えるのは、「広告費を増やす前に、今来てくれているお客さんへの対応を最大化する」という順番を守るだけで、多くの飲食店の利益が大きく変わるということです。
具体的な受け皿の作り方、メニュー表の書き換え方、次回来店の仕組み化については、無料の教材にまとめています。ぜひ一度読んでみてください。
また、「自分のお店の受け皿、どこが弱いのかを直接聞いてみたい」という方は、LINEからお気軽にご相談ください。静岡市清水区から全国の飲食店オーナーさんの相談をお受けしています。
LINEからメッセージをお送りいただければ、まずは現状をお聞きします。お待ちしております。
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