春から夏にかけて、観光客や外食需要が増えるこの季節。でも、「なんとなく食べログの効果が薄くなってきた気がする」「掲載料に見合ってない」と感じているオーナーさん、増えていますよね。
実際、私のところにも全国の飲食店オーナーさんから「食べログどうすればいいんですか?」という相談が増えています。静岡市清水区を拠点に、全国1,000店舗以上の飲食店・美容室と関わってきた中で、ひとつ確信を持って言えることがあります。
「媒体を乗り換える前に、今いる媒体から最大限稼ぎきる」、これが鉄則です。
今日は「食べログをやめて次に行く」か「食べログを活かしきってから次に行く」か、この2択をどう判断するかについて、具体的にお伝えします。

食べログの「効果が薄い」は本当か?問題の切り分け方
「食べログが効いてない」と感じるとき、実はそれが食べログ側の問題なのか、自店のページの問題なのかを切り分けできていないオーナーさんがとても多いです。
まず確認してほしいのは3点です。
- 食べログのページを見た人が、どれくらいの割合で実際に来店しているか
- 来店したお客さんが、再来店しているか
- 掲載している写真・説明文は、今のお客さんの言葉で書かれているか
「月に100人が食べログのページを見ているけど来店は3人」という状態は、食べログの集客力の問題ではなく、ページを見た人を入店に誘導できていないという問題です。これは売上の7つの軸でいう「入店率」の問題ですね。
一方、「来てはくれるけどリピートしない」「クーポンを使う人ばかりで単価が低い」は、食べログの構造的な問題というより、来てくれたお客さんへの接客と仕組みの問題です。
この切り分けをしないまま「食べログやめます」と判断してしまうと、次の媒体でも同じ失敗を繰り返します。だから、まず「今いる媒体で最大化できているか」を問うてほしいんです。
食べログで収益を最大化する3つの打ち手
食べログを「有料プラン契約中」で活用しているオーナーさんに、すぐ実行できる打ち手を3つ紹介します。
①写真と文章を「ご利益中心」に書き換える
食べログのページで最もやり損ねているのが、写真の説明文と店舗説明文の書き方です。「特注の麺使用」「魚介ダブルスープ」と玄人向けに書いてしまっている店が本当に多い。
ターゲットは常に初心者です。玄人相手にしちゃダメなんです。
「16時間かけてコツコツ煮込んだ牛骨スープ」「県産黒毛和牛をその日の朝に仕入れています」といった、手間と時間を数字で伝える書き方に変えてください。読んだ人が「なんか美味しそう」ではなく「これは食べてみたい」と感じる言葉に変わります。
あるコーヒー店では、店内飲食の売上が月7万円から32万円に跳ね上がったケースがありますが、やったことはページの見せ方と店前看板の言葉を変えただけ。食べログページの文章も同じ原理が働きます。
②来てくれたお客さんを次回予約でつなぐ仕組みを入れる
食べログ経由で来てくれたお客さんを、そのまま食べログに戻してしまうのは一番もったいない使い方です。来てくれたその場で「次回の来店をお約束する」仕組みを入れてください。
具体的には、食事の最中か会計のタイミングで未来計画表(半年先までの来店ペースを共有するシート)を使いながら、「次回はいつ頃お越しになりますか?」と声をかける。
これをスタッフが自然にできるようになると、食べログ経由の新規客がそのままリピーターに変わっていきます。月商130万円から230万円に成長した焼き鳥店も、この「次回予約の習慣」が大きな転換点でした。
③クーポン依存から脱却するための「クーポン出口戦略」を設計する
「食べログのクーポン客はリピートしない」という声はよく聞きます。でも実は、クーポンそのものが問題なのではなく、クーポンで来た人に次回来店の理由を作れていないことが問題です。
クーポン客が来店した際に、クーポン対象外のプレミアムメニューを「当て玉」として提示してみてください。たとえば通常コース5,000円に対して、「本日だけの特別コース8,000円」を見せる。これで既存メニューが相対的に安く見えて、お客さんが本来の価値に気づくきっかけになります。
値引きではなく価値で選んでもらう設計を、食べログの枠の中でも作れるということです。
「食べログをやめる」か「続ける」かの判断基準
上の3つを実行したうえで、それでも費用対効果が合わないなら、初めて「次に行く」判断をしてください。順番が大事です。
では、やめるか続けるかをどう判断するか。私がオーナーさんにお伝えしている判断基準はシンプルで、以下の比較です。
| 判断軸 | 続ける場合 | やめる場合 |
|---|---|---|
| 月間流入数 | 検索経由の流入が一定数ある | 流入そのものが少ない |
| クーポン利用率 | クーポン以外での来店も多い | ほぼ全員がクーポン使用 |
| リピート率 | 食べログ経由客が再来店している | 一見のみで全員が離脱 |
| 代替手段の有無 | Googleマップ・LINE等が未整備 | 他の集客手段がすでにある |
「クーポン利用率が高い=やめるべき」ではありません。クーポン客でも次回予約を取れるなら、それはコスト内に収まっている場合もある。数字を冷静に見てから判断してください。
また、「食べログをやめてGoogleマップに移行する」という選択をする場合も、Googleマップのページが整備されていない段階でやめると、集客の穴が開きます。代替手段を先に育ててから撤退するのが鉄則です。
食べログの次に育てるべき「自力集客の3本柱」
食べログ依存から脱却するとき、次に育てるべき媒体の優先順位があります。ポータル1本足から抜けるために、以下の順序で手をつけてください。
①Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)
「近くのイタリアン」「清水区 焼き鳥」など、場所を絡めた検索で表示されるのがGoogleマップです。無料で登録でき、写真・メニュー・営業時間・口コミが掲載できる。食べログと同様に「口コミの数と質」が表示順位に影響するので、来店したお客さんに「よかったらGoogleの口コミを書いてください」とお願いする習慣を入れるだけで、じわじわと効果が出てきます。
②LINE公式アカウント
食べログ経由で来た新規客を、LINEの友だちとしてつなぎとめる。これが最も低コストで効果的なリピート誘発策です。来店時にLINEの友だち追加を案内して、次回予約の自動リマインドや季節のイベント告知を送る。これだけで「掲載料ゼロで来月の売上を予測できる」状態に近づきます。
③ハガキDM(既存客へのアプローチ)
新規集客は時間がかかります。でも、一度来てくれた既存客へのアプローチは即効性があります。閑散期にホットペッパーのクーポンで無理やり集めるのではなく、繁忙期に来てくれた既存客にハガキDMを送って「またぜひいらしてください」と声をかける。前年比151万円の売上増を実現した地方のパスタ店も、新規集客より既存客へのDMを強化したことが大きな転換点でした。
まとめ:媒体を渡り歩く前に、今の媒体を「使い切る」
食べログの限界を感じたとき、多くのオーナーさんは「次の媒体探し」に走ります。でも、媒体が変わっても、今の店の課題が解決されていなければ同じことの繰り返しです。
まず今いる媒体で「入店率」「購入率」「来店回数」のどこが穴になっているかを特定する。そのうえで、3つの打ち手(ページの言葉を変える・次回予約を取る・クーポン出口戦略を設計する)を2週間で実行してみてください。
うまくいった媒体があったら、他の媒体に広げる前にその媒体からの収益を最大化する。この原則を守れるかどうかが、集客費用をかけずに利益が残るお店になれるかどうかの分かれ目です。
「値引きではなく価値で選ばれる」「売上より利益を重視する」——この考え方に共感してくださったオーナーさん、まずは下記から無料の教科書を受け取ってみてください。今日からすぐ使える打ち手が詰まっています。お気軽にどうぞ。
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