9月の朝。
先日、静岡市内で美容室を経営している方から
こんな相談を受けました。
「ジョイマンさん、
実は夜の時間を使ってバーをやりたいんです。
今の店だけじゃ怖くて」
その言葉、すごくよくわかります。
コロナ禍以降、
「今の柱だけに頼っているのが怖い」
と感じている店舗経営者の方は
本当に増えました。
私自身も独立直後、
貯金が底をつき、
妻と母から借金をした経験があります。
収益の柱が一本しかない怖さは、
身に染みてわかっています。
と言うことで、今日は
「バー開業に必要なもの完全ガイド」として、
資格・設備・集客の準備を
開業前にそろえる手順をお伝えします。
ただ、この記事で私が一番伝えたいのは
手続きの話だけではありません。
バーを第二の柱にするには、
開業前の設計が命です。
そこをしっかり整理していきましょう。
こんな方におすすめ
- ✅ 今の店舗業態だけでは売上が不安で、第二の収益柱を考えている方
- ✅ バーの開業に必要な資格・許可がどれか整理できていない方
- ✅ 開業後の集客設計を、開業前から考えておきたい方
- ✅ 既存の顧客資産を活かして新業態を始めたい飲食・美容の経営者の方
- ✅ 値引きに頼らず、価値で選ばれるバーを作りたい方
📋 この記事でわかること
- バー開業に必要な資格・許可の種類と取得の順番
- 最低限そろえるべき設備と初期投資の考え方
- 開業前から仕込む集客設計の手順
- 既存事業の顧客資産をバーの第二の柱に活かす方法

バー開業前にまず確認する、今ある柱の太さ
バーを開業したい。
その気持ちはすごく自然です。
でも、私がいつもまず聞くのは
「今の事業の柱は太いですか?」
という一点です。
なぜかというと、
新規事業で失敗する多くのケースが
「今の柱が細いまま、横に広げようとした」
ケースだからです。
客数・客単価・来店頻度。
この3つのどこかにまだ伸びしろがあるなら、
実はバーを開業しなくても
既存業態の中に第二の柱が作れる場合があります。
例えば、
美容室なら夜時間のヘッドスパ特化コースや
物販の強化。
飲食店なら瓶ビールと小皿のテイクアウトセット。
「そんな手があったのか」というものが
意外と手元にあるんです。
それを確認した上でなお
「バーとして出したい」
という判断が出てきたなら、
それは本物の決断です。
その上で、
手順を踏んで開業準備を進めていきましょう。
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バー開業に必要な資格・許可、取得の順番
資格・許可 STEP 1
食品衛生責任者の資格を取る
バーに限らず、飲食店を開業するには
必ず「食品衛生責任者」が必要です。
各都道府県の食品衛生協会が主催する
約1日の講習を受ければ取得できます。
費用は地域によりますが
おおむね10,000円前後が目安です。
⚠️ よくある失敗:物件を先に契約してから
資格取得に動いて、
開業が遅れるケースが多い。
物件探しと並行して動いてください。
資格・許可 STEP 2
飲食店営業許可を保健所から取る
設備が整った状態で保健所の検査を受け、
「飲食店営業許可」を取得します。
シンクの数・手洗い器の設置場所・
冷蔵設備の要件など、
細かい基準があります。
事前に管轄保健所へ相談に行くことを
強くおすすめします。
⚠️ よくある失敗:内装工事を終えてから
保健所基準を確認し、
やり直しが発生するケースがある。
工事前に必ず相談を。
資格・許可 STEP 3
深夜酒類提供飲食店営業届の提出を確認する
深夜0時以降もお酒を提供するバーの場合、
「深夜酒類提供飲食店営業届」を
管轄の警察署に提出する必要があります。
これは許可ではなく「届出」なので
審査はありませんが、
提出なしで営業すると
風営法違反になります。
⚠️ よくある失敗:0時前に閉めるつもりだったが
実際の営業を見て方針変更になり、
後から届出が必要になるケースがある。
最初から方針を明確にしておくこと。
資格・許可 STEP 4
防火管理者の選任(収容人数による)
収容人数が30人以上の場合、
防火管理者の選任と
消防署への届出が必要です。
30人未満の小規模バーでも
消防設備の点検は必要ですので、
管轄消防署に事前確認をしてください。
⚠️ よくある失敗:「小さいから大丈夫」と
確認をしないまま開業し、
後から指摘を受けるケース。
必ず事前確認を。
✓ ここまでのポイント
- 新規事業を動かす前に、今ある事業の客数・客単価・来店頻度の伸びしろを確認する
- バー開業の資格・許可は「食品衛生責任者→飲食店営業許可→深夜酒類提供飲食店営業届」の順で動く
- 物件契約・内装工事の前に保健所・警察署・消防署への事前相談を必ずはさむこと
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最低限そろえる設備と、初期投資の考え方
設備については、
「かっこいいバーを作りたい」という気持ちが先走って
初期投資を膨らませすぎる経営者を
何人も見てきました。
必ず大変。
開業1年目は赤字が出やすいんです。
だから、最低限必要な設備を
まず整理しておきましょう。
【最低限必要な設備チェック】
チェックポイント1:シンクと手洗い器
飲食店営業許可の要件として、
シンクは2槽以上・手洗い器は別途設置が
必要なことが多いです。
管轄保健所の基準を必ず確認してください。
✅ ポイント:中古の厨房設備を活用することで
初期費用を大幅に圧縮できます。
厨房専門の中古業者さんに相談してみてください。
チェックポイント2:冷蔵・冷凍設備
業務用冷蔵庫は家庭用と違い、
長時間稼働に耐える設計になっています。
カクテル用の氷のストックも含めて
容量を計算しておきましょう。
✅ ポイント:製氷機は購入よりレンタル・リースを選ぶと
初期投資を抑えられます。
保守対応もセットになる場合が多いです。
チェックポイント3:バーカウンター・グラス類
バーの顔はカウンターです。
ただし、開業当初はグラスの種類を絞ることを
おすすめします。
ハイボール・ロック・カクテル用の3種から
スタートすれば十分です。
✅ ポイント:グラスは割れる消耗品。
最初から高価なものにこだわると
損耗コストが重くなります。
徐々に質を上げていく設計で。
チェックポイント4:BGMの著作権処理
店内でBGMを流す場合、
JASRAC等への使用料申請が必要です。
「知らなかった」では済まないので、
開業前に処理しておきましょう。
✅ ポイント:著作権フリーの音楽サービスを
活用することで申請を省略できます。
月額定額で使えるサービスが複数あります。
「お金をかけずに売上を伸ばす考えは愚策です。でも、お金をかける順番を間違えると、設備だけ立派で客が来ない店になる。開業前に『どこに投資するか』を決めることが、最初の経営判断です」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
開業前から仕込む集客設計、この順番で動く
設備と資格がそろっても、
お客さんが来なければ
バーは成立しません。
これも逆です。
多くの方が、
開業してから集客を考え始めます。
でも、集客の仕込みは
開業前から始めるのが正解です。
飲食店1日売上平均はいくらか、業態別の目安と自店の目標設定の手順でも触れていますが、
開業前に売上目標を数字で持っておくことが
経営の出発点になります。
集客設計 STEP 1
既存の顧客リストを棚卸しする
今すでに店舗を持っている方にとって、
最大の財産は顧客リストです。
LINE公式アカウントの友だち、
常連さんのお顔ぶれ、
Googleビジネスプロフィールのフォロワー。
これらは全部、バー開業を知らせる
一番の入口になります。
⚠️ よくある失敗:既存顧客へのアプローチを後回しにして、
ゼロからの新規集客に費用をかけすぎること。
すでにあなたを知っている人に先に知らせる。
これが最もコストパフォーマンスが高い。
集客設計 STEP 2
Googleビジネスプロフィールを開業前から整備する
バーを開業する場所が決まったら、
Googleビジネスプロフィールの登録を
早めに動かしましょう。
カテゴリ設定・営業時間・写真の充実が
地図検索での発見につながります。
⚠️ よくある失敗:開業後1ヶ月たっても
Googleマップに正しく表示されていないケース。
登録・審査に時間がかかるので、
早めに動くこと。
集客設計 STEP 3
LINE公式アカウントでリピート導線を作る
バーは再来店が収益を支えます。
来てくれたお客さんに
そのままLINEを登録してもらい、
次のイベント・新メニューを
配信で届ける仕組みを
最初から作っておきましょう。
実際に私が指導した
個人サロンの女性経営者(30代)の方は、
LINE配信でリピート導線を自動化することで
毎月の新規が8名安定し、
さらに「相談できる仲間ができた」と
精神的な余裕も生まれたとおっしゃっています。
「自力集客の新規が月8名安定した。LINE配信でリピート導線を自動化できて、相談できる仲間もできた」
個人サロン(女性・30代)
バーでも同じ発想が使えます。
リピートの仕組みを最初から持っておくこと。
これが、第二の柱を太くしていく土台です。
集客設計 STEP 4
開業告知チラシと店頭POPを準備する
デジタルだけに頼らず、
紙の販促も等価に使ってください。
開業前に近隣へ投函するチラシ、
既存店の店頭に貼るPOP、
レジ横に置く小さな告知カード。
地味に見えますが、
この「地味な販促を継続してやり切る」姿勢が
繁盛店を作ります。
飲食店・美容室のPOPはいつ変えるべきか、季節・曜日・客層別に最適なタイミングを整理した完全ガイドも参考にしながら、
開業前から告知の仕組みを整えておきましょう。
既存顧客資産を活かして、バーを本当の第二の柱にする
「第二の柱を作りたい」
その理想は正しい。
でも、ゼロから別の市場に出ていくのと、
今いるお客さんに深く関わるのでは、
スタートの難易度が全然違います。
バーを開業するなら、
今の店のお客さんが自然と足を運びたくなる設計を
最初から意識してください。
例えば、
昼の飲食店を持っている方なら
夜のバータイムを同じ厨房・スタッフで回す形。
美容室の方なら
施術後に常連さんが立ち寄れる雰囲気づくり。
あなたはすでに
「選ばれている実績」を持っています。
その資産を使わない手はありません。
飲食店の年間販促カレンダー、月別に仕込む売上の山の作り方と計画テンプレートを参考に、
バーの業態を組み込んだ年間の集客計画を
開業前に作っておくと、
動き出しがぐっと楽になります。
私が833件の店舗を指導してきた経験でいうと、
第二の柱が本物の柱になった店の共通点は
ひとつです。
既存の顧客資産を起点にしていること。
そこだけは、ブレないでください。
「新規事業を始める前に、今いるお客さんがもう一度来たくなる理由を作ることが先です。顧客資産を使い切っていない店が、ゼロからの新市場に出ると、二兎を追う者は一兎をも得ずになりやすい」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
まとめ、開業前の準備が「稼げるバー」を作る
バー開業に必要なものを整理しました。
資格と許可の順番。
最低限の設備と投資の考え方。
開業前から仕込む集客設計。
どれも大事です。
でも一番大事なのは、
「第二の柱をなぜ作るのか」
という経営の軸を持つことです。
今の柱が細いままで横に広げると、
両方とも細くなります。
今ある顧客資産・販促資産を起点に、
バーという業態を積み上げる設計を
開業前に丁寧に作る。
その順番で動いていきましょう。
店舗経営は、柱を太くしながら走り続けるマラソンです。
一本一本、丁寧に太くしていきましょう。
追伸
バー開業の手順と並行して、
既存事業の集客・客単価・リピート設計も
一緒に見直したいという方は、
増益繁盛クラブでも
この種の相談を全国から受けています。
飲食業610件・美容室150件の指導実績をもとに、
あなたのお店の状況に合わせた
具体的な手順を一緒に考えます。
開業前の手順を読んで「やることは見えた、でも一人でやり切れるか不安」という感覚が残っているなら、その直感は正しいです。増益繁盛クラブでは、バー開業・第二の柱づくりを含め、客数・客単価・来店頻度の設計を伴走しながら進めていきます。申込フォームへの入力のみで始められます。