秋の入り口。
先日、静岡市内の居酒屋さんのオーナーと
話していて、こんなことを言われました。
「ジョイマンさん、
値上げって怖いんですよね。
お客さんに申し訳なくて。」
気持ちは、よくわかります。
でも、その方のメニュー表を
ちらっと見せてもらったとき、
「あ、これは値上げしなくても
客単価上がりますよ」
とすぐに言えました。
お品書きの見せ方が、
まだ手つかずだったからです。
と言うことで、今日は
「値上げをせずに客単価を1,000円上げた店が
実際に変えたお品書きの見せ方」を、
診断チェックリスト形式でお届けします。
自分の店のメニュー表を
横に置きながら読んでみてください。
📋 この記事でわかること
- 値上げしなくても客単価が上がる「お品書き設計」の原理
- 今すぐ自己点検できる診断チェックリスト5項目
- 周りから目標とされる経営者が客単価設計で大切にしていること
- お品書きの改善を「仕組み」に変えるための次の一手
こんな方におすすめ
- ✅ 値上げに踏み切れないまま客単価が横ばいの飲食店オーナー
- ✅ メニュー表を作って以来、ほとんど見直していない方
- ✅ 「おすすめ」を口頭で伝えているだけで、メニューに書いていない方
- ✅ 地域で頼りにされる、目標とされる経営者になりたい方
- ✅ 客単価と利益を同時に改善したい飲食店・居酒屋のオーナー

「お品書き」は、あなたの代わりに接客している
メニュー表は、ただの価格リストではありません。
あなたがテーブルにいない時間、
お客さんに話しかけ続けている
「無言のスタッフ」です。
例えば、居酒屋さんでよくあるのが
こういうメニュー表です。
料理名と価格だけが
縦にずらっと並んでいる。
写真もない。
コメントもない。
おすすめの印もない。
お客さんはそれを見て
何を頼むかというと、
「安いものから上から順番に」
頼むんです。
これは当然の行動です。
情報がないから、
価格だけで判断するしかない。
でも、これはあなたの店の損失です。
お客さんが本当は
頼みたかった一品を、
メニュー表が伝えられていない。
値上げしなくていい。
お品書きを「接客できる状態」に
変えるだけでいいんです。
「メニュー表を変えただけで客単価が変わった、という話を最初は半信半疑で聞いていました。でも実際にやってみると、お客さんが頼むものが変わって、会計が変わっていく。お品書きって、こんなに力があるんですね。」
鉄板居酒屋オーナー(40代・男性)
「お品書きを変えたい、でも何から手をつければいいか分からない」という詰まりが、チェックリストを読んで出てきた方へ。繁盛店ポータルの無料登録をすると、ハワードジョイマンのメソッドを搭載したAIに、あなたの店の業種・客単価の状況を話しながら相談できます。メール登録のみ、1分で開設できます。
今すぐできる、お品書き診断チェックリスト
自分の店のメニュー表を見ながら、
当てはまるものを確認してみてください。
3つ以上当てはまったら、
今すぐ見直しのタイミングです。
チェックポイント1:メニューの先頭は「安いもの」から始まっていませんか?
多くの飲食店のメニュー表は、
ページの上から価格順に並んでいます。
あるいは、ドリンクの先頭が
「生ビール○○円」から始まっている。
お客さんの目は、
ページの右上か中央から入ります。
そこに何を置くかで、
最初に印象として残る「価格帯」が決まります。
✅ ポイント:一番売りたいもの・単価の高いものを
「目が止まる位置」に配置してみてください。
ページの右上・見開きの中央が黄金ゾーンです。
チェックポイント2:「料理名だけ」で終わっていませんか?
「炙り炙りサーモン 680円」
これだけでは、お客さんには何も伝わりません。
産地は?
仕込みに何時間かけているのか?
どんな食感なのか?
どんな人に特に喜ばれているのか?
これを2〜3行の説明文で添えるだけで、
「これ食べてみたい」が生まれます。
説明文が価値を伝え、
価値が「頼む理由」になるんです。
✅ ポイント:全メニューに書く必要はありません。
利益率の高いメニュー、看板メニューの3〜5品に
まず説明文をつけることから始めてみてください。
チェックポイント3:「セットや組み合わせ」の提案をしていますか?
客単価を上げる方法の一つが
「追加注文を促す設計」です。
例えば、刺身盛り合わせのそばに
「このお造りには、地酒の○○が特によく合います」
と書いてあったら、どうでしょう。
一定数のお客さんは、
それを見て追加で頼みます。
でも、何も書いていなければ
誰も頼まない。
スタッフが口頭で言えればいいですが、
忙しい時間はそれができません。
メニュー表が代わりに提案してくれる仕組みを
作っておくんです。
✅ ポイント:「一緒に頼みたくなる組み合わせ」を
メニュー内に意図的に設計してみてください。
「おすすめペアリング」「本日のおともに」などの
文言で促すだけで反応が変わります。
✓ ここまでのポイント
- お品書きはあなたの代わりに接客する「無言のスタッフ」。情報がなければ、お客さんは価格だけで選ぶ
- メニューの配置・説明文・セット提案の3つで、値上げをせずに客単価は変えられる
- まず利益率の高い3〜5品に絞って改善することが、最速の一手
「説明文を書きたいけど、どんな言葉を使えばいいか分からない」という方は、繁盛店ポータルの「みんなの経営相談DB」が使えます。チラシやメニュー表のPDFを添付すれば、AIがその中身を見て添削・改善アドバイスをしてくれます。無料で何度でも相談できます。
チェックポイント4:「おすすめ」の根拠が書かれていますか?
「おすすめ!」「人気No.1!」
このPOPは多くの店に貼ってあります。
でも、なぜおすすめなのかが書かれていない。
「地元農家さんから毎朝届く野菜を使用」
「当店オーナーが10年通い続けた産地の食材」
「仕込みに12時間かける自家製タレ」
こういう「根拠」が書いてあると、
お客さんの納得感がまったく違います。
「高いけど頼んでみよう」に変わります。
✅ ポイント:「おすすめ」は感情語ではなく、
事実・背景・数字で書いてみてください。
読んだお客さんが「それなら納得」と思える言葉が、
適正単価で選ばれる店をつくります。
チェックポイント5:季節・時期の商品は、今の季節に合っていますか?
9月は、夏の疲れが出始める時期です。
秋の食材が少しずつ出回り始めます。
まだ夏のメニューのまま、
という店は意外と多いです。
季節感のあるメニューには
「限定」という価値が生まれます。
限定であることが、単価を支えます。
✅ ポイント:季節メニューを設けることは、
値上げではなく「価値の更新」です。
定期的にお品書きを見直す習慣を
経営カレンダーに組み込んでおきましょう。
チェックが終わったら、
客数・客単価・来店頻度の3軸で飲食店の販促を整理する考え方も
合わせて読んでみてください。
お品書きの改善がどの軸に効くのか、
整理できます。
値上げしなくても客単価が上がる、その理由
「値上げは怖い」
「お客さんが離れたらどうしよう」
そう思う気持ちは当然です。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
あなたのお店に今来ているお客さんは、
本当に「安さだけ」で来ているのでしょうか。
あなたのお店の料理が好きで来ているお客さんは、
もっといいものを頼みたいと思っていませんか?
ほとんどの場合、
お客さんはメニュー表から
「頼んでいいよ」というサインを探しています。
そのサインがないから、
安いほうに流れてしまうだけです。
お品書きを整えるということは、
その「サイン」を設計することです。
「値上げは手段の一つに過ぎません。お客さんに価値が伝わっていない状態で価格を上げると、反発が起きます。でも、価値が伝わった後で適正な価格に設定すると、むしろ『そのくらいの価値はある』と受け取られる。お品書きは、その橋渡し役です。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
実際に、私が関わった飲食店さんで
特別な時期に客単価を上げた事例を見ると、
共通しているのは
「価格を変える前に見せ方を変えた」という点です。
先に価値を伝えて、
後から価格がついてくる。
この順番が大切なんです。
目標とされる経営者は「お品書き」を経営として考えている
少し前に、私のところに報告をくれた
美容サロンのオーナー(40代・女性)の話をします。
飲食店ではないのですが、
本質がまったく同じなので紹介させてください。
「客単価が11,000円から14,000円になりました。自分の稼働は3割減っているのに、売上は上がっている。体力の限界に不安を感じていたのが、嘘のようです。」
高単価サロン(40代・女性)
この方が変えたのも、
「サービスの見せ方」です。
何を提供しているか、
ではなく
どう見せているか、
どう伝えているか。
結果として、
稼働を減らしながら客単価が上がった。
飲食店でいえば、
同じ席数・同じ席回転数のまま、
一人当たりの売上が上がることです。
これは、経営者として
非常に重要な視点です。
忙しく動き回るだけの経営から、
「仕組みとお品書き」が稼いでくれる経営へ。
この転換ができた人が、
地域で長く愛される店になります。
自分の店が繁盛するだけでなく、
「あの人の店は違う」「あそこを見習いたい」と
周りから言われるようになる。
そういう経営者が増えることで、
街も元気になっていくんです。
地域に活気を作りたい。
その志は、まず自分の店の利益と仕組みを
整えることから始まります。
飲食店の販促施策を仕分けるための5つの判断軸も
合わせて読んでもらうと、
お品書き改善がどこに位置づくか
より整理されると思います。
まとめ:お品書きを変えることは、経営を変えること
今日の診断チェックリストを振り返ります。
❌ やりがちなお品書き
- 料理名と価格だけが並んでいる
- 安いものが目立つ位置に並んでいる
- 「おすすめ」と書いてあるだけで根拠がない
- 季節が変わってもメニューが更新されていない
✅ 客単価が上がるお品書き
- 売りたい商品が目が止まる位置にある
- 説明文が価値と背景を伝えている
- セット・組み合わせ提案が設計されている
- 「おすすめ」に事実・数字・根拠が添えられている
値上げしなくていい。
お品書きという「無言のスタッフ」を、
今すぐ磨いてみてください。
1枚のメニュー表が変われば、
今夜の会計から変わり始めます。
小さく変えて、続けて、
お客さんの反応を見ながら磨いていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。
「お品書きの改善はわかった。でも一人でやり切れるか不安」という方へ。増益繁盛クラブでは、客単価設計・メニュー見直し・販促の仕組み化を、全国の同じ志を持つ仲間と一緒に実行できる環境があります。一人で抱え込む孤独から離れて、隣を歩く伴走者とともに経営を磨いていきましょう。