3.儲かる販促と利益アップ

小売店の売上を伸ばすための客層の絞り方、誰にでも売ろうとすると誰にも売れない理由

9月の朝。

静岡の街はまだ残暑が続いていて、
早朝のランニングから戻ると
すでにシャツが汗で重い。

走りながらずっと考えていたのが、
先週ある小売店オーナーと話した
ひとつの会話のことでした。

「ジョイマンさん、うちは
誰でも来てくれればいいんです。
客層を絞ったら売上が下がる気がして」

その方は雑貨店を経営して5年。
品揃えは豊富で、店内は丁寧に作られている。
でも、月商は3年前からほぼ横ばい。

正直に言います。

「誰でも来てくれればいい」という発想が、
売上を止めている原因そのものなんです。

と言うことで、今日は
客層を絞ることで売上が伸びる理由と、
絞り方の考え方をお伝えしていきます。

こんな方におすすめ

  • ✅ 品揃えは充実しているのに売上が伸び悩んでいる小売店オーナーの方
  • ✅ チラシやSNSを出しても「刺さっている感じがしない」と感じている方
  • ✅ 値引きやセールに頼らず客単価を上げたい方
  • ✅ 「誰にでも売ろう」としているうちに疲弊してきた方
  • ✅ 客層を絞ると売上が落ちるのではと不安を感じている方

📋 この記事でわかること

  1. 「誰にでも売ろう」とすると、なぜ誰にも売れなくなるのか
  2. 客層を絞ることで販促費と労力が「投資」に変わる仕組み
  3. お金をかけずに売上を伸ばそうとする発想がなぜ危ないのか
  4. 絞った客層に選ばれる店になるための最初の一手
小売店の売上を伸ばすための客層の絞り方、誰にでも売ろうとすると誰にも売れない理由 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「誰でもいい」は「誰もいない」と同じ

少し質問させてください。

あなたのお店のチラシや
SNSの投稿文、
誰に向けて書いていますか?

「うちのお店へぜひどうぞ」
「品揃え豊富です」
「プレゼントにも最適」

こういう言葉が並んでいませんか?

これが問題です。

誰にでも当てはまる言葉は、
誰の心にも刺さらないんです。

人は「自分のことを言っている」と感じた瞬間に
初めて反応します。

「40代の働くお母さんが、
自分へのご褒美に選ぶ雑貨」

「定年後の男性が、
趣味のアウトドアに使いたいもの」

同じ商品でも、
誰に向けて語るかで
まったく別の言葉になりますよね。

例えば、美容室で言えば
「どんな髪型にも対応します」と書いた店より、
「40代以降の大人女性の白髪とうねりに
特化したサロン」と書いた店のほうが
予約が入りやすい。

小売店も同じです。

絞ることで「自分のための店だ」と
思ってもらえる。
それが来店の動機になるんです。

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「絞ると売上が落ちる」は本当か

「でも、絞ったらお客さんが減るでしょ」

そう思った方、正直な感想だと思います。

でも、これは逆なんです。

絞ることで起きることを
順番に考えてみてください。

①ターゲットが明確になる

②販促の言葉がピンポイントになる

③「自分のための店」と感じるお客さんが来る

④リピートしやすくなる

⑤客単価も上がりやすくなる

この流れです。

広く薄く集めようとすると、
チラシもSNSも「誰にも刺さらない言葉」になって、
コストだけかかって反応がゼロ。

でも絞ると、
少ない告知でも反応が出やすくなる。

これが売上より先に利益の構造を整えることにも直結する話です。

✓ ここまでのポイント

  • 「誰にでも」という言葉は誰の心にも届かない。絞ることで「自分のための店」と感じさせる
  • 客層を絞ると来客数が一時的に減るように見えても、リピート率と客単価が上がるため売上は改善しやすい
  • 販促費の効率が上がり、コストをかけた分が「投資」として機能しはじめる

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「お金をかけずに売上を伸ばしたい」という発想が、最も損をする

ここで正面から話します。

「販促費はできるだけかけたくない」
「お金をかけずに売上を伸ばしたい」

この発想、持っていませんか?

私自身も独立したばかりの頃は
そう思っていました。

でも、仕事はゼロ。
貯金は底をつく。
母から300万円を借りて、
追い詰められた状態で
初めて広告を出すことを決めました。

毎月、広告費を投じる。
それを続けた結果、
売上が立ち始め、
借りた300万円を完済することができました。

あのとき広告を出さなかったら、
今の私はいません。

「お金をかけずに売上を伸ばす」というのは、
聞こえはいいですが、
実態は「時間と労力と機会損失」を
最も大きく生む選択なんです。

経営とは、
投資して得たリターンを
再投資し続けること。

学びも、広告も、
投資として捉える。
この発想の転換が、
まず先に必要なんです。

「お金をかけずに売上を伸ばそうとする考えは、愚策です。時間と機会を最も無駄にする選択だと、私自身の借金完済の経験から断言できます。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

客層を絞ったら、広告もPOPも「投資」に変わる

客層が絞れていない状態で広告を出すと、
「ばらまき」になります。

お金はかかる。
でも誰にも刺さらない。

これが「広告費を無駄にした」という
経験に繋がって、
「やっぱり広告はやめよう」という
判断に至る。

でも、これは順番が逆です。

❌ よくあるパターン

  • 客層を決めないまま広告を出す
  • チラシの言葉が「どなたでも歓迎」になる
  • 反応がゼロで「広告は効かない」と結論を出す
  • お金をかけるのをやめる
  • 売上が横ばいのまま

✅ 推奨アプローチ

  • 「誰に売るか」を先に決める
  • その人に向けた言葉でチラシ・POP・SNSを作る
  • 反応が出る確率が上がる
  • リピートが生まれる
  • 広告費が「投資」として機能しはじめる

店頭POPの差し替えサイクルを仕組み化することも、
客層が決まっていてはじめて
正しい言葉が書けるようになります。

客層を絞ることは、
販促を「コスト」から「投資」に変える
最初の一手なんです。

「次回予約率が40%から65%に上がって、売上の変動に振り回されなくなりました。標準化でアシスタントの育成も早まって、チーム全体が安定してきた感じがします。」

スタイリスト3人サロン(30代・男性)

これは美容室の事例ですが、
構造はまったく同じです。

「誰に来てほしいか」を決めて、
その人向けの仕組みを作ったから
リピートが安定した。

小売店でも同じことが起きます。

客層の絞り方、最初の一手

では、具体的にどう絞るか。

難しく考えなくていいです。

まず「今いるお客さんの中で、
一番来てくれているのは誰か」を
書き出してみてください。

年代・性別・どんな場面で来るのか。
何を一番買っていくか。
どんな言葉に反応してくれるか。

その人を一人、鮮明に思い浮かべる。

そしてチラシもPOPも、
その一人に向けて書く。

「そんな絞り方で大丈夫なの?」

大丈夫です。

その一人に刺さる言葉は、
似た属性の人全員に刺さります。

「誰にでも」と書いた言葉は、
誰にも刺さらない。
「あなたに」と書いた言葉は、
似た誰かにも刺さる。

これが、客層を絞ることの本質です。

経営者コミュニティで付き合う人を変えると売上が変わる
という話にも通じますが、
お客さんも同じで、
来てほしい人を決めることが
すべての起点になります。

まとめ

「誰にでも売ろう」は、
「誰にも売れない」に繋がる。

客層を絞ることは、
売上を諦めることではなく、
販促を「投資」として機能させるための
最初の前提です。

お金をかけずに売上を伸ばしたい、
という気持ちはわかります。

でも、客層が決まっていない状態で
広告もチラシも出しても、
誰にも届かない言葉のばらまきで終わります。

まず一人、来てほしいお客さんを決める。
その人に向けて言葉を作る。
それを、継続して出し続ける。

派手な手法は要りません。
この地味な繰り返しが、
売上を意図的に作る経営への
第一歩です。

一緒に進めていきましょう。

店舗経営は、
ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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