先日、増益繁盛クラブの会員さん(飲食店オーナー)からこんなメッセージをいただきました。
「ジョイマンさん、AIって面白そうだと思って使ってみたんですけど、何をどう使えばいいのか全然わからなくて。チャット画面の前でしばらくフリーズしてしまいました(笑)」
この一言、すごくリアルだと思いました。AIを「使ってみよう」という気持ちはある。でも最初の一歩が踏み出せない。その感覚は、多くの飲食店オーナーが持っているはずです。
私自身も最初から使いこなしていたわけじゃありません。「とにかく店舗経営で本当に使えるものだけ残す」という視点で、片っ端から試して絞り込んできました。その経験をもとに、今日は飲食店の販促をAIで自動化するための初心者向けのセットアップ手順を、できるだけ具体的に整理してお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 飲食店オーナーがAIを販促に使うべき理由と正しい位置づけ
- 初心者が最初に取り組むべきAI活用の具体的なセットアップ手順
- 客数・客単価・再来店の3系統それぞれにAIを当てはめる方法
- よくある失敗パターンと継続するための考え方
こんな方におすすめ
- ✅ AIを使ってみたいが、何から始めればいいかわからない飲食店オーナー
- ✅ 販促の文章づくりや口コミ返信に時間がかかりすぎていると感じている方
- ✅ チラシ・SNS・LINE配信を「なんとなく」やっているが手応えを感じていない方
- ✅ 現場仕事が忙しくて、販促を継続できていないと悩んでいる方
- ✅ Google広告やSNSをAIと組み合わせて効率化したい方

「AIで販促を自動化する」の意味を整理しておく
まず最初に、誤解を解いておきたいことがあります。「AIで販促を自動化する」というと、「ボタンを押したら全部勝手にやってくれる」イメージを持たれる方がいます。でも現実はそうじゃない。
AIがやってくれるのは、あくまで「下書き・素案の作成」「アイデア出し」「文章の整形」「分析補助」です。最後の判断、つまり「これを出す・出さない」「お客さんへの言葉のトーン」は、あなた自身が決める。そこは変わりません。
ただ、この「下書き」の部分が毎回30分・1時間かかっていたものが、5〜10分に圧縮される。これが積み重なると、社長の時間が大幅に空いてきます。その時間を「先を考える仕事」に使えるようになる。それが、AIで販促を自動化することの本当の価値です。
「AIは新しい何かに置き換えるためのツールじゃなく、これまでやってきた販促の手間を圧縮して、続けやすくするための道具です。まずそこからスタートしてください。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
セットアップ手順:3つのステップで始める
実際にどう始めればいいか、順番に説明していきます。難しいことは最初からやらなくていい。まず「これだけ」というところから動いてみてください。
販促AI活用 STEP 1
ChatGPT(無料版でOK)にアカウントを作り、「口コミ返信の下書き」から始める
最初のハードルを下げるために、一番わかりやすいところから入ります。Googleマップに届いた口コミへの返信文を、AIに作ってもらうことです。方法は単純です。ChatGPTに「Googleの口コミに返信したいです。口コミ内容はこれです。〔口コミ文をペースト〕。飲食店らしい温かみのある文体で返信を書いてください」と入力するだけ。最初の1回で十分に使えるクオリティの文章が出てきます。
⚠️ よくある失敗:最初から複雑な指示を出そうとして手が止まること。指示文(プロンプト)は最初は短くて構いません。出てきた文章を自分の言葉で少し直す、その繰り返しで感覚がつかめます。
販促AI活用 STEP 2
チラシ・SNS投稿文の下書きをAIに任せる
口コミ返信に慣れてきたら、次はSNS投稿文やチラシのキャッチコピーをAIに作ってもらいましょう。「〔お店の業態〕を営んでいます。今月の新メニューは〔メニュー名・特徴〕です。Instagram投稿文を書いてください。読んだ人が食べてみたくなるような表現で、200文字以内で」という指示文が基本形です。
この「下書き→自分で修正→投稿」の流れを繰り返すことで、販促物の作成スピードが格段に上がります。実際に増益繁盛クラブの会員(アパレル小売店)では、AIを使って販促文の作成速度が10倍になった事例もあります。飲食店でも同じことは十分に起きます。
⚠️ よくある失敗:AIが出した文章をそのままコピペすること。AIの文章には「あなたの店の個性」がまだ入っていません。必ず自分の言葉で一言足す習慣をつけてください。
販促AI活用 STEP 3
LINE配信の定期テンプレートをAIで作り置きする
LINE公式アカウントを使って既存客に再来店を促す配信。これを「思い立ったらやる」から「月に何回、どのタイミングで配信する」というスケジュールに落とすのが仕組み化の核心です。そのとき、AIを使えば月間の配信文を一気に10本作り置きしておくことができます。「居酒屋のLINE配信文を10本作ってください。テーマはそれぞれ〔記念日訴求・新メニュー告知・季節感・スタッフ紹介・感謝メッセージ〕などで」という指示で、十分に使えるものが出てきます。
⚠️ よくある失敗:作り置きしたまま配信を忘れること。カレンダーに「LINE配信日」を固定で入れておく。ここまでセットで仕組み化と言えます。
✓ ここまでのポイント
- AIは「全自動」ではなく、下書き・素案作成の手間を圧縮するツールと捉える
- 最初は「口コミ返信」「SNS投稿文」「LINE配信文」の3つから始めると入りやすい
- AIの文章をそのまま使わず、自分の言葉で一言足す習慣が個性を守る
客数・客単価・再来店の3系統にAIを当てはめる
私がいつも伝えているのは、売上は「客数×客単価×来店頻度」に分解できるということです。AIの使い方も、この3系統に沿って考えると整理しやすくなります。
❌ よくある使い方(闇雲にAIを使う)
- 「とりあえず文章を作ってもらう」だけで、何のために使っているかが曖昧
- 作った文章をどこにも出さないまま終わる
- 一回試して「大して変わらなかった」と諦める
✅ 3系統に沿ったAI活用(推奨アプローチ)
- 【客数アップ】Googleビジネスプロフィールの説明文・口コミ返信文・チラシキャッチコピーをAIで量産し、新規客の目に触れる接点を増やす
- 【客単価アップ】POPの文章やメニュー説明文をAIで複数パターン作り、「食べたくなる言葉」を選んで店内に置く
- 【再来店促進】LINE配信文・ハガキDMの文章をAIで作り置きし、定期配信の仕組みを回す
この3系統のどれを今一番伸ばすべきかは、店によって違います。新規がまったく来ていない店と、新規は来ているのにリピートしない店では、打ち手が変わる。AIを使う前に、まず自店の弱点がどこにあるかを見極めることが出発点です。
会員さんの声から見えた、AI活用のリアル
増益繁盛クラブの会員さんの中から、実際にAIを販促に取り入れた方のケースをいくつかご紹介します。
「チラシとGoogle広告を組み合わせた結果、6ヶ月で月商が350万円から620万円に増えました。新規客が約2倍になり、客単価も1,400円上がりました。AIを使って販促文を量産できるようになってから、広告を出すペースが上がったのが大きかったです。」
居酒屋オーナー(40代・男性)
「LINEのフォローアップ配信を自動化してから、リピート率が38%から71%に上がりました。月商も年間で1.6倍になっています。配信文をAIに下書きしてもらうようになって、『何を書けばいいか』で詰まらなくなったのが一番の変化です。」
美容室オーナー(2店舗経営・50代・女性)
共通しているのは「AIが全部やってくれた」ではなく、「AIのおかげで手が止まらなくなった」という点です。地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切れる状態に近づいたこと。それがAI活用の一番大きな効果です。
初心者がやりがちな「過剰期待」と「早すぎる撤退」
最後に、AI活用を始めた方がよく陥るパターンについてお話しします。
チェックポイント1:AIに「完璧な答え」を求めていないか
AIが出す文章は「素材」です。料理に例えると、AIが食材を切りそろえてくれる。でも「味付け」はあなたがする。最初から完成品を求めると必ず失望します。
✅ ポイント:「下書きを手直しする」という前提でAIを使う。修正が必要なのは当たり前で、そこに価値があります。
チェックポイント2:一回試して「効果がなかった」と判断していないか
AIで作った文章を一回SNSに投稿して「反応がない」と諦めるのは早すぎます。販促は継続してこそ効果が出る。これはAIを使っても使わなくても変わりません。
✅ ポイント:AI活用は「速く・量を出せる」メリットを活かし、継続するための体力をつくるものと考える。一発逆転を狙う道具ではありません。
チェックポイント3:AIを使う目的が曖昧になっていないか
「とりあえずAIを使ってみた」だけでは、何も変わりません。「客数を増やすために口コミ返信を毎週必ずやる」「再来店促進のためにLINEを月4回配信する」という具体的な目的があって、はじめてAIがその目的に沿った道具として機能します。
✅ ポイント:客数・客単価・再来店のどれを動かすためにAIを使うのかを最初に決める。目的が先、ツールが後です。
まとめ:AIは「継続できる仕組み」をつくるための道具
飲食店の販促をAIで自動化するといっても、やることはシンプルです。口コミ返信・SNS投稿文・LINE配信文を、AIに下書きしてもらう。それを自分の言葉で少し直して出す。この繰り返しを仕組みに落とす。
派手な技術は要りません。必要なのは、地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切れる環境を整えることです。AIはその環境をつくるための、今の時代の実用的な道具です。
「まず何から手をつければいいかわからない」という方は、まず増益繁盛クラブで一緒に整理しましょう。北海道から沖縄、海外の会員さんまで、さまざまな飲食店オーナーが実際に動きながら結果を出しています。あなたのお店の状況に合わせて、どこから始めるかを一緒に考えます。
ぜひ下記からお気軽にご覧ください。お待ちしております。