飲食店の人手不足対策は、条件訴求じゃなくて「理念型求人」への切り替えから

飲食店の人手不足対策は、条件訴求じゃなくて「理念型求人」への切り替えから

結論から言うと、飲食店の人手不足は「時給を上げる」だけでは解決しません。

求人票に「時給1,300円!」「週2日〜OK!」と書いても応募が来ない──そんな経験、ありませんか? あるいは、やっと応募が来たと思ったら3ヶ月で辞めてしまった、という繰り返し。この悩み、全国の飲食店オーナーさんからものすごくよく聞くんですよね。

でも実は、採用がうまくいっているお店と、いつも求人に困っているお店の差は、「条件の良し悪し」ではなく「このお店で働く意味が伝わっているかどうか」の一点なんです。

この記事では、「理念型求人」とは何か、なぜ条件訴求だけでは限界があるのか、そして今日から実践できる切り替え方を、順を追って丁寧にお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ 求人を出しても応募が来ない飲食店オーナーさん
  • ✅ せっかく採用しても半年以内に辞めてしまうと悩んでいる方
  • ✅ 時給を上げ続けることに限界を感じている経営者さん
  • ✅ スタッフに長く働いてもらいたいと思っている方
  • ✅ 人手不足で自分がフル稼働しないと回らない状況から抜け出したい方
飲食店の人手不足対策は、条件訴求じゃなくて「理念型求人」への切り替えから | 販促アイデア100選
目次

「条件が良ければ人が来る」は、もう通用しない理由

少し前まで、求人は「高い時給」「交通費全額支給」「まかない付き」を並べれば一定数の応募が来ました。でも今は違います。

求職者が求人票を見るとき、条件はもちろん確認します。でも条件が似たような求人が複数ある中で、最終的に「ここに応募しよう」と決める理由は「このお店で働いてみたいかどうか」という感覚なんです。

そしてその感覚は、時給の高さではなく、「誰が、どんな想いで、どんなお店をやっているのか」という部分から生まれます。

さらに深刻なのが、条件だけで集まったスタッフは、条件がいい別のお店が見つかればすぐに移ってしまうということ。採用コストと教育コストをかけて、また一から探す──このループが続く限り、人手不足は解消しません。

一方で、お店の想いに共感して入ってきたスタッフは、多少の条件の差があっても長く働いてくれる傾向があります。なぜなら、そのお店で働くこと自体に意味を見出しているからです。

「理念型求人」って何? 具体的に何を変えるの?

理念型求人とは、簡単に言うと「条件ではなく、お店の想いと働く意味を前面に出した求人」のことです。

具体的に何を書くかというと、こういう内容です。

  • なぜこのお店を始めたのか(創業のきっかけ・お客さんへの思い)
  • どんなお客さんに来てほしいのか(ターゲット像とお店のこだわり)
  • スタッフにどんな人生を歩んでほしいのか(成長できる環境・任せたい仕事)
  • オーナー自身の顔と言葉(写真付きのメッセージが特に効果的)

たとえば「新鮮な地魚にこだわる居酒屋」を経営しているオーナーさんなら、「なぜ地魚にこだわるのか」「そのこだわりを一緒に届けてくれる人を探している」という想いを、求人票・Instagram・お店のホームページに載せるんです。

これ、販促物に使う「ご利益中心のネーミング」と考え方は同じです。「誰のための、どんな職場か」を明文化するだけで、集まってくる人の質がガラッと変わります。

実際、私がコンサルしてきた飲食店オーナーさんの中にも、求人票を条件一覧から「オーナーの想いを語る文章」に変えただけで、応募の数より質が変わり、採用後の定着率が上がったという事例が複数あります。

✓ ここまでのポイント

  • 条件訴求だけの求人は「条件で来て、条件で去る」スタッフを集めてしまう
  • 求職者が最終的に選ぶ基準は「このお店で働く意味が感じられるかどうか」
  • 理念型求人とは、お店の想い・オーナーの顔・働く意味を前面に出した求人スタイルのこと

まず何から始めればいい? 今日できる3つのステップ

「理念型求人って難しそう…」と感じた方、安心してください。やることは3つだけです。

ステップ1:「なぜこのお店をやっているのか」を一度言葉にしてみる

まず紙とペンを持って、「自分がこのお店を始めた理由」「お客さんにどんな時間を過ごしてほしいか」を書いてみてください。上手に書く必要はまったくないです。スタッフに読んでもらう前提で、自分の言葉で書くことが大事です。

これがお店の「経営方針」の核になります。そして、この文章が求人票のベースになります。

ステップ2:Instagramか店舗ホームページにオーナーの顔・言葉を載せる

求職者の多くは、応募前にお店のSNSやホームページを確認します。そこにオーナーの写真と一言メッセージがあるだけで、「ここで働いてみたい」という気持ちは大きく変わります。

プロの写真でなくていいんです。スマホで撮った自然な表情のほうが、むしろ信頼感が出ます。「うちのお店はこういう想いでやっています」という一文を添えるだけで十分です。

ステップ3:今いるスタッフの声を求人票に加える

「先輩スタッフの一言」を求人票や採用ページに載せることも、理念型求人の効果を一気に高める方法です。「ここで働いて良かったこと」を短くインタビューして載せるだけでOKです。

求職者にとって、オーナーの言葉と同じくらい「実際に働いている人の声」は信頼できる情報です。

「求人の書き方を変えて、オーナーの想いを前面に出すようにしたら、応募してきた人の目の輝きが違いました。条件だけで来る人じゃなくて、うちのお店に共感してくれる人が来てくれるようになって、定着率も上がっています。」

焼き鳥店オーナー(40代・男性)/月商130万円→230万円へ成長

人手不足のもう一つの原因:「任せられる仕事が切り出されていない」問題

採用がうまくいっても、こんな悩みを持つオーナーさんもいます。「採用したけど、結局自分がいないと回らない」という状態です。

これは求人の問題ではなく、業務の設計の問題です。

オーナーがすべての判断を握っていると、新しいスタッフが入ってきても「任せられる仕事」が見えない。結果、スタッフは「自分はこのお店の戦力になれない」と感じて辞めてしまう。

解決策は、接客・オーダー・次回来店の促進といった業務を、スタッフ誰でも同じレベルでできるように標準化することです。

たとえば、お客さんに半年分の来店ペースをその場で提案する「未来計画表」の仕組みをスタッフ全員が使えるようにすると、オーナーの接客に依存しない売上の仕組みができてきます。モバイルオーダーを導入してオーダー業務を自動化するだけで、少ない人数でも回せる体制に変わったお店も実際にあります。

「スタッフが育って売上が伸びる→自分も成長している実感が持てる→辞めない」という好循環を作るためには、まずオーナーが「任せる仕組み」を先に設計することが必要なんです。

「スタッフに任せられる仕組みを作ったら、求人を出さなくても既存スタッフの紹介で人が集まるようになってきました。働く環境が整うと、スタッフ自身が『ここで働きたい人を連れてきたい』と思ってくれるんですね。」

居酒屋オーナー(50代・男性)/増益繁盛クラブ会員

まとめ:人手不足を解消する順番は「想いの言語化」から

飲食店の人手不足を解消するための順番を整理すると、こうなります。

  1. なぜこのお店をやっているのかを言葉にする(経営方針の言語化)
  2. その想いを求人票・SNS・ホームページで発信する(理念型求人への切り替え)
  3. スタッフが活躍できる仕組みを作る(標準化・業務の切り出し)

この順番でやれば、時給を上げ続けなくても「このお店で働きたい」と思う人が自然と集まってきます。そしてそのスタッフは長く働いてくれる。採用コストもかからなくなる。オーナー自身が現場に縛られる時間も減っていく。

一気にすべてをやろうとしなくていいです。まず「なぜこのお店をやっているのか」を、今日の閉店後に紙に書いてみるところから始めてください。そこが、すべてのスタート地点です。

全国500社を超える飲食店・美容室オーナーが参加している「増益繁盛クラブ」では、理念型求人の具体的な設計方法から、スタッフが定着する仕組みづくりまでを体系的に学べます。人手不足で悩んでいる今だからこそ、ぜひ一度無料の教材から手にとってみてください。

飲食店経営の利益を増やす方法をまとめた無料の教科書も用意しています。採用だけでなく、売上・利益の仕組みづくりを一緒に学んでいきましょう。まずは下のリンクからどうぞ。

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また、個別に相談したいことがあれば、LINEからお気軽にメッセージをお送りください。具体的なお店の状況をお聞きしたうえで、お答えします。

👉 LINEからお気軽にどうぞ。お待ちしています。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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