3.儲かる販促と利益アップ

飲食店の売上が頭打ちになったとき、最初に見直すべき数字とその読み方

9月の朝。

お盆が終わり、夏の疲れが残るこの時期に、
「今月も売上が同じくらいだったな」と
通帳をながめている経営者の方が、
全国に何人いるだろうと思います。

繁盛しているように見える。
客席は埋まっている日もある。
スタッフも一生懸命動いている。

でも、月末になると手元にお金がない。

忙しさと儲かりは、別の話です。
これ、ほんとうに別物です。

と言うことで、今日は売上が頭打ちになったとき、
最初に見直すべき数字とその読み方について
お話しします。

📋 この記事でわかること

  1. 売上の頭打ちが「数字のどこ」で起きているかを見分ける方法
  2. 忙しいのに利益が残らない構造の正体
  3. 値下げに頼らず、キャッシュが残る経営に変えるための最初の一手
  4. 客単価・来店頻度・再来店の仕組みをどう整えるか

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上は横ばいなのに、手元にお金が残らないと感じている方
  • ✅ クーポンや値引きで集客しているが、そこから抜け出したい方
  • ✅ 客単価を上げたいが、何から手をつければいいか分からない方
  • ✅ 経営の数字をちゃんと読めるようになりたい飲食店オーナーの方
  • ✅ 忙しく働いているのに利益が薄いと悩んでいる方
飲食店の売上が頭打ちになったとき、最初に見直すべき数字とその読み方 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

売上の頭打ちは「3つのどこか」で必ず起きている

売上が伸び悩んでいるとき、
多くの経営者の方が「お客さんが来ない」と言います。

でも、実際に数字を掘り下げると、
問題が客数だけにあるケースは
それほど多くありません。

売上はこの3つで決まります。

客数 × 客単価 × 来店頻度

頭打ちになっているのは、
この3つのうちのどこかが止まっているからです。

例えば、客数は維持できているのに
売上が伸びないお店があります。
この場合、原因は客単価か来店頻度にある。

あるいは、新規のお客さんは来ているのに
再来店がほとんどない。
この場合、来店頻度が低いのが問題です。

あなたのお店は、
どこが止まっていますか?

まずここを特定することが、
売上の頭打ちを突破するための
最初の一手です。

この3系統の考え方については、
来店人数とは何か、飲食店・美容室オーナーが計測と目標設定で売上を3系統に分解する入門でも詳しく解説しています。

「客数・客単価・来店頻度の3系統に分解する」と言われても、自分のお店の数字をどう出せばいいか、まだ整理できていないかもしれません。繁盛店ポータルの無料アカウントでは、「増益繁盛プランナー」がAIとの対話形式であなたのお店のビジョン・目標・ターゲット客層を整理してくれます。メール登録のみ、1分で使い始められます。

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「忙しいのにお金がない」は、客単価が止まっているサイン

お店がにぎわっているのに
月末の通帳を見てため息をつく。

この状態は、ほぼ確実に
客単価の設計に問題があります。

客単価が低いと、
席を埋めるだけでは利益が出ません。
回転数を上げれば人件費と消耗が増える。
その分だけ利益は薄くなります。

必ず大変。

では客単価が低い原因は何か。
ここが大事なところです。

多くのお店が、クーポンや値引きで
集客しています。
「とにかく来てもらえれば」という考えで
割引を続けている。

でも、これも逆です。

価格で来たお客さんは、
より安い店があれば価格で去ります。
忠誠心がないというより、
そういう構造で来ているんです。

クーポン客でにぎわっているお店は、
実はずっと新規獲得コストを
垂れ流している状態です。

ここから抜け出さない限り、
どれだけ忙しくなっても
手元にお金は残りません。

✓ ここまでのポイント

  • 売上の頭打ちは「客数・客単価・来店頻度」の3系統のどこかが止まっている
  • 忙しいのにお金が残らないのは、客単価の設計が止まっているサイン
  • 値引き・クーポンで集客し続ける構造は、利益を圧迫するだけでなく優良顧客を遠ざける

客単価が止まっている、再来店の仕組みがない、この2点が分かっても「では具体的に何から手をつけるか」で詰まる方が多いです。繁盛店ポータルの「みんなの経営相談DB」では、業種とカテゴリを選ぶだけでAIに経営相談でき、メニュー表やチラシを添付すれば添削アドバイスも受けられます。無料アカウントを開設するだけで使えます。

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見直すべき数字の読み方、3つのステップ

数字の見直し STEP 1

まず「客単価」の実数を出す

月の売上 ÷ 月の来客数。
これがあなたのお店の実際の客単価です。

メニューの表示価格ではなく、
実際にお客さんが払っている平均の金額を
出してみてください。

驚くほど低い数字が出ることがあります。

⚠️ よくある失敗:売上金額だけを見て、客単価を感覚で「だいたいこのくらい」と思っているケース。実数を出してはじめて、問題の所在が見えます。

数字の見直し STEP 2

「再来店率」を把握する

月の来客数のうち、
初めてのお客さんと
2回目以降のお客さんの割合を出します。

再来店が少ないお店は、
毎月ゼロから新規を獲得しなければならない。
これが経費と労力を大きく圧迫しています。

再来店率が低い場合、
「また来たい」と思わせる仕組みが
まだできていない状態です。

⚠️ よくある失敗:新規獲得の広告費だけを増やして、再来店の仕組みを後回しにするケース。バケツに穴が開いたまま水を入れ続けているのと同じです。

数字の見直し STEP 3

「利益率」を原価と人件費から逆算する

売上が同じでも、
原価率と人件費率の合計が高ければ
手元に残るお金は少なくなります。

飲食店の場合、
一般的に原価率と人件費率の合計が
売上の60〜65%を超えると、
残りの経費をまかなうのが難しくなります。

自分のお店の数字がどこにあるか、
確認してみてください。

飲食店の営業利益率の目安は5〜10%、自店の数字が適正かを朝から晩まで追った原価・経費の見直し手順も参考にしてみてください。

⚠️ よくある失敗:売上の数字だけを追って、利益率の計算を「面倒だから」と後回しにするケース。利益率を把握しない限り、どこを改善すれば良いかの判断ができません。

「売上が上がっているのに手元にお金が残らない、という経営者の方に共通しているのは、『忙しさ』と『儲かること』を同じだと思っているところです。数字を3系統に分解して、どこが詰まっているかを見てから動く。これだけで、打つ手が変わります。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

客単価を上げるために、今日からできること

数字を読んで問題の所在が分かったら、
次は手を動かします。

客単価を上げるために
まず取り組んでほしいのは、
「価値を伝えること」です。

値上げをすると、
「お客さんが離れるんじゃないか」
と心配になります。

でも、価値が伝わっていれば、
適正な単価で選ばれます。
価値が伝わっていないから、
価格だけで判断されるんです。

❌ よくあるパターン

  • メニューに価格だけが書いてある
  • なぜこの料理が美味しいのか、何が特別なのかが伝わらない
  • 「安くしておけば来てくれる」という発想のまま

✅ 推奨アプローチ

  • POPや卓上カードで、その一品の背景・こだわりを伝える
  • 看板メニューを1〜2品に絞り込み、そこに価値の説明を集中させる
  • 「このお店に来た理由」を作り、価格以外の軸で選んでもらえる設計にする

お客さんは、価値が見えれば払います。
価値が見えないから、価格で比べるんです。

再来店の仕組みが、キャッシュを安定させる

客単価の次に手をつけるべきは、
来店頻度です。

一人のお客さんとの関係を長くする。
これが、広告費をかけずに売上を
安定させる最も地味で確実な方法です。

新規のお客さんを獲得するコストは、
既存のお客さんに再来店してもらうコストの
5倍以上かかると言われています。
(この数値は諸説ありますが、新規獲得が高コストであることは多くの経営者が体感されているはずです。)

再来店の仕組みを作るためには、
「来てもらって終わり」ではなく、
「次のつながり」を必ず作ることです。

LINE登録の案内、
次回来店を促す一言カード、
季節ごとのDM。

派手な施策でなくていい。
地味に、継続することが大事です。

「次回予約率40%から65%になって、売上の変動に振り回されなくなりました。標準化でスタッフの育成も早まって、経営が落ち着いてきた感じがあります。」

スタイリスト3人サロン(30代・男性)

これは美容室の事例ですが、
飲食店でもまったく同じ構造です。

次回来店の仕組みがあるかないかで、
毎月の売上の安定度が変わります。
変動が小さくなるだけで、
経営の精神的な負荷がぐっと減ります。

飲食店の利益を増やすために、売上より先に手をつけるべき3つのポイントでも、再来店の仕組みについて詳しく触れています。参考にしてみてください。

まとめ:数字を読んでから動く。それだけで経営は変わる

売上が頭打ちになったとき、
多くの経営者の方が
「もっと広告を出そう」
「新しいメニューを作ろう」
と動き始めます。

でも、その前に一度立ち止まってください。

客数、客単価、来店頻度。
この3つのどこが詰まっているのかを
数字で確認してから動く。

それだけで、打つ手が変わります。
無駄な出費が減ります。
キャッシュが残り始めます。

「そんな時間がない」と思った方こそ、
10分でいいので数字を出してみてください。
感覚でなく数字を見る習慣が、
経営を変える最初の一歩です。

忙しいだけで儲からない構造から抜け出して、
手元にお金が残る筋肉質な経営を
一緒に作っていきましょう!

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
でも走り方を変えれば、同じ距離でも
ずっとラクになります。

追伸:
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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-3.儲かる販促と利益アップ