2.集客対策

飲食店のInstagram集客、フォロワーより大事にしたい視点

先日、飲食店を営む方からこんな相談をいただきました。

「Instagramを毎日更新して、フォロワーも少しずつ増えてきました。でも正直、売上に直結しているのかどうか、よくわからなくて……」

この言葉、すごく正直だなと思いました。そして、同じ感覚を持っている飲食店オーナーの方が、実はかなり多い。

静岡市清水区で経営コンサルタントをしているハワードジョイマンです。私自身、独立した当初は「来月どうなるかわからない」という不安の中にいました。いい月もあれば、ぱたっと客足が止まる月もある。その波に振り回され続ける感覚は、今でもはっきり覚えています。だからこそ、フォロワー数という「見た目の数字」に安心を求めてしまう気持ちは、よく理解できます。

ただ、正直に言わせてください。フォロワー数は、売上の代わりにはなりません。

今日の記事では、Instagramをどう位置づけて使うべきか、そして「売上を意図的に作る」という考え方の入り口について、私なりの視点をお伝えします。清水の街を歩きながら、繁盛しているお店を見てきた経験も交えながら話しますね。

📋 この記事でわかること

  1. フォロワー数ではなく「売上との連動」がなぜ重要なのか
  2. Instagramを売上に繋げるために必要な「3系統の分解思考」
  3. 紙・ネット・AIをどう組み合わせるのかの具体的な考え方
  4. 売上の波をなくし、意図的に集客できる仕組みの作り方

こんな方におすすめ

  • ✅ Instagramを更新しているのに売上への手応えが感じられない飲食店オーナー
  • ✅ 「いい月・悪い月」の波が大きく、来月の売上が読めないと感じている方
  • ✅ SNSと既存の集客手段をどう組み合わせればいいか迷っている方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らず、価値を伝えて選ばれる店にしたい方
  • ✅ 集客を「運任せ」から「仕組み任せ」に変えたいと思っている方
飲食店のInstagram集客、フォロワーより大事にしたい視点 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

フォロワー数は「集客の錯覚」を生みやすい

私が静岡市清水区を拠点に、これまで833件以上の店舗経営者の方と関わってきた中で、繰り返し見てきたパターンがあります。

Instagramのフォロワーが増えると、なんとなく「集客できている」気になる。投稿にいいねがたくさんつくと、「認知が広がっている」と感じる。でも月末に帳簿を見ると、手元に残るお金がほとんどない。

これは錯覚です。フォロワーはお客さんではなく、あくまで「見てくれている人」に過ぎません。

私が問題だと感じるのは、Instagramが悪いわけではなく、「フォロワーを増やすこと」を目的にしてしまっていることです。フォロワー数という数字は追いやすいし、増えると達成感がある。でも来月の売上を作るのは、フォロワー数ではなく「実際にお金を払って来てくれるお客さんの数」です。

❌ フォロワー増加を目的にした運用

  • 投稿のいいね数・フォロワー数を追いかける
  • バズ狙いの投稿に時間とエネルギーを注ぐ
  • 集客との連動が設計されていない
  • 月によって来客数の波が大きい

✅ 売上との連動を設計したInstagram活用

  • 投稿の目的を「客数を動かす」「来店頻度を上げる」に絞る
  • LINEやGoogleビジネスプロフィールと組み合わせて導線を作る
  • 「来てほしいタイミング」に合わせた発信スケジュールを持つ
  • 他の集客手段(チラシ・ハガキDM等)と補完的に使う

売上は「客数×客単価×来店頻度」で作れる

私がコンサルティングで最初にお伝えするのは、売上をこの3つに分解するという考え方です。

客数・客単価・来店頻度。この3系統のうち、自分の店の弱点がどこにあるかを特定することが、集客施策を考える出発点になります。

Instagramが最も効果を発揮するのは、主に「客数(新規認知)」と「来店頻度(既存客への接点)」の部分です。でも「客単価」については、メニュー設計やPOPのほうが直接効きます。Instagramで単価を上げようとするのは、手段と目的がずれています。

つまり、Instagramを使うなら「これは客数を動かすための手段だ」と位置づけ、客単価はPOP・メニュー構成で設計し、来店頻度はLINEやハガキDMで育てる、という役割分担をするべきです。

「来月の売上がどうなるか分からない、という状態は、販促の役割が設計されていないサインです。Instagramをはじめ、チラシでも、LINEでも、それぞれ『何を動かすための手段か』を決めてから動く。それだけで、売上の波は驚くほどフラットになっていきます」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

✓ ここまでのポイント

  • フォロワー数を目的にすると、売上との連動が設計されないまま時間だけが過ぎる
  • 売上は「客数×客単価×来店頻度」に分解でき、Instagramは主に客数・来店頻度に効く
  • 各手段の「役割」を決めることが、意図的な集客設計の第一歩

「紙・ネット・AI」を等価に組み合わせる発想

私の事務所は静岡鉄道の新清水駅から徒歩10秒のところにあります。清水駅周辺を歩いていると、地元の飲食店のポスターやのぼりが目に入ります。三保松原や日本平に観光で来た方が、清水の街に立ち寄って食事をしていく。そういう流れを見ていると、「地元の看板」と「Googleマップ上の評価」が同じくらい大事だと実感します。

Instagramだけ、チラシだけ、Googleだけ、という「一点集中」で集客しようとすると、どれかが外れたときに売上がゼロに近づく。そのリスクが怖いはずなのに、多くの経営者がInstagramに集中してしまっているのは、「スマホで完結する手軽さ」があるからだと思います。

私がお伝えしたいのは、紙(チラシ・ハガキDM・POP・ニュースレター)、ネット(Google広告・MEO・Instagram・LINE・ホームページ)、そしてAI(販促文作成・画像生成・数字の分析)という3つの層を、優劣つけず等価に組み合わせるということです。

Instagramは「ネット」の1つのツールに過ぎません。それが強力なのは間違いないけれど、チラシで近隣の住民にリーチしたり、ハガキDMで既存客に「久しぶりに来てね」とアプローチしたりすることを、「古い」と切り捨てないでほしいのです。

チェックポイント①:新規客を取れているか

Instagramのフォロワーの中に、実際に「初めて来店した」お客さんは何人いますか?もし来店経路を把握していないなら、まずそこから始めましょう。

✅ ポイント:「どこを見て来ましたか?」の一言を接客に入れるだけで、どの手段が客数を動かしているかが見えてきます。

チェックポイント②:既存客への接点が設計されているか

Instagramで新規客を呼んでも、再来店の仕組みがなければ一回きりで終わります。LINE登録・ニュースレター・ハガキDMなど、「また来てもらうための接点」が設計されていますか?

✅ ポイント:来店頻度を上げる手段は、Instagramより直接的な「個人への接触」のほうが効きやすい。LINEやDMとInstagramを組み合わせることで、来店頻度を仕組みで作れます。

チェックポイント③:Googleビジネスプロフィールと連動しているか

「Instagramで見た」より「Googleマップで調べた」で来店するお客さんも多い。Instagramに力を入れるなら、MEO(Googleビジネスプロフィールの最適化)と並行して進めることが重要です。

✅ ポイント:口コミの返信・写真の更新・営業時間の正確な管理。地味な作業ですが、これが地域での信頼と露出に直結します。

美容室の事例から飲食店が学べること

飲食店の話をしているのに美容室の話?と思われるかもしれません。でも、集客の構造は業種を超えて同じです。

「リピート率が38%から71%になりました。LINEで自動的にフォローアップできる仕組みを作ったことで、月商が1年で1.6倍になったのが一番の驚きです」

美容室オーナー(2店舗経営)

この方がやったことは、Instagramのフォロワーを増やすことではなく、「来てくれたお客さんとの関係を継続させる仕組みを作ること」でした。LINE集客とフォローアップの自動化によって、来店頻度が劇的に上がった結果です。

飲食店でも同じことが言えます。Instagramで新しいお客さんを呼んでくる努力をしながら、「また来てもらう仕組み」をLINEやニュースレターで並行して整える。この両輪が回ってはじめて、売上が安定します。

私が清水の街を歩きながら繁盛店を観察していて気づくのは、長く続いているお店は必ずと言っていいほど「リピーターの支持」が土台にあるということです。三保松原や日本平に近い清水エリアは観光客も多いですが、それだけに頼っている店は季節の波が大きい。地元の顔なじみのお客さんをしっかり育てている店が、結果として安定しています。

「意図的に売上を作る」とはどういうことか

私が独立した当初、売上は完全に「運任せ」でした。今月どうなるかわからない不安の中で、目の前の仕事をこなすだけ。そして気づいたのは、「どうにかなるだろう」という考えでは絶対にどうにもならないということでした。

意図的に売上を作るとは、こういうことです。

売上設計 STEP 1

自店の「弱点系統」を特定する

客数・客単価・来店頻度の3つのうち、今月最も数値が弱いのはどれか?ここを特定せずに施策を打っても、外れる確率が高くなります。

⚠️ よくある失敗:「とりあえずInstagramを頑張る」だと、弱点が客単価にある場合はまったく意味がありません。まず数字を確認することが先です。

売上設計 STEP 2

弱点に対応した手段を選ぶ

客数が弱いなら:Google広告・MEO・チラシ・Instagram(新規認知)。来店頻度が弱いなら:LINE・ハガキDM・ニュースレター。客単価が弱いなら:POP・メニュー設計・看板メニューの見直し。

⚠️ よくある失敗:「一番話題のツール」に飛びつく。弱点の系統に合った手段でなければ、売上は動きません。

売上設計 STEP 3

「すぐに」「継続して」やり切る仕組みを作る

一回試してやめる、は集客の最大の失敗パターンです。月に一度のチラシ、週に一度のLINE配信、毎日のInstagram投稿。地味に見えても、継続した接点が信頼を作ります。AIを使えば、販促文や画像の作成時間は大幅に短縮できます。

⚠️ よくある失敗:初回だけ気合いを入れて、2週間後には止まっている。継続できる「無理のない頻度」に設計することが大事です。

「Instagramを毎日更新する体力があるなら、月に一度のハガキDMも同時に走らせてください。既存客への投資は、新規集客と同じくらい、いや場合によっては它より大事です」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

まとめ:Instagramはあくまでも「手段の一つ」

Instagramは強力なツールです。料理の写真や店の雰囲気を視覚的に伝えられる点では、他のメディアに替えがたい面もある。でも、フォロワー数を追いかけることと、売上を作ることは別の話です。

「来月の売上がどうなるかわからない」という不安から抜け出すには、客数・客単価・来店頻度の3系統を意識して、それぞれに合った手段を組み合わせる必要があります。Instagramはその「客数」と「来店頻度」の一部を担うツール。そう位置づけてはじめて、投稿の目的が明確になり、成果につながる使い方ができます。

地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切れる仕組みを作ること。これが私が21年間、833件以上の店舗経営者と向き合ってきた中で、一貫してお伝えし続けてきたことです。

もし「自分の店の弱点がどこにあるのかわからない」「何から手をつければいいかわからない」と感じているなら、ぜひ一度、情報を手に取ってみてください。売上を意図的に作る考え方と、具体的な手順をお伝えしています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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