7.AI活用

飲食店の集客にChatGPTを活用する、現場で効いた使い方

先日、ある飲食店のオーナーから「ChatGPTって、うちみたいな小さな店でも使えるんですか?」というご相談をいただきました。

その方は月商500万円前後の居酒屋を一人で切り盛りされていて、GoogleビジネスプロフィールやInstagramに手を出したいとは思っているものの、文章を書くのが苦手で更新が止まっているという状況でした。「AIって、大きな会社が使うものだと思ってた」とおっしゃっていたんですよね。

この感覚、すごくよく分かります。私自身、最初にChatGPTを触ったとき「これ、うちの会員さんの役に立つやつだ」と直感したのと同時に、「でも使い方を間違えると薄っぺらい文章しか出てこない」とも感じました。今回は、その「正しい使い方」を飲食店の集客という切り口で、現場で実際に効いた使い方に絞ってお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 飲食店の集客にChatGPTが役立つ具体的な場面と使い方
  2. 口コミ返信・販促文・チラシ原稿など現場ですぐ使える活用例
  3. AI活用をIT導入補助金でコストを抑えて導入する考え方
  4. AIを「続けられる販促の道具」にするための発想の転換

こんな方におすすめ

  • ✅ 文章を書くのが苦手でSNS・ブログの更新が止まっている飲食店オーナー
  • ✅ GoogleビジネスプロフィールやInstagramを活用したいが手が回らない方
  • ✅ ChatGPTに興味はあるけど「どこから始めればいいか分からない」方
  • ✅ 販促にかかる時間と手間を圧縮して、もっと経営に集中したい方
  • ✅ IT導入補助金などを使ってAIツール導入を検討している飲食店経営者
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飲食店の販促で「文章が書けない」は、もう言い訳にならない時代になった

少し前まで、販促を続けられない理由のひとつに「文章を書くのが苦手」があリました。チラシをつくりたい、口コミに返信したい、Instagramに投稿したい——でも何を書けばいいか分からないし、書いた文章が恥ずかしい気がして手が止まる。

これ、決してサボりではないんです。現場を回しながら販促の文章まで仕上げるのは、正直かなりしんどい作業です。

ただ、ChatGPTの登場でこの状況は変わりました。自分が「言いたいこと」をざっくり入力すると、読める文章に変換してくれる。あとは自分の言葉に少し直せばいい。この「下書き機能」として使うだけで、販促の手が動くようになった方を私は何人も見ています。

大事なのは、AIが書いた文章をそのまま使わないことです。あくまで「叩き台」として使い、最後に自分の言葉で一言添える。それだけで、機械的な文章から店主の人柄が伝わる文章に変わります。

「AIは敵でも魔法でもない。地味な販促を続けるための、一番身近な道具です。使い倒してください。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

現場で本当に効いたChatGPT活用法【3つの使い方】

「ChatGPTで何ができるか」は幅広いですが、飲食店の集客という目的に絞ると、実際に効果が出た使い方は大きく3つに集約されます。

チェックポイント1:口コミへの返信文を作る

Googleビジネスプロフィールへの口コミに返信していますか?実は、口コミへの返信は新規のお客さんに「この店はちゃんと対応する店だ」と伝える、立派な販促のひとつです。でも毎回文章を考えるのは時間がかかる。

ここにChatGPTを使うと劇的に楽になります。「居酒屋への5つ星口コミへの返信文。焼き鳥が美味しかったというコメントへの感謝を伝え、再来店を促す内容で100文字以内」こんな指示を入力するだけで、返信の下書きが出てきます。あとは自分の言葉で軽く手直しして投稿するだけ。

✅ ポイント:口コミへの返信は、SEO(Googleの評価)にも好影響があります。返信率が上がるだけで、検索での露出が変わった事例があります。「返信できていない口コミ」がある方は、今日試してみてください。

チェックポイント2:チラシ・SNS投稿の原稿を作る

新メニューが出たとき、季節の特集をするとき、チラシやSNSの文章を書くのに時間がかかっていませんか。ChatGPTに「40代の会社員男性が仕事帰りに使う居酒屋のチラシ文。新登場の鮮魚定食を紹介する文章で、食欲をそそる表現で300文字」と入力すると、方向性のある下書きが出てきます。

ここから「自分の店だったらこう言う」という言葉を足して完成させる。この作業は、ゼロから書くよりはるかに速く終わります。

✅ ポイント:プロンプト(指示文)の中に「ターゲット像」「媒体(チラシ・Instagram・LINE)」「文字数」「感情ワード(例:食欲をそそる、ほっとする)」を入れるほど、使える文章が返ってきます。最初は雑でいいので、まず試してみることが大切です。

チェックポイント3:メニュー説明文・POPの文章を作る

「この料理、なんで美味しいのか自分では分かっているのに、言葉にならない」という経営者の方は多いです。産地、こだわりの調理法、食材の組み合わせの理由——これをChatGPTに話しかけるように入力すると、お客さんに伝わる言葉に整理してくれます。

たとえば「静岡産の生わさびを使った刺し盛り。わさびは契約農家から仕入れていて、辛みが後から来ずに甘みがある。POPに書く文章を3パターン出して」と入力する。この3パターンの中から「これが近い」というものを選んで少し直す。それだけでPOPの文章が仕上がります。

✅ ポイント:メニューの「背景や想い」が伝わると、同じ料理でも単価への納得感が変わります。値下げに頼らず価値を伝えるための武器として、AIを使ってください。

✓ ここまでのポイント

  • ChatGPTは「下書き機能」として使うのが飲食店には一番効く。最後は自分の言葉で仕上げること。
  • 口コミ返信・チラシ原稿・POP文章という「日常的にある販促作業」の手間を圧縮するのが最初の一歩。
  • プロンプトにターゲット・媒体・文字数・感情ワードを入れると精度が上がる。

IT導入補助金を活用して、AIツール導入のコストを抑える考え方

ChatGPTそのものは無料プラン(GPT-3.5)でも試すことができますが、画像生成やより高精度な文章生成を使いたい場合は有料プラン(月額約3,000円前後)が必要になります。また、飲食店向けのAI活用ツール(予約管理・在庫分析・集客支援など)を本格導入する場合は、相応の費用がかかることもあります。

こうしたITツールの導入にあたって活用を検討したいのが、IT導入補助金です。

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に、導入費用の一部を国が補助する制度です。飲食店での活用事例としては、予約・顧客管理システム、会計ソフト、POSシステム、SNS運用支援ツールなどが対象になることがあります(補助対象ツールはIT導入補助金事務局の登録ツールに限られます)。

補助率は通常枠で1/2以内、補助額は5万円〜150万円未満が目安です(年度や枠によって異なります)。申請は認定ITベンダーと組んで行う形になるため、「自分ひとりでやる」というものではありませんが、まず制度の概要を知っておくだけで選択肢が広がります。

補助金申請の細かい要件・スケジュール・税務処理については、認定支援機関や中小企業診断士、税理士などの専門家にご相談されることをおすすめします。私の立場からお伝えしたいのは「補助金を使ってツールを入れること」自体を目的にしないでください、ということです。

どのツールを入れれば、客数・客単価・再来店のどれが動くのか——そこを先に設計しておかないと、補助金を使って便利なツールが入っても、売上が変わらないという結果になります。投資を回収する販促設計をセットで考えることが大切です。

「お金を掛けずに売上を伸ばそうとするのは愚策です。ただし、掛けたお金が顧客を創造するかどうかは、まったく別の問いです。補助金もAIも、集客の仕組みの中に位置づけて初めて意味を持ちます。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

AIを「一回試して終わり」にしないための考え方

ChatGPTをはじめとするAIツールが「使えなかった」と感じる方の多くは、一回試して「思ったより良くない文章が出た」で止めてしまっています。

これ、チラシを一回配って「効果がなかった」とやめるのと同じ構造です。

販促は継続してこそ効果が積み上がります。AIも同じで、使うほどに「このプロンプトで入力すると自分の店に合った文章が出る」という感覚が育ってきます。最初の1ヶ月は実験期間だと思って、毎日何かひとつ試してみてください。

私が大切にしているのは「地味な販促をすぐに・継続してやり切れる仕組みにする」という考え方です。AIはそのための道具です。華やかなことをさせようとするより、「毎週のInstagram投稿の下書きをAIに作ってもらい、自分が5分で仕上げる」という地味な使い方を続けるほうが、半年後・1年後に大きな差になります。

口コミへの返信が毎回できるようになる。チラシの原稿がスラスラ出てくるようになる。メニューの説明文がいつの間にか充実してくる。これが積み重なると、集客の土台が育っていきます。

「チラシ+Google広告で新規客が約2倍になり、客単価も1,400円上がりました。以前は販促に手が回っていなかったのですが、AIで原稿を作れるようになってから更新頻度が上がった気がします」

居酒屋オーナー(飲食店・月商350万円→620万円達成)

まとめ:ChatGPTは「集客の仕組み」の一部として使う

飲食店の集客でChatGPTが役立つ場面は、「文章が必要なあらゆる販促作業」です。口コミ返信、チラシ原稿、SNS投稿、POP文章、メニュー説明——これらをAIに下書きさせて、自分が仕上げる。この流れが定着するだけで、販促にかかる時間は大きく変わります。

IT導入補助金を使えば、有料ツールの導入コストを抑えられる可能性もあります。ただし補助金はあくまで手段。「このツールで客数・客単価・再来店のどれが動くのか」を先に設計してから動いてください。

AIは魔法ではありません。でも、続けられない販促を「続けられる販促」に変えてくれる、今一番身近な道具です。一回試して終わりにせず、地味に・すぐに・継続して使い続けることが、半年後の差をつくります。

もし「ChatGPTの具体的な使い方をもっと知りたい」「飲食店の販促全体を見直したい」と感じていただけたなら、ぜひ一度のぞいてみてください。北海道から沖縄まで、833件以上の店舗経営者と一緒に歩んできた知見を、できる限りお伝えしていきます。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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