7.AI活用

飲食店の販促をAIで作る、文章と画像の手順

結論から言うと、飲食店の販促物はAIを使えば「文章も画像も」今日から自分で作れます。専門的なスキルは不要で、スマホとパソコンがあれば十分です。

ただし「作れる」と「効果が出る」の間には、少しだけ押さえておくべき順番があります。その手順を、この記事でまとめてお伝えします。

私はハワードジョイマン、静岡市清水区を拠点に21年・833件の店舗経営支援をしてきた中小企業診断士です。最近は飲食店オーナーと一緒にAIを実際に触りながら、「どこに使うと時間が最も減るか」をひたすら検証しています。その現場から見えてきた手順を、惜しみなく書きます。

📋 この記事でわかること

  1. 販促AIの使い分け──文章生成と画像生成それぞれどのツールを選ぶか
  2. ChatGPTで販促文章を作る具体的なプロンプトの組み立て方
  3. 無料〜低コストの画像生成AIでSNS素材やチラシ画像を仕上げる手順
  4. AI販促を「継続して回す」仕組みの作り方

こんな方におすすめ

  • ✅ チラシやSNS投稿の文章を作るのに時間がかかって困っている飲食店オーナーの方
  • ✅ AIを使ってみたいが、何から始めればいいかわからない方
  • ✅ デザイナーに頼む費用を抑えて自分で販促物を作りたい方
  • ✅ 販促を「思い立ったときだけやる」から「仕組みで回す」に変えたい方
  • ✅ 月1回以上のSNS・チラシ更新を継続させたい方
飲食店の販促をAIで作る、文章と画像の手順 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

まず「文章」と「画像」で使うAIを分けて考える

AI販促でよくある失敗が、「全部ひとつのツールでやろうとして混乱する」パターンです。最初に役割を分けてしまいましょう。

シンプルに言えば、こういう使い分けです。

❌ よくある使い方(一つのツールで全部解決しようとする)

  • ChatGPTに「チラシを作って」と丸投げし、思ったものと違う結果が出て諦める
  • 画像生成AIに「美味しそうな料理の写真を作って」とだけ入れて、実際の料理と全く違う画像が出てきて使えない

✅ 推奨する使い分け(目的ごとに適材適所で使う)

  • 文章(キャッチコピー・メニュー説明・SNS投稿文・チラシ本文)→ ChatGPT / Claude / Gemini
  • 画像(SNSバナー・チラシ背景・季節素材・デザインテンプレート編集)→ Canva AI / Adobe Firefly / ideogram / MidJourney
  • 実際の料理写真はスマホで撮影し、上記の「画像AI」は背景・装飾・レイアウトの素材として活用する

この切り分けを最初に決めておくだけで、作業の迷いが格段に減ります。

「AIは『客数・客単価・再来店』を動かすための横断的な道具です。新しい何かに置き換えるのではなく、これまでやってきた販促の手間を圧縮して、続けやすくするための使い方が最初の一歩として一番効きます」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)

STEP 1:ChatGPTで販促文章を作る手順

販促文章 STEP 1

「お店の基本情報」を一度整理してプロンプトに貼り付けられる形にする

ChatGPTに毎回ゼロから説明するのは時間のムダです。あなたのお店の「定型情報」をメモ帳に一度まとめておきましょう。

まとめておく内容:

  • 店名・業態・客単価・席数・営業時間・定休日・エリア(最寄り駅や地名)
  • 看板メニューの名前と特徴(素材・産地・調理法・こだわり)
  • ターゲットのお客さん像(例:30〜40代の女性、家族連れ、など)
  • お店の雰囲気・世界観(例:古民家風・アットホームなど)

⚠️ よくある失敗:「適当に入力して変な文章が出た」と諦めてしまう。ChatGPTは入力が雑だと出力も雑になります。ゴミを入れればゴミが出る、は鉄則です。

販促文章 STEP 2

「目的・媒体・文字数・トーン」を毎回セットで指示する

プロンプトの基本構造はこれだけです。

【プロンプトの型】
「あなたは飲食店の販促コピーライターです。以下の情報をもとに、〔Instagram投稿文 / チラシキャッチコピー / Googleビジネスプロフィール投稿文〕を〔100文字以内 / 200文字以内〕で〔親しみやすい / 食欲をそそる / 上品な〕トーンで作ってください。」

このあとに、STEP 1で作った定型情報を貼り付け、「今月の訴求ポイント」を追記するだけです。たとえば「今月は夏の新メニュー・冷やし担々麺を推したい」と一行加えれば、用途に合った文章が出てきます。

⚠️ よくある失敗:一度作って終わり。ChatGPTは「続きを3パターン出して」「もっと短く」「食欲をそそる表現を強めて」と対話しながら育てられます。一発で完成させようとしないこと。

販促文章 STEP 3

出てきた文章を「自分の言葉」で少し手直しする

AIが出した文章は「8割完成品」として扱うのがちょうどいい距離感です。店主の口グセ、お店ならではの表現、常連さんへの語りかけ──そこだけ手を入れれば、機械的にならない温度感に仕上がります。

⚠️ よくある失敗:AIの文章を一字一句そのまま使い続ける。どこかよそよそしい文体になり、お客さんに伝わりにくくなります。最後は人間の目で一読してから出しましょう。

✓ ここまでのポイント

  • 文章AIと画像AIは役割を分けて使う。混在させると作業が止まる
  • ChatGPTには「目的・媒体・文字数・トーン+定型情報」をセットで渡す
  • AI出力は8割完成品。最後は自分の言葉で仕上げる

STEP 2:画像生成AIでSNS素材・チラシ画像を作る手順

販促画像 STEP 1

料理の「実物写真」はスマホで撮る。AIは「周辺素材」に使う

ここは多くの方が誤解しているところです。料理の写真をAIで生成しようとすると、実物と全く違う「架空の料理」が出てきて使い物になりません。お客さんが「あれ、頼んだら違う」となる事態は避けたいですね。

料理写真は、今日からスマホで十分です。窓際の自然光、白い皿、真上か斜め45度──これだけ意識するだけでずいぶん変わります。

AIが活きるのは、その料理写真を「どう見せるか」のレイアウトと装飾の部分です。

⚠️ よくある失敗:AI画像だけでチラシを作ろうとして、実在しないメニューのビジュアルを使ってしまう。景品表示法上のリスクにも注意が必要です。

販促画像 STEP 2

Canvaを使ってSNS投稿バナーを仕上げる具体的な流れ

無料でスタートするなら、まずCanvaが最もおすすめです。

  1. Canva(canva.com)に無料登録する
  2. 「Instagramの投稿」サイズ(1080×1080px)でテンプレートを選ぶ
  3. スマホで撮った料理写真をアップロードして差し替える
  4. STEP 2で作ったChatGPTの文章を貼り付ける
  5. 「Canva AI(Magic Studio)」で背景の色味・テクスチャを季節感に合わせて調整する
  6. フォント・色はお店のイメージカラーに統一する(毎回変えない)

⚠️ よくある失敗:テンプレートを毎回変えてしまい、投稿に統一感がなくなる。SNSは「パッと見てどのお店か分かる」一貫性がブランドを作ります。

販促画像 STEP 3

季節・キャンペーン素材はideogramやAdobe Fireflyで生成する

秋のイメージ素材、クリスマスの背景、桜の装飾──こういった「汎用的な季節素材」はAI画像生成が得意な領域です。

  • ideogram(無料枠あり):文字入れができる数少ない画像AIで、日本語テキストも比較的きれいに生成できます
  • Adobe Firefly(Adobe CCユーザー):商用利用の安全性が高く、Photoshop・Canvaとの連携もスムーズ

プロンプト例:「秋の紅葉をイメージした、温かみのある和食レストランのチラシ背景。オレンジ・深紅・金色のカラーパレット。テキストなし、写真リアル調」

⚠️ よくある失敗:生成した画像を無加工でそのまま使う。自店の写真・ロゴと合成してはじめてお店らしい一枚になります。素材として扱いましょう。

「販促に使えるAIは、難しいものでも特別なものでもありません。社長の手が空く場所──文章を書く時間、画像を探す時間、そこを削ってくれる道具です。削れた時間で、お客さんに会いに行ってください」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)

STEP 3:AI販促を「継続して回す」仕組みの作り方

ここが一番大事な話です。どんなに便利なツールも、使い続けなければ意味がありません。

「思い立ったらやる」販促は、必ず止まります。私が21年間・833件の店舗を見てきて、これは断言できます。繁盛し続ける店は、派手な手法を持っているのではなく、地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切る仕組みを持っています。

チェックポイント1:月の販促スケジュールを先に決めているか

毎月「今月何を出そう」と考え始める時点で、すでにスタートが遅れています。年初に「1月:新年の挨拶投稿」「2月:バレンタイン限定メニュー」という形で、12ヶ月分の投稿テーマを先に決めてしまいましょう。

✅ ポイント:テーマが決まっていれば、ChatGPTへの指示も「今月のテーマは〇〇です」と一行追加するだけで済みます。判断の時間がゼロになります。

チェックポイント2:作った素材を「ストック」しているか

画像もキャッチコピーも、作ったものは必ずフォルダに保存しておきましょう。使い回し・アレンジができる素材が増えるほど、次回の制作が楽になります。

✅ ポイント:Canvaの「ブランドキット」機能にフォント・色・ロゴを登録しておくと、テンプレートの統一が自動化できます。

チェックポイント3:販促の「目的」が毎回明確か

「なんとなくSNSに投稿する」は販促ではありません。「新規客に知ってもらう(客数)」「客単価を上げる(客単価)」「もう一度来てもらう(再来店)」──この3つのどれを動かしたいかを、1投稿ごとに決めましょう。

✅ ポイント:目的が決まると、ChatGPTへの指示も「新規のお客さんに向けて、来店のきっかけを作る文章を作って」と具体化でき、出力の精度が上がります。

「ジョイマン先生のアドバイスでAIを使い始めたら、SNS投稿文を作る時間が10分の1以下になりました。浮いた時間でお客さんと話せるようになって、リピーターが増えました。」

小売店(アパレル)オーナー(40代・女性)

まとめ:AI販促は「道具の使い方」より「続ける仕組み」が先

飲食店の販促をAIで作る手順を整理すると、こうなります。

  1. 文章はChatGPT、画像はCanva AIやideoagramと、役割を分けて使う
  2. ChatGPTには「定型情報+目的・媒体・文字数・トーン」をセットで渡す
  3. 料理写真はスマホで撮る。AIは背景・装飾・レイアウト素材に使う
  4. 年間スケジュールを先に決めて、「思い立ったらやる」を卒業する

ツールの使い方を覚えることよりも、「毎月続けられる形にする」ことの方が、長期的な売上に直結します。AIは販促の手間を圧縮してくれますが、何を届けるか・誰に届けるか・どの頻度で届けるかは、あなたが決めるしかありません。

AI販促を「仕組み」として回しながら、客数・客単価・再来店を意図的に動かしていきたいという方は、増益繁盛クラブでも具体的な進め方をお伝えしています。業種や状況に合わせて一緒に整理しますので、よかったら覗いてみてください。

まずは情報収集から、という方はこちらの無料アカウントから始めていただけます。
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AI販促の具体的な活用法や、販促の仕組みづくりについてもっと詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
着実に繁盛店を目指すあなたへ

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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