2.集客対策

飲食店のグーグル広告、効くお店と効かないお店の違い

先日、ある居酒屋オーナーの方からこんな相談をいただきました。

「ジョイマンさん、グーグル広告やってみたんですよ。3ヶ月で30万円使ったんですけど、ほとんど効果がなくて。やっぱりうちみたいな小さな店には向いてないんですかね」

この話、実はすごくよく聞きます。でも私の答えはシンプルで、「グーグル広告が効かないのではなく、効かない使い方をしていた可能性が高い」ということです。

グーグル広告は、使い方次第でお客さんを意図的に増やせる強力な道具です。でもその一方で、設計を間違えると本当にお金だけが消えていく。飲食店の場合、その差がとくに大きく出やすいんです。

今回は「効くお店と効かないお店の違い」を比較しながら、グーグル広告を正しく機能させるために何が必要かをお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 飲食店のグーグル広告が「効かない」と感じる本当の理由
  2. 効果が出るお店と出ないお店の構造的な違い
  3. グーグル広告を機能させるために最初に整えるべきこと
  4. 広告費を「投資」として回収する考え方とその実例

こんな方におすすめ

  • ✅ グーグル広告を試したが思うような結果が出なかった飲食店オーナーの方
  • ✅ 広告費を使うのが怖くて、なかなか一歩踏み出せない方
  • ✅ ホットペッパーや食べログに依存した集客から抜け出したい方
  • ✅ 新規客をもっと意図的に・仕組みとして増やしたい方
  • ✅ 広告を出す前に何を整えるべきか知りたい方
飲食店のグーグル広告、効くお店と効かないお店の違い | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「広告が効かない」の9割は、広告の前の問題

グーグル広告で費用を使い切って「効果がなかった」という方のケースを振り返ると、ほぼ共通して広告以前の部分に問題が隠れています。

広告とは、簡単にいうと「お店の存在を知らない人に、見てもらうための仕掛け」です。広告をクリックした人がランディングする先——つまりGoogleビジネスプロフィールや公式サイト——で「行きたい」と感じてもらえなければ、どれだけお金をかけても来店にはつながりません。

❌ 効かないお店のパターン

  • Googleビジネスプロフィールの写真が少ない・古い・暗い
  • メニューや価格帯の情報が載っていない
  • 口コミへの返信がゼロ、または「ありがとうございます」だけの一言返信
  • 広告から飛んだ先のサイトにスマホ対応がされていない

✅ 効くお店のパターン

  • Googleビジネスプロフィールに料理の写真・店内写真・外観写真が30枚以上ある
  • メニュー・価格・営業時間・アクセスが一目でわかる
  • 口コミに対して丁寧かつ個別の返信がある(信頼感につながる)
  • 広告のキーワードと着地ページの内容が一致している

広告は「集客の蛇口」です。でも、蛇口をひねる前に桶に穴が空いていたら、いくら水を注いでも溜まりません。広告費を使う前に、まず桶を整えること——これが大前提です。

「誰に届けるか」の設計がある店とない店

グーグル広告で明暗が分かれるもう一つの大きな要因が、ターゲットの設計精度です。

飲食店がグーグル広告を出すとき、「飲食店 ○○市」「居酒屋 ランチ」といった大きなキーワードだけで設定しているケースが多い。でも、これだと競合が多すぎてクリック単価が高くなりやすいし、来店意向がバラバラな人に広告が当たりやすい。

❌ キーワード設計が曖昧なお店

  • 「居酒屋」「ランチ」など汎用的なキーワードのみ
  • エリアを絞っていないため、遠方の人にも広告が届く
  • どんな人に来てほしいかを考えずに広告文を書いている

✅ 届けたい相手が明確なお店

  • 「○○駅 個室 接待」「○○市 記念日ディナー 予約」など、来店意欲の高いキーワードに絞る
  • 商圏(実際に来てくれる距離のエリア)に表示を限定している
  • 「どんな人が・どんな状況で・なぜ探しているか」から広告文を逆算して書いている

広告は「数を打てばいい」ではありません。来てほしい人に、来てほしい言葉で届けることが大事です。そのためにはまず「誰に来てほしいか」を言語化することが出発点になります。

✓ ここまでのポイント

  • グーグル広告が効かない原因の多くは「広告以前の受け皿(Googleビジネスプロフィール・サイト)」の未整備にある
  • ターゲットが曖昧なまま広告を出すと、予算だけ消費して来店につながりにくい

広告費を「コスト」と見るか「投資」と見るか

「お金を掛けずに売上を伸ばしたいという気持ちはわかります。でも正直に言わせてください。それは一番遠回りな選択です。私自身、独立当初に広告を毎月出すようにしてから売上が立ち始め、母から借りた300万円を返済できた。広告は怖いものじゃなく、顧客を創造するための道具なんです」

ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表/店舗利益最大化コンサルタント)

飲食店のオーナーと話していると、「広告費が怖い」「失敗したらどうするんだ」という声をよく聞きます。その気持ちはよくわかります。私も独立当初、貯金がゼロになって家族から借金をした経験がありますから。

でも、怖いから広告を出さない——この選択が一番じわじわとお店を追い詰めます。新規のお客さんが来なければ、既存のお客さんが少しずつ離れていくだけで、売上は落ちていく一方です。

❌ 広告を「コスト」として見る経営者の行動パターン

  • 「結果が出てから広告費を増やす」と先送りにし続ける
  • 一度試してうまくいかないと「やっぱり効かない」と諦める
  • 広告費は削るが、食材原価や人件費の見直しは後回し

✅ 広告を「投資」として見る経営者の行動パターン

  • 「広告費×来店数×客単価=回収できるか」を計算してから予算を決める
  • 最初は小さく試して、反応を測りながら改善・継続する
  • 新規客1人を獲得するコスト(CPA)を把握し、許容範囲内で回す

たとえば、1人のお客さんを獲得するのに広告費が2,000円かかっても、そのお客さんが月2回来て年間24回来店してくれれば、2,000円の投資は何倍もの売上に変わります。「1回の広告費」ではなく「生涯顧客価値(LTV)」で考えること——これが広告を正しく機能させる思考の軸です。

「やりっぱなし」と「改善を続ける」の差

グーグル広告を1〜2ヶ月出して、「反応がなかったからやめた」というパターンも非常に多いです。でも実際には、広告は出してからが本当のスタートです。

チェックポイント1:クリック率(CTR)は十分か

広告が表示されているのにクリックされない場合、広告文のコピーに問題がある可能性があります。「何ができるか」ではなく「お客さんにとってどんないいことがあるか」を軸に書き直すと改善することが多いです。

✅ ポイント:広告文は「機能の説明」ではなく「来店するとどんな体験ができるか」で書く。

チェックポイント2:クリック後に予約・問い合わせにつながっているか

クリックはされているのに来店が増えない場合、着地先(Googleビジネスプロフィールやサイト)の問題です。写真・メニュー・予約導線のどこかで離脱させていないか確認しましょう。

✅ ポイント:広告のクリック後3秒で「行きたい」と思わせる情報と視覚的魅力が揃っているかを確認する。

チェックポイント3:どの曜日・時間帯に反応が出ているか

土曜の夕方に集中して反応が出ているなら、そこに予算を集中する。反応が薄い時間帯の予算を削って、反応が出る時間帯に再配分するだけで費用対効果が大きく変わります。

✅ ポイント:広告は「出して終わり」ではなく、データを週1回以上見て調整し続けること。

「チラシもGoogle広告も、地味な販促を『すぐに』『継続して』やり切れるかどうかで結果が分かれます。派手な打ち手を1回試して諦める経営者と、地道に改善を続ける経営者とでは、1年後の売上に大きな差が生まれます」

ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表/店舗利益最大化コンサルタント)

実際に結果が出たお店は何が違ったか

「チラシ+グーグル広告を組み合わせて取り組んだことで、6ヶ月で月商が350万円から620万円になりました。新規客が約2倍になり、客単価も1,400円上がりました。広告を怖がっていた自分が嘘みたいです」

飲食店(居酒屋)オーナー

この方が変えたのは、広告の手法だけではありません。まずGoogleビジネスプロフィールに料理写真を追加し、口コミへの返信を丁寧にして信頼感を整えた。そのうえでグーグル広告を小さく始め、反応を見ながらキーワードと広告文を改善し続けた。チラシでエリアの認知を取りながら、グーグル広告で検索意欲の高い人を取る——紙とネットを組み合わせた展開が結果につながりました。

広告単体ではなく、受け皿(Googleビジネスプロフィール)→広告→来店→再来店という流れを「一つの仕組み」として整えたことが、この結果を生んだポイントです。

まとめ:グーグル広告は「道具」。使い方を整えてから出す

グーグル広告が効くかどうかは、広告そのものの問題ではありません。受け皿が整っているか、届けたい人に届いているか、出しっぱなしにせず改善しているか——この3つが揃ったとき、初めて広告はお店の力になります。

逆にいえば、この3つが整っていれば、小さな予算でも着実に新規客を増やすことができます。「広告が怖い」という感覚は、多くの場合、設計の仕方を知らないことへの不安です。仕組みを知れば、広告は怖いものではなくなります。

私が主宰する「増益繁盛クラブ」では、グーグル広告の設計から受け皿の整備、チラシやLINEとの組み合わせ方まで、飲食店・美容室の現場に即した形で一緒に取り組んでいます。833件以上の支援実績から見えてきた「地道に続けられる仕組み」を、あなたのお店に合わせて整えていきます。

「うちでも使えるかな」と気になった方は、まず気軽に覗いてみてください。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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