「食べログの点数が上がらない」「口コミを書いてもらえない」「悪い口コミが目立って来客が減った気がする」──こういった悩み、飲食店を経営していると一度は必ず通る道ですよね。
なかには「食べログなんて信用できない」「やらせ口コミが横行してるんでしょ」と、最初から距離を置いている方もいると思います。気持ちはよくわかります。私自身、飲食店の経営者の方とお話するたびに、食べログへの複雑な感情を聞いてきました。
でも、気持ちはともかくとして、現実として食べログは今もなお多くのお客さんが「どこで食べようか」を決めるときに使っています。無視するのは、お客さんを自分から遠ざける選択になりかねない。
じゃあ、どうすれば評価は上がるのか。怪しい業者に頼む必要はありません。自分のお店でできることが、実はいくつもあります。
今日はその話をしたいと思います。
📋 この記事でわかること
- 食べログの評価が上がらない本当の理由
- 口コミを自然に集めるための具体的な方法
- 悪い口コミへの正しい向き合い方・返信のコツ
- 食べログの評価を底上げする「店づくり」の考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 食べログの点数が低く、集客に影響していると感じている方
- ✅ 口コミをもっと集めたいが、やり方がわからない方
- ✅ 悪い口コミへの返信に困っている方
- ✅ 食べログに依存せず、複数の集客手段を持ちたい方
- ✅ 飲食店の集客全体を見直したいと思っている方

実は、食べログは「鏡」です
私は静岡県清水区で経営コンサルタントをしているハワードジョイマンといいます。中小企業診断士として、飲食店・美容室を中心に833件以上の店舗経営者の支援をしてきました。
休日はキックボクシングのジムに通ったり(48歳で始めてアマチュア試合にも出ました)、三保松原や日本平を散歩したり、地元清水の馴染みの中華「百一番」に顔を出したりしながら、頭のどこかでは常に「あのお店はどうかな」と考えているような人間です。
で、そんな私が飲食店の方にいつもお伝えしているのが、「食べログはお店の現状を映す鏡だ」ということ。
評価が上がらない店には、だいたい共通した理由があります。料理が不味いとか、接客が悪いとか、そういう話だけじゃありません。「口コミを集める仕組みがない」「来てくれたお客さんに書いてもらうきっかけを作っていない」「せっかく投稿された口コミに何も返していない」──こういった、ちょっとした積み重ねの欠如が、評価の低迷につながっています。
逆に言えば、仕組みを作れば動く。評価は意図的に改善できます。
口コミを自然に集めるための3つのアプローチ
食べログの評価は、口コミの数と質によって動きます。では、どうやってお客さんに口コミを書いてもらうか。ここが最初の壁です。
チェックポイント①:口コミを「お願いする導線」があるか
多くのお店は、口コミを書いてほしいと思いながらも、何もお客さんに伝えていません。「書いてください」と言うのが恥ずかしい、押しつけがましく感じる、という気持ちはわかります。でも黙っていたら書いてもらえません。
✅ ポイント:お会計のタイミングに「よかったら食べログに感想を投稿いただけると嬉しいです」と一言添えるか、テーブルにQRコード付きのカードを置くだけで大きく変わります。お願いするのは恥ずかしいことじゃない。むしろ、来てくれたお客さんとの自然なコミュニケーションです。
チェックポイント②:「写真を撮りたくなる瞬間」を設計しているか
口コミには写真がつくほど、他の読者への影響力が上がります。逆に言えば、料理の見た目・盛り付け・提供の演出が「撮りたい」と感じさせるものになっているかどうかが、口コミの質を左右します。
✅ ポイント:全メニューを大改造する必要はありません。一番の看板メニューだけ、盛り付けや器の見直しをしてみてください。「インスタ映え」という言葉は使い古されましたが、「写真に撮って残したくなる料理かどうか」という視点は今も有効です。
チェックポイント③:「特別感」を演出できているか
口コミを書く人の多くは、「感動した」「また来たい」「誰かに教えたい」という気持ちが動いたときに指を動かします。平凡な体験は記録に残りません。
✅ ポイント:常連さんに一言声をかける、季節のお通しを添える、「今日のおすすめ」を口頭で伝えるといった小さな演出が、体験の満足度を上げます。コストをかけずに「覚えてもらう」工夫が、口コミにつながります。
✓ ここまでのポイント
- 食べログの評価は「仕組みがあれば意図的に改善できる」
- 口コミを集めるには、お願いする導線・写真映え・特別感の3つが鍵になる
- 何も仕掛けずに評価が上がるのを待つのは、運任せの経営と同じ
悪い口コミが怖い。でも、返信が一番の「信頼づくり」になる
食べログで経営者が一番頭を抱えるのが、悪い口コミへの対処です。
「理不尽なことを書かれた」「事実と違う内容が載っている」「どう返していいかわからない」──こういった声はよく聞きます。
ここで重要なのは、悪い口コミへの返信は「書いた人のため」だけでなく、「これから読む人のため」に書くものだということです。
返信を読むのは、これから来店するかどうかを迷っている見込みのお客さんです。そのお客さんは、お店が誠実に、落ち着いて対応しているかどうかを見ています。
❌ やってしまいがちな返信
- 感情的に反論する、言い訳が多い
- 「事実とは異なります」と突き放す
- 返信しない・放置する
✅ 信頼を積み上げる返信
- まず来店のお礼と、ご不満を与えたことへのお詫びを丁寧に伝える
- 「こうした点については改善に努めます」と前向きな一言を添える
- 長すぎず、感情を排したトーンで書く
誠実な返信が積み重なっているお店は、それ自体がブランドになります。悪い口コミを怖がりすぎず、「誠意を見せる場」と捉えてください。
「口コミへの返信は、来店前のお客さんへの接客です。店頭での笑顔と同じくらい、丁寧にやってほしい。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
評価を底上げする「店づくり」の本質
ここまで口コミの集め方・返し方を話してきましたが、もっと根っこの話もしておきたいと思います。
食べログの評価を上げようとして、「口コミを書いてほしい」と頼み回ることに終始してしまうと、一時的に点数は動いても長続きしません。口コミはあくまで「来てみてよかった」という体験の後についてくるものだからです。
私がトライアスロン(テニアン島で完走しました)やマラソンで感じるのは、「結果は積み重ねた練習の反映でしかない」ということ。ゴールだけを見て急いでも、体ができていなければ倒れる。飲食店の評価も、まったく同じ構造だと思っています。
評価を上げる STEP 1
「来てよかった」体験の設計
看板メニューは何か。誰に来てほしい店なのか。どんな体験を提供する店なのか。このコンセプトが曖昧なまま「評価を上げたい」と言っても、口コミに統一感が出ません。食べログで高評価を得ている店は、来店体験のコンセプトがはっきりしています。
⚠️ よくある失敗:「うちは何でもできます」「万人に好まれたい」というスタンスで運営すると、口コミが散漫になり、評価も安定しません。誰に一番喜んでもらいたいかを決めることが先です。
評価を上げる STEP 2
リピーター・常連を増やす
一見さんより常連さんのほうが、口コミを書いてくれる確率が高い。なぜなら「この店が好き」という気持ちがあるから。LINEやニュースレターで来店後もつながりを保ち、「また行こう」と思ってもらえる関係を育てることが、口コミの母数を増やします。
⚠️ よくある失敗:新規集客ばかりを追いかけ、来てくれたお客さんへのフォローがゼロ。再来店してもらう仕組みがないと、口コミの蓄積も遅れます。
評価を上げる STEP 3
Googleビジネスプロフィールとの連動を意識する
食べログだけを頑張るより、Googleビジネスプロフィール(MEO)も並行して整えることで、総合的な検索での露出が高まります。Googleの口コミが増えると、食べログを見るより前にお店の存在を知ってもらえる機会が増えます。食べログ単体に依存するのではなく、複数の接点を作る発想が大切です。
⚠️ よくある失敗:食べログの点数にこだわりすぎて、Google口コミが放置された状態になっているケースが多いです。どちらも「同じお客さんが見ている場所」という認識で対応してください。
「食べログの点数を追いかけるより、来てくれたお客さんが『また来たい』と思う店を作ることに集中してほしい。評価は、そのあとからついてくるものです。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
「正直、最初は食べログとかGoogleの口コミは放置していました。でもジョイマンさんに言われてGoogleビジネスプロフィールを整えてチラシも組み合わせたら、6ヶ月で月商が350万円から620万円になりました。口コミへの返信も毎回やるようにしたら、新規のお客さんが増えた気がします。」
居酒屋オーナー(40代・男性)
まとめ:食べログの評価は、店づくりの結果として動く
食べログの評価を上げるためにできることを整理すると、こうなります。
- 口コミを集める導線を作る(一言声かけ、QRコードカードなど)
- 写真を撮りたくなる看板メニューを設計する
- 悪い口コミには誠実に・落ち着いた返信をする
- リピーターを増やし、長期的な口コミの蓄積を作る
- 食べログだけでなく、Googleビジネスプロフィールも並行して整える
どれも、「今日から始められる」ことばかりです。派手な施策は一つもありません。でも、これを「すぐに」「継続して」やり切れるかどうかが、1年後の評価に確実に差をつけます。
私は休日に神社参拝(毎年、島根の日御碕神社に祈祷に行っています)や墓参りで気持ちをリセットしながら、「地道なことをぶれずに続ける大切さ」を改めて感じています。経営も、祈りも、積み重ねた先にしか本物の結果はありません。
食べログの評価だけを目的にするのではなく、来てくれたお客さんに「また来たい」と思ってもらえる店を作ること。そこに集中していれば、評価は後からついてきます。
集客の仕組みや口コミ対策を含めた飲食店経営の全体像を一緒に整理したい方は、ぜひ下記からどうぞ。同じ方向を向いて、一緒に考えていきましょう。
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