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飲食店でドリンクの注文数が2倍になった、メニュー1ページ目の作り方

暑い夏が終わりに近づくこの時期、「そういえばうちの店、ドリンクの出数って夏もたいして変わらなかったな」と気づいた経営者の方が、先日増益繁盛クラブの相談の中でポツリと話してくれました。

その方は焼き鳥屋さんを営む40代の経営者で、料理の仕込みには心血を注いでいるのに、ドリンクの売上は開業からほとんど変わっていないと言うんです。「生ビールか酎ハイかを最初に頼んで、あとはそのまま…」という展開が毎晩繰り返されていた。

でも、あることに気づいてメニューの1ページ目を作り直してから、ドリンクの注文数が約2倍になりました。お客さんが自分から「これ何ですか?」と指さして聞いてくる場面が増え、客単価も上がった。今日はその話をしようと思います。

📋 この記事でわかること

  1. メニュー1ページ目がドリンク注文数を左右する理由
  2. 注文数が増えるメニュー1ページ目の設計ポイント
  3. 価格より「価値」を伝える言葉の使い方
  4. 今日から動けるメニュー見直しの具体的な手順

こんな方におすすめ

  • ✅ ドリンクの注文数・客単価をもっと伸ばしたい飲食店オーナー
  • ✅ 「生ビール1杯で粘られる」状況を変えたい方
  • ✅ メニュー表を何年も同じデザインのまま使っている方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らず客単価を上げたい方
  • ✅ 販促にお金をかけず手元でできる改善から始めたい方
飲食店でドリンクの注文数が2倍になった、メニュー1ページ目の作り方 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「1ページ目」は、お客さんが最初に開いて一番長く見る場所だった

その焼き鳥屋さんのメニューを実際に見せてもらったとき、1ページ目には「飲み放題コース:3,500円〜」と大きく書かれていました。

飲み放題のコース案内は悪くない。でも問題は、1ページ目を開いた瞬間に「飲み放題かどうか」の二択しかお客さんに提示されていないことでした。飲み放題を選ばないお客さんは、そのページに用事がない。さっと次のページに行ってしまう。

テーブルに座ってメニューを開いてから最初の注文を決めるまでの時間、平均すると2〜3分くらいでしょうか。そのうち1ページ目を眺めている時間が一番長い。ここで何を見せるかで、その日の客単価が決まると言っても大げさではないんです。

私がいつも店舗経営者の方にお伝えしているのは、「売上は客数×客単価×来店頻度で決まる」という話です。そしてメニューの1ページ目は、その「客単価」を直接動かせる、費用ゼロの販促ツールなんです。

「メニュー表は、店主がいなくてもお客さんに語りかけてくれる、24時間働く無言の営業マンです。1ページ目に何を置くかで、その日の売上が変わります」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「何を1ページ目に置くか」を変えたら、何が起きたか

その経営者の方と一緒に考えたのは、こういうことでした。

お客さんがメニューを開いたとき、最初に目に入るのは「今日この店で何が飲めるのか」ではなく、「今日この店で何が面白いか」であるべきだ、と。

そこで1ページ目を次のような構成に変えました。

チェックポイント①:「名物ドリンク」は1ページ目のど真ん中に置いているか

その店の看板ドリンクを1つ決めて、写真・名前・ひと言の説明をページの中央に配置する。「うちのこだわりレモンサワー」「国産クラフトビール3種飲み比べ」など、他の店にはないものが理想です。

✅ ポイント:看板ドリンクがない場合は、仕入れているお酒の産地や製法にひと言コメントを添えるだけでも「このお店にしかない情報」になります。

チェックポイント②:ドリンクに「ひと言の理由」をつけているか

「生ビール 600円」とだけ書いてある表示と、「キンキンに冷えたサーバーで注ぐ、焼き鳥に合う生ビール 600円」という表示では、後者のほうが圧倒的に注文されやすくなります。価格は変わらないのに、です。

✅ ポイント:ひと言は「なぜこれを置いているのか」「何と合わせると美味しいか」を書くと、料理との追加注文にもつながります。

チェックポイント③:「本日のおすすめ」をページ内に1〜2品入れているか

毎日手書きや差し込み式で「本日のおすすめ」を入れると、お客さんは「今日だけ」という限定感に反応します。常連客も「また来たら確認する」という動機ができる。

✅ ポイント:毎日変える必要はありません。週替わりや月替わりでも十分です。変化があること自体がお客さんへのメッセージになります。

✓ ここまでのポイント

  • メニューの1ページ目は「客単価を動かせる無言の営業ツール」と考える
  • 看板ドリンクと「ひと言の理由」が、注文数増加の最短ルート
  • 「本日のおすすめ」を加えることで限定感と再来店動機が生まれる

「値段を下げずに注文数を増やす」という発想の転換

この話をすると、「でも高いと思われたら注文してもらえないんじゃ…」と心配される経営者の方がいます。

その気持ちはよく分かります。私自身、独立直後は「安くしないと選ばれない」という不安を抱えた時期がありました。でも、値段を下げて集まってきたお客さんは、値段が元に戻ったら離れていく。それは集客じゃなくて「借り物の賑わい」なんですよね。

ドリンクの注文数を増やしたいなら、値下げより先にやることがある。それは「このドリンクを頼むと、今夜がもっと楽しくなる」という価値を伝えることです。

先ほどの焼き鳥屋さんは、1ページ目に「焼き鳥専用クラフトレモンサワー」と名付けたドリンクを追加しました。仕入れは変えていない。名前と説明文を変えただけです。それだけで「これ、どういうやつですか?」という会話が生まれ始めた。

❌ よくあるパターン:価格勝負・飲み放題一辺倒

  • 飲み放題以外のドリンクが注目されず、単品注文が増えない
  • 飲み放題を断ったお客さんの追加注文がビール1杯で止まる
  • 値引きしても利益が残らず、忙しいのに手元にお金が来ない

✅ 推奨アプローチ:看板ドリンク+価値伝達で単品注文を設計する

  • 1ページ目に「頼みたくなる理由」があるドリンクを1〜2品配置する
  • 名前・写真・ひと言コメントで価値を伝え、会話のきっかけをつくる
  • 料理との組み合わせ提案で、自然な追加注文が生まれる流れにする

「月商350万円だった居酒屋が、チラシとGoogle広告で新規客が約2倍、客単価1,400円アップして6ヶ月で620万円になりました。販促の仕組みを変えたことで、こんなに変わるとは思っていませんでした」

居酒屋オーナー(40代・男性)

メニュー1ページ目を作り直す、具体的な手順

「やってみたいけど、どこから手をつければ…」という方のために、実際に動ける順番をまとめます。

メニュー改善 STEP 1

今のメニュー1ページ目を「お客さんの目線」で見直す

自分でメニューを開いてみて、「最初に何が目に入るか」を確認してください。コース案内・価格表・品数の羅列が先に来ている場合、そこに「頼みたい気持ちを引き出すもの」がない状態です。家族や友人に「このメニュー見て、何か飲みたくなる?」と聞いてみるのも有効です。

⚠️ よくある失敗:自分が毎日見ているメニューは、「分かっているもの」として読んでしまいます。初めて来たお客さんの目で見られていないことに気づかないまま、何年も同じメニューを使い続けてしまうケースが多いです。

メニュー改善 STEP 2

「うちの一番推したいドリンク」を1つ決める

全部のドリンクをアピールしようとすると、何も伝わりません。1つだけ、絞ってください。「一番利益率が高いもの」「一番こだわって仕入れているもの」「お客さんが一度飲むとリピートするもの」──どれでも構いません。それを「看板ドリンク」と決めます。

⚠️ よくある失敗:「全部おすすめだから絞れない」という経営者の方が多いのですが、絞れないということはお客さんにも「何が特別なのか」が伝わっていません。

メニュー改善 STEP 3

看板ドリンクに「名前」と「ひと言」をつける

商品名はそのままでも、「店名+特徴」を加えるだけで印象が変わります。「ひと言」は「なぜこれを置いているのか」を20〜30文字で書けば十分。長い説明は逆効果です。

⚠️ よくある失敗:商品説明を長くしすぎてしまい、読む前に視線が流れてしまうケースがあります。短く、でも「心に引っかかる」一言が理想です。

メニュー改善 STEP 4

1ページ目のレイアウトを「看板ドリンク中心」に組み替える

看板ドリンクの写真か手書きイラストを中央に置き、周辺に他のドリンクを添える形に変えます。「本日のおすすめ」スペースをページの右下か左上に設けて、手書きで差し込めるようにしておくと運用が楽です。

⚠️ よくある失敗:完璧なデザインを目指してデザイナーに頼もうとし、「完成してから使う」と後回しにしてしまう。まずコンビニでラミネートできる手書き版から始めても、お客さんは気にしません。始めることが先決です。

「月商60万円の赤字だったイタリアンが、月商470万円・利益200万円になりました。最初の一歩は、メニューと販促の見せ方を変えることでした」

イタリアンオーナー(50代・男性)

まとめ:ドリンクの注文数を増やすのに、値引きは必要ない

今日の話をひと言でまとめると、「メニューの1ページ目は、費用ゼロで客単価を動かせる販促ツール」ということです。

派手な広告を打つ前に、今手元にあるメニューを見直す。看板ドリンクを1つ決め、名前とひと言をつけて1ページ目の中央に置く。それだけで、お客さんの行動は変わります。

私がこれまで833件以上の店舗を指導してきた中で感じているのは、「まず仕組みを変える」よりも「今あるものの見せ方を変える」ほうが、多くの場合で先に結果が出るということです。特に客単価の改善は、メニュー・POPなど「すでに店内にあるもの」の手直しから始めると動きが速い。

値引きやクーポンに頼らず、価値を伝えて選ばれる店にする。その入り口の一つが、メニュー1ページ目の作り直しです。

「うちのメニューをどう変えればいいか、一緒に考えてほしい」という方は、ぜひ下記からご相談ください。増益繁盛クラブでは、こうした日々の販促の改善を一緒に積み上げていける場を用意しています。静岡から全国の店舗経営者の方と、伴走しています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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