結論から言うと、飲食店のPOPはAIとデザインツールを組み合わせれば、デザインの素人でも「伝わるPOP」が今日から作れます。そして、それは特別な才能でも、高価なソフトでも必要ありません。
こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡県清水区を拠点に、飲食店・美容室など833件以上の店舗経営者の売上アップを伴走してきたコンサルタントです。
先日、久しぶりに地元・清水の三保松原まで散歩がてら足を延ばしました。富士山が雲の切れ間からきれいに見えて、気持ちが洗われる思いでしたね。そのあと清水駅周辺をぶらっと歩いていたら、地元の飲食店のPOPがいくつか目に入ったんです。料理は美味しいと知っているのに、POPが「本日のランチ 1,000円」と書いてあるだけ。これ、もったいないなあと思いながら歩いていました。
「もっと伝わる言葉をそこに載せたら、客単価が上がるのに」と感じた経験、私には何百回とあります。そして今は、AIを使えばその「伝わる言葉」を誰でも引き出せる時代になっています。
この記事では、ChatGPTなどのAIを使って飲食店のPOP文章を作り、CanvaなどのデザインツールでPOP画像に仕上げる、実践的な手順をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- なぜ飲食店のPOPに「伝わる文章」が必要なのか
- AIを使ったPOP文章の作り方(プロンプトの考え方)
- CanvaなどのデザインツールでPOP画像を組み立てる手順
- POPを継続して更新し、客単価を上げ続ける仕組みの作り方
こんな方におすすめ
- ✅ 手書きPOPや印刷業者への依頼に限界を感じている飲食店オーナーの方
- ✅ AIに興味はあるけど、何に使えばいいかわからない方
- ✅ 客単価を上げたいが、どこから手をつければいいかわからない方
- ✅ デザインや文章が苦手でPOP制作を後回しにしている方
- ✅ 静岡県内・全国の飲食店で「価値を伝える販促」を実践したい方

POPは「値段の案内板」じゃない。価値を伝える営業マンだ
多くの飲食店でPOPを見ると、「本日のおすすめ 〇〇円」という表示が多いですよね。これ、悪くはないんですが、「価格の告知」にとどまっています。
POPの本当の役割は、お客さんが「それ、食べてみたい」と感じるように動機を作ることです。価格を見せるのはそのあとでいい。まず「食べたい」という気持ちを引き出すのが先です。
私がよくお伝えするのは、POPは「無言の営業マン」だということ。人がいなくても、席に置いてあるだけで追加注文を促せる。これは飲食店の客単価アップにおいて、もっとも費用対効果の高い手段のひとつです。
では、「伝わるPOP」の文章には何が必要か。シンプルに言うと、次の3つです。
- 食材や製法の背景(なぜこれが美味しいのか)
- 食べると得られる体験や気持ち
- 読んだ人が「それ、ちょっと頼んでみよう」と思える一押し
これを毎回ゼロから考えるのは大変です。だからこそ、AIの出番です。
ChatGPTを使ったPOP文章の作り方
AIにPOP文章を作らせるとき、最初に多くの方がやりがちなのが「〇〇のPOPを作って」とだけ打ち込むことです。これだと当たり障りのない文章しか出てきません。
ポイントは、AIに「コンテキスト(背景情報)」を与えることです。
チェックポイント①:AIに渡す情報を整理する
ChatGPTに以下の情報を伝えると、ぐっと精度が上がります。
- メニュー名と価格
- 食材の産地・こだわり・製法
- このメニューを食べた人の反応(「濃厚」「さっぱり」など)
- どんなお客さんに向けて訴求したいか(ランチ女性客・夜の一杯目など)
- POPの文字数の目安(A5サイズ1枚、80字以内など)
✅ ポイント:「短く、読みやすく、食べたくなる言葉で」という指示を最後に添えると、AIは文字数と読み手への訴求を意識した文章を出力しやすくなります。
チェックポイント②:複数パターンを出力させて選ぶ
AIに「3パターン作って」と頼むのは必須です。一発目が正解とは限らない。3つ見て、一番ピンときたものをベースに自分の言葉で少し手を加える。これが最速で「自分らしいPOP文章」に仕上がるやり方です。
✅ ポイント:AIの文章をそのまま使わず、最後に店主自身の言葉を一言添えると、文章に体温が宿ります。「うちのシェフが〇年かけてたどり着いた一品です」など、短くても構いません。
「AIは下書きを作る道具です。最後の一言は、あなたにしか書けない。そこに価値があります」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
✓ ここまでのポイント
- POPは価格の告知ではなく、食べたいという気持ちを引き出す営業マン
- AIには食材の背景・訴求対象・文字数などのコンテキストを渡すと精度が上がる
- 複数パターンを出力させ、店主の言葉で仕上げるのが最速の近道
CanvaでPOP画像を組み立てる、実践的な手順
文章ができたら、次は画像に落とし込む作業です。ここで多くの方が「デザインが苦手だから…」と立ち止まってしまいます。でも、飲食店のPOPに必要なのは「プロっぽさ」より「伝わりやすさ」です。
私が実際に使っているのはCanva(無料プランで十分)です。
POP作成 STEP 1
テンプレートを選ぶ
Canvaの検索欄に「POP」「飲食」「メニュー」と打てば、飲食店向けのテンプレートが大量に出てきます。まずはこれを選ぶだけでOK。白紙から始める必要はありません。
⚠️ よくある失敗:テンプレート選びに時間をかけすぎること。「なんとなく食欲が出るな」と感じたものをさっさと選んで次に進みましょう。完成度は後から上げればいい。
POP作成 STEP 2
文章をテンプレートに流し込む
ChatGPTで作った文章をそのままコピーして、テンプレートの文字部分を差し替えます。このとき、フォントは読みやすさ最優先。凝ったフォントより、太めのゴシック体が現場では機能します。
⚠️ よくある失敗:文字を詰め込みすぎること。「伝えたいことは1枚に1つ」が鉄則です。
POP作成 STEP 3
料理の写真を入れる
スマートフォンで撮った写真で十分です。自然光の当たる窓際で撮るだけで、見栄えがぐっと変わります。AIの画像生成(MidjourneyやCanvaのAI機能)を使う選択肢もありますが、最初は実物の写真のほうがお客さんに信頼感を与えます。
⚠️ よくある失敗:ネットから拾った料理写真を使うこと。著作権の問題が生じる場合があるので、必ず自店で撮影した写真を使ってください。
POP作成 STEP 4
印刷・設置
A4またはA5サイズで印刷し、テーブルや券売機横、カウンター上に設置します。ラミネート加工(100均のものでOK)すれば繰り返し使えて衛生的です。
⚠️ よくある失敗:作っただけで設置を忘れること。POPは「貼ってあれば機能する」道具です。作ったその日に必ず設置してください。
価値を伝えるPOPと「ただの値段表示」の違い
❌ よくある失敗パターン(値段告知型POP)
- 「本日のランチ 1,000円」とだけ書かれている
- 読んでも「なぜ頼むか」の理由が何も伝わらない
- お客さんの「食べたい」という感情が動かない
✅ 推奨アプローチ(価値伝達型POP)
- 「地元・静岡産の鮮魚を毎朝仕入れ。昆布と鰹の合わせ出汁が絡む、丁寧な漬け丼です」のように、背景と体験を伝える
- 食材のこだわり・製法・生産者情報を一言添えるだけで単品の価値が上がる
- 追加注文・サイドメニューへの誘導にもPOPが機能し、客単価アップにつながる
「値段を下げて売ろうとするより、価値を上げて選ばれる店を目指す。その入り口がPOPです」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「チラシとGoogle広告で新規のお客さんが増えてきましたが、その後の客単価アップはPOPが一番効きました。今は月商が倍近くになっています」
居酒屋オーナー(40代・男性)
POPを継続的に更新する仕組みの作り方
POPで多くの方が陥るのが、「最初だけ作って、あとは放置」というパターンです。
POPは、季節ごとのメニュー変更・食材の入れ替わりに合わせて更新してこそ機能し続けます。逆に言えば、更新の仕組みさえ作ってしまえば、あとはAIとCanvaの組み合わせで驚くほど速く回せます。
私がおすすめしているのは、月1回「POP更新デー」を決めてしまうこと。その日にChatGPTで文章を3〜5品分まとめて作り、Canvaで一気に仕上げる。これを習慣にするだけで、POPが「生きた販促物」として機能し続けます。
AIを使えば、以前は1枚30分かかっていた作業が5〜10分で終わるようになります。時間的なハードルが下がると、継続が現実的になります。
「アパレルの方で、AIで販促文の作成速度が10倍になったという事例もあります。飲食店のPOPでも同じことが起きています」
小売店(アパレル)オーナー・受講生の声より
まとめ:AIとデザインツールで、今日からPOPを変えてみてください
飲食店のPOP制作にAIを使う、というと「難しそう」と思う方も多いですが、実際に手を動かしてみると「これならできる」と感じるはずです。
整理すると、手順はシンプルです。
- ChatGPTにメニューの背景・こだわりを伝えて、複数パターンの文章を出力させる
- 最後の一言だけ、自分の言葉を添える
- Canvaのテンプレートに流し込み、自店の写真を入れて印刷・設置する
- 月1回の更新を習慣にする
値段を下げなくても、「伝わるPOP」が一枚あるだけで、お客さんの行動は変わります。客単価が変わります。そしてそれが積み重なると、月末の利益の残り方が変わってきます。
地道な一枚が、確実に経営の体力を育てていきます。
もっと具体的にPOP制作やAI活用・集客の仕組みについて学びたい方は、ぜひ下記からのぞいてみてください。全国の飲食店・美容室・小売店オーナーが実践している場です。
一緒に、隣を歩きながら進めましょう。