2.集客対策

飲食店のLINE配信、何を送れば再来店が増えるか

梅雨が明けて、蒸し暑い日が続いてきました。こんな季節、私・渥美はというと、週末の朝イチに畑へ出かけるのが日課になっています。朝5時台に起きて、まだ涼しいうちにトマトやきゅうりの様子を見に行く。この時間が、一週間の中でいちばん頭がすっきりする時間なんです。

畑をやっていると、「水やりのタイミング」と「声がけの頻度」がすごく大切だと実感します。多すぎても根が腐るし、少なすぎても育たない。ちょうどいい頻度で、ちょうどいいものを与え続けることで、作物は少しずつ大きくなる。

これ、飲食店のLINE配信に、そのままあてはまるんですよね。

今回の記事では、「LINE配信、何を送ればいいの?」と悩む飲食店オーナーの方に向けて、再来店につながるコンテンツの方向性を整理してお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 飲食店のLINE配信でよくある失敗パターン
  2. 再来店が増えるLINEコンテンツの4つの方向性
  3. 配信頻度と送るタイミングの考え方
  4. クーポン依存から抜け出すための切り替え方

こんな方におすすめ

  • ✅ LINE公式アカウントを作ったけど、何を送ればいいか迷っている飲食店オーナー
  • ✅ クーポンばかり送っていて「値引き集客」から抜け出したい方
  • ✅ リピーターを増やしたいが、具体的な方法がわからない方
  • ✅ LINE配信を「仕組み」として続けられるようにしたい方
  • ✅ 既存のお客さんとの関係をもっと深めたいと感じている方
飲食店のLINE配信、何を送れば再来店が増えるか | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「クーポンを送ればいい」という思い込みが、お客さんを遠ざける

LINE配信を始めたばかりのお店によくあるのが、「とりあえずクーポンを送っておけばいい」という運用です。

気持ちはとてもよくわかります。手っ取り早く来店を促せそうだし、お客さんも喜ぶだろうと思いますよね。でも、これを続けると少しずつ問題が出てきます。

❌ クーポン配信だけのよくあるパターン

  • 最初は反応がよかったのに、徐々に開封率が落ちていく
  • クーポン目当てのお客さんだけが来るようになり、正規の価格では来なくなる
  • クーポンを出さない月は、来店数がガクっと落ちる
  • 「このお店、いつもクーポン送ってくるな」とブランドイメージが下がる

✅ 関係を育てるLINE配信のアプローチ

  • お客さんに「このお店、面白いな」「また行きたいな」と感じてもらうコンテンツを届ける
  • 来店のきっかけを「値引き」ではなく「気になる」「会いたい」に変える
  • クーポンは使う場合でも、関係性を補う補助的な役割として位置づける

価格で集まったお客さんは、価格で去っていきます。これは飲食店に限らず、どの業種でも同じです。LINE配信を「値引きの道具」にするか「関係を育てる道具」にするかで、半年後・一年後のリピーター数はまったく違う結果になります。

再来店が増える、LINEコンテンツの4つの方向性

では、クーポン以外に何を送ればいいのか。私がサポートの現場で見てきた中で、実際に反応がよかったコンテンツを4つの方向性に整理しました。

チェックポイント1:「人」が見えるコンテンツ

料理の写真を送るお店は多いですが、「作った人の顔」が見えるコンテンツはまだまだ少ない。「今日、仕入れた○○が特にいい状態でした。明日から限定で出します」「実は料理長が先週、産地に足を運んできまして……」といった「人の気配」が感じられるメッセージは、開封後の反応率が上がります。

✅ ポイント:料理の情報だけでなく「誰が」「どんな思いで」を一言添えるだけで、読み手との距離がぐっと縮まります。

チェックポイント2:「季節・旬・限定」の情報

「今だけ」という情報は、人が動く大きなきっかけになります。旬の食材の仕入れ情報、期間限定メニューの登場、今月の特別コースの告知など。これはクーポンとは違い、「行かないと損をする」ではなく「行きたくなる」という感情に訴えます。

✅ ポイント:季節ネタは意外と早めに送った方が効果的です。「来週から始まります」くらいのタイミングが、予定を押さえてもらいやすい。

チェックポイント3:「舞台裏・こだわり」を伝えるコンテンツ

仕入れ先の農家さんの話、仕込みの工程、食器や空間へのこだわり、スタッフの話。こうした「なぜ、このお店はこうなのか」という背景情報は、読んだお客さんが「知人に話したくなる」コンテンツになります。口コミのタネになる情報、とも言えます。

✅ ポイント:堅苦しくならなくて大丈夫。「実はうちのスープは、毎朝4時から取っているんです」みたいな一文で十分です。短くても「へぇ」と思ってもらえる情報が一番よく読まれます。

チェックポイント4:「来店シーン」を具体的に想像させる情報

「○○にぴったりのコース、あります」「仕事帰りにちょっと一杯したいときは、カウンター席がおすすめです」といった使い方の提案。お客さんが「今度、こういうときに来よう」という具体的なイメージを持てると、次の来店につながりやすくなります。

✅ ポイント:「誰と・どんなシーンで」を想定して書くと、読んだお客さんが「これ、自分のことだ」と感じる確率が上がります。

✓ ここまでのポイント

  • クーポン一辺倒のLINE配信は、価格目当てのお客さんしか育てられない
  • 再来店を増やすには「人が見えるコンテンツ」「旬・限定情報」「舞台裏」「来店シーンの提案」の4方向が有効
  • 短くていい。「へぇ」と思ってもらえる一文がある配信が、一番よく読まれる

「LINE配信を仕組みとして続けるコツは、『売り込まない回』を意図的に作ることです。売り込まない回が積み重なることで、売り込む回の反応が上がる。畑で言えば、毎回肥料をやりすぎると根が焼けてしまう。定期的に『水だけ』やる回があるから、作物は育つ。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

配信の頻度と「送るタイミング」の考え方

「何を送るか」と同じくらい大切なのが、「いつ・どのくらいの頻度で送るか」です。

私が畑で実感するのが、水やりの間隔。毎日やりすぎると逆効果で、かといって週に一度では足りない時期もある。LINEも同じで、多すぎると「うるさい」になり、少なすぎると「存在を忘れられる」になります。

飲食店の場合、月に4〜8回(週1〜2回)がひとつの目安です。ただし毎回が「告知・売り込み」では開封率が落ちていくので、先ほどの4つの方向性を組み合わせながらバランスをとることが大切です。

送るタイミングで効果が出やすいのは、以下のようなシーンです。

  • 水曜〜木曜の昼頃:週末の来店を検討し始める時間帯。「今週末のご予定は?」という文脈で送りやすい
  • 月曜の朝:週の始まりに「今週のおすすめ情報」として届ける。仕事モードの頭に入りやすい
  • イベント・記念日の2週間前:誕生日・記念日・季節行事の直前よりも、「予定を押さえてもらえる」タイミングに送る方が来店につながりやすい

配信のスケジュールは、「思いついたら送る」から「月次のカレンダーに落とす」に変えると続けやすくなります。毎月の初めに「今月の配信テーマ」を決めておくだけで、現場の忙しさに流されずに続けられます。

「結局、続かない」を防ぐための仕組みの作り方

LINE配信でいちばん多い悩みが、「最初はやっていたけど、続かなかった」です。

忙しい現場を抱えながら、配信のネタを考えて文章を書く。確かに大変です。でも、続かない理由のほとんどは「ネタが尽きる」ではなく、「いつやるか決まっていない」ことにあります。

たとえばこんな仕組みの作り方があります。

LINE配信 STEP 1

「配信ネタのストック帳」を作る

仕込みの合間、仕入れ先との会話、お客さんから言われて嬉しかった言葉——日常の中に「ネタの種」はたくさん転がっています。それをスマホのメモやLINEのノートに記録しておく習慣をつけるだけで、「何を書けばいい?」という状態がなくなります。

⚠️ よくある失敗:「いいネタが浮かんだときだけ送る」という運用では、忙しい月は1回も送れないまま終わります。記録の習慣が先です。

LINE配信 STEP 2

月初めに「テーマカレンダー」を作る

たとえば「第1週は季節メニュー告知・第2週は舞台裏・第3週は来店シーン提案・第4週はスタッフ紹介」という大枠を決めておく。文章の内容はその週に考えるとしても、テーマが決まっているだけで作業時間が半分以下になります。

⚠️ よくある失敗:「内容まで全部事前に決めよう」とすると、計画づくりで力尽きてしまいます。テーマだけ決めて、文章は当週に書く方が現実的です。

LINE配信 STEP 3

AIに下書きを作らせる

最近では、ネタのメモをChatGPTやClaudeに入力するだけで、LINE配信用の文章の下書きを作ってもらえます。仕上げの確認は5分程度。これだけで、配信にかかる時間が大幅に短縮されます。「AIは難しそう」と感じる方でも、スマホのメモを貼り付けるだけで動くので、試してみると意外とすぐ使えます。

⚠️ よくある失敗:AI任せにしすぎて「お店の言葉」が消えてしまうこと。最後の一文だけでも自分の言葉に書き換えると、読んだお客さんへの伝わり方が変わります。

「畑をやっている渥美さんがよく言うんですが、『毎日少しずつ手をかけた畑と、たまに気が向いたときだけ手をかけた畑では、秋の収穫が全然違う』と。LINE配信も同じで、毎月続けてきた店と、思い出したときだけ送る店では、半年後のリピーター数に大きな差が出ます。地味でも続けることが、一番の差別化になる。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「LINE集客とフォローアップを仕組み化してから、リピート率が38%から71%になりました。月商も1年で1.6倍になって、クーポンを出さなくても来てくれるお客さんが増えたのが一番うれしいです。」

美容室オーナー(2店舗経営)

まとめ:LINE配信は「関係を耕す」仕事

私・渥美が畑で一番好きな瞬間は、収穫の瞬間ではなくて、毎朝水をやりに行く静かな時間です。結果が出るのはずっと先だけれど、今日の手入れが確実に未来につながっている感覚がある。LINE配信も、それに似ていると思っています。

今日送った一通が、すぐに来店につながるとは限らない。でも「あのお店、定期的に面白い情報を送ってくれるな」という記憶の積み重ねが、「そういえばあのお店に行こう」という気持ちを生みます。お客さんとの関係は、毎月の配信で少しずつ耕していくものです。

まず一歩としては、今月の配信テーマを4つ決めてみること。クーポン以外のネタを1本送ってみること。それだけで、半年後のお客さんとの関係が変わってきます。

「何を送ればいいかわからない」「続け方を整理したい」という飲食店オーナーの方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。支援実績833件以上の現場から生まれた、具体的な販促の組み立て方をお伝えしています。

着実に繁盛店を目指すあなたへ

まずは情報収集から、という方はこちらからどうぞ。無料でアカウントを開設できます。

繁盛店ポータル無料アカウント開設

一緒に、少しずつ耕していきましょう。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-2.集客対策