3.儲かる販促と利益アップ

飲食店のブランドの作り方、価格で選ばれる店から「あの店じゃないと」に変わる考え方と手順

秋の終わりの静岡の朝。

ランニングコースの途中に、
地元でながく続く中華料理店があります。

朝8時前だというのに、
シャッターの前にメモが貼ってあります。

「本日の日替わりは麻婆豆腐。
仕入れたての豆腐を使います」

こんな一言が書かれているだけで、
私は「今日の昼はここにしよう」と思います。

別に安売りのチラシでも、
クーポンでもありません。

「今日の豆腐」を教えてくれただけです。

でも、それだけで行きたくなる。

と言うことで、今日は
「価格で選ばれる店」から
「あの店じゃないと」に変わるための
ブランドの作り方をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 飲食店のブランドが「価格競争」に引きずられる理由と構造
  2. 「あの店じゃないと」と思わせる価値の伝え方の順番
  3. POP・看板メニュー・ニュースレターを使った具体的なステップ
  4. 値下げに頼らず客単価を上げた実例と考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 「安くしないと選ばれない」という不安がずっとある飲食店オーナーの方
  • ✅ クーポンや値引きに頼った集客から抜け出したい方
  • ✅ 看板メニューを作りたいが、どこから手をつければいいか分からない方
  • ✅ 客単価を上げたいのに、値上げに踏み切れずにいる方
  • ✅ 「うちの店の良さ」を言葉にできていないと感じている方
飲食店のブランドの作り方、価格で選ばれる店から「あの店じゃないと」に変わる考え方と手順 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「安くしないと選ばれない」は、本当にそうでしょうか

「値段で選ばれているうちは、
値段で負けたら終わりです」

これは私がコンサルで
よくお伝えする言葉です。

でも、「安くしないと選ばれないのでは」
という不安、わかります。

お店を続けてきた方なら、
誰しも一度は通る道です。

近くに安い店ができた。
食べログのランキングが下がった。
常連さんの来る頻度が減ってきた。

そうなると、つい
「ランチを100円下げようか」
「クーポンを配ろうか」
と考えてしまいます。

でも、これは逆です。

値段を下げれば利益が削れます。
利益が削れれば、仕入れに使えるお金が減ります。
仕入れが落ちれば、料理の質が落ちます。
料理の質が落ちれば、お客さんは離れます。

この悪循環から抜け出すには、
「価格を下げる」という発想そのものを
手放すところから始まります。

問題は価格ではなく、
「価値が伝わっていないこと」です。

「価値が伝わっていない」と頭ではわかっていても、じゃあ具体的に何から手をつければいいか、一人では整理しにくいですよね。無料で読める書籍の中に「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」(48ページ)があり、自店診断ワークシートで自分のお店の現状を整理するところから始められます。メール登録だけで、1分で受け取れます。

【無料】販促改善の教科書と経営ツールを受け取る ›

ブランドとは「特別な理由」を相手の頭に植える作業です

「ブランドを作る」と聞くと、
大手チェーンの話に聞こえるかもしれません。

でも、個人店のブランドは
もっとシンプルなものです。

「あの店じゃないと」
「あの料理じゃないと」
「あの店主に会いに行きたい」

こう思われることが、
個人店のブランドです。

そして、これを作るために必要なのは
広告費でも、おしゃれなロゴでもありません。

「価値を伝える接点」を増やすこと。

これだけです。

あなたのお店は、
その価値をお客さんに伝えていますか?

「伝えているつもり」になっていませんか?

「お客さんは来てみるまで、あなたのお店の良さを知らない。でも来てからも伝えなければ、その良さは持って帰ってもらえません。価値を伝えることは、料理を作ることと同じくらい大事な仕事です」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

✓ ここまでのポイント

  • 値下げは利益を削り、品質低下→客離れのループを生む
  • 「価格で選ばれている」状態は、いつでも価格で負け得る不安定な立場
  • 個人店のブランドとは、「あの店じゃないと」という理由を作ること

POPやニュースレターで「価値を伝える」と言っても、自分のお店に当てはめようとすると手が止まることがあります。無料で読める「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)には、看板メニューの設計から販促物の作り方まで、順を追って整理されています。メール登録のみで、すぐ読み始められます。

【無料】増益繁盛店になる12ステップを受け取る ›

STEP1:看板メニューを「ひとつ」決める

ブランド構築 STEP 1

「何屋か」ではなく「何が一番うまい店か」を決める

メニューをたくさん並べると、
「何でもある店」になります。

「何でもある店」は、
残念ながら「何もない店」に見えます。

だから最初にやることは、
看板メニューをひとつ決めることです。

例えば、ラーメン店で言えば
「醤油一択、あとはサイドだけ」
という店が強い理由はここにあります。

居酒屋なら
「焼き鳥は他所に負けない」
という一点突破が、口コミの起点になります。

看板メニューを決めるときのポイントは3つ。

  • あなたが一番自信を持って出せるもの
  • 原価と手間のバランスが取れているもの
  • 「これはどこにあるの?」と聞かれたことがあるもの

「そんなメニュー、うちにはない」
と思った方、少し待ってください。

常連さんに「うちで一番好きな料理は何?」
と聞いてみてください。

答えが看板メニューの候補です。

⚠️ よくある失敗:看板メニューを「いくつも」作ろうとすること。ひとつに絞るから意味があります。

STEP2:POPで「理由」を言葉にする

ブランド構築 STEP 2

商品の前に「なぜこれがうまいのか」を置く

看板メニューが決まったら、
次はPOPです。

POPというと、
「おすすめ!」「人気No.1!」
という文字を書いたものを想像するかもしれません。

でも、それは意味がありません。

「おすすめ」は理由じゃないからです。

POPに書くのは「なぜそれが特別なのか」です。

例えば、こういうことです。

❌ よくあるPOP(理由なし)

  • 「当店人気No.1!麻婆豆腐 850円」
  • 情報が「値段と順位」だけ。選ぶ理由にならない

✅ 価値が伝わるPOP(理由あり)

  • 「豆腐は毎朝、地元の豆腐店から仕入れています。柔らかさが全然違うので、一度食べてみてください。麻婆豆腐 850円」
  • 仕入れの背景・質の違い・店主の言葉が入ることで、「食べてみたい」に変わる

POPひとつで、
同じ850円のメニューの「見え方」が変わります。

値段は同じでも、
「価値が伝わっている850円」は
「ただの850円」とは違います。

これが飲食店の値上げを成功させる考え方にもつながる話で、
価格を上げる前に「価値を伝える」ことが先です。

⚠️ よくある失敗:POPを作ったのに「手書きが恥ずかしい」と貼らないこと。きれいに書かなくていいです。手書きのほうが温かみが出て、個人店には合っています。

STEP3:ニュースレターで「人」を伝える

ブランド構築 STEP 3

料理の前に「作る人」を知ってもらう

POPで「なぜこの料理か」を伝えたら、
次は「なぜこの店なのか」を伝える番です。

そこで使うのが、ニュースレターです。

難しく考えなくていいです。
A4用紙1枚でいい。

書く内容は、たとえばこういうことです。

  • 今月の仕入れで良かった食材の話
  • 新メニューを考えた経緯
  • 最近お客さんに言われて嬉しかった一言
  • 来月のおすすめメニューの予告

「そんな話、誰が読むの?」
と思った方、これも逆です。

チェーン店では絶対に読めない話だから、
読まれるんです。

「あの店主、今月は○○産の食材を探しに行ったんだって」
こう言ってもらえたら、
もうその店はブランドになっています。

個人店の強みは「人」です。
その「人」を伝えずにいるのは、
最大の武器を使っていないのと同じです。

「月商15%増で安定してきました。仕入れの見直しで週3時間が浮いて、その時間を使って店のことを考えられるようになった。焦りが前向きな計画に変わった感じです」

中華料理店オーナー(60代・男性)

この方が実践したのも、
難しい手法ではありません。

仕入れを整理して、
浮いた時間で「伝えること」に使った。

それだけで月商が15%上がって、
気持ちまで変わっています。

⚠️ よくある失敗:ニュースレターを「完璧に書こう」として一度も出せないこと。最初は2〜3行でいい。続けることが大事です。

STEP4:「あの店じゃないと」をお客さんに言ってもらう仕掛けを作る

ブランド構築 STEP 4

口コミを「起こす」のではなく「起きやすくする」設計をする

ここまでのステップで、
看板メニューが決まり、
POPで価値が伝わり、
ニュースレターで人柄が伝わってきます。

次は、それをお客さんが
「誰かに話したくなる」設計です。

「口コミしてください」と頼むのは逆効果です。

でも、話のネタを置いておくことはできます。

例えば、こういうことです。

  • 「これはどこで仕入れているの?」と聞かれそうな食材の産地をメニューに書く
  • 「珍しい名前だね」と言われる看板メニューの名前をつける
  • 会計のときに「今日のおすすめは食べましたか?」と一声かける

「話のネタ」があると、
帰ったあとで家族や同僚に話してくれます。

「あそこの中華、豆腐が違うんだよ」
「あの店長、産地にこだわってるらしくてさ」

こうやって口コミは起きます。

Googleマップのクチコミも、
書いてもらうきっかけは同じです。

「話したくなる体験」が先にあって、
クチコミは後からついてきます。

クチコミを増やすための具体的な取り組みと、
売上を客数・客単価・来店頻度に分解して考える手順は、
合わせて読んでみてください。

⚠️ よくある失敗:Googleマップへの誘導だけに頼ること。まず「話したくなる体験」がないとクチコミは増えません。

まとめ:ブランドは一日で作れないが、今日から始められる

「あの店じゃないと」
と言われる店になるのに、
大きな予算は要りません。

順番はこうです。

  1. 看板メニューをひとつ決める
  2. POPで「なぜ特別か」を言葉にする
  3. ニュースレターで「人」を伝える
  4. 話のネタを置いて、口コミが起きやすくする

どれも今日から動けることです。

「そんな時間ない」と思った方、
少し視点を変えてみてください。

値引きクーポンを考える時間を、
POPを書く時間に使う。

それだけで変わります。

「価格で選ばれる店」は、
いつも価格で勝負しなければなりません。

「あの店じゃないと」と思われる店は、
価格以外で選ばれています。

どちらが長く続けられるか、
答えは明らかです。

看板メニューとPOPの設計については、
飲食店のコンセプトを「誰に・何を・なぜここで」の3問で言語化する手順も参考になります。

ぜひ、今日の営業が終わったあとで
「うちの看板メニューは何か」を
紙に書いてみてください。

そこから全部始まっていきましょう。

店舗経営は、じっくり育てる畑仕事です。
今日植えた種が、来年の常連さんになります。

「価格で選ばれている状態から抜け出したい」と思い始めた今が、動くタイミングです。増益繁盛クラブでは、看板メニューの設計・POPの書き方・客単価の適正化まで、あなたのお店の具体的な状況に合わせて一緒に考えます。申込フォームに必要事項を入力するだけで始められます。

着実に「あの店じゃないと」と選ばれる店を目指す ›

ハワードジョイマン公式

記事のとおりにやってみたいが、一人では続かないという方へ

増益繁盛クラブは、繁盛店づくりのノウハウと、同じ立場の経営者が集まる場と、集客ツールをまとめて使える会員制サービスです。

  • 増益繁盛メソッドの動画教材と、月1回のセミナー
  • 会員掲示板(BAND)で、同じ立場の経営者と情報交換
  • 増益繁盛メソッドを搭載した専用AIに、24時間いつでも相談
  • ゴールドは繁盛店MEOナビを1店舗ぶん無料で利用できる

ゴールドクラス 月額9,800円(税込)/新規ご入会は初月980円

増益繁盛クラブの内容を見る
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役社長
・株式会社繁盛店研究出版 取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役社長
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-3.儲かる販促と利益アップ