2.集客対策

飲食店のSNS集客方法、投稿の種類と運用の優先順位を決める5つの基準

先日、ある居酒屋のオーナーさんと話していて、こんな言葉が出てきた。

「インスタもやってるし、Xもやってる。
Googleビジネスプロフィールも更新してるし、
LINEも始めた。
でも、どれが効いてるのか全然わからない。」

その方、月商は550万円前後で
何年も横ばいが続いている状態だった。

手を動かしていない、わけじゃない。
むしろ動かしすぎている。
でも結果が出ない。

その理由はシンプルで、
「何のために、どのSNSを、誰に向けて発信するか」
という優先順位が決まっていなかったから。

と言うことで、今回はそのオーナーさんとのやりとりを
もとに、SNS投稿の種類と優先順位の決め方を
5つの基準で整理してみます。

📋 この記事でわかること

  1. SNS集客の優先順位を決める5つの判断基準
  2. 「客数・客単価・来店頻度」の売上分解とSNSの関係
  3. 投稿の種類ごとにどの売上指標に効くかの整理
  4. 今日から運用の重点を絞るための考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ SNSを複数運用しているが、何が効いているのか判断できていない方
  • ✅ 投稿に時間をかけているのに集客につながっている実感がない方
  • ✅ SNSのどれかに絞りたいが、どれを優先すべきか迷っている飲食店オーナー
  • ✅ 月商の壁を越えるために、SNS集客の仕組みを整えたい方
  • ✅ 値引きクーポンに頼らず、価値を伝えて選ばれたい方
飲食店のSNS集客方法、投稿の種類と運用の優先順位を決める5つの基準 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

SNSを「とりあえず全部やる」は、なぜ機能しないのか

飲食店のSNS運用で一番多い失敗は、
「全部やろうとする」こと。

インスタで料理写真を投稿して、
Xで日常をつぶやいて、
TikTokで調理動画を上げて、
LINEでクーポンを配信する。

どれも間違いではない。
でも、どれも「誰に何を届けるか」が曖昧なまま
動かしているから、効果が出ない。

売上は「客数×客単価×来店頻度」に分解できる。
この3つのどこが弱いかによって、
使うべきSNSも、投稿の内容も変わってくる。

新規のお客さんを増やしたいなら、
Googleマップやインスタの発見タブで
検索されることが先決。
常連さんにまた来てもらいたいなら、
LINEやメルマガのほうが効く。

目的と手段がズレたまま
「毎日投稿を頑張る」のは、
的外れの方向に全力疾走しているのと同じ。

「SNSは手段です。先に『自分のお店の弱点はどこか』を見極めてから、どのSNSを使うかを決める。その順番が逆になっているお店が、圧倒的に多い。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

では、どう優先順位を決めるのか。
5つの基準で整理していきます。

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優先順位を決める5つの基準

チェックポイント1:今のお店の「弱点」はどこか

まず売上を「客数・客単価・来店頻度」に分解して、
自店のボトルネックを特定する。

新規客が少ないなら、発見される仕組みが弱い。
客単価が低いなら、価値の伝え方が弱い。
リピートが少ないなら、関係性の維持が弱い。

✅ ポイント:直近3ヶ月の数字を見て、どの指標が最も低いかを確認する。そこに集中してSNSの目的を設定すること。

チェックポイント2:投稿が「客数」「客単価」「来店頻度」のどれに効くか

SNSの投稿には大きく4種類ある。

①新規発見を狙う投稿(インスタの#タグ検索・Googleマップ写真など)
②価値を伝えて単価を上げる投稿(こだわり食材・ストーリー系コンテンツ)
③再来店を促す投稿(LINE配信・期間限定メニュー告知)
④口コミ・拡散を促す投稿(UGC誘導・レビュー依頼)

✅ ポイント:自分が今発信している投稿が、4種類のどれにあたるかを分類する。偏っていれば、欠けているカテゴリを意図的に補う。

チェックポイント3:自分が「継続できる」プラットフォームはどれか

写真を撮るのが得意なら、インスタが向いている。
話すのが得意なら、Reelsや動画系が向いている。
文章で伝えるのが得意なら、LINEやブログが向いている。

苦手なプラットフォームで無理に発信すると
続かないし、質も下がる。

✅ ポイント:「何が正しいか」より「何が自分に続けられるか」を優先する。続けることが最大の差別化になる。

チェックポイント4:お客さんが「実際に使っているSNS」はどれか

30代女性がメインのカフェなら、インスタ優先。
40〜50代の常連が多い居酒屋なら、LINE優先。
ランチ利用が多いなら、Googleマップの評価が先。

自分がやりたいSNSではなく、
お客さんが使っているSNSを優先する。

✅ ポイント:常連さんに「SNSは何を使ってますか?」と一言聞いてみる。3人に聞けば傾向がわかる。

チェックポイント5:「広告投資」と「無料投稿」のバランスをどう取るか

SNSは無料で発信できる。
でも「お金を掛けずに売上を伸ばす」という発想は
長続きしない。

Googleマップのリスティング、
インスタの広告、LINE広告。
初期投資として月に数万円のSNS広告を
組み合わせることで、発信の効果は一気に上がる。

✅ ポイント:まず無料運用で投稿の型をつくり、反応が良かった投稿に広告費をかけて拡大する。広告なしの自然投稿だけで勝とうとしない。

✓ ここまでのポイント

  • SNSの優先順位は「客数・客単価・来店頻度」のどこが弱いかで決まる
  • 投稿は4種類に分類でき、目的に合ったカテゴリを意図的に補う必要がある
  • お客さんが使っているSNSを優先し、継続できるプラットフォームに集中することが基本

「優先順位が明確になると、迷いが消える」という話を紹介しましたが、何から始めるかの順番を整理した74ページの「増益繁盛店になる12ステップ」も、無料登録ですぐ読めます。SNS運用の優先順位を決める前に、自店の弱点がどこかを数字で確認するための診断ワークシートも付いています。

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「何から手をつければいいかわからない」を抜けた話

先ほどの居酒屋オーナーさんの話に戻る。

「何から手をつければいいか、ずっとわからなかった」
というのが、正直な言葉だった。

情報はたくさんある。
やるべきことも、なんとなくわかっている。
でも、全部やろうとするから全部中途半端になる。

この状態、飲食店に限った話じゃない。

「月商300万の壁を突破したあと、振り返ったら『優先順位が明確になって、迷いが消えた』ことが一番大きかった。何が正解かわからない状態から抜けたのが、全部の始まりでした。」

開業3年サロン(女性・30代)

これはサロン経営者の言葉だけど、
飲食店でも全く同じことが起きている。

「何から手をつければいいか」がわからないまま
動き続けるのは、疲弊するだけ。

先に「弱点はどこか」を決めてから、
「そこに効くSNSはどれか」を選ぶ。
その順番を変えるだけで、
動き方が全然違ってくる。

SNS集客で迷いが消えた経営者に共通しているのは、
「全部やること」をやめた人たちだ。

SNSと紙販促・MEO・LINEを組み合わせる考え方

SNSだけで完結させようとするから、
限界が来る。

新規客の発見には、
Googleマップ(MEO)とインスタの組み合わせが強い。
来店頻度を上げるには、
LINEとニュースレターが効く。
客単価を上げるには、
店頭のPOPとメニュー表の見せ方も同時に変える必要がある。

紙の販促とネットの集客を
「どちらが正しいか」で比較する必要はない。
どちらも手段。
目的に合わせて組み合わせるのが正解。

例えば、ランチ集客を強化したいなら、
インスタで料理写真を発信しながら、
近隣オフィスへのチラシを同時に撒く。
この両輪があって、はじめて数字が動き始める。

SNSに特化した投稿の作り方についても、
飲食店のインスタ投稿ネタに困った時に使える7つの切り口を
別の記事で整理しているので、参考にしてみてください。

また、SNS投稿をAIで効率化したい方は、
飲食店でのChatGPT活用、メニュー説明からSNS投稿までの使い方一覧も
実際の場面別で整理しています。

あなたのお店は、今どの売上指標が弱いですか?
SNSに使っている時間は、その弱点に効いていますか?

この2問に答えられると、
運用の優先順位は自然と決まってくる。

今日からできること、1つだけ決める

「SNSを頑張る」という目標は曖昧すぎる。
必ず大変。

「今月は新規客を増やすために、
インスタにランチ写真を週3本投稿する」
という目標は動ける。

「そんな時間ない」と思った方は、
まず投稿する頻度を週1本に落としていい。
続けることのほうが、頻度より大切。

「そんなお金ない」と思った方は、
まず無料のGoogleマップ写真の更新から始めていい。
写真を月5枚更新するだけで、
検索上の表示が変わることがある。

大事なのは、全部やることじゃない。
弱点に効く1つを、今すぐ始めること。

売上は意図的に作れる。
SNSも、仕組みで動かせる。

運任せの発信から、
目的を決めた発信へ切り替えていきましょう!

SNSと広告を組み合わせた集客の全体設計については、
飲食店でGoogle広告の効果が出ないと感じる前に見直すべき設定と運用の手順も
あわせて読んでみてください。

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走る方向を決めてから、走り出しましょう。

追伸
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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役社長
・株式会社繁盛店研究出版 取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役社長
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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