飲食店の集客方法で最初にやるべきは「店前看板の改善」。明るさを3倍にするだけで売上が変わる理由
最近、夜の街を歩いていて気づいたことがあります。
夏から秋にかけて日が短くなると、夕方5時台からもう外が暗くなりますよね。そうすると、明るいお店と暗いお店の差が、昼間とは比べものにならないくらいくっきり見えてくる。
明るく照らされたお店の前は人が自然と足を止めます。一方、外から見て薄暗いお店は、営業しているのかどうかすら怪しくて、通り過ぎてしまう。
これ、オーナーさん自身はなかなか気づかないんですよね。毎日同じ場所に立っていると、自分のお店の「見え方」が麻痺してしまうんです。
今回は、飲食店の集客でまず最初に手をつけるべき「店前看板の改善」について話します。広告費ゼロで、今週から動けることです。とにかく読んでみてください。

「美味しい料理があるのに客が来ない」の本当の原因は、入店率にある
売上が伸び悩んでいるオーナーさんと話すと、多くの方が「料理の味には自信がある」とおっしゃいます。それはそうですよね。腕を磨いて、食材を吟味して、本当に美味しいものを出している。
でも、その美味しさはお客さんに届いていますか?
私がコンサルをするとき、売上を「7つの軸」で分解して考えます。入店率・購入率・購入点数・客単価・来店回数・来店タイミング・新規客、この7つです。
このうち、一番すぐに成果が出やすくて、かつ放置されているのが「入店率」です。
入店率というのは、お店の前を通ったお客さんのうち、実際に中に入ってきた人の割合のこと。料理がいくら美味しくても、お客さんが扉を開けなければ何も始まりません。
そして入店率に直結する要素として、最初に見直すべきが「店前看板」と「外観の明るさ」なんです。
【診断チェックリスト】あなたのお店の看板、こうなっていませんか?
まず自分のお店を診断してみてください。夜の営業時間帯に、道路を挟んだ向かい側から自分のお店を見てみてください。以下の項目、いくつ当てはまりますか。
- □ 看板の電球が切れていたり、くすんで薄暗くなっている
- □ 看板に「美味しそうな料理の写真」がない、または古くて色あせている
- □ 店名と営業時間しか書いていない(何が食べられるのかわからない)
- □ 周辺の店と比べて、自店の照明が一段暗い
- □ 看板の文字が多すぎて、通りすがりに読めない
- □ 「本日のおすすめ」などを手書きで書いているが、文字が小さくて遠くから読めない
- □ 入口ドアの前に何も置いていない(のぼりもPOPも何もない)
3つ以上当てはまったなら、今すぐ看板の改善から着手してください。これは「気が向いたら」ではなく、「今週中に」です。
なぜなら、看板は一度良くすれば、24時間365日働き続けてくれる最も安い販促物だからです。
照明を3倍明るくしたコーヒー店の話
実際の事例を話しますね。
あるコーヒー店のオーナーさん、店内飲食の売上が月7万円しかなかった時期がありました。テイクアウトはそこそこあったんですが、「なぜか店内に座ってもらえない」という状況です。
そこでまず取り組んだのが、外観照明の強化でした。周辺の店より3倍明るくなるよう照明を増設して、入口付近に料理写真と「本日のコーヒー」を大きく書いたPOPを立てた。それだけです。
結果、店内飲食の売上が月7万円から32万円に跳ね上がりました。
何か特別な料理を開発したわけでも、SNS広告を打ったわけでもありません。「見えるようにした」「入りやすくした」、それだけで4倍以上になったんです。
これが入店率の改善が持つ力です。
看板改善で今週からできる3つの打ち手
「2週間で3つだけ実行する」というのが私のスタンスです。あれこれ手を出すより、3つに絞って確実にやり切る。それを繰り返すだけで、年間72の打ち手が打てる経営者になれます。
今週の3つは、これで決まりです。
①外観の照明を、周辺の店の3倍明るくする
これが最優先です。夜に自分のお店の前に立って、向かいから見てください。周りの店と比べて「明らかに明るい」という状態になっているかどうか。なっていなければ、照明を足すかLEDに交換するかして、とにかく明るさを上げてください。
「電気代がかかる」という声を聞くことがありますが、照明代と集客の費用対効果を比べれば、まったく問題ありません。ホットペッパーの掲載費を払い続けるより、よっぽどコスパがいい。
②看板に「美味しそうな写真」と「3〜4個の言葉」を入れる
看板を見て「何が食べられるのか」が3秒でわからないのは、機会損失です。
ここで大事なポイントが一つ。ターゲットは常に初心者です。「特注麺」「魚介ダブルスープ」みたいなマニアックな言葉は、食べ歩き系の玄人には刺さっても、普通のお客さんには届きません。玄人相手にしちゃダメなんです。
「とろとろ煮込んだ牛すじ煮込み」「タレにこだわった自家製焼き鳥」のように、食べた時のイメージが湧く言葉を選んでください。そして必ず実際の料理写真を添える。写真は言葉の10倍伝えます。
③「その場で使えるクーポン」または「本日のおすすめ」を看板に置く
通りすがりのお客さんが入店を迷っている時に、後押しになるのが「今日・今すぐ得できる情報」です。
「本日限定!〇〇サービス」「今日のおすすめ〇〇、残り△席」のような情報は、判断を今この瞬間に引き寄せます。「今度来よう」は大抵来ません。「今日入ろう」に変えるための一押しです。
これはクーポンを配って値引きしましょうということではなくて、今日ここに来る理由を作りましょうということです。値引きではなく、情報で選ばれる。この差は大きいです。
「集客方法は看板より先にSNSでしょ?」という疑問に答えます
「今どきはInstagramやGoogleマップが大事なんじゃないの?」と思っている方、その感覚は半分正しくて、半分ズレています。
SNSやGoogleマップは、「遠くにいるお客さんに知ってもらう」ための手段です。でも知ってもらった結果、お客さんが実際にお店の前まで来た時に、暗い看板と殺風景な入口が出迎えたら、せっかくの努力が台無しになります。
集客の順番は、「まず目の前にいるお客さんの入店率を上げる」が先です。新規集客は時間がかかります。でも入店率の改善は、今日の夜から成果が出る。
ホットペッパーに月何万円もかけながら、店前看板が放置されているお店を、私はこれまで何百と見てきました。SNSを始める前に、まずお店の前を整えてください。これが集客の正しい順番です。
まとめ:看板は最小コストで最大効果を生む集客ツール
改めてポイントをまとめます。
- 売上の「入店率」は最も即効性があるのに、最も放置されている軸
- 外観照明を周辺の3倍明るくするだけで、入店率は大きく変わる
- 看板には「美味しそうな写真」と「初心者でもわかる言葉3〜4個」を入れる
- 「今日来る理由」になる情報(本日のおすすめ・限定情報)を置く
- SNSや広告より先に、目の前にいるお客さんへの打ち手を優先する
20年間、全国の飲食店オーナーさんと一緒に経営改善に取り組んできて、はっきり言えることがあります。
「派手な広告よりも、地味な改善の積み重ねの方が、利益が残る」
看板の改善は地味です。でも、月7万円が32万円になったコーヒー店の話は本当のことです。1,000店舗以上が実践して、こういった成果を積み上げてきました。
まず今週、夜の営業が始まる前に自分のお店の前に立って、向かいから見てみてください。「このお店、入りたいな」と思えるかどうか。それだけで、何をすべきかは自然とわかります。
飲食店の集客で何から手をつければいいか迷っているオーナーさん、もっと詳しく知りたい方は、こちらの無料教材からどうぞ。今日から現場で使えるアイデアを、惜しみなくお伝えしています。
また、「自分のお店の看板、どう改善すればいいか具体的に聞きたい」という方は、LINEからお気軽にご相談ください。一つひとつのお店の状況を見ながら、一緒に考えます。
静岡市清水区を拠点に、全国の飲食店オーナーさんの「値引きではなく価値で選ばれる」経営を支援しています。お待ちしております。
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