5.人生戦略

目標を紙に書くと本当に叶うのか、経営者として10年実践してわかったこと(なぜ私は毎朝目標を手書きするのか)

結論から言うと、「目標を紙に書く」という習慣は、叶う・叶わないより先に、経営者としての自分の軸を固める行為として機能します。10年以上毎朝続けてきた私の実感として、これは断言できます。

ただ、これを「お守り的な話」として読んでほしくない。もっと地に足のついた、実用的な話として受け取ってほしいんです。今日はその10年分の話を、できるだけ正直に書いてみます。

📋 この記事でわかること

  1. 「目標を紙に書く」ことが経営に与える、スピリチュアルではない実際の効果
  2. ハワードジョイマンが毎朝手書きを続けるようになった、独立当初の苦境とそのきっかけ
  3. 「周りから目標とされる経営者になりたい」という志と、目標手書き習慣の関係
  4. 地域に活気をつくる経営者が、なぜ自分の目標を言語化し続けるのかという本質

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上を上げたいだけでなく、周りから尊敬される経営者になりたい方
  • ✅ 地域を元気にしたいという志を持ちながら、何から始めればいいか迷っている方
  • ✅ 目標はあるけれど、行動が続かないと感じている飲食店・美容室オーナーの方
  • ✅ 経営者としての「軸」を言語化したいと思っている方
  • ✅ 毎日の現場仕事に追われ、自分のビジョンを考える時間が取れていない方

独立直後、私は「目標を書く」どころではなかった

正直に言います。独立した当初の私は、毎朝目標を手書きするような余裕など、まるでありませんでした。

市役所を7年目で退職し、中小企業診断士の資格を手に意気揚々と独立したものの、最初の数ヶ月は仕事がゼロ。全財産が底をつき、妻と母から借金をする状況に陥りました。毎日18時間以上パソコンに向かっても、売上にはつながらない。「なんで俺はこんな選択をしたんだろう」と、布団の中で天井を見つめる夜が続きました。

そのとき、ある人から言われた一言が刺さりました。「ジョイマンさん、あなたは今、どこに向かっているの?」

答えられませんでした。「売上が欲しい」「仕事が欲しい」という焦りはあった。でも「どんな経営者になりたいか」「何のために独立したのか」が、自分の中でぼんやりとしか言語化されていなかった。

そこから始めたのが、毎朝の手書き目標です。最初は3行でした。「今月、〇〇円の売上を作る」「〇〇の相談を受ける」「毎日チラシを1枚作る」。シンプルで地味な内容でした。でも書いた日と書かない日で、行動の質がまったく違う。それを実感してから、習慣になっていきました。

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「目標を書くと叶う」は半分正解で、半分は誤解だと思う

よく聞く話として「目標を紙に書くと脳が認識して、叶いやすくなる」というものがあります。これ、完全に間違いとは言いません。書くことで思考が整理され、優先順位が明確になるのは事実です。

ただ、私が10年以上続けてきてわかったのは、「書いたから叶う」ではなく「書き続けることで、叶えるための行動が変わる」という順番だということです。

毎朝書いていると、昨日書いた目標が今日の行動と一致しているかどうかを自然に確認するようになります。「昨日は『チラシを1枚作る』と書いたのに、結局やらなかった」という事実が、紙の上でくっきりと残る。これが大事で、言い訳をする相手がいなくなるんです。

また、書き続けることで自分の目標がどう変化しているかが見えてきます。最初は「月商〇〇円」という数字だったものが、数年後には「飲食店オーナーを全国で〇〇人、繁盛に導く」という形に変わっていました。売上という結果だけでなく、何のために売上を作るのかという軸が育っていくんです。

✓ ここまでのポイント

  • 目標を手書きする効果は「叶えてくれる魔法」ではなく、「行動と思考を整列させる仕組み」として機能する
  • 書き続けることで、「売上額」から「何のために売上を作るか」という軸へと目標の質が変化していく
  • 毎日書いた目標は、自分への「言い訳できない記録」として機能する

「漠然とした不安がやることの見える安心に変わった」という声が示すとおり、目標の言語化は一人でやるより、問いかけてくれる存在がいると深まります。ハワードジョイマンAIへの無料相談では、あなたのお店の業種・状況に合わせた具体的なアドバイスをその場で受け取れます。登録はメールアドレスだけです。

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「周りから目標とされる経営者になりたい」という志が、目標を変えた

私が今、毎朝書き続けている目標の核心にあるのは、「周りから憧れられ、目標とされる経営者を全国に1000人育成・輩出する」というミッションです。

これは、ある日突然降ってきた大きな目標ではありません。毎朝の手書きを続けながら、少しずつ輪郭が見えてきたものです。最初は「自分の店舗を繁盛させたいオーナーを支援したい」という言葉だったものが、積み重ねるうちに「その経営者が、地域で目標とされる存在になってほしい」という形になっていきました。

一人の経営者が繁盛店をつくれば、その店に通うお客さんが増え、街が賑わいます。その経営者を見て「自分もああなりたい」と思う人が出てくる。そうした連鎖が、地域を元気にする力になると、私は本気で信じています。

だから私にとって、毎朝の手書きは「自分の売上のため」という意識はもうほとんどありません。「このミッションを今日どれだけ前に進めたか」を確認する時間になっています。

「地域に活気を作りたいと思っている経営者の方に、私がいつも伝えることがあります。まず自分のお店のビジョンを、毎朝紙に書いてみてください。漠然とした不安は、言語化したとたんに『やるべきことのリスト』に変わります。紙に書く行為は、思考を整理するもっとも原始的で、もっとも確実な道具です」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

これに関連して、センターピンを見つけると経営が変わる、飲食店・美容室オーナーが外している本質の見極め方という記事でも、目先の手法より先に「何のために経営しているか」という軸を見つける大切さを書いています。目標の手書きと合わせて読んでみてください。

「漠然とした不安が、やることが見える安心に変わった」という声

私が関わってきた経営者の中で、この「目標の言語化」によって変化が起きた場面を何度も見てきました。

「以前は毎日なんとなく店を開けて、なんとなく閉める繰り返しでした。客単価も上がらず、電話対応に追われ、先が見えない不安がずっとありました。目標を言葉にして、販促の順番を決めてから、漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わったんです。客単価も18%上がり、電話対応の負担も減りました」

イタリアンオーナー(女性・40代)

この方が変わったのは、最初に何か派手な施策を打ったからではありません。自分のお店がどうなりたいかを言葉にして、そこから逆算して「今月やること」を決めたこと。それだけで、動きが変わりました。

目標を紙に書くことは、「叶えてもらうお願い」ではなく、「自分がどこへ向かうかの宣言」です。宣言した人は、迷いが減ります。迷いが減ると、行動のスピードが上がります。行動が積み重なると、結果が変わる。この順番です。

支援実績833件以上の中で何度も見てきたのは、売上が伸びた経営者に共通して「自分のビジョンを言語化している」という特徴があるということです。どんな手法を使うかより先に、この軸があるかどうかで、結果は変わります。

毎朝10分、紙に書くことを経営者としての習慣にしてほしい理由

では具体的に、毎朝どんなことを書けばいいのか。私が続けている内容をシンプルに共有します。

チェックポイント1:今月の数字目標を書いているか

客数・客単価・来店頻度のどれを動かすかを意識しながら、「今月の目標売上」「そのために動かす指標」を具体的な数字で書く。「売上を上げたい」では動けない。「新規客を月20人増やすために、チラシを3,000枚配布する」まで落とせているかどうかが分岐点です。

✅ ポイント:曖昧な目標は行動に落ちない。数字と行動をセットで書く癖をつけること。

チェックポイント2:「なぜこの仕事をしているか」を書いているか

売上目標だけ書いていると、苦しい月に続かなくなる。「なぜこの店をやっているか」「どんな経営者になりたいか」という志の部分も定期的に書き直すことで、目先の数字に振り回されにくくなります。

✅ ポイント:経営の軸は固定ではなく、書き続けることで育っていくもの。年に数回は見直す。

チェックポイント3:今日やる「地味な一つ」を書いているか

大きな目標だけ書いて満足してしまうのが、最も多い失敗パターンです。「今日やる販促の一手」を毎朝一つだけ書く。ハガキDMを1枚書く、POPの文言を一つ見直す、Googleビジネスプロフィールの写真を1枚更新する。地味でいい。その積み重ねが、1年後の自分を作ります。

✅ ポイント:美容室の売上を上げる、地味でも続けたい販促の順番でも触れていますが、派手な一手より地味な継続が最終的に勝ちます。

「私が毎朝10分手書きを続けているのは、自分への宣言と確認のためです。昨日の自分が書いた目標と、今日の行動が一致しているかを紙の上で問いかける。答えが出なければ、そこに課題がある。紙は、正直に答えてくれる唯一の相談相手です」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

また、飲食店の年間販促カレンダー、月別に仕込む売上の山の作り方と計画テンプレートのような年間計画ツールと、毎朝の手書き習慣を組み合わせると、「今日の一手」が「年間の山」とつながって見えてきます。目標の解像度がぐっと上がるので、こちらも参考にしてみてください。

まとめ:目標を紙に書く経営者が、地域の目標になる

「目標を紙に書くと本当に叶うのか」という問いに、改めて答えます。

叶う・叶わないは、書いた紙が決めるのではなく、書いた後の行動が決めます。でも、書かなければ行動は変わらない。書くことで思考が整理され、優先順位が明確になり、毎日の判断がぶれにくくなる。これが10年以上続けてきた私の正直な答えです。

そして、もう一つ。「自分のお店を繁盛させたい」という目標から始まっても、続けているうちに「地域を元気にしたい」「周りから目標とされる経営者になりたい」という大きな志が育ってくる。それが、経営を長く続けられる理由にもなります。

自店の繁盛だけでなく、街そのものに活気を作りたいと思っている方は、まず今日から、朝の10分を紙と向き合う時間にしてみてください。難しいことは何も要りません。今月の目標を1行、なぜこの仕事をしているかを1行、今日やる一つを1行。それだけでいい。

地域に活気をつくる経営者は、自分のビジョンを言語化し、毎日少しずつ前に進み続ける人です。華やかな手法より先に、この習慣が経営者としての土台になります。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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