9月に入っても、日差しはまだ強い。
先日、ある美容室オーナーから
連絡をもらいました。
「ジョイマンさん、
ホットペッパーの掲載費が
また上がるんですよ。
もうやめようかと思ってるんですが、
やめたら新規がゼロになりそうで
怖くて踏み切れなくて。」
そのひと言を聞いたとき、
私はすぐに思いました。
これは集客の話じゃない。
一本足打法の怖さに、
ようやく気づいた瞬間だ、と。
ハワードジョイマンです。
今日は、ホットペッパー依存を
見直す決断をした美容室オーナーが、
どんな順番で動けばいいかを
ストーリー形式でお伝えします。
📋 この記事でわかること
- ホットペッパー一本依存がなぜ危険なのか、構造的に理解できる
- 「第二の柱」を作る前に、既存事業の中で確認すべきこと
- 店販・物販・ギフトなど、既存顧客資産を活かした収益拡張の考え方
- 東京・中野区の5坪美容室が値上げで売上1.5倍になった実例
こんな方におすすめ
- ✅ ホットペッパーの掲載費に毎月ため息をついている方
- ✅ 掲載をやめたら新規がゼロになる恐怖から抜け出したい方
- ✅ 収益の柱をもう一本作りたいが、何から手をつければいいか分からない方
- ✅ 値引きクーポン以外で選ばれる美容室を作りたい方
- ✅ 忙しいのに利益が手元に残らず、経営の先が見えない方

一本足打法の怖さは、倒れるまで気づかない
ホットペッパーに依存した状態を、
私は「一本足打法」と呼んでいます。
一本の柱が太ければ太いほど、
それが揺らいだときのダメージは大きい。
掲載費が上がる。
クーポン目当てのお客さんが増える。
値引きがないと来なくなる。
この三段階が重なると、
売上はあるのに利益が残らない
という状態になります。
「でも新規客のほとんどが
ホットペッパー経由なんです。」
そう言う方は多い。
でも、考えてみてください。
その新規客は、
あなたのお店に来たのではなく、
クーポンに来たのかもしれません。
クーポンがなくなれば、
別の店のクーポンに行く。
これは、顧客資産ではなく
媒体資産です。
あなたの資産ではない、
ということです。
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第二の柱を作る前に、まずここを確認する
「じゃあ、新しいメニューを作ろう。」
「副業や物販を始めよう。」
その気持ち、分かります。
でも私がいつもお伝えしているのは、
新規事業に飛び出す前に
今ある柱の太さを確認しましょう、
ということです。
売上は、3つの数字でできています。
客数。客単価。来店頻度。
この3つのどこかに
まだ伸びしろがあるなら、
既存事業の中に
第二の柱の種があります。
例えば、客単価を見てください。
今の単価は適正ですか?
値引きクーポンを使った状態が
「普通」になっていませんか?
東京・中野区の5坪の美容室オーナーは、
思い切って値上げに踏み切りました。
「値上げしたら客が離れると思っていたが、
丁寧に価値を伝えることで客単価・売上ともに1.5倍になった。」東京・中野区/5坪美容室オーナー
5坪です。
スペースは変わっていない。
席数も変わっていない。
変わったのは、価格と価値の伝え方だけ。
客数を増やすのではなく、
客単価を上げることで
売上の構造を変えた。
これが、既存事業の中に
第二の柱を作るという発想です。
ホットペッパーへの依存を脱却するために
何から手をつければいいか迷っている方は、
ホットペッパー掲載をやめた後の集客設計の考え方も
参考にしてみてください。
✓ ここまでのポイント
- ホットペッパー依存は「媒体資産」であり、自分の顧客資産ではない
- 新規事業の前に、客数・客単価・来店頻度の3つに伸びしろがないか確認する
- 値上げ+価値の伝え方の改善だけで、売上構造を変えた実例がある
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既存顧客資産を活かして、第二の柱を育てる
客単価の見直しと同時に、
考えてほしいのが店販です。
シャンプー、トリートメント、
ヘアオイル、頭皮ケアグッズ。
施術のあとに「このシャンプー、
家でも使えますよ」と伝えるだけで、
一回の来店単価が変わります。
あるいは、ギフトセット。
秋はボーナス後のギフト需要が出てきます。
「大切な方への贈り物に」という切り口で
店販商品をパッケージ化すると、
新しい購入動機が生まれます。
さらに来店頻度を上げるなら、
次回予約を仕組みにすることです。
施術中に「次はいつ頃が
ちょうどいいですか?」と聞くだけで、
リピート率は大きく変わります。
これも、新規事業ではありません。
今のお客さんとの関係性を
深めることで生まれる、
既存事業の中の第二の柱です。
「新しいことを始める前に、今あるものを磨いてほしい。
客数・客単価・来店頻度の3つを丁寧に見直した店は、
ほぼ例外なく、既存の中に伸びしろを見つけています。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
私が独立当初に味わった「一本足」の恐怖
少し私の話をさせてください。
独立した直後、仕事はゼロでした。
貯金が底をつき、
妻と母から借金をしました。
その経験があるから、
「柱が一本だけ」の不安感は
骨の髄まで分かります。
でも私が立ち直れたのは、
完全に新しいことを始めたからではなく、
自分がすでに持っていた資産、
つまりお笑い経験と経営知識を
組み合わせたからです。
ゼロから始めると、
一人ぼっちの戦いになる。
でも今持っている顧客資産と
販促資産を活かす方向で動くと、
スタートラインがまったく違います。
美容室も同じです。
今のお客さんが喜ぶことの延長線上に、
第二の柱の種があります。
ホットペッパー以外の集客手段を
どう設計するかについては、
ホットペッパーに頼らない集客手段の整理も
合わせて読んでみてください。
「完全新規」に出るなら、この順番で動く
既存事業の中で伸びしろを探した上で、
それでも新しい柱が必要だと感じたなら、
次の順番で考えてみてください。
チェックポイント1:今のお客さんが他に困っていることは何か
新規事業のヒントは、
既存顧客の「ついでに解決したい」の中にあります。
頭皮ケアが気になる、リラクゼーションを受けたい、
自宅でのケア方法を知りたい、など。
✅ ポイント:新規事業ではなく、今のお客さんへの「追加提供」として設計すると失敗が少ない。
チェックポイント2:今の販促資産(LINE・Googleマップ等)を流用できるか
新しいサービスを始めても、
告知する場所がゼロでは届きません。
LINE公式やGoogleマップのクチコミ基盤を
そのまま活かせる事業かを確認する。
✅ ポイント:顧客接点の資産を再利用できる事業設計が、最も費用対効果が高い。
チェックポイント3:掲載費や広告費なしで最初の収益が立つか
ホットペッパーに頼った構造から脱却したいなら、
新規事業まで同じ構造を持ち込まないことが重要です。
最初の数件は既存客への提案で賄えるか検討する。
✅ ポイント:広告投資は否定しない。でも最初は既存客への提案で検証してから投資する順番が正解。
値下げに頼らず価値で選ばれる美容室の作り方については、
美容室が値下げしないと決めた時の価値の伝え方に
具体的な考え方をまとめています。
まとめ:一本足を見直す決断は、今すぐできる
ホットペッパーをやめるかやめないかは、
戦術の話です。
でも「一本足打法を見直す」というのは、
経営の構造を変える決断です。
まず、今ある柱の太さを確認する。
客単価に伸びしろがあるなら、価値の伝え方を変える。
来店頻度に伸びしろがあるなら、
次回予約の仕組みを作る。
既存客に届けられるものが増えるなら、
店販やギフトを設計する。
それでも新規事業が必要なら、
今ある顧客資産と販促資産を
活かせる方向で動く。
支援実績833件の中で、
私が繰り返し見てきた成功パターンは
どれもこの順番でした。
一本足を二本足にするのに、
大きな新規投資は要りません。
今持っているものを、
ちゃんと活かしていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。
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