2.集客対策

美容室のホットペッパー依存、なぜ私は「一本足打法」を見直す決断をしたのか

9月に入っても、日差しはまだ強い。

先日、ある美容室オーナーから
連絡をもらいました。

「ジョイマンさん、
ホットペッパーの掲載費が
また上がるんですよ。

もうやめようかと思ってるんですが、
やめたら新規がゼロになりそうで
怖くて踏み切れなくて。」

そのひと言を聞いたとき、
私はすぐに思いました。

これは集客の話じゃない。

一本足打法の怖さに、
ようやく気づいた瞬間だ、と。

ハワードジョイマンです。

今日は、ホットペッパー依存を
見直す決断をした美容室オーナーが、
どんな順番で動けばいいかを
ストーリー形式でお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. ホットペッパー一本依存がなぜ危険なのか、構造的に理解できる
  2. 「第二の柱」を作る前に、既存事業の中で確認すべきこと
  3. 店販・物販・ギフトなど、既存顧客資産を活かした収益拡張の考え方
  4. 東京・中野区の5坪美容室が値上げで売上1.5倍になった実例

こんな方におすすめ

  • ✅ ホットペッパーの掲載費に毎月ため息をついている方
  • ✅ 掲載をやめたら新規がゼロになる恐怖から抜け出したい方
  • ✅ 収益の柱をもう一本作りたいが、何から手をつければいいか分からない方
  • ✅ 値引きクーポン以外で選ばれる美容室を作りたい方
  • ✅ 忙しいのに利益が手元に残らず、経営の先が見えない方
美容室のホットペッパー依存、なぜ私は「一本足打法」を見直す決断をしたのか | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

一本足打法の怖さは、倒れるまで気づかない

ホットペッパーに依存した状態を、
私は「一本足打法」と呼んでいます。

一本の柱が太ければ太いほど、
それが揺らいだときのダメージは大きい。

掲載費が上がる。
クーポン目当てのお客さんが増える。
値引きがないと来なくなる。

この三段階が重なると、
売上はあるのに利益が残らない
という状態になります。

「でも新規客のほとんどが
ホットペッパー経由なんです。」

そう言う方は多い。

でも、考えてみてください。

その新規客は、
あなたのお店に来たのではなく、
クーポンに来たのかもしれません。

クーポンがなくなれば、
別の店のクーポンに行く。

これは、顧客資産ではなく
媒体資産です。

あなたの資産ではない、
ということです。

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第二の柱を作る前に、まずここを確認する

「じゃあ、新しいメニューを作ろう。」
「副業や物販を始めよう。」

その気持ち、分かります。

でも私がいつもお伝えしているのは、
新規事業に飛び出す前に
今ある柱の太さを確認しましょう、
ということです。

売上は、3つの数字でできています。

客数。客単価。来店頻度。

この3つのどこかに
まだ伸びしろがあるなら、
既存事業の中に
第二の柱の種があります。

例えば、客単価を見てください。

今の単価は適正ですか?

値引きクーポンを使った状態が
「普通」になっていませんか?

東京・中野区の5坪の美容室オーナーは、
思い切って値上げに踏み切りました。

「値上げしたら客が離れると思っていたが、
丁寧に価値を伝えることで客単価・売上ともに1.5倍になった。」

東京・中野区/5坪美容室オーナー

5坪です。

スペースは変わっていない。
席数も変わっていない。

変わったのは、価格と価値の伝え方だけ。

客数を増やすのではなく、
客単価を上げることで
売上の構造を変えた。

これが、既存事業の中に
第二の柱を作るという発想です。

ホットペッパーへの依存を脱却するために
何から手をつければいいか迷っている方は、
ホットペッパー掲載をやめた後の集客設計の考え方
参考にしてみてください。

✓ ここまでのポイント

  • ホットペッパー依存は「媒体資産」であり、自分の顧客資産ではない
  • 新規事業の前に、客数・客単価・来店頻度の3つに伸びしろがないか確認する
  • 値上げ+価値の伝え方の改善だけで、売上構造を変えた実例がある

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既存顧客資産を活かして、第二の柱を育てる

客単価の見直しと同時に、
考えてほしいのが店販です。

シャンプー、トリートメント、
ヘアオイル、頭皮ケアグッズ。

施術のあとに「このシャンプー、
家でも使えますよ」と伝えるだけで、
一回の来店単価が変わります。

あるいは、ギフトセット。

秋はボーナス後のギフト需要が出てきます。
「大切な方への贈り物に」という切り口で
店販商品をパッケージ化すると、
新しい購入動機が生まれます。

さらに来店頻度を上げるなら、
次回予約を仕組みにすることです。

施術中に「次はいつ頃が
ちょうどいいですか?」と聞くだけで、
リピート率は大きく変わります。

これも、新規事業ではありません。

今のお客さんとの関係性を
深めることで生まれる、
既存事業の中の第二の柱です。

「新しいことを始める前に、今あるものを磨いてほしい。
客数・客単価・来店頻度の3つを丁寧に見直した店は、
ほぼ例外なく、既存の中に伸びしろを見つけています。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

私が独立当初に味わった「一本足」の恐怖

少し私の話をさせてください。

独立した直後、仕事はゼロでした。

貯金が底をつき、
妻と母から借金をしました。

その経験があるから、
「柱が一本だけ」の不安感は
骨の髄まで分かります。

でも私が立ち直れたのは、
完全に新しいことを始めたからではなく、
自分がすでに持っていた資産、
つまりお笑い経験と経営知識を
組み合わせたからです。

ゼロから始めると、
一人ぼっちの戦いになる。

でも今持っている顧客資産と
販促資産を活かす方向で動くと、
スタートラインがまったく違います。

美容室も同じです。

今のお客さんが喜ぶことの延長線上に、
第二の柱の種があります。

ホットペッパー以外の集客手段を
どう設計するかについては、
ホットペッパーに頼らない集客手段の整理
合わせて読んでみてください。

「完全新規」に出るなら、この順番で動く

既存事業の中で伸びしろを探した上で、
それでも新しい柱が必要だと感じたなら、
次の順番で考えてみてください。

チェックポイント1:今のお客さんが他に困っていることは何か

新規事業のヒントは、
既存顧客の「ついでに解決したい」の中にあります。
頭皮ケアが気になる、リラクゼーションを受けたい、
自宅でのケア方法を知りたい、など。

✅ ポイント:新規事業ではなく、今のお客さんへの「追加提供」として設計すると失敗が少ない。

チェックポイント2:今の販促資産(LINE・Googleマップ等)を流用できるか

新しいサービスを始めても、
告知する場所がゼロでは届きません。
LINE公式やGoogleマップのクチコミ基盤を
そのまま活かせる事業かを確認する。

✅ ポイント:顧客接点の資産を再利用できる事業設計が、最も費用対効果が高い。

チェックポイント3:掲載費や広告費なしで最初の収益が立つか

ホットペッパーに頼った構造から脱却したいなら、
新規事業まで同じ構造を持ち込まないことが重要です。
最初の数件は既存客への提案で賄えるか検討する。

✅ ポイント:広告投資は否定しない。でも最初は既存客への提案で検証してから投資する順番が正解。

値下げに頼らず価値で選ばれる美容室の作り方については、
美容室が値下げしないと決めた時の価値の伝え方
具体的な考え方をまとめています。

まとめ:一本足を見直す決断は、今すぐできる

ホットペッパーをやめるかやめないかは、
戦術の話です。

でも「一本足打法を見直す」というのは、
経営の構造を変える決断です。

まず、今ある柱の太さを確認する。
客単価に伸びしろがあるなら、価値の伝え方を変える。
来店頻度に伸びしろがあるなら、
次回予約の仕組みを作る。
既存客に届けられるものが増えるなら、
店販やギフトを設計する。

それでも新規事業が必要なら、
今ある顧客資産と販促資産を
活かせる方向で動く。

支援実績833件の中で、
私が繰り返し見てきた成功パターンは
どれもこの順番でした。

一本足を二本足にするのに、
大きな新規投資は要りません。

今持っているものを、
ちゃんと活かしていきましょう。

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-2.集客対策