梅雨があけて、夏の宴会シーズンが見えてきたころ、「そろそろチラシでも打とうか」と思い立つ飲食店オーナーさんは多いですよね。ところが、いざパソコンの前に座ると手が止まる。何を書けばいいのか、どこから始めればいいのか。結局、去年と似たようなチラシを作って、ポスティングしてみたけど反応ゼロ……という経験、一度や二度ではないかもしれません。
最近はAI(ChatGPTやClaudeなど)を使えばチラシ文章がすぐ作れる、という話があちこちで聞こえてきます。でも「AIで作れば反応が出るの?」「手作りとどう違うの?」という疑問もあると思います。
今回は、チラシをAIで作る具体的なやり方と、「一回やって終わり」にならないための継続の仕組みを、一緒に整理していきます。
📋 この記事でわかること
- 手書き・テンプレート・AIの三つの作り方、それぞれの特徴と向き不向き
- AIを使って飲食店チラシのコピーを作る、具体的な指示の出し方
- 一回作って終わりにしないための、効果測定と継続の仕組み
- チラシを起点に既存客との接点を増やす方法
こんな方におすすめ
- ✅ チラシを作っても反応が出ず、途中でやめてしまった経験がある方
- ✅ AIを使ってみたいけど、飲食店の販促に具体的にどう使えばいいか分からない方
- ✅ 文章を考えるのが苦手で、販促物を作るのに時間がかかりすぎている方
- ✅ チラシを続けて出すための仕組みを作りたい方
- ✅ 新規集客だけでなく、既存客の再来店も増やしたい方

手書き・テンプレート・AI、三つの作り方を比べてみる
チラシを作る方法は大きく三つあります。まずここを整理しておくと、AIをどう位置づければいいかが見えてきます。
❌ 手書きやゼロから自力で作る(よくあるパターン)
- 完成まで時間がかかりすぎて、結局一回で力尽きる
- 何を書けばいいかで悩み、気づけば当たり障りのない文章になる
- 「また今度やろう」と後回しになり、販促が止まってしまう
❌ デザインテンプレートだけで作る(よくあるパターン)
- 見た目は整っても、コピー(文章)の中身が弱く読まれない
- 周りの店と似たような仕上がりになり、手元に残らない
- 「どんな言葉で伝えるか」という一番大事な部分が解決されない
✅ AIで文章の骨格を作り、自分で仕上げる(推奨アプローチ)
- ゼロから考える時間が大幅に短縮され、継続しやすくなる
- 複数パターンの文章を比較して選べるため、より伝わるコピーに近づく
- 余った時間を「誰に配るか」「いつ配るか」という戦略に使える
AIはあくまで下書きを高速で作るための道具です。「AIが作れば勝手に集客できる」ということではありません。大事なのは、その後の使い方と継続の仕組みです。
AIに指示を出す前に決めておくこと
AIに「チラシの文章を作って」と投げるだけでは、どの店にも使えそうな当たり障りのない文章が出てきます。反応につながるチラシにするには、AIに渡す前に「素材」を用意しておく必要があります。
チェックポイント①:誰に届けるか
「近所の人全員」ではなく、「ランチに来てほしい30〜50代の女性」「仕事帰りに立ち寄る会社員」など、具体的なターゲットを一人イメージしてください。AIへの指示に「○○な方向けに」と加えるだけで、文章のトーンと内容がぐっと変わります。
✅ ポイント:ターゲットが曖昧なまま作ると、誰にも刺さらない文章になりがちです。「この一人に読んでほしい」という視点でAIに伝えてください。
チェックポイント②:何を売るか(一枚に一テーマ)
ランチもディナーも宴会もテイクアウトも……と詰め込みたくなるのはよく分かります。でも一枚のチラシに複数のメッセージを入れると、読む側は何も記憶できません。今回は「○○の定食ランチ」「今月の鍋コース」など、一つに絞ってください。
✅ ポイント:チラシは「全メニューの案内板」ではなく、「一つの価値を伝える手紙」と考えると、AI指示も自然と絞られます。
チェックポイント③:なぜうちでなければいけないのか
素材の産地、仕込みに使う時間、仕入れへのこだわり、メニューに込めた背景……。自分では「当たり前」と思っていることが、お客さんにとって選ぶ理由になります。AIに「この強みをアピールして」と伝えることで、他店と違う文章に仕上がります。
✅ ポイント:「どこが違うかを伝えていない」のが、反応ゼロのチラシに共通する最大の問題です。ここをAIへの素材として渡してください。
✓ ここまでのポイント
- AIはチラシの「下書き生成ツール」。使いこなすには、渡す素材(誰に・何を・なぜ)の準備が先
- 手書き・テンプレートより速く複数パターンを試せるのがAIの強み
- 一枚一テーマに絞ることが、反応につながるチラシの前提条件
AIへの具体的な指示の出し方(飲食店チラシの場合)
素材が揃ったら、AIへの指示文(プロンプト)を作ります。難しく考えなくて大丈夫です。下記のような形で入力するだけで、かなり使える文章の候補が出てきます。
チラシ作成 STEP 1
AIへの基本プロンプトの型
「○○(地名・エリア)にある△△(業態:居酒屋・定食屋など)のチラシ文章を作ってください。ターゲットは□□(例:仕事帰りの30〜40代の会社員男性)。今回訴求したいのは◇◇(例:国産豚の生姜焼き定食・税込890円)。うちの強みは〜〜(例:毎朝仕入れた野菜を使い、定食に小鉢が3品つく)。キャッチコピー3パターンと、チラシの本文(200字前後)を作ってください。」
⚠️ よくある失敗:「チラシを作って」だけ投げると汎用的な文章になります。ターゲット・商品・強みの三点セットを必ず入れてください。
チラシ作成 STEP 2
複数案を比較して、自分の言葉で仕上げる
AIが出してきた3パターンのうち、「これが一番しっくりくる」というものを選んで、自分の言葉に近づけます。AIが作った文章をそのまま使うより、一言自分のエピソードを加えた方が読んだ人に伝わります。「この一品を作るのに、試作を20回繰り返しました」のような一文は、AIには書けません。
⚠️ よくある失敗:AIの文章をそのまま使うと、どこかよそよそしい印象になりがちです。「自分が話すとしたら」という感覚で一文を足すだけで、グッと人間味が出ます。
チラシ作成 STEP 3
デザインに落とし込む(Canva等で十分)
文章が固まったら、CanvaなどのテンプレートツールにAIで作ったコピーを流し込みます。デザインに凝りすぎる必要はありません。読みやすさ・伝わりやすさが最優先で、A4一枚・片面で十分です。
⚠️ よくある失敗:デザインに時間をかけすぎて、完成前に疲れてしまうパターンが多いです。チラシは「作ること」より「配り続けること」が大事です。
「AIは販促文のたたき台を作るスピードを10倍にしてくれます。でも、お客さんを動かすのは最後の『人間の言葉』です。AIが作った文章を、自分の言葉で仕上げる。この組み合わせが、一番続けやすい形です。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「一回やって終わり」にしない、継続の仕組みを作る
チラシで反応が出ないいちばんの理由は、一回配って終わりにしてしまうことです。チラシは「知ってもらうための接触回数」を増やす道具です。一度見て動くお客さんは少なく、何度か目にして初めて「行ってみようかな」に変わります。
ではどうすれば続けられるか。ポイントは「毎回ゼロから作らない仕組み」を作ることです。
AIで文章の骨格を作るテンプレートを一度決めておけば、次回からは素材(テーマ・強み・ターゲット)を差し替えるだけで新しい原稿が出てきます。月に一回、ランチ・ディナー・季節メニューのどれか一つをテーマにして配り続ける。このサイクルを年間スケジュールに組み込んでおくと、「今月どうしようか」という判断がなくなります。
さらに、チラシと組み合わせると効果が出やすいのが既存客へのアプローチです。新規客を呼ぶチラシと並行して、一度来てくれたお客さんへのハガキDMやLINE配信を仕組み化すると、再来店が作りやすくなります。LINEの配信文もAIで下書きできますから、チラシと同じ流れで作れます。
「チラシは出し続けた人だけが、効果を実感できます。反応がゼロでも、あなたの店名と顔は少しずつ地域に浸透しています。一回で諦めるのは、種をまいて翌日に掘り返すのと同じです。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
効果を測って改善するから、次が続く
チラシを続けるもう一つの鍵は、「効果を測ること」です。測らなければ改善できず、改善できなければやがて飽きて止まります。
チェックポイント④:反応を測る仕掛けを入れておく
「このチラシを持参で○○サービス」「スマホでQRコードを読んでLINE登録で特典」など、チラシを見て来た人が分かる仕掛けを必ず入れておいてください。何枚配って何人来たかが分かれば、次のチラシの改善点が見えます。
✅ ポイント:測定の仕掛けがないと「効果があったかどうか分からない」まま終わり、続ける根拠も改善の方向も見えません。
チェックポイント⑤:AIに「改善案を出して」と頼む
前回のチラシのコピーと反応の結果をAIに渡して「このコピーをより反応が出るように改善してください」と指示すると、次バージョンの候補が出てきます。毎回ゼロから考えるのではなく、前回の結果をAIにフィードバックして改善していく。この繰り返しで、少しずつ自店に合った言葉が磨かれていきます。
✅ ポイント:AIは「前回の結果を踏まえた改善」にも使えます。試行錯誤のスピードが上がり、継続するモチベーションにもなります。
AIを活用した販促文の速度改善は、飲食店以外の業種でも実証されています。
「POPとSNS訴求を統一し、AIで販促文を作るようにしたら、文章の作成速度が10倍になりました。その分、お客さんへの接触回数を増やすことができて、客単価が1.8倍、月商が1,100万円に達しました。」
小売店(アパレル)オーナー
文章を作るスピードが上がれば、その分だけチラシもSNS投稿も出せる頻度が増えます。飲食店でも同じ発想です。AIで速く作り、余った時間を「どこに配るか」「誰に届けるか」の戦略に充てる。この使い方が、一番効果につながります。
まとめ:AIを使えば「作る手間」が減り、続けやすくなる
飲食店のチラシをAIで作る最大のメリットは、「速く作れるから続けやすくなる」ことです。反応が出ないのは、ほとんどの場合「一回やって止めてしまうから」です。AIで作る手間を減らし、その分配る回数を増やして、効果を測りながら改善していく。この地味なサイクルを続けることが、チラシで結果を出すいちばんの近道です。
そして、チラシで新規のお客さんを呼ぶだけでなく、来てくれたお客さんとの関係をLINEやハガキDMで育てていく。AIはその文章作りにも使えます。販促の手間を全体的に圧縮して、続けられる仕組みに変えていくことが、今の時代の飲食店経営には欠かせません。
チラシを作っても反応が出なかった、続かなかった、という経験がある方は、ぜひ今回紹介した「素材を整えてからAIに渡す」やり方を一度試してみてください。
もし「チラシの文章、自分でAIを使って作れるか不安」「続ける仕組みをどう作ればいいか一緒に考えてほしい」という方は、下のリンクからお気軽にのぞいてみてください。
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