7.AI活用

飲食店のチラシをAIで作る、反応につながる作り方

梅雨があけて、夏の宴会シーズンが見えてきたころ、「そろそろチラシでも打とうか」と思い立つ飲食店オーナーさんは多いですよね。ところが、いざパソコンの前に座ると手が止まる。何を書けばいいのか、どこから始めればいいのか。結局、去年と似たようなチラシを作って、ポスティングしてみたけど反応ゼロ……という経験、一度や二度ではないかもしれません。

最近はAI(ChatGPTやClaudeなど)を使えばチラシ文章がすぐ作れる、という話があちこちで聞こえてきます。でも「AIで作れば反応が出るの?」「手作りとどう違うの?」という疑問もあると思います。

今回は、チラシをAIで作る具体的なやり方と、「一回やって終わり」にならないための継続の仕組みを、一緒に整理していきます。

📋 この記事でわかること

  1. 手書き・テンプレート・AIの三つの作り方、それぞれの特徴と向き不向き
  2. AIを使って飲食店チラシのコピーを作る、具体的な指示の出し方
  3. 一回作って終わりにしないための、効果測定と継続の仕組み
  4. チラシを起点に既存客との接点を増やす方法

こんな方におすすめ

  • ✅ チラシを作っても反応が出ず、途中でやめてしまった経験がある方
  • ✅ AIを使ってみたいけど、飲食店の販促に具体的にどう使えばいいか分からない方
  • ✅ 文章を考えるのが苦手で、販促物を作るのに時間がかかりすぎている方
  • ✅ チラシを続けて出すための仕組みを作りたい方
  • ✅ 新規集客だけでなく、既存客の再来店も増やしたい方
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手書き・テンプレート・AI、三つの作り方を比べてみる

チラシを作る方法は大きく三つあります。まずここを整理しておくと、AIをどう位置づければいいかが見えてきます。

❌ 手書きやゼロから自力で作る(よくあるパターン)

  • 完成まで時間がかかりすぎて、結局一回で力尽きる
  • 何を書けばいいかで悩み、気づけば当たり障りのない文章になる
  • 「また今度やろう」と後回しになり、販促が止まってしまう

❌ デザインテンプレートだけで作る(よくあるパターン)

  • 見た目は整っても、コピー(文章)の中身が弱く読まれない
  • 周りの店と似たような仕上がりになり、手元に残らない
  • 「どんな言葉で伝えるか」という一番大事な部分が解決されない

✅ AIで文章の骨格を作り、自分で仕上げる(推奨アプローチ)

  • ゼロから考える時間が大幅に短縮され、継続しやすくなる
  • 複数パターンの文章を比較して選べるため、より伝わるコピーに近づく
  • 余った時間を「誰に配るか」「いつ配るか」という戦略に使える

AIはあくまで下書きを高速で作るための道具です。「AIが作れば勝手に集客できる」ということではありません。大事なのは、その後の使い方と継続の仕組みです。

AIに指示を出す前に決めておくこと

AIに「チラシの文章を作って」と投げるだけでは、どの店にも使えそうな当たり障りのない文章が出てきます。反応につながるチラシにするには、AIに渡す前に「素材」を用意しておく必要があります。

チェックポイント①:誰に届けるか

「近所の人全員」ではなく、「ランチに来てほしい30〜50代の女性」「仕事帰りに立ち寄る会社員」など、具体的なターゲットを一人イメージしてください。AIへの指示に「○○な方向けに」と加えるだけで、文章のトーンと内容がぐっと変わります。

✅ ポイント:ターゲットが曖昧なまま作ると、誰にも刺さらない文章になりがちです。「この一人に読んでほしい」という視点でAIに伝えてください。

チェックポイント②:何を売るか(一枚に一テーマ)

ランチもディナーも宴会もテイクアウトも……と詰め込みたくなるのはよく分かります。でも一枚のチラシに複数のメッセージを入れると、読む側は何も記憶できません。今回は「○○の定食ランチ」「今月の鍋コース」など、一つに絞ってください。

✅ ポイント:チラシは「全メニューの案内板」ではなく、「一つの価値を伝える手紙」と考えると、AI指示も自然と絞られます。

チェックポイント③:なぜうちでなければいけないのか

素材の産地、仕込みに使う時間、仕入れへのこだわり、メニューに込めた背景……。自分では「当たり前」と思っていることが、お客さんにとって選ぶ理由になります。AIに「この強みをアピールして」と伝えることで、他店と違う文章に仕上がります。

✅ ポイント:「どこが違うかを伝えていない」のが、反応ゼロのチラシに共通する最大の問題です。ここをAIへの素材として渡してください。

✓ ここまでのポイント

  • AIはチラシの「下書き生成ツール」。使いこなすには、渡す素材(誰に・何を・なぜ)の準備が先
  • 手書き・テンプレートより速く複数パターンを試せるのがAIの強み
  • 一枚一テーマに絞ることが、反応につながるチラシの前提条件

AIへの具体的な指示の出し方(飲食店チラシの場合)

素材が揃ったら、AIへの指示文(プロンプト)を作ります。難しく考えなくて大丈夫です。下記のような形で入力するだけで、かなり使える文章の候補が出てきます。

チラシ作成 STEP 1

AIへの基本プロンプトの型

「○○(地名・エリア)にある△△(業態:居酒屋・定食屋など)のチラシ文章を作ってください。ターゲットは□□(例:仕事帰りの30〜40代の会社員男性)。今回訴求したいのは◇◇(例:国産豚の生姜焼き定食・税込890円)。うちの強みは〜〜(例:毎朝仕入れた野菜を使い、定食に小鉢が3品つく)。キャッチコピー3パターンと、チラシの本文(200字前後)を作ってください。」

⚠️ よくある失敗:「チラシを作って」だけ投げると汎用的な文章になります。ターゲット・商品・強みの三点セットを必ず入れてください。

チラシ作成 STEP 2

複数案を比較して、自分の言葉で仕上げる

AIが出してきた3パターンのうち、「これが一番しっくりくる」というものを選んで、自分の言葉に近づけます。AIが作った文章をそのまま使うより、一言自分のエピソードを加えた方が読んだ人に伝わります。「この一品を作るのに、試作を20回繰り返しました」のような一文は、AIには書けません。

⚠️ よくある失敗:AIの文章をそのまま使うと、どこかよそよそしい印象になりがちです。「自分が話すとしたら」という感覚で一文を足すだけで、グッと人間味が出ます。

チラシ作成 STEP 3

デザインに落とし込む(Canva等で十分)

文章が固まったら、CanvaなどのテンプレートツールにAIで作ったコピーを流し込みます。デザインに凝りすぎる必要はありません。読みやすさ・伝わりやすさが最優先で、A4一枚・片面で十分です。

⚠️ よくある失敗:デザインに時間をかけすぎて、完成前に疲れてしまうパターンが多いです。チラシは「作ること」より「配り続けること」が大事です。

「AIは販促文のたたき台を作るスピードを10倍にしてくれます。でも、お客さんを動かすのは最後の『人間の言葉』です。AIが作った文章を、自分の言葉で仕上げる。この組み合わせが、一番続けやすい形です。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「一回やって終わり」にしない、継続の仕組みを作る

チラシで反応が出ないいちばんの理由は、一回配って終わりにしてしまうことです。チラシは「知ってもらうための接触回数」を増やす道具です。一度見て動くお客さんは少なく、何度か目にして初めて「行ってみようかな」に変わります。

ではどうすれば続けられるか。ポイントは「毎回ゼロから作らない仕組み」を作ることです。

AIで文章の骨格を作るテンプレートを一度決めておけば、次回からは素材(テーマ・強み・ターゲット)を差し替えるだけで新しい原稿が出てきます。月に一回、ランチ・ディナー・季節メニューのどれか一つをテーマにして配り続ける。このサイクルを年間スケジュールに組み込んでおくと、「今月どうしようか」という判断がなくなります。

さらに、チラシと組み合わせると効果が出やすいのが既存客へのアプローチです。新規客を呼ぶチラシと並行して、一度来てくれたお客さんへのハガキDMやLINE配信を仕組み化すると、再来店が作りやすくなります。LINEの配信文もAIで下書きできますから、チラシと同じ流れで作れます。

「チラシは出し続けた人だけが、効果を実感できます。反応がゼロでも、あなたの店名と顔は少しずつ地域に浸透しています。一回で諦めるのは、種をまいて翌日に掘り返すのと同じです。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

効果を測って改善するから、次が続く

チラシを続けるもう一つの鍵は、「効果を測ること」です。測らなければ改善できず、改善できなければやがて飽きて止まります。

チェックポイント④:反応を測る仕掛けを入れておく

「このチラシを持参で○○サービス」「スマホでQRコードを読んでLINE登録で特典」など、チラシを見て来た人が分かる仕掛けを必ず入れておいてください。何枚配って何人来たかが分かれば、次のチラシの改善点が見えます。

✅ ポイント:測定の仕掛けがないと「効果があったかどうか分からない」まま終わり、続ける根拠も改善の方向も見えません。

チェックポイント⑤:AIに「改善案を出して」と頼む

前回のチラシのコピーと反応の結果をAIに渡して「このコピーをより反応が出るように改善してください」と指示すると、次バージョンの候補が出てきます。毎回ゼロから考えるのではなく、前回の結果をAIにフィードバックして改善していく。この繰り返しで、少しずつ自店に合った言葉が磨かれていきます。

✅ ポイント:AIは「前回の結果を踏まえた改善」にも使えます。試行錯誤のスピードが上がり、継続するモチベーションにもなります。

AIを活用した販促文の速度改善は、飲食店以外の業種でも実証されています。

「POPとSNS訴求を統一し、AIで販促文を作るようにしたら、文章の作成速度が10倍になりました。その分、お客さんへの接触回数を増やすことができて、客単価が1.8倍、月商が1,100万円に達しました。」

小売店(アパレル)オーナー

文章を作るスピードが上がれば、その分だけチラシもSNS投稿も出せる頻度が増えます。飲食店でも同じ発想です。AIで速く作り、余った時間を「どこに配るか」「誰に届けるか」の戦略に充てる。この使い方が、一番効果につながります。

まとめ:AIを使えば「作る手間」が減り、続けやすくなる

飲食店のチラシをAIで作る最大のメリットは、「速く作れるから続けやすくなる」ことです。反応が出ないのは、ほとんどの場合「一回やって止めてしまうから」です。AIで作る手間を減らし、その分配る回数を増やして、効果を測りながら改善していく。この地味なサイクルを続けることが、チラシで結果を出すいちばんの近道です。

そして、チラシで新規のお客さんを呼ぶだけでなく、来てくれたお客さんとの関係をLINEやハガキDMで育てていく。AIはその文章作りにも使えます。販促の手間を全体的に圧縮して、続けられる仕組みに変えていくことが、今の時代の飲食店経営には欠かせません。

チラシを作っても反応が出なかった、続かなかった、という経験がある方は、ぜひ今回紹介した「素材を整えてからAIに渡す」やり方を一度試してみてください。

もし「チラシの文章、自分でAIを使って作れるか不安」「続ける仕組みをどう作ればいいか一緒に考えてほしい」という方は、下のリンクからお気軽にのぞいてみてください。

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また、チラシを含めた販促の仕組みを、仲間と一緒に継続していきたい方には、こちらもご覧いただけると嬉しいです。

着実に繁盛店を目指すあなたへ

一人でやり続けるより、同じ方向を向く仲間と一緒に動く方が、続く確率はずっと高くなります。お待ちしております。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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