2.集客対策

飲食店のMEO対策、見込み客に見つけてもらうための整え方

「おいしいと言ってもらえる。でも、新規のお客さんがなかなか増えない」——じつは、Googleで飲食店を検索したユーザーのうち、上位3件のGoogleマップ掲載店への流入が全体の約7〜8割を占めると言われています。味の評判がどれだけ高くても、その店がGoogleマップ上で「見えていない」状態なら、見込み客はそもそも存在を知ることができません。

こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡市清水区を拠点に、飲食店・美容室・小売店の経営者の方々と一緒に、売上と利益の仕組みづくりに取り組んでいます。中小企業診断士として独立して21年、833件以上の店舗支援をしてきた中で、「味には自信があるのに集客できていない」という声は本当に多く聞いてきました。

今日はそのテーマを、私の一日の仕事の流れを追いながら、具体的にお伝えしていこうと思います。

📋 この記事でわかること

  1. 「良い料理を作れば自然と客が来る」という思い込みがなぜ危険なのか
  2. MEO対策(Googleビジネスプロフィール)の具体的な整え方と優先順位
  3. 一日の中でMEO対策を「続けられる仕組み」に落とし込む方法
  4. MEOと合わせて動かすべき集客の打ち手の組み合わせ方

こんな方におすすめ

  • ✅ 料理やサービスには自信があるが、新規のお客さんが増えずに悩んでいる方
  • ✅ Googleビジネスプロフィールを登録したものの、放置状態になっている飲食店オーナーの方
  • ✅ 食べログやホットペッパーに頼った集客から抜け出したいと感じている方
  • ✅ MEO対策を何から始めればいいか分からない方
  • ✅ 忙しい中でも続けられる集客の仕組みを作りたい方
飲食店のMEO対策、見込み客に見つけてもらうための整え方 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

朝7時、コンサルの一日はGoogleマップのチェックから始まる

私の朝は早い方ではないのですが、事務所(静岡鉄道・新清水駅から徒歩10秒のところにあります)に着いてパソコンを開いたらまず確認するのが、会員さんたちのGoogleビジネスプロフィールの状態です。

口コミへの返信が止まっていないか。営業時間の情報が最新になっているか。写真の最終更新がいつか。こういった「整備状況」をざっと見るだけで、その店のMEO対策が今どのフェーズにあるか、だいたい分かります。

飲食店のMEO対策で一番多い「もったいないパターン」は、Googleビジネスプロフィールを作ったきり更新していない状態です。登録しているから大丈夫、と思っているオーナーさんが多いのですが、Googleは情報が新鮮で、ユーザーとのやりとりが活発な店舗を上位に表示しやすいという傾向があります。「作っただけ」は、作っていないのとほぼ同じです。

話を整理しましょう。Googleマップで「〇〇 ランチ」「〇〇 居酒屋」と検索したとき、マップ上に表示される3件の店舗(いわゆる「ローカル3パック」)に入るための対策が、MEO(マップエンジン最適化)です。ここに入るかどうかで、見込み客との出会いの機会は大きく変わります。

「味で勝負」という言葉が集客の邪魔をする理由

午前中の相談対応の時間に、ある飲食店オーナーさんとオンラインで話した内容が、今日の記事テーマにそのまま重なっていました。

「料理には本当に自信があるんです。お客さんに来てもらいさえすれば、必ずリピートしてもらえると思っています。でも、なかなか新規の方が増えなくて……」

このセリフ、私は何百回と聞いています。そして、その方が悪いのではまったくないんです。ただ、一つだけ大切な認識が抜けている。

「味は前提であって、集客の仕組みではありません。おいしい料理を作ることと、その店を見込み客に見つけてもらうことは、まったく別の仕事です。料理の腕を上げる努力と、集客の仕組みを整える努力は、同時に必要です。どちらかだけやっていても、お客さんは意図した通りには増えません。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

清水で生まれ育って51年、自営業の家に育ち、父の駐車場で子どもながらに「商売は待っていても来ない」と体で覚えました。父が急逝してから市役所に入り、6年かけて中小企業診断士を取って独立したときも、最初は仕事がゼロでした。そのときに痛感したのが「いいものを持っていても、伝わらなければ存在しないのと同じ」という現実です。

だからこそ、私は「味を磨くな」と言いたいのではなく、「味と同じ熱量で、見つけてもらう仕組みにも投資してください」とお伝えし続けています。

✓ ここまでのポイント

  • MEO対策とは、Googleマップで見込み客に見つけてもらうための整備であり、登録しただけでは意味がない
  • 「おいしければ自然に広まる」という発想は、集客の仕組みを持たない状態を放置するリスクがある
  • 味を磨く努力と集客の仕組みを整える努力は、同時並行で進めるべき別の仕事

午前10時〜正午、MEO対策の「一日のルーティン」を設計する

では具体的に、飲食店オーナーさんはMEOをどう整えればいいか。私が会員さんに伝えている優先順位と、一日の中での組み込み方をお伝えします。

チェックポイント①:基本情報は「今日現在」の情報になっているか

店名・住所・電話番号・営業時間・定休日——これらが正確に登録されているかを最初に確認してください。Googleはここの精度を信頼性の指標として見ています。「年末年始は時間変更するけど、プロフィールの更新は忘れてた」というケースが非常に多いです。

✅ ポイント:営業時間・定休日の変更があるたびに即時更新する習慣を持つ。更新のたびにGoogleが「活動中の店舗」と認識しやすくなります。

チェックポイント②:写真は定期的に追加されているか

Googleビジネスプロフィールに掲載する写真は、料理写真・外観・内装・スタッフの雰囲気など複数カテゴリを揃えるのが基本です。そして重要なのは「追加し続けること」。月に2〜3枚でもいいので、継続して新しい写真を入れていくことがGoogleへの活動シグナルになります。

✅ ポイント:スマートフォンで撮った写真で十分です。完璧な写真を月1枚より、そこそこの写真を週1枚の方が、MEOへの貢献度は高い傾向があります。

チェックポイント③:口コミへの返信を止めていないか

口コミは「返信する」ことがMEO対策の中でとくに効果的な行動の一つです。ポジティブな口コミへのお礼は必須ですが、それ以上に重要なのはネガティブな口コミへの丁寧な返信。放置すると信頼を損ないますが、誠実に返信すると逆に評価が上がることもあります。

✅ ポイント:口コミへの返信文は、最近ではChatGPTなどのAIに下書きを作らせて、最後にオーナー自身の言葉で少し手を入れるだけで十分です。時間の短縮になります。

チェックポイント④:投稿機能を使っているか

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があります。新メニューの告知、イベント情報、お得な情報などを定期的に投稿することで、検索ユーザーへの露出が増え、クリック率も上がります。多くの店が使っていないので、使うだけで差がつきやすい部分です。

✅ ポイント:週1回の投稿を目標に、SNSに投稿する感覚で始めてみてください。内容は「今日の一押しメニュー」「今週の定休日変更のお知らせ」程度でも構いません。

午後、「見つけてもらった後」の設計も同時に進める

私が午後によく取り組むのは、MEO単体ではなく、「見つけてもらった後どうなるか」の設計です。MEOはあくまで「入口に立ってもらうための整備」。そこからお客さんが実際に来店するかどうかは、プロフィールの中身とその先の動線で決まります。

具体的には、こういう流れで考えます。

集客の流れ STEP 1

MEOで「発見される」

Googleマップで「〇〇エリア × 業態」で検索したユーザーの目に、自分の店が入る状態を作る。基本情報・写真・口コミ・投稿を整備して、上位表示を狙う。

⚠️ よくある失敗:口コミ件数が少ないと上位に出にくい。口コミを増やすアクションを取らずに放置しているケースが非常に多い。お客さんへの声かけ、レシートへのQRコード掲載など、能動的な口コミ促進が必要。

集客の流れ STEP 2

プロフィールの中身で「来店を決めてもらう」

写真の質・メニューの掲載内容・口コミの返信の雰囲気——これらがお客さんの「来てみよう」という判断材料になる。MEOで上位に出ても、プロフィールの中身が薄いと素通りされる。

⚠️ よくある失敗:料理写真がなく、外観写真1枚だけの状態。値段・メニュー名・特徴がプロフィール上に一切ない状態。これでは来店を決めてもらえない。

集客の流れ STEP 3

来店後の「再来店の仕組み」と組み合わせる

新規客を集めるだけでは利益は安定しない。来てくれたお客さんがまた来たくなる仕掛け(LINE登録の促進・ニュースレター・ハガキDMなど)と組み合わせることで、集客投資が効いてくる。

⚠️ よくある失敗:MEOに力を入れて新規客が増えたのに、再来店の仕組みがないため毎月ゼロから新規集客をし続けなければならない状態に陥る。

「おいしいものを作ることと、見つけてもらうことと、また来てもらうことは、それぞれ別の設計が必要です。この3つを同時に動かし始めたとき、売上が初めて意図的に動き出します。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「飲食未経験」からスタートして人件費率16%を実現した経営者の話

ここで一つ、私が忘れられない事例をお伝えしたいと思います。

「飲食の経験がまったくない状態から焼肉店を始めました。最初は何も分からなくて、とにかく美味しいお肉を仕入れることだけに集中していました。でも、それだけでは売上が安定しない。ジョイマンさんに教えていただいて集客の仕組みを整えてから、気づいたら人件費率が16%になっていました。」

飲食未経験から焼肉店を開業したオーナー(40代・女性)

この方が最初に取り組んだことの一つが、Googleビジネスプロフィールの整備です。焼肉という業態で「地名+焼肉」で検索したときに自分の店が出てくる状態を作り、そこからお客さんを取り込む入口を確保しました。飲食経験がない分、「とにかく仕組みで動かす」という姿勢が最初から強かった。それが、人件費率16%という結果につながっています。

「味には自信があるのに客が増えない」と感じている方に比べて、「味に自信がなかった分、最初から集客に本気だった」という逆説が、この事例には含まれています。

味の自信は大切です。でも、その自信が「やらなくていい理由」になってしまうとしたら、もったいない。

まとめ:MEO対策は「整えたら終わり」ではなく「動かし続けるもの」

今日の話をまとめると、こういうことです。

飲食店のMEO対策は、Googleビジネスプロフィールを「作って終わり」にしないことがすべての出発点です。基本情報の鮮度を保ち、写真を定期的に追加し、口コミに返信し、投稿機能を使う——この地味な作業を、「すぐに」「継続して」やり切ることが、見込み客に見つけてもらうための一番の近道です。

そしてMEOはあくまで入口です。見つけてもらった後、来店してもらった後の設計(客単価・再来店の仕組み)と組み合わせて初めて、売上が意図的に動き始めます。

売上は運任せではなく、客数・客単価・来店頻度の3系統に分解して、それぞれに打ち手を打つことで意図的に作れます。MEO対策は、この「客数」の部分に直結する最初の一手です。

私が拠点にしている静岡市清水区でも、三保松原や清水港周辺の飲食店が観光客向けにMEOを活かして集客しているケースを日常的に目にします。地域を問わず、今この瞬間も「〇〇エリア × 食事」で検索している見込み客は存在しています。その方たちに見つけてもらえているか、改めて確認してみてください。

一人でやり方を調べながら進めるのが不安な方、何から始めるか迷っている方は、ぜひ一度ご覧ください。全国の飲食店・美容室・小売店オーナーの方と一緒に取り組む場を用意しています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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