7.AI活用

経営者のChatGPT使い方、現場業務に直結する3つのシーン

「ChatGPTって聞いたことはあるけど、自分の店に使えるのか正直よく分からなくて……」

「試しに触ってみたけど、何を入力すればいいか分からず結局閉じた」

「スタッフに任せようにも、自分が使い方を知らないと指示もできない」

これ、あるあるですよね。

私——ハワードジョイマンは、静岡県清水区を拠点に21年間、飲食店・美容室・小売店のオーナーさんの経営支援をしてきました。中小企業診断士の資格を持ち、これまでに833件以上の店舗指導に関わってきましたが、ここ1〜2年で「AIって何から始めればいいですか?」という質問が本当に増えました。

正直に言うと、私自身も最新ツールを片っ端から使い倒すタイプではありません。「本当に店舗経営に効くものだけを見極めて入れる」というスタンスです。だからこそ、今回お伝えする3つのシーンは、難しい理屈ではなく実際に今日の業務で使い始められるものに絞っています。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「DX=難しいもの」という思い込みが経営の邪魔をしているのか
  2. ChatGPTが店舗経営の現場で実際に使えるシーン具体3つ
  3. ChatGPTを「始める」最初の一歩の踏み出し方
  4. AI活用で業務時間を圧縮し、売上に直結させる考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ ChatGPTに興味はあるけど何から始めればいいか分からない飲食店・美容室オーナー
  • ✅ 販促文やメニュー説明を書くのに時間がかかって困っている方
  • ✅ Googleの口コミ返信を後回しにしてしまっている方
  • ✅ 業務効率を上げてもっと経営の本質に集中したい経営者の方
  • ✅ 「DX」と聞くだけで腰が重くなってしまう方
経営者のChatGPT使い方、現場業務に直結する3つのシーン | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「DXって自分には縁遠い」と思っているうちに、差がついている

経営者の方と話すと、こんな本音をよく聞きます。

「DXとか言われても、うちみたいな小さな店には関係ないと思って」

気持ちはすごく分かります。私自身、お笑い芸人を経て清水市役所に7年勤め、その後独立した人間です。テクノロジーに最初からなじみがあったわけじゃない。むしろ独立当初は、毎日18時間パソコンに向かってようやく形になる、というような泥臭い作業の繰り返しでした。

ただ、一つはっきり言えること。

「難しそうだから後回し」にしている間に、少し動いた経営者との距離は確実に広がります。ChatGPTを使っても使わなくても、お客さんへの提供価値が変わるわけではない——そう思っているかもしれませんが、販促にかかる時間が10分の1になったら、その浮いた時間で何ができるか、考えてみてください。

「AIは魔法じゃないし、置き換えでもない。やってきた販促の手間を圧縮して、続けやすくする道具だと思っています。それだけで十分すごい話なんですよね」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

シーン① 販促文・メニュー説明文をChatGPTに下書きさせる

多くの経営者が一番頭を抱えるのが、「文章を書くこと」です。

チラシのキャッチコピー、Googleビジネスプロフィールの投稿文、メニューの説明文、季節のおすすめPOP——どれも「重要だとは分かってる、でも時間がない、センスもない」となりがちです。

ここにChatGPTは本当によく馴染みます。

たとえばこんな指示文(プロンプト)を入れるだけで、下書きが出てきます。

「うちの居酒屋の秋の新メニュー、松茸の土瓶蒸しを紹介するPOPの文章を書いてください。40代女性が思わず頼みたくなるような、温かみのある表現で。80文字以内で」

出てきた文章がそのまま使えなくても構いません。「ここをもっと具体的に」「語尾を柔らかく」と指示すれば、ブラッシュアップしてくれます。ゼロから考える時間と、修正する時間では、雲泥の差があります。

ポイントは「完璧な文章を求めない」こと。ChatGPTに80点の下書きを出させて、経営者のあなたが残り20点を加えるイメージが、一番うまくいきます。

チェックポイント①:今、販促文の作成にどれくらい時間をかけていますか?

月にチラシ・SNS投稿・メニュー更新などで合計何時間費やしているか、ざっと数えてみてください。仮にひと月10時間なら、ChatGPTを使えば3〜4時間に圧縮できる可能性があります。

✅ ポイント:最初は「POPの文章1枚だけ」でいい。小さな成功体験を積んでから、チラシ・SNS投稿へ広げましょう。

シーン② Googleの口コミ返信を「後回し」から「即日処理」へ

Googleビジネスプロフィールの口コミ返信、ちゃんとできていますか?

「返事をしたほうがいいとは知ってる。でも何を書けばいいか悩んで、気づくと数週間経ってる」——こういう方、本当に多いです。

実はこの口コミ返信、MEO(地図検索での上位表示)にも影響します。そして返信の丁寧さがそのままお店の印象として伝わります。放置すると機会損失が積み上がる一方なんですね。

ChatGPTへの指示はシンプルです。

「居酒屋への以下のような口コミに対する返信文を書いてください。お礼と、また来てほしいという気持ちを自然に伝える内容で。150文字以内で。口コミ内容:『刺身が新鮮で美味しかった。スタッフの対応も丁寧でまた来たい』」

これで十分な返信文の下書きが出てきます。最後に自分らしい一文を添えるだけで完成です。

口コミ5件分の返信を考えるのに1時間かかっていたのが、20分で済む——そのくらいの時間圧縮は十分起きます。

✓ ここまでのポイント

  • ChatGPTは「完璧な文章を出す機械」ではなく「下書きを高速で出す相棒」として使うのが正解
  • 販促文・口コミ返信という「重要だけど後回しになりやすい業務」こそ最初に任せると効果が出やすい
  • まず1件・1枚だけ試す。小さく始めて感触をつかむことが大事

シーン③ 売上の数字をChatGPTに整理・分析させる

私がよく使う売上の考え方に「客数 × 客単価 × 来店頻度」の3分解があります。売上が伸び悩んでいるとき、この3つのうちどれに問題があるかを特定することが出発点です。

ただ、これを自分でExcelに打ち込んで整理して……となると、それだけで嫌になる方も多い。

ChatGPTを使えば、こんなことができます。

「先月の売上を曜日別に集計したデータを以下に貼ります。週ごとの傾向と、特に売上が低い曜日の原因として考えられる要因を3つ挙げてください」

数字を貼り付けるだけで、傾向の整理と仮説を出してくれます。もちろん最終判断は経営者であるあなたがするわけですが、「整理と仮説出し」の部分をChatGPTが担ってくれると、本質的な意思決定に集中できる時間が生まれます

実際に私が支援してきた居酒屋さんで印象に残っているのが、チラシとGoogle広告を掛け合わせて動き始めたケースです。

「チラシの反応とGoogle広告の数字を並べて見始めたら、どの曜日に何が効いているかが初めて見えてきました。月商350万円から620万円になった6ヶ月間、とにかく数字を見て動き続けた感じでした」

飲食店(居酒屋)オーナー

新規客がほぼ2倍になり、客単価も1,400円上がったこのケース——数字を「見える化する習慣」が変化の起点にありました。ChatGPTはその習慣のハードルをぐっと下げてくれる道具です。

チェックポイント②:今、月次の売上データを何らかの形で見ていますか?

「なんとなく今月は良かった」「悪かった」で終わっている場合、客数・客単価・来店頻度のどれが動いたかを把握できていません。

✅ ポイント:レジデータや予約履歴を週次でChatGPTに貼り付けて「傾向を教えて」と聞くだけでいい。完璧な分析より、見る習慣をつけることが先です。

「始める」ハードルを下げるための最初の一歩

ここまで読んで、「なるほど、でも自分にできるかな」と思った方もいるかもしれません。

ChatGPTの始め方はシンプルです。chat.openai.comにアクセスして、Googleアカウントでログインすれば、無料版がすぐに使えます。最初から有料版(月20ドル程度)にする必要はありません。

最初の指示文は「チラシのキャッチコピーを考えてください。うちは〇〇(業種)で、主なお客さんは〇〇です」くらいでいい。出てきた答えに「もっと〇〇な感じにして」と返すだけで会話が続きます。

大切なのは「完璧な使い方をしなきゃ」と思わないことです。私も最初はそうやって雑に使い始めて、徐々に自分の業務に合った指示の出し方を覚えていきました。

48歳でキックボクシングを始め、アマチュア試合にも出た私が言うのもなんですが——「始め方が分からない」は大抵の場合、「始めたことがない」が正体です。まず一回触れば、ハードルがガクッと下がります。

「AIを使う経営者と使わない経営者では、5年後に積み上げてきたものの量が全然違う。差がつくのは、難しいことをやったかどうかじゃなくて、地味なことを早く始めたかどうかなんです」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

まとめ:AIは「先取り」ではなく「今日から使える現場の道具」

今回お伝えした3つのシーンをもう一度整理します。

① 販促文・メニュー説明文の下書きを任せる
② Googleの口コミ返信を即日処理する
③ 売上データの傾向整理と仮説出しに使う

どれも「新しい何かを導入する」ではなく、今すでにやっている業務の手間を圧縮する使い方です。浮いた時間で経営の本質に集中できるようになる——それがAI活用の本当の価値だと私は思っています。

難しい知識は要りません。今日から一つ、試してみてください。

もし「ChatGPTの使い方は分かったけど、そもそも販促の設計や売上の構造から整理したい」という方は、ぜひ一緒に考えましょう。飲食店・美容室・小売店の経営者さんが集まる場所で、実際に手を動かしながらAI活用と販促の仕組みを学べる環境をご用意しています。

まずは気軽に覗いてみてください。お待ちしています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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