新幹線の中での話です。
隣の席に座っていた男性が、
イヤホンをしながらスマホを凝視していました。
ちらっと見えた画面には、
飲食店の厨房。
原価計算の解説動画を、
メモを取りながら真剣に観ていました。
「飲食店の経営者かな」と思って、
そのまま車窓を眺めていたんですが。
あの方が得た情報を、
実際に店の売上に変えられるかどうか。
それが今日の話です。
飲食店経営に役立つYouTubeを
探している方に、
少し違う角度からお伝えしたいことがあります。
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食店経営に役立つYouTubeチャンネルを探している方
- ✅ 補助金・設備投資の情報をネットで集めているが、何を信じればいいか迷っている方
- ✅ 動画で学んだことを実際の売上・利益に結びつける方法を知りたい方
- ✅ 居酒屋・カフェ・焼肉など業種別に、今本当に使える情報源を絞りたい方
📋 この記事でわかること
- 飲食店経営者がYouTubeを活用する際の「業種別の選び方」
- 補助金・設備投資の情報を動画で集める時の具体的な落とし穴
- 「設備を入れること」が目的になってしまう経営者が陥るパターン
- 学びを売上・利益に変えるために、販促設計とセットで考えるべき理由

飲食店経営のYouTube、まず「目的」から分類する
YouTubeで飲食店経営を検索すると、
本当にいろんな動画が出てきます。
原価計算。
メニュー設計。
スタッフ教育。
SNS集客。
補助金の解説。
全部、役立ちそうに見えます。
でも、全部を見ようとすると、
時間だけが溶けていきます。
大切なのは、
「今の自分に必要な情報は何か」を
先に決めることです。
YouTubeの飲食店経営系チャンネルを
目的別に大きく分けると、
この3種類になります。
①「調理・オペレーション系」
②「経営・数字・戦略系」
③「設備・資金・補助金系」
居酒屋オーナーが新メニューのヒントを探したいなら①。
月商の壁を越えたいなら②。
設備投資を検討しているなら③。
カフェなら「提供スピードの改善」「サブスク導入」あたりが②に絡みます。
焼肉屋なら「無煙ロースター導入」で③が絡んできます。
ただ、③の「設備・補助金系」については、
少し注意が必要です。
次のセクションで詳しく話します。
補助金で設備を入れた後、「客数・客単価・再来店のどれが動くか」を設計できているか不安になってきた方へ。繁盛店ポータルに無料登録すると、ハワードジョイマンAIに業種・状況を伝えてすぐ相談でき、販促設計の糸口を掴めます。メール登録のみ、1分で完了します。
補助金・設備投資の動画を見る時に必ず確認したいこと
「補助金を活用して設備投資したい」
これは、経営者として至極まっとうな考えです。
使える制度があるなら使う。
出せる費用は抑える。
当然のことだと思います。
でも、YouTubeで補助金の動画を見ていると、
少し気になることがあります。
「この補助金で〇〇万円もらえた」
「採択のポイントはここだ」
こうした動画は、再生数が取れます。
だから多い。
でも、動画の中で語られていない部分が
あることに、気づいてほしいんです。
それは、
「設備を入れた後、売上はどう動いたか」
という部分です。
補助金の申請要件や採択のノウハウ、
税務処理については、
認定支援機関や中小企業診断士、
行政書士、税理士など、
専門家に相談するのが確実です。
私がお伝えしたいのは、
そこから先の話です。
設備が入っても、
その設備で客数・客単価・再来店の
どれが、どう動くのかが設計されていなければ、
投資は回収しきれません。
「お金を掛けずに売上を伸ばす」のは愚策です。
でも、「掛けたお金が顧客を創造するか」は、
また別の問いなんです。
「補助金で設備を入れることは手段です。目的は、その設備によってお客さんが増える、単価が上がる、また来てくれる、この3つのどれかに貢献することです。設計なき設備投資は、きれいな厨房を作っただけで終わります。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
YouTubeで補助金情報を集めることは悪くない。
でも、動画を見た後に必ず問い直してほしいことがあります。
チェックポイント1:その設備で「何が変わるか」を言語化できるか
新しい厨房機器を入れる、内装をリニューアルする、
そのことによって客数・客単価・再来店のどれが動くのか。
動画を見た後、自分の言葉で説明できますか?
✅ ポイント:「設備が入る」ではなく「何人に何円で何回来てもらえるか」を起点に投資を考えてみてください。
チェックポイント2:投資回収のシナリオが描けているか
100万円の設備を入れたとして、
月商がいくら増えれば何ヶ月で回収できるか。
計算したことがありますか?
✅ ポイント:回収シナリオのない投資は、補助金を使っても赤字になります。販促と投資はセットで設計することが必要です。
チェックポイント3:情報の鮮度と申請要件の変化を確認しているか
補助金は制度が変わります。
2年前の動画の情報が、今も使えるとは限りません。
✅ ポイント:YouTubeはあくまでも「概要を掴む場所」。具体的な申請は必ず専門家に確認してください。
✓ ここまでのポイント
- 飲食店経営のYouTubeは「調理・オペレーション」「経営・数字」「設備・資金」の3種類に目的を絞って選ぶ
- 補助金動画は「申請の仕方」は学べるが、「設備を入れた後の販促設計」は語られていないことが多い
- 設備投資は「客数・客単価・再来店のどれが動くか」を先に設計してから動くのが正しい順番
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業種別、今本当に役立つYouTubeチャンネルの選び方
では、業種別にどう選べばいいか。
比較しながら整理します。
❌ よくある選び方(失敗パターン)
- 再生数が多いチャンネルを片っ端から見る
- 「飲食店 儲かる」で検索して出てきたものを全部見る
- 有名人が出ている動画だから正しいと思い込む
- 見ること自体が「勉強した」になって、行動しない
✅ 推奨アプローチ
- 今の自分の店の「一番の課題」を1つ決めてから検索する
- チャンネルの運営者の「実績と業種の近さ」を確認する
- 動画を見た後に「明日やること」を1つ書き出す
- 補助金・税務の動画は「概要把握」のみと割り切り、専門家に繋ぐ
居酒屋なら、
ドリンク原価・メニュー構成・席回転の改善あたりが
「経営・数字系」動画の対象になります。
カフェなら、
テイクアウト・サブスク・物販という
「客単価と来店頻度を同時に上げる」テーマが合います。
焼肉屋なら、
コース構成・食べ放題の設計・無煙ロースターの導入可否
あたりが実務の焦点になります。
見るべきチャンネルは業種によって変わります。
でも、どの業種にも共通して言えることは、
「見て終わり」にしないこと。
飲食店経営が難しい本当の理由として、料理の腕と経営力は別物だという話をまとめた記事でも書いていますが、
動画を見て「なるほど」と思う力と、
実際に店の数字を動かす力は、
別物です。
YouTubeは「インプットの場所」。
売上は「アウトプットの積み重ね」で動きます。
設備投資より先に、販促設計を固める順番
鉄板居酒屋を経営している40代の男性オーナーの話をさせてください。
「月商が25%増えて、閉店後の残業も短くなりました。今は店に立つのが待ち遠しいくらいです。」
鉄板居酒屋オーナー(40代・男性)
この方が最初に取り組んだのは、
設備投資でも補助金の申請でもありませんでした。
客単価の設計。
ハガキDMの送付。
店頭の見せ方の見直し。
地味な販促を、
すぐに始めて、継続したんです。
売上が上がった後に、
設備への投資判断が生まれます。
これが正しい順番です。
あなたは今、
補助金で先に設備を整えようとしていますか?
それとも、今ある設備で売上を上げる方法を考えていますか?
どちらが先かで、
経営の手応えがまったく変わります。
飲食店経営が厳しいと感じた時に見直したい、利益が残る店との5つの違いでも触れていますが、
利益が残る店は、設備より先に「数字の設計」があります。
YouTubeで情報を集めるのは、
設計の引き出しを増やすためです。
設備の正当化のためではありません。
学んだことを売上に変えるための、たった一つの問い
どんなに良いYouTubeを見ても、
どんなに補助金を活用しても、
最終的に問うべきことは一つです。
「これで、お客さんは増えるか。
または、単価が上がるか。
または、また来てくれるか。」
この3つのどれにも答えられない施策は、
どれだけお金を掛けても、
利益には直結しません。
飲食店の月の売り上げ平均と自店を比較する際の注意点にも書いていますが、
売上の数字を追う前に、
その数字がどの要素で動いているかを
分解して見る習慣が大事です。
客数 × 客単価 × 来店頻度。
この3つを分解して考える。
YouTubeで見た内容も、補助金で入れる設備も、
全部この3つのどこかに紐付けて考える。
そのクセがつくだけで、
情報の見方が変わります。
行動の優先順位が変わります。
投資の判断が変わります。
「動画を10本見て何もしないより、1本見てすぐに1つやる方が、店の数字は動きます。私自身、独立当初に貯金が尽きた経験があるからこそ、『学びを投資に変える速さ』が経営者の実力だと思っています。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
まとめ:YouTubeは地図、行動が車です
飲食店経営に役立つYouTubeを探すこと、
補助金で設備投資を考えること、
どちらも間違っていません。
でも、地図だけあっても車がなければ目的地には着きません。
業種に合ったチャンネルを選ぶ。
補助金の申請は専門家に任せる。
設備が入った後に何が起きるかを設計する。
この順番で考えると、
情報収集の時間が、ちゃんと利益に変わっていきます。
使える制度は使う。
出せる費用は抑える。
でも、「設備を入れること」が目的になった瞬間に、
経営の軸がブレます。
販促と投資をセットで設計していきましょう。
店舗経営は、地図を読みながら走り続けるマラソンです。情報だけ集めて足が止まっては、ゴールには近づきません。走り続けましょう。
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