3.儲かる販促と利益アップ

飲食店のクーポンはやめるべきか、値引き依存から抜け出す3つのステップ

秋の夜、常連さんが来てくれた。

でも、手に持っているのは
グルメサイトのクーポン。

「いつもありがとうございます」と笑顔で受け取りながら、
心の中でため息をついた。
という話を、先日あるオーナーさんから聞きました。

常連さんなのに、割引券がないと来ない。
そのためにグルメサイトへの掲載費を払い続けている。
利益が薄くなる一方なのに、やめられない。

こうした話を聞いて、
「クーポンって、いったい誰のためにあるんだろう」
と思ってしまうんですよね。

と言うことで、今日は
「飲食店のクーポンをやめるべきか」
という問いを入り口に、
値引き依存から抜け出す3つのステップをお伝えします。

大事なのは、単に「クーポンをやめる」ことではありません。
やめた先に、どんな経営者になりたいのか。
そこから話を始めさせてください。

こんな方におすすめ

  • ✅ グルメサイトのクーポンをやめたいが、新規が途絶えるのが怖い方
  • ✅ 値引きしないと来てもらえないお客さんばかりが増えていると感じる方
  • ✅ 忙しいのに手元に利益が残らず、原因がわからない方
  • ✅ 地域で「あの店のオーナーみたいになりたい」と言われる存在になりたい方
  • ✅ 値下げではなく、料理の価値で選ばれる店にしたい方

📋 この記事でわかること

  1. クーポンが「やめられない構造」になっている理由と、その本質的な問題
  2. 値引き依存から抜け出すための3つのステップと、各ステップで起きる変化
  3. 地域で目標とされる経営者になるために、今日から動ける最初の一手
飲食店のクーポンはやめるべきか、値引き依存から抜け出す3つのステップ | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

クーポンは「お客さんを増やすツール」ではない

最初にはっきり言います。

クーポンは、来店動機を「割引」に結びつけるツールです。
お客さんを増やすツールではない。

でも、「新規が来た」「席が埋まった」という
目に見える数字が出るから、続けてしまう。

問題は、その新規のうち何人が
クーポンなしでもまた来るか、です。

クーポンで来たお客さんは、
次もクーポンを探して来ます。
クーポンがない店には、戻ってこない。

あなたのお店に来ているのか、
割引に来ているのか。

この違いを見ずにクーポンを続けると、
「掲載費を払って、利益を削って、
クーポンハンターを集め続ける」
という構造が出来上がります。

そしてやめようとすると、
「掲載をやめたら新規がゼロになる」
という恐怖が出てきて、またやめられない。

これが値引き依存の正体です。

グルメサイトをやめた飲食店オーナーがその後どう集客を変えたかは、別の記事で詳しく書いています。
今日はその前の段階、「なぜやめられないのか」と「どうやって抜け出すか」に絞って話を進めます。

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ステップ1:「割引で来るお客さん」と「価値で来るお客さん」を分けて見る

チェックポイント1:クーポン利用率と再来店率を確認する

まず数字を見てください。
クーポンを使って来たお客さんのうち、
クーポンなしで2回目に来た人は何人いますか?

✅ ポイント:POSレジや予約台帳を使っていれば、クーポン利用客の再来店率は必ず追えます。「なんとなく少ない気がする」ではなく、実数を出すことが最初の一手です。

チェックポイント2:客単価の変動を時系列で見る

クーポン導入前と後で、客単価はどう変わりましたか?
「席は埋まっているのに売上が上がらない」という状況は、
クーポンによる客単価の下落が原因のことが多いです。

✅ ポイント:客単価が下がっているなら、クーポンが「売上を作っている」のではなく「利益を削っている」だけの可能性があります。まずここを確認しましょう。

この段階でやることは、やめることではありません。
「現状を正確に見ること」です。

感覚ではなく数字で見ると、
クーポンが本当に機能しているかどうかが分かります。

✓ ここまでのポイント

  • クーポンは新規を集めるツールではなく、割引を求めるお客さんを集めるツールである
  • クーポン利用客の再来店率・客単価の変動を数字で確認することが、抜け出しの第一歩

「価値を伝える仕組みを先に作る」と書きましたが、何から手をつければいいか分からない方へ。客数・客単価・来店頻度の3つに売上を分解する考え方と、利益を残すために必要な数字の見方を、登録すぐに読める48ページの教科書で解説しています。メールアドレスだけで受け取れます。

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ステップ2:「価値を伝える仕組み」を先に作る

「クーポンをやめる」という話をすると、
「じゃあ何で集客するんですか」という声が必ず出ます。

これも逆です。

クーポンをやめてから集客を考えるのではなく、
価値を伝える仕組みを作ってから、
クーポンを縮小していくのが正しい順番です。

集客 STEP 1

「なぜ、うちに来るべきか」を言語化する

料理の素材・仕込みの手間・産地へのこだわり。
それを「美味しい」という言葉ではなく、
具体的な事実として文章にします。
これがPOPにもチラシにもSNSにも使える「価値の言葉」になります。

⚠️ よくある失敗:「うちの料理は美味しいから大丈夫」と思っているオーナーさんほど、価値の言語化が遅れます。お客さんは「美味しい」という言葉では動きません。なぜ美味しいのかの理由が必要です。

集客 STEP 2

チラシやDMで、既存のお客さんへ届ける

価値を言語化したら、まず既存のお客さんへ届けます。
新規より先に、今来てくれているお客さんへの関係を深める。
これが来店頻度を上げる最短ルートです。

⚠️ よくある失敗:新規集客ばかり考えて、既存客へのアプローチを後回しにする。リピートの土台がないまま新規を集めると、ザルに水を注ぐ状態になります。

チラシで反響を出す構成と配布のステップについては別記事で詳しく解説していますが、ポイントは「価値を伝える一枚」であることです。割引を告知する一枚ではなく。

集客 STEP 3

Googleマップとオウンドメディアを育てる

グルメサイトへの依存を減らすためには、
自分で集客できる媒体を持つことが必要です。
Googleビジネスプロフィールへの投稿、自店のブログ、LINE公式アカウント。
これらはお金をかけ続けなくても積み上がる資産になります。

⚠️ よくある失敗:「SNSが苦手だから」と手をつけない。でも苦手なまま放置すると、グルメサイトへの依存は永遠に続きます。最初の一投稿だけ、今日やってみてください。

「お金をかけずに売上を伸ばそうとするのは愚策です。でも、正しい場所に投資すれば、広告費は必ず回収できる。クーポンへの掲載費を、価値を伝える販促への投資に切り替えることが、最初の一手です。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

ステップ3:クーポンを「縮小」して、浮いた費用を価値の発信へ回す

価値を伝える仕組みが少しでも動き始めたら、
次はクーポンを段階的に縮小します。

一気にやめる必要はありません。
でも、縮小しないと仕組みに変わらないのも事実です。

❌ よくあるパターン(一気にやめて、新規がゼロになる)

  • 「今月からクーポンをやめた」だけで終わる
  • 代替の集客が何もない
  • 1ヶ月後に怖くなってまた掲載を再開する

✅ 推奨アプローチ(並行して価値の仕組みを育てる)

  • クーポンの割引率を少しずつ下げる(例:20%→15%→10%)
  • 掲載費の一部を、チラシやLINE配信などへ振り替える
  • Googleビジネスプロフィールへの投稿を週1回習慣にする
  • 3〜6ヶ月かけて、自力集客の比率を上げていく

派手な手法は必要ありません。
地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切ること。
これが値引き依存から抜け出す王道です。

「月商420万円から560万円に増えたのは、難しいことをやったからじゃないんです。値引きをやめて、料理の価値をちゃんと伝えることを続けただけです。週2日の休みも取れるようになりました。」

焼肉店オーナー(40代・男性)

この方が話してくれたのは、
月商が上がったことよりも
「料理への自信を取り戻した」という言葉でした。

値引きで売っているうちは、
「この値段でも来てくれてありがとう」という感覚が
どこかにある。

でも価値で選ばれるようになると、
「この料理を食べに来てくれた」という自信が出てくる。
その違いは大きいんです。

地域で目標とされる経営者になるために、今日動く

クーポンをやめる話をしてきましたが、
本当のテーマはその先にあります。

あなたのお店が地域で愛され、
「あの店のオーナーみたいになりたい」
と言われる存在になること。

値引き競争に参加している間は、
その姿には近づけません。

値下げに頼らず、価値を伝えて適正単価で選ばれる店づくり。
これができた経営者が、地域に活気を作っていきます。

自店の繁盛だけでなく、街そのものを元気にしたい。
そういう志を持った経営者の方が、確実に増えています。

私が主宰する増益繁盛クラブでも、
「周りから目標とされる経営者を全国に1000人育てる」
というミッションのもと、全国の経営者と一緒に歩んでいます。

教える側と教わる側ではなく、
同じ方向を向いて隣を歩く関係で。

飲食店の支援実績は610件以上。
居酒屋・焼肉・ラーメン・カフェ・イタリアン・中華、
業態を問わず関わってきた経験から言えるのは、
「クーポンをやめた後に成長している店は必ずある」ということです。

あなたは今、どちらを選びますか。
値引きで席を埋める道か、
価値を伝えて選ばれる道か。

「そんな簡単に変えられない」と思った方は、
一気に変えなくていいです。
今日できる一手だけ動いてみてください。

チラシ1枚書いてみる。
Googleビジネスプロフィールに1投稿する。
クーポンの割引率を5%下げてみる。

どれかひとつ、今日やってみましょう。

値引き依存から抜け出した先に、
本当の繁盛が待っています。
一緒に歩んでいきましょう。

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役社長
・株式会社繁盛店研究出版 取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役社長
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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